2019年6月25日 (火)

第1499回 レーン騎手に敬服

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 今年の宝塚記念は、想定通りキセキがハナに立ったが、いつもなら中団待機のリスグラシューが、早々と2番手につけたのは大きな驚きだった。

 1000メートル通過が1分ちょうど、キセキのペースはG1としては少しゆったりとした流れだ。キセキが淡々と逃げ、2番手は変わらずリスグラシュー。その後ろにアルアイン、スワーヴリチャードが続き、レイデオロは中団の最内で脚をためる。

 直線、逃げるキセキが後続を引き離しにかかるところ、2番手のリスグラシューはレーン騎手の合図を待っていたかのように、反応鋭く一気にキセキを交わし、余裕で先頭に立った。そのままぐんぐん差を広げ、ゴールでは決定的な3馬身の差をつけ、牝馬のリスグラシューが快勝した。リスグラシューの指数は、過去1年間、アーモンドアイ、プリモシーン、ノームコアに続く、高レベルだった。

 2着はキセキ、キセキから更に2馬身差の3着にスワーヴリチャードが入った。先行した馬たちが上位を占める結果になって、後方からの追い込み馬にチャンスはなかった。

 中団の内からレースを進めたレイデオロは、4角手前からムチを入れて追ったが、反応がいまいち。最内で思うに任せなかったとしても、直線の差し脚に鋭さがなく、走る意欲をなくしているように思えるほどだった。5着にはなったが、今後に不安を抱かせる敗北だったのではないか。

 勝ったリスグラシューの位置取りには驚かされたが、結果として、その2番手の位置取りが正解だっただろう。キセキにしてもハイペースにならず、直線に脚を残すペース配分に抜かりはなかったはずだが、それに優る圧倒的な力をみせたのがリスグラシューといえそうだ。いずれにしても手綱を取ったレーン騎手の好判断と、その手腕には敬服するしかない。

 レーン騎手はこの春、オーストラリアから短期免許で来日してここまで123戦37勝。勝率は30%を超え、重賞は6勝、G1も2勝を上げる大活躍だった。すごい。「日本大好き。次の機会を楽しみにしたい」とコメントしているが、そうだろうね。

 京都競馬場のスタンドや馬場の改修のため、来年、2020年11月から2023年3月まで京都開催が休止されると発表があった。丸々2年半はいかにも長い。

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2019年6月18日 (火)

第1497回 早朝のニュース

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 土曜日の早朝に届いた、150頭を超える馬たちが急遽出走取り消しになったというニュースはまさに前代未聞、衝撃に近い驚きだった。飼葉に混ぜるサプリから禁止薬物が検出されたことが原因のようだったが、すでに前日から馬券の発売が始まっており、結果としてどんな事態が引き起こされるのか、想像もつかなかった。幸い、土日とも大きな混乱もなく競馬は開催されたが、しばらくは余波が続くことになるのだろう。

 知っていながら、知らないふりして開催して、あとから問題が発覚するより、多少の混乱があっても、疑いのない競馬開催の実施を選んだJRAの判断は、競馬ファンから見ても正しかったと思うし、その姿勢を支持したい。

 函館スプリントSは、とりわけ出走取り消しの影響が大きかった。人気を背負うはずのダノンスマッシュをはじめ6頭が出走取り消しとなり、13頭建てから7頭建てのレースになった。

 勝ったのはマイペースで逃げた5番人気のカイザーメランジュ。カイザーメランジュのペースはスロー気味。2番手に2番人気の3歳馬アスターペガサスがつけ、そのままゴールに流れ込む結果になった。中団後方から差し脚を伸ばした断然の1番人気馬タワーオブロンドンは、前残りのスローペースでは、さすがに58キロの重量が厳しく、差し届かずの3着だった。

 3歳のダート重賞・ユニコーンSは、初ダート戦のワイドファラオがハイペースで逃げ切り勝ちを収めた。直線、中団からデュープロセスが差し脚を伸ばしてワイドファラオに迫ってきたが、並ばれてもひるまず、さらに差し返す根性もみせて、ゴールまでギリギリ逃げ粘って勝利をつかんだ。

 勝ったワイドファラオは3番人気、2着のデュープロセスは2番人気。3着は6番人気のダンツキャッスルだった。
 1番人気のデアフルーグは出遅れて中団後方から。直線でデュープロセスを追って伸びるかと思ったが、差し脚に勢いはなく7着。短距離のスピードに欠けるように見えた。距離は長い方が良いのかもしれない。

 「おしん」にはまって、抜け出せない。DVDでも買おうかと思っているが、12万もするので思案中。

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2019年6月11日 (火)

第1495回 ペースが分けた勝敗

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 雨中の戦いになったエプソムカップは、唯一の牝馬サラキアがハナに立ち、超スローペースで逃げた。2番手にレイエンダがつけ、そのまま直線に向かう。

 馬場の中央で2頭の叩き合いが長く続いたが、残り100メートル地点でレイエンダがサラキアをとらえ、最後は4分の3馬身差で快勝。重賞初制覇を果たした。2着はサラキアが逃げ粘り、4コーナー5番手から差し脚を使ったソーグリッタリングが3着に浮上した。

 逃げたサラキアのペースが遅く、2番手から勝利をつかんだレイエンダの上りタイムはメンバー最速の32秒7。雨で稍重の馬場状態を考えると、この上りタイムは驚異的で、いかにペースが遅かったかがわかる。

 上位は先行した馬たちが占め、逃げた丸山騎手の作戦が功を奏したといえるし、それを見越して2番手に収めたルメール騎手の判断が勝敗を分けたといえるだろう。当然、中団以降の馬たちは32秒7を大きく上回る上りタイムを発揮しなければならなかったわけで、それはサラブレッドといえども限界を超えるレベルだ。勝負はすでに向こう正面でついていた。

 私が中心に推したミッキースワローは後方からになって、直線もいいところなく10着に敗退した。雨の馬場も合わなかったのかもしれない。

 波乱の多い牝馬限定のハンデ戦マーメイドSは今年も荒れた。
 前半からペースか速く、先行馬は総崩れになり、直線、後方待機の馬たちが浮上する展開になったのが波乱の要因。勝ったのは最後方から大外一気に駆け上がってきた7番人気のサラスだった。ゴール前サラスに交わされた10番人気のレッドランディーニが惜しい2着。3着は中団後方から差し脚を伸ばした5番人気のスカーレットカラー。3連単は39万1310円の高配当で、波乱の主役となった1、2着馬はともに51キロの軽ハンデ馬だった。

 先々週から土曜日の深夜は「おしん」の再放送を観ている。朝まではつらいので、途中で寝てしまうが、それでもドラマとしての面白さに引き込まれる。昨日はサッカー女子のワルドカップを最後まで観ていて、寝不足気味。

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2019年6月 4日 (火)

第1493回 スタートでの不利

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 今年の安田記念はスタートがすべてだった。  大外枠のロジクライがスタートしてすぐ、大きく内に切れ込んで、並んでいた外枠の各馬を押し倒すように斜行した。あおりをくったダノンプレミアム、アーモンドアイ、ペルシアンナイト、ロードクエストが次々に接触して、いずれも後方に下げざるを得ない事態になった。

 ただでさえ不利な外枠に加え、スタートしてすぐに大きな不利をこうむったのでは、どんなに力があっても取り返すのは苦しい。とりわけアーモンドアイ、ダノンプレミアムは1、2番人気に支持されていた人気馬だ。馬券上も影響は多大だった。

 レースは内枠からアエロリットがハナに立ち、ペースを落として逃げた。アエロリットの逃げは直線でも脚を残せる絶好のペースで、ゴール寸前までトップを走り続けた。しかしゴール直前、勝ち馬に交わされ、昨年と同じクビ差での惜しい2着だった。

 勝ったのは4番人気の4歳馬インディチャンプだった。好スタートを決め、3番手で先行、4コーナーは5番手から。直線、最内から外に持ち出すと、馬場の真ん中を鋭く突き抜けて、同世代の2強を退ける大きな勝利をつかんだ。

 3着は32秒4の最速の上りタイムでアーモンドアイが1番人気馬の意地を見せた。しかしながら、ダノンプレミアムは最下位、ペルシアンナイトは10着、ロードクエストは12着。不利をはね返すことはできなかった。

 「これも競馬。彼女のせいではない」と、アーモンドアイの手綱を取ったルメール騎手がコメントしていたが、その通りだ。それでもやっぱり、アーモンドアイのG1連勝が止まってしまったのは残念だった。

 鳴尾記念は1番人気の4歳馬メールドグラースが完勝した。中団後方から、直線は大外一気に差し脚を発揮して、4連勝を飾る勝利だった。逃げたブラックスピネルが2着に粘り、3着は差し脚を伸ばしたステイフーリッシュ。ギベオンはスタートでつまづき先行できず、後方から差し脚を伸ばしたが4着までだった。

 そろそろ梅雨の季節。関東は今週末にも梅雨にはいるらしい。競馬予想も雨との戦いになりそうで、余計に頭を悩ませる。

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2019年5月28日 (火)

第1491回 運も味方に

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 12番人気のロジャーバローズが令和最初のダービーの栄冠を手にした。そして浜中騎手が6回目の騎乗で、念願のダービージョッキーになった。

 レースは好スタートを決めた最内枠のロジャーバローズが先手を取りに行くが、外からかぶさるようにリオンリオンがハナを奪う。ペースを上げて、向こう正面、3コーナーと、リオンリオンが大きく差を広げていく。ロジャーバローズは離れた2番手を進んだ。

 人気のサートゥルナーリアは出遅れて後方から。ダノンキングリー、ヴェロックスは中団で脚をためている。直線、残り400メートル過ぎ、脚の鈍ったリオンリオンをロジャーバローズがとらえて先頭に立った。大歓声の渦の中の直線。先行馬群の中からダノンキングリーが抜け出し、ロジャーバローズを激しく追う。

 サートゥルナーリは大外から追い込み、ヴェロックスはサートゥルナーリアの後ろから差を詰めていく。しかし、前を行くロジャーバローズ、ダノンキングリーが後続馬との差を広げ、最後は2頭の叩きあいになった。ゴールはクビ差、ロジャーバローズが残っていた。ゴール前、サートゥルナーリアはヴェロックスに交わされて4着に下がった。

 リオンリオンのペースは明らかに速かったが、離れた2番手のロジャーバローズのペースは平均的だった。その分、直線に脚を残せたし、ゴール前、最後の踏ん張りにもつなかったのではないか。東京はCコースに替わって、最内は絶好の馬場状態。ダービーは1番枠の勝率が高いが、コース替わりによる馬場状態の良さが影響しているのだろう。いずれにしても最内枠に入った運も味方に、その最内枠を最大限に生かしたのが浜中騎手の騎乗だったのだろう。

 2着のダノンキングリーは4コーナー3番手から直線なかばで抜け出し、クビ差の戦いにまで持ってきたが、今年も戸崎騎手のダービー制覇はならなかった。

 ヴェロックスはサートゥルナーリアとの叩きあいを制して3着も、前の2頭とは差があった。サートゥルナーリアはスタートの出遅れが響いた。後方から早めに仕掛けていったが、余力なくゴール前で力尽きた印象だった。

 目黒記念はレーン騎手が意地を見せた。3番人気のルックトゥワイスにまたがって後方一気を決めた。2着に5番人気のアイスバブル、3着は9番人気のソールインパクト。1番人気の有馬記念馬ブラストワンピースは59キロのハンデが厳しく8着に沈んだ。

 葵Sは、ディアンドルが5連勝で初重賞制覇を飾った。2着馬との差はアタマ差に過ぎないが、先行して抜け出す強い競馬だった。2着は13番人気のアスターペガサス、3着に2番人気のアウィルアウェイ。

 ダービーが終わると、何となく一息の気分になる。ただ、来週から早々に新馬戦が始まる。一息の気持ちも置き去りに、時間は着実に過ぎていく。

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2019年5月21日 (火)

第1489回 名牝への一歩

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 今年のオークスは、スローペースを想像していたが、実際はジョディーが逃げて、コントラチェックか絡んで、ペースは上がった。前半から11秒台のラップが続き、1000メートル通過が59秒1。直線ではさらにペースが上がって、しのぎあいのレースになった。

 ラヴズオンリーユーは中団から。向こう正面、馬群の中で位置を下げ、4コーナーは後方にまで下がってしまった。ただ、ペースを考えれば、その位置が正解だったようで、坂を上がってからの瞬発力は1頭だけ別次元で、断然に抜きんでていた。先に先頭に立っていたカレンブーケドールが押し切るかに思えたが、ラヴズオンリーユーは勢いそのままにカレンブーケドールを楽に交わして、見事に4戦無敗でオークスを制した。

 ラヴズオンリーユーの上りタイムはメンバー中最速の34秒5。2着のカレンブーケドールは35秒1、3着のクロノジェネシスは35秒4だった。例年の勝ち馬の上りタイムは最速の33秒2(アーモンドアイ)から35秒5くらいで、過去10年の勝ち馬の上りタイムの平均34秒1からすると、ラヴズオンリーユーの上り34秒5は遅いほうに属する。それでも2分22秒8のオークスレコードタイムでの勝利だったわけで、ペースの厳しさを物語る上りタイムだったといえそう。

 ラヴズオンリーユーのスピード指数は昨年の勝ち馬アーモンドアイと並ぶ高指数だったが、4歳牝馬ながらも、スタミナは相当に豊富のようで、世界の女王アーモンドアイを脅かす存在になるかもしれない。

 クビ差2着のカレンブーケドールもまた勝ち馬と同じ高指数で、今後の成長が楽しみな1頭だ。カレンブーケドールから2馬身半差の3着クロノジェネシスは、少し距離が長かったかもしれない。

 平安Sは順当に1番人気のチュウワウィザードが勝利した。しかし、その位置取りはいつもと少し違っていた。これまでは先行して押し切るレースが多かったが、今回はペースが速いとみるや、後方に控える作戦。手綱を取った川田騎手の判断だったようだ。3コーナーから動き出すものの4コーナーではまだ後方。そこからモズアトラクションと馬体を合わせて一気の脚で駆け上がり、前を行く馬たちを次々と交わしていった。

 モズアトラクションとはわずかにハナ差だったが、3着オメガパフュームとは1馬身4分の1以上の差をつけており、58キロを背負っていたことを考えれば素晴らしい差し脚だった。59キロを背負って後方から3着に駆け上がったオメガパフュームも完全復調の気配だ。

 今週はいよいよダービー。天気もよさそうで、競馬日和になりそうだ。良いレースを期待したい。

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2019年5月14日 (火)

第1487回 レーン騎手の独り舞台

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 ヴィクトリアマイルは1番人気のラッキーライラック、2番人気アエロリット、3番人気レッドオルガなど、上位人気馬が馬券に絡めず、好配当になった。

 勝ったのは5番人気のノームコア。2着が4番人気のプリモシーン、3着が11番人気のクロコスミアで、3連単は17万円を超す配当だった。

 今年のヴィクトリアマイルはアエロリットの果敢な逃げで、思いのほかペースが速くなった。2番手にアマルフィコースト、3番手にミッキーチャームと続いたが、結果的には先行馬は粘り切れず、直線、中団から差し脚を伸ばしたノームコア、プリモシーンが浮上するレースになった。

 勝ったノームコアは4コーナーで7番手。直線半ばで前が詰まる場面もあったが、壁になっていたラッキーライラックが動いて進路が大きく開くと、馬場の中央から一気に差し脚を伸ばし、先行各馬をとらえていった。4コーナー10番手のプリモシーンが大外から馬体を合わせにかかるが、最後まで並ばせることもなく、ゴールを駆け抜けた。まさに快勝といえるレースだった。

 ペースにゆるみがなかったため、上位馬たちの指数は90台半ばを記録して、2006年に始まったヴィクトリアマイル史上、過去最高の高さになった。ペースが上がっても勝ち馬の上りは33秒2。最速の上りは2着のプリモシーンで33秒0だったが、ペースを考えれば、上りもしっかりとしており、上位馬たちの能力の高さを示す結果だったといえるだろう。また、逃げて5着のアエロリット、先行して4着のラッキーライラックも、今後とも大きな活躍を期待できるレベルの馬たちだ。

 京王杯スプリングCは1番人気のタワーオブロンドンが中団から4分の3馬身抜け出して勝利をつかんだ。大混戦の2着は6番人気のリナーテ、3着は2番人気のロジクライだった。タワーオブロンドンはこれで芝1400メートル3戦3勝となった。

 G1ヴィクトリアマイルもG2京王杯スプリングCも勝ったのはオーストラリアの若手D・レーン騎手だった。短期免許で4月28日から騎乗して、3週で目下44戦13勝。重賞は5戦3勝。先週は土日で7勝をあげ、レーン騎手の独り舞台のような東京だった。インタビューの受け答えもすがすがしく、すっかりファンになってしまった。

 今週末のオークスはコントラチェック、ダービーはサートゥルナーリア、宝塚記念はルックトゥワイスに騎乗予定とか。宝塚記念の週まで騎乗の予定で、まだ残り6週もある。あといくつ勝つのだろう。
 負けるな、頑張れ、日本の若手騎手たち!!

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2019年5月 7日 (火)

第1485回 マイル王を目指す

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 朝、グリーンチャンネルでケンタッキーダービーの中継を観ていた。1着で入線した1番人気馬が、4コーナーで外にふくれて17着に降着になった。「日本なら降着はないだろうね」とカミさんと話していた。ところが、日本でも1番人気馬が降着になった。

 NHKマイルカップは、最優秀2歳牡馬に選出され、前走、皐月賞は4着だったアドマイヤマーズ(2番人気)が快勝した。外枠から出遅れ気味のスタートだったが、すぐに中団まで位置を上げ、直線は馬場の真ん中を突き抜けてきた。正直、こんなに切れる差し脚があるとは思っていなかった。これでマイル戦は5戦5勝となり、今後はマイルの王者を目指すことになるようだ。

 14番人気のケイデンスコールが大外一気、最速の上りタイムで2着に入り、内から伸びた7番人気のカテドラルが3着。3連単は41万円超の高配当になった。

 1番人気のグランアレグリアは直線で外にふくれ、ダノンチェイサーと接触。4着から5着に降着になった。グランアレグリアはスタートに遅れ、すぐに先団に取り付いたものの、4コーナー手前から外をふさがれ、内に閉じ込められてしまった。直線は馬群にもまれ、右に左にコースを探したが、その時の事象が審議に問われた。直線に向いたところでスムースに外に出せていれば、結果は違ったかもしれない。ルメール騎手はダービーでサートゥルナーリアに騎乗予定だったが、騎乗停止処分になってダービーも騎乗できなくなった。

 京都新聞杯も荒れ気味だった。勝ったのは中団から最速の上りの脚を発揮した11番人気のレッドジェニアル、2着が逃げ粘った2番人気のロジャーバローズ、3着は先行した7番人気のサトノソロモン。
 1番人気のタガノディアマンテは4コーナー2番手から。ただ、直線の差し脚に余力がなく、5着に後退していった。

 珍しいことからスタートすることになった令和競馬の初週。土曜日の東京10レース前から降り始めた激しいひょうのために、東京競馬の10レース以降が中止になった。ひょうで中止になるなんて、はじめて聞いた。雨だけなら中止はなかったはずだが、ひょうがとけずコース一面をおおっていては、たしかに危ない。中止も納得。

 毎週土曜日の夜の「大人のジャズタイム」というラジオ番組が好きで、よく聞いていたが、そのパーソナリティを勤めていた島崎保彦さんがお亡くなりになった。先々週の番組の中で、そのお知らせがあった。そういえば、最近は声に力がないように聞こえることもあった。長い間、楽しませてもらいました。ありがとうございました。ご冥福をお祈りいたします。

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2019年5月 1日 (水)

第1483回 フィエールマンの強さ

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 平成最後の天皇賞(春)を勝ったのは、ルメール騎手騎乗の4歳馬フィエールマンだった。

 後方待機のフィエールマンは2周目の向こう正面から徐々に進出。3コーナー過ぎには3番手、直線に向くと早々と先頭に立った。フィエールマンの外から、すかさずグローリーヴェイズが並びかけ、ゴールまで2頭の激しい叩きあいが続いたが、ゴールはクビの差でフィエールマンが制し、平成最後のG1馬となった。

 3着は7歳馬の伏兵パフォーマプロミス。ただ、1、2着馬とは6馬身もの大差がついてしまった。4、5着には4歳馬のエタリオウ、ユーキャンスマイルが入ったが、2頭とも向こう正面ではまだ後方。3コーナー過ぎから追って4コーナーに立ったものの、1、2着馬はすでに遠く前方で激しい叩きあいを演じており、追いつくすべがなかった。

 早々と先頭に立って押し切って勝ったフィエールマンは菊花賞に続くG1戦2勝。その強さは疑いがない。スピード指数も上々で、過去10年間の春の天皇賞馬の中でもベスト3に並ぶ高レベルの指数だった。残念ながらエタリオウ、ユーキャンスマイルは、フィエールマンから大きく離されてしまったが、力の差は着差ほど大きくないだろう。仕掛けのタイミングの差が、この差になったのではないか。

 ダービーを目指す青葉賞は、平均ペースで逃げたリオンリオンが逃げ切り勝ち。4番手から迫った2着のランフォザローゼスとはハナ差だった。このメンバーならスローペース必至と思っていたが、ペースを緩めず逃げに懸けたリオンリオン横山典騎手の判断が光ったレースだった。

新潟大賞典は先週から短期免許で騎乗しているオーストラリアのダミアン・レーン騎手のメールドクラースが勝利。中団待機から直線、ど真ん中をまっすぐに突き抜けてきた。4分の3馬身差の2着にミッキースワロー、3着はロシュフォールだった。

 レーン騎手は25歳とまだ若いが、オーストラリアのG1を15勝している天才騎手。先週のレーン騎手は3日間で(5117)と実力を発揮。しかも、参戦初週でいきなり重賞戦を勝つのだから、またまた、すごい騎手が参戦してきたものだ。

 今日から令和の時代になった。自分自身の中では何も変わるものはないはずなのに、なぜか心が浮き立つ。戦争のない平和な時代でありますように。

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2019年4月23日 (火)

第1481回 スローの差し脚

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 超スローペースになったマイラーズカップは、先行した3頭が1、2、3着を占める結果だった。2番手を追走したダノンプレミアムが直線楽に抜け出し、危なげないレースぶりをみせ1馬身4分の1の差で勝った。逃げたグァンチャーレが2着に粘り、3番手で脚をためていたパスクアメリカーナが3着だった。

 上りタイムはストーミーシーの32秒0が最速だったが、その驚異的な上りタイムでも5着がやっと。先行した上位3頭の上りも軒並み32秒台の前半では、前をとらえることは不可能だっただろう。中団以降の馬たちには流れが向かなかったというしかない。

 開幕週の良馬場でタイムが出やすい馬場状態だったことが大きいと思うが、その高速馬場でスローペースになれば、この結果も当然といえるだろう。

ダノンプレミアムは実績や指数からも勝って当然の馬だが、もともと先行力があり、展開に左右されにくい脚質もプラスに働いたはず。もし、出遅れて後方からだったとしたら、結果は違っていただろう。先行力はそれだけでアドバンテージになる。

 東京のオークストライアル・フローラSもスローペースになった。
 勝ったのは、直線、内で包まれそうになりながらも外に持ち出し、鋭い差し脚を見せた ウィクトーリアだった。狭い最内をついて内ラチから2着に浮上したのがシャドウディーヴァ。この2頭がオークスへの切符を手にした。マイペースで逃げたジョディーが3着に残った。

 ウィクトーリアは出遅れて中団後方から、シャドウディーヴァは内で前が開かないという、それぞれスムースさを欠いたレースになったが、その不利を克服しての1、2着は評価したい。ただ、ペースは緩く、指数は低調。桜花賞組とは指数差が大きく、本番のオークスではどうだろうか。

 福島牝馬Sは、デンコウアンジュが快勝した。スローペースの流れをものともせず、後方から直線大外一気の差し脚が鮮やかに決まった。2着のフローレスマジックとは2馬身差だったが、スローペースの流れで、直線の差し脚だけでこの差をつけるのだから、見事な差し脚というしかない。3着はダノングレース。

 やっと暖かくなって、さわやかな競馬の季節になった。今週は平成最後のG1天皇賞(春)がある。盛り上がるといいな。

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