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2020年6月25日 (木)

第1598回 スタミナ勝負なら

 春のG1の掉尾を飾る宝塚記念が今週の注目のレース。
 過去10年、1番人気は2勝、2着4回、3着1回。連対率は60パーセント。一方、5番人気以下の馬たちが5勝しており、伏兵にも注意がいる。世代別では4歳馬3勝、5歳馬6勝、6歳馬1勝。勝ち馬は4、5歳が中心だ。
 指数上は、過去10年のうち8年で連対する平均指数の上位馬が中心。ただ、前走、スローペースの長距離を使った馬も多く、指数上位馬だけで決着するわけではない。指数のランク外で勝った3頭は、牝馬が1頭、4歳馬が1頭、6歳馬が1頭。牝馬や4歳以外では、指数上のランク馬であることが勝利の要件といえそう。

(宝塚記念) 1着    2着    3着
10年    -      Yb   -
11年    -     A      Xa
12年     Zb   -     -
13年    CXa   -     -
14年     Zd   -     C
15年     Yb   -       d
16年    -     A     B a
17年     Z    C c   -
18年    B d   外     -
19年    C      Xa   BYa
(海外、公営の成績は減戦して集計)

 今年の指数上位馬は、ラッキーライラック、クロノジェネシス、カデナ、ワグネリアン、キセキ、グローリーヴェイズ、ブラストワンピース、サートゥルナーリアなど。

 梅雨時、直線の短い阪神の内回りコースで行われるのが宝塚記念。加えてペースの上がるG1戦だけに、スローペースで上りだけ、あるいは素軽いスピード比べだけのレースにはならない。過去の連対馬たちの多くは、2200メートル以上の距離で好走していた馬たちであり、スタミナのベースがなければ、苦しい戦いになるだろう。

 今年の出走メンバーのなかで、2200メートル以上の距離で好指数を示しているのはワグネリアン、キセキ、サートゥルナーリア、ブラストワンピース、モズベッロ、ダンビュライトなどだ。

 人気面からはサートゥルナーリアが上位に評価されるだろう。4歳馬サートゥルナーリアは皐月賞を勝ち、ダービーは1番人気に推されたが4着まで。アーモンドアイの勝った天皇賞秋は6着、有馬記念は2着に好走した。有馬記念は良馬場とはいえ比較的力のいる馬場状態だった。勝ったリスグラシューには5馬身の差をつけられたものの、後方から2着に押し上げたスタミナのある差し脚は見どころ十分だった。スローペースになった前走のG2金鯱賞は、58キロの負担重量を克服して2馬身差で快勝。格の違いを見せつけており、成長過程の4歳馬なら、ここでも中心になるべき1頭だろう。

 5歳馬ワグネリアンは一昨年前のダービー馬。4歳になって大阪杯、札幌記念、天皇賞秋、ジャパンCと戦ってきたが、いずれも5着以内に好走するものの、勝利を手にすることはかなわなかった。今年は大阪杯から始動して5着だったが、指数のレベルは上々。古馬になってスピード指数は大きく上昇、高く安定しており、いまもなお着実な成長を感じさせる。鋭い差し脚がないので、先行策が好走の条件になるが、ジャパンCでみせたように、ハイペースの対応力もあり、逃げるキセキのペースに戸惑うこともないだろう。宝塚記念は比較的、先行力が生きるレースだけに、神戸新聞杯以来の勝利を期待したい。

 逃げる6歳馬キセキにもチャンスはある。近走は長距離の阪神大賞典7着、天皇賞春6着と、長距離戦を使って粘り切れなかったが、これまで2200から2400メートル戦は(0311)と好成績。昨年の宝塚記念も1番人気に推され2着に粘っており、勝てないまでも、2、3着はあるかもしれない。

 他では、負担重量で楽な5歳牝馬のラッキーライラック、4歳牝馬のクロノジェネシスの差し脚に要注意だ。前走の大阪杯はともに3番手で並んで先行、直線抜け出す堂々のレースで、牡馬陣を抑え込んで1、2着に好走した。鋭い差し脚はここでも上位にあり、直線での浮上に注目したい。

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