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2020年8月 6日 (木)

第1610回 ハイペースの差し馬

 今週のメインはダートの重賞が2つ。
 札幌のエルムSは、過去10年すべての年で連対する前走指数上位馬たちが連軸向き。1番人気は(2143)と3連対どまりで、取りこぼしも多い。ただし、7番人気馬が1度勝っているものの、勝ち馬は4番人気までの馬たちが占めている。

(エルムS) 1着    2着    3着
10年    AZb   D     CZb
11年     BXb   -     C d
12年    A a   BXb   -
13年(函館)-     DYd   BZb
14年     Ya   D       d
15年    C     D b    Xd
16年    -     C        A c
17年    -     AXa   -
18年    CYa   C b    Xc
19年    C a   -      Z
(公営競馬の成績は減戦しています)

 今年は、サトノティターン、ウェスタールンド、アナザートゥルース、タイムフライヤー、エアスピネル、ワンダーリーデルなどが指数の上位馬たちだ。

 前走、アンタレスS、プロキオンS、マリーンS、スレイプニルSを使ってきた馬たちの戦いだが、なかでも指数が高かったのはアンタレスS組だ。

 そのアンタレスSを勝ったのは8歳馬ウェスタールンドだった。ウェスタールンドは後方から。直線、大外に回すと、一頭だけ違う脚色で一気に駆け上がり、鮮やかな差し切り勝ちを決め、8歳にして重賞初制覇を果たした。6歳になった2018年にダートに戦線をかえ、その後は10戦して(3313)の好成績をあげている。昨年のG1チャンピオンズCは中団から追ったが、直線半ばで脚が鈍って9着だった。一昨年のチャンピオンズCは最後方から内に入れて最速の上りで2着に上がっており、中途半端な中団からのレースより、後方一気に懸けた方が持ち味が生きるようだ。そのことは手綱を取る藤岡佑介騎手が一番わかっているようで、ダート戦に限ると藤岡佑介騎手とは(2100)。好相性に期待したい。

 中団からの差し脚に見どころがあるのが5歳馬のタイムフライヤーだ。2歳時にG1ホープフルSを勝った逸材で、昨年の夏からダートに戦いの場を移し、武蔵野S、チャンピオンズC、フェブラリーS、マーチSと、重賞を舞台に戦ってきた。武蔵野S2着が最高着順だったが、指数のレベルは上々だった。前走、オープン特別のマリーンSでは57キロのハンデをものともせず、中団から差し脚を伸ばして2着馬に3馬身半の差をつけて快勝。ホープフルS以来の勝ち星をあげた。本格化のきざしを感じるレースで、ここでも中心になるだろう。

 流れはハイペースもあるメンバー構成。中団より後ろの馬たちに展開が向きそうで、その点からも上記の2頭、ウェスタールンド、タイムフライヤーが中心だろう。

 他では差し脚鋭いサトノティターン、ワンダーリーデルに、ハイペースを先行して粘る脚があるアナザートゥルース、アルクトスなどにも要注意だ。

 新潟は3歳限定のダート重賞レパードSがメイン。
 1番人気は過去10年で4勝、2着2回、3着3回と安定しており、指数上は、前走指数上位馬たちがやや強い傾向にある。ただ、最近の4年間は1番人気の勝利はなく、人気薄馬の台頭もあって、波乱の傾向が強くなっている。

(レパードS)1着    2着    3着
10年    C     -     -
11年    BYb   C d   D
12年     Xa     b   AY
13年    BXa   AYb    Zc
14年    -     -     C
15年    B     -     -
16年    AXa   C     D d
17年      c   -     -
18年     X    BYb   -
19年    -     -       c
(スローペース調整-10/0)(地方競馬分は減戦して集計)

 今年の指数上位は、デュードヴァン、ケンシンコウ、ミヤジコクオウ、ライトウォーリア、バンクオブクラウズなど。

 指数上位で注目されるのはデュードヴァンだ。ここまでダート戦は4戦3勝、2着1回と好成績を残している。前走、ユニコーンSは後方から追って2着だったが、指数は勝ち馬カフェファラオに次ぐ3歳世代第2位の高レベルだ。その指数の高さなら、ここでも勝ち負けになるはず。これまで芝も含め5戦ともハイペース気味の1600メートルで切れる差し脚を発揮してきたが、1800メートルは初挑戦だけに、距離とペースに課題がないわけでもない。ここはスローペース気味の流れが想定され、前々で流れに乗れる馬にもチャンスがあるかもしれない。

 逃げ先行馬で期待したいのは前走、古馬相手のダート1800戦を逃げ切って勝ったラインベック。前走が初のダート戦だったが、マイペースで逃げてメンバー中2番目の上りタイムでまとめ、直線も危なげない戦いだった。ダートの適性は高いのではないか。他に逃げそうな馬は1800メートル未経験のタイガーインディくらいで、マイペースで逃げられるようならラインベックにも勝機はあるだろう。

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