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2020年6月 9日 (火)

第1593回 アーモンドアイの敗因

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 今年の安田記念を勝ったのは4歳牝馬グランアレグリアだった。グランアレグリアは中団の外で流れに乗った。直線、馬場の中央から一気に差し脚を伸ばし、直線半ばで早くも先頭にたって、そのままゴールに突き進んだ。追ってきたアーモンドアイに2馬身半の決定的な差をつけて、全く危なげない勝利だった。史上初の8冠を目指したアーモンドアイはインディチャンプをとらえるのが精一杯だった。

 圧倒的な1番人気のアーモンドアイが2着に負けて、その敗因を語るコメントや論評を多く見かけた。敗因としてあがっていたのは、中2週で疲れが残っていた、稍重の馬場が合わなかった、スタートで出遅れたなどなどだ。それがすべてかどうかは分からないが、いずれも何らかの影響を与えたことは確かだろう。

 ナビグラフで見ると、近走で一番上りが良かったのが、勝ったグランアレグリアで、上りの脚だけならアーモンドアイの上り指数を上回っていた。

 アーモンドアイはジャパンカップのようなハイペースの高速馬場が得意なのだろう。国内の古馬との戦いで勝ったレース(ジャパンカップ、天皇賞秋、ヴィクトリアマイル)はすべて馬場指数が-18より速く、しかもスローペースではなかった。アーモンドアイの上りの脚が注目されてきたが、良馬場の平均ペースで、絶対的なスピードが求められるレースでこそ、力を発揮できるのではないか。その点から考えれば、確かに稍重の馬場は合わなかったのかもしれない。

 また、上りの脚でアーモンドアイを上回るグランアレグリアを追走しなければならなかっただけに、スタートで出遅れたのも痛かった。すぐに挽回して中団後方につけたが、本来ならグランアレグリアよりも前でレースをしたかったのではないか。

 グランアレグリアは2走前までルメール騎手が手綱を取っていた馬で、差し脚の鋭さはルメール騎手自身が一番わかっていただろう。稍重の馬場が合わなかったとしても、せめてグランアレグリアより前、先行集団でレースができていれば、結果は違ったのかもしれない。
 8冠は次の機会にと、期待しよう。

 鳴尾記念はゴールではきわどいハナ差になったが、休み明けの8歳馬パフォーマプロミスがラヴズオンリーユーを抑え込んで、久々重賞のタイトルを手にした。出遅れたレッドジェニアルが馬群をさばいて3着にあがってきた。

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