2012年5月22日 (火)

第779回強いジェンティルドンナ

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 昨日は金環日食で盛り上がり、今日はスカイツリーのオープンが話題の中心。今日はあいにくの雨模様で、スカイツリーの展望台に登った人は、ちょっと残念だろう。私たちも来週、スカイツリーに登る予定にしているが、せっかくのことだから天気が良いに越したことはない。今から晴天を祈っておこう。

 それにしても、珍しい現象や新しい物に心が動かされるのは、人の常のこと。大震災以降、心が浮き立つことが少なかっただけに、少しでも気持ちが明るく前向きになることなら、何でも大歓迎だ。

 3歳牝馬のオークスは、桜花賞馬ジェンティルドンナが2冠を達成した。桜花賞馬でありながらも3番人気という評価に、岩田騎手の代役として手綱を取った川田騎手には、相当期する所があっただろう。人気のヴィルシーナ、ミッドサマーフェアを見ながら、最後方に控えてレースを進め、直線は外から一気に伸びた。直線なかばで並びかけようとするヴィルシーナを振り切ると、あっという間に5馬身の差をつけて圧勝。川田騎手の落ち着いた騎乗振りも光ったレースだった。2着ヴィルシーナ、3着に9番人気のアイスフォーリスが入って3連単は3万610円。桜花賞の1、2着馬が「そのまま」だったにもかかわらず、好配当になった。

 逃げたマイネエポナがペースを上げたこともあって、ジェンティルドンナの勝ちタイムは、従来のレースレコードを1秒7も上回る好タイムになった。東京の馬場状態はかなり良かったから、レコードタイムはそれとしても、真に驚かされたのは、他の馬たちが坂上で止まってしまった様に見えたほど、ジェンティルドンナの直線の脚が1頭だけ違っていたこと。馬場状態の違いはあるにしても、昨年のダービーでみせたオルフェーヴルの圧倒的な直線の脚に匹敵するような、素晴らしい力を秘めた上がりの脚に思えた。

 ジェンティルドンナのオークスでのスピード指数は、2000年以降、過去13年間のオークスの中で最高の指数になった。5馬身差で2着のヴィルシーナの指数でさえ、過去13年間の比較では上位にランクされる指数の高さだ。ジェンティルドンナはウオッカやブエナビスタのように、あるいはそれ以上に、強い牝馬なのかもしれないと、期待がふくらむオークスだった。強い牝馬の出現に心が躍る。

 東海Sは、先行した4番人気のソリタリーキングが、粘るニホンピロアワーズ(3番人気)をゴール前で交わして重賞初制覇。3着は追い込んできた11番人気のサイレントメロディ。人気のワンダーアキュートは先行したものの、直線に向くと脚が止まってしまった。3連単は15万超の高配当になった。

 今週はいよいよダービー。多くの人たちの心をふるわす感動のダービーとして、大きな話題になると良いのだが。

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2012年5月15日 (火)

第777回ウィリアムズ騎手がすごい

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 オーストラリアのウィリアムズ騎手が今年もすごい。今月の5日から短期免許で騎乗して2週が過ぎたばかりだが、この2週で23戦して早くも5勝、2着も4回で、連対率は0.391と高率。そのうち重賞は4戦して2勝、2着2回とパーフェクト連対を果たしている。京都新聞杯を勝ったトーセンホマレボシ、NHKマイルカップ2着のアルフレード、そして先週の京王杯スプリングCは、もどかしいレースが続いていた休み明けのサダムパテックを、後方から鋭い差し脚を使って圧勝。翌、日曜日のヴィクトリアマイルでも果敢に先行してドナウブルーを2着に持ってきた。重賞に出走した4頭とも3番人気以下の馬たちで、やっぱり、ウィリアムズ騎手の好騎乗によるところが大きいだろう。
 ウィリアムズ騎手の短期免許は6月24日の宝塚記念まで。オークスはアイムユアーズ、ダービーは京都新聞杯で勝ったトーセンホマレボシに、宝塚記念は香港クイーンエリザベス2世Cを制したルーラーシップに騎乗するらしい。昨年はG1を2勝、一昨年も春の天皇賞を勝っており、今に始まったことではないが、今後もウィリアムズ騎手から目が離せない。

 ヴィクトリアマイルはホエールキャプチャで横山典騎手が久々にG1勝った。一昨年のオークスでのサンテミリオン以来のG1勝ちだったが、よほど嬉しかったのだろう。ウイニングランでは観客席に向けてムチを投げ入れ、ゴーグルも投げ、投げキッスもあったりして、大サービスだった。
 ホエールキャプチャは終始3番手で先行、直線はいつでも追い出せる状態から、坂上一気のスパートにも、全く危なげはなかった。2着は同じく2番手で先行したウィリアムズ騎手のドナウブルー、3着はただ1頭、後方か追い込んできた田辺騎手のマルセリーナだった。過去の中心馬は近走、上がり指数が+15以上ある馬たちだったが、今年はそのレベルをクリアする馬たちが連に絡めなかった。ホエールキャプチャは前走、上がり指数が+12のレベルにあった馬で、状態も良かったのだろう。

 京王杯スプリングCは先に述べたとおり、4番人気ウィリアムズ騎手のサダムパテックが後方から差しきって勝ったが、2、3着はレオプライム、インプレスウィナーが突っ込んで来た。ともに11番人気、13番人気という人気薄の台頭で、3連単は179万超の高配当になった。

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2012年5月 8日 (火)

第775回嵐のNHKマイルC

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 NHKマイルCの出走馬たちが馬場に入場するころ、雷をともなった強い雨が急に降り出した。土砂降りのなかのレースになるのかと思ったが、雨は10分足らずで止み、レースのスタート時には、空も明るくなってきた。

 今年は、好スタートから楽にハナに立った1番人気のカレンブラックヒルが、ペースを落としてそのまま逃げ切って勝った。2着はわずかに抜けだした3番人気アルフレード、3着は人気薄15番人気のクラレントで、3連単は26万超馬券になった。

 しかし、勝ったカレンブラックヒルの指数は80に届かないレベルだった。スローペースだったから、指数の低さはやむ得ないとしても、スローペースに見合った上がりの脚を見せた馬も少なく、少し低調なレースになってしまった。

 低調だったNHKマイルCに比べると、京都新聞杯はメイショウカドマツが果敢に逃げて、全体の指数を引き上げる結果になった。勝ったのは2番手から直線一気に伸びたトーセンホマレボシ。その勝ちタイムはレコードになったが、これは今開催の京都芝コースが硬くてタイムの出やすい高速馬場のため。しかし、それを割り引いたとしても、スピード指数は上々で、先々も楽しみに思えるレース内容だった。

 ハンデ戦の新潟大賞典は、最内から伸びた4歳馬ヒットザターゲットが差し切り勝ちを納めた。2着はダンツホウテイ、3着メイショウカンパク。5、11、9番人気という波乱の結果で、当然3連単は30万を超える高配当になった。

 新潟は開幕週だったが、雨のせいで馬場状態はあまり良くなかった。加えて、日曜日は強風の影響もあったようだ。新潟競馬場は時折、直線で非常に強い向かい風を受けることがある。これはペースの割に上がりが全く伸びない現象につながるが、新潟大賞典の直線でも、その影響があったようだ。

 直線の強い向かい風にもっとも影響を受けるのは、直線1000メートル戦だ。レース中ずっと向かい風を受けることになって、走破タイムはかなり遅くなってしまう。そうなると馬場指数の計算も、少し苦労させられる。新潟は風にも注意がいる。

 競馬は天候に左右されることが多く、それらも予想上の大きなファクター。そして競馬の予想の奥深さ、おもしろさにもつながる。

 帰りはたいてい西門から府中本町に続く通路を歩く。「サラブレッドは雷が怖くないのだろうか」、などと話しながら通路を歩いていると、「虹が・・・」という声が聞こえた。振り返ると、競馬場を包むように虹がかかっていた。久々に見たすごくきれいな、大きな虹だった。

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2012年5月 1日 (火)

第773回自身の言葉で

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 競馬に絶対はないとはいえ、春の天皇賞のオルフェーヴルなら信じるに足ると、思っていた。しかし、後方のまま、11着という大惨敗の結果に、ただただ呆然とするしかなかった。勝ったのは早めに先頭に立って逃げ切った14番人気のビートブラックだった。ビートブラックが勝つには、これしかないだろうという大逃げ戦法が鮮やかに決まった。単勝は1万5960円、3連単は145万超配当だった。

 しかし、勝ったビートブラックより、11着に惨敗したオルフェーヴルの方が、テレビや新聞の扱いは大きかった。

 オルフェーヴルの敗因について、池江調教師も池添騎手も、今のところはっきりとした要因をあげていない。硬い馬場が合わなかったとか、位置取りが後ろ過ぎたとか、普段通りの調教ができなかったとか、スポーツ新聞などから伝わってくる要因もあるようが、それもあくまで想像の域でのことだろう。いずれにしても、オルフェーヴル自身に何らかの敗因につながる要因があったとすると、シンボリルドルフやディープインパクトなど、過去の3冠馬たちと比べて、オルフェーヴルの金色カンバンは少々ホコリにまみれ、くすんでしまったように思える。が、そうだろうか。

 競馬は馬と騎手があってのこと、騎手だけをことさら責めるのは好きではないが、しかし、今回の敗因の80パーセントくらいは、池添騎手の騎乗にあったのではないのか。私には、そう思えて仕方がない。「あそこから届く馬はいない」と、池江調教師がレース後のインタビューに応えているが、その通りだろう。中段にいた岩田騎手のトーセンジョーダンが34秒0の上がりタイムで2着、オルフェーヴルの少し前にいた武豊騎手のウインバリアシオンが33秒5で3着にまで押し上げている。オルフェーヴルも34秒0の脚は使っている。だとすると、オルフェーヴル自身に大きな要因があったわけではなく、流れが読めず、位置取りが悪すぎただけのことで、負けるべくして負けたのではないか。前走の大逸走で負けたことを引きずったままの騎乗が、遠因になったのかもしれない。

 そして、もうひとつ。

 あのレースの後、誰もが池添騎手のコメントを聞きたかった。私もそうだった。何故負けたのか、レース中何があったのか、何故あの位置だったのか、なぜ最後の仕掛けが遅くなったのか、オルフェーヴル自身の調子はどうだったのか。聞きたいこと、答えてほしいことがたくさんあった。しかし、翌日のスポーツ紙に目を通しても、池添騎手自身のコメントやインタビューは掲載されてなかった。「週刊競馬ブック」のコメントも、他のすべての騎手が自分の言葉で答えているなか、オルフェーヴルだけが池江調教師のコメントを掲載していた。負けたショックが余程大きかったのだろうと想像はしているが、池添騎手自身の言葉でインタビューに答えるべきだ。勝っても負けても、レース中の出来事は騎手しか語れないではないか。勝った時は誰だって誇らしい。それはそれで結構だ。格好良く決めてくれ。しかし、G1の1番人気で負けて、ファンから逃げないでもらいたい。負けから逃げないでもらいたい。負けたときの対処にこそ、人柄が表れるのだ。前進できる何かをつかめるのだ。泣きながらでも、語るべきなのだ。

 オルフェーヴルの11着をどう評価すればいいのか。関係者はもっと言葉を尽くすべきだろう。

 ダービートライアルの青葉賞は1番人気に推されたフェノーメノが圧勝したが、人気薄の伏兵、エタンダールとステラウインドが2、3着をしめ、3連単は18万超馬券になった。

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2012年4月24日 (火)

第771回まだ寒い

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 日曜日、マークカードを塗る指先も冷たく感じるほど、東京競馬場は肌寒かった。メインレースのフローラSがスタートする頃には小雨も降り出してきた。寒さのせいにする訳ではないが、午前中そこそこのプラスでいられたのに、特別戦が始まると、何故か運にも見放されてちぐはぐな馬券ばかり。帰りはフトコロも寒くなってしまった。

 今週末からゴールデンウィークが始まる。気温も上がって暖かくなるようだから、気分も変わるといいのだが。

 小雨の中、フローラSは1番人気のミッドサマーフェアが、直線早めに抜け出して、そのまま圧勝した。ペースは遅かったから、勝ったミッドサマーフェアのスピード指数はかなり低かったが、上がりタイムは33秒4で、上がり指数は水準以上だった。特に蛯名騎手がゴーサインを出して、抜け出す時の反応の良さ、一瞬のスピードはなかなか。ハイペースだった君子蘭賞での好パフォーマンスのように、もともとペースが上がってもレースはできる馬だが、ここはスローペースにも対応できたことが大きな収穫だろう。この先はオークスに向かうことになるが、オークスはスローペースでより上がりの脚が問われるレースだ。今年の牝馬戦線はまだ低調のままだけに、ミッドサマーフェアの反応の鋭い上がりの脚は大きな武器になるかもしれない。

 2着は2番人気のアイスフォーリス、3着は最低人気のダイワデッセーが先行したまま粘って、3連単は16万超馬券になった。

 私が買ったラスヴェンチュラスは、道中、勝ち馬と同じような位置にいたが、直線での反応がにぶく6着がやっと。スローペースしか経験がなく、まだ底力に欠ける印象のケースだった。

 マイラーズCは今年から京都の開幕週に変わった。昨年までは阪神の開催だったが、開催場所は変わっても、変わらないのは昨年同様、小牧騎手とのコンビで逃げ切り勝ちを収めたシルポートだった。ナビグラフを見ても、前走、逃げて好指数を示していたシルポートの好調子がわかる。2着はナビグラフで上がり指数が良かったダノンシャーク。3着は先行して粘ったコスモセンサーだった。

 土曜日の福島牝馬Sは、上がり指数で抜けた存在だったオールザットジャズが、直線で楽々と抜け出して圧勝した。まだ4歳で、この後も牝馬戦線の有力馬として活躍できる素材だろう。

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2012年4月17日 (火)

第769回3冠馬の期待も

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 指定席も早々に売り切れてしまうほど、皐月賞の中山は、朝から混んでいた。人混みにもまれていると、いつも人であふれていた昔の競馬場の雰囲気を思いだし、気持ちが盛り上がる。

 皐月賞はゼロスの逃げでハイペースで進んだ。直線に向くと、馬場状態の良いコースの外側に各馬が殺到する。最後方にいたゴールドシップは、ガラッと開いた内をついて一気に先頭に立ち、そのまま押し切って勝った。2着は若葉Sを勝っていたワールドエース、3着はスプリングSで2着のディープブリランテだった。4着は弥生賞を勝ったコスモオオゾラ、5着はスプリングSの勝ち馬グランデッツァで、前哨戦での上位馬がそれぞれの能力を発揮した皐月賞だった。

 弥生賞や若葉S、スプリングSなど、前哨戦でスローペースが多かったため、ナビグラフをみると、上がり指数+15以上を示してきた馬たちの決着だった。

 外々を回った馬たちはその分余計な距離を走ったとはいえ、ゴールドシップと2着ワールドエースとの2馬身半の差は案外、決定的な差におもえる。ゴールドシップの皐月賞のスピード指数は90に近い高レベルで、世代の最高指数になった。当然ダービーも最有力候補になるだろう。とすると、昨年の3冠馬オルフェーヴルに次いで、ステイゴールド産駒による2年連続3冠馬の誕生があるかもしれない。これは楽しみだ。

 ゴールドシップの能力はもちろんだが、ガラッと開いた内に果敢に突っ込んでいった内田騎手の好判断も勝利につながったはず。それにしても、思い切った騎乗をするのはいつも公営出身の騎手や、外国人騎手ばかりなのは何故か。

 ダートの重賞アンタレスSは、1番人気に推されたゴルトブリッツが圧勝したが、11番人気のアイファーソングが逃げ粘って2着に残り、3連単は10万を越す高配当になった。

 皐月賞の帰り、いつものように南風堂喫茶店に寄る。
「きょうは、お一人ですか」
「カミさんが風邪を引いてね。休みです」

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2012年4月10日 (火)

第767回陣営の自信

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 日曜日、中山の桜は、ほぼ8分咲きだった。昨年の今頃は、震災の影響で関東での競馬は中止されていて、中山の桜を観る機会もなかったが、今年はこうして中山の美しい桜並木を、おだやかに歩くことができる幸せを思う。
 帰りはたいてい、西船橋の駅前の南風堂喫茶店に寄る。コーヒーとタマゴサンドを注文して、反省と興奮の時を過ごす。店主の娘さんなのかどうかは知らないが、「きょうはどうでした」と声をかけてくれるウエイトレスさんがいる。この日も「ボチボチ」と答える。

 桜花賞は、岩田騎手騎乗のジェンティルドンナが新ヒロインになった。前走のチューリップ賞は4着だったが、発熱明けで体調は十分ではなかったらしい。それでも差のない4着だったわけで、「体調が万全であれば」という陣営の自信を裏付けるような快心の勝利だった。岩田騎手としては珍しく、「自信を持って2冠目に臨む」と、オークスを意識した強気なコメントにも自信が現れていた。
 2着はヴィルシーナ、3着はアイムユアーズ。2、4、3番人気の決着で、3連単2万4020円は好配当だろう。1番人気に推されたジョワドヴィーヴルは後方から、直線追い出しをかけるものの、見せ場がないまま6着に沈んだ。道中の位置取りが後ろ過ぎたのだろうか。自慢の切れる脚は見せられなかった。

 ニュージーランドTは、先行した1番人気のカレンブラックヒルが直線突き抜けて勝利を手にした。2着は内ラチから伸びてきた2番人気のセイクレットレーヴ、3着は4番人気ブライトラインと、堅い決着だった。ナビグラフ上は2着になったセイクレットレーヴの前走の上がり指数が最上位にあり、比較的わかりやすいレースだった。

 荒れたのは阪神牝馬S。11番人気のクィーンズバーンが好ダッシュから、そのまま逃げ切ってしまった。2着は2番人気マルセリーナ、3着は4番人気のフミノイマージンで、3連単は44万超の高配当だった。1番人気のスプリングサンダーは5着、3番人気のアパパネは7着だった。

 先週の週なかに、上野の東京国立博物館で行われている、ボストン美術館「日本美術の至宝」を観に行った。曽我蕭白の「雲龍図」や、快慶の「弥勒菩薩立像」、「平治物語絵巻」など、間違いなく国宝級といわれる作品ばかりで、平日にもかかわらず、随分混んでいた。今週は明日、東京ドームの巨人×中日戦を観に行くつもり。

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2012年4月 3日 (火)

第765回春の嵐

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 春の嵐が吹き荒れている。やっと咲きかけた桜も飛ばされてしまいそうだ。東京の本格的なおだやかな春はまだ遠いようだが、今年の春の話題は5月22日に開業するスカイツリーだ。事務所のベランダから遠くに見えており、工事中の様子を皆で見物に出かけたこともあった。完成に合わせて、先月から入場券の申し込み受付が始まって、早速申し込んでみたら、運良く抽選に当たった。ちょっと、うれしい。
 大阪杯は、最後方から直線で大外に回して、ぐんぐん伸びてきたショウナンマイティが先頭を行く1番人気のフェデラリストをとらえて勝ち、初の重賞タイトルを手にした。休み明けの天皇賞馬・トーセンジョーダンが超スローペースに落として逃げ、馬場も渋っていて、常識的には先行馬有利の展開で、後方待機策では苦しかったはずだ。コースの内側に比べると、外側は少し馬場状態が良かったようだが、それにしてもG1馬3頭に今が旬の1番人気馬たちをまとめて交わし去ったショウナンマイティの上がりの脚は、断然の鋭さだった。ナビグラフでも、ショウナンマイティの上がり指数はフェデラリストと並ぶ位置にあり、勝利も当然の結果だったのだろう。
 人気馬やトップハンデ馬たちが苦戦続きで、例年、荒れる傾向の強い中山のダービー卿CT。今年はトップハンデをモノともせず、ガルボが馬場の中央を突き抜けて勝った。2着に10番人気のオセアニアボスが追い込んできて、7番人気のネオサクセスが3着。今年も3連単は16万を超す高配当になった。
 ナビグラフでは、勝ったガルボ、3着のネオサクセスともに、上がり指数で上位にあった馬たちだった。私はガルボ、ネオサクセスと同じように上がりの脚がある4番人気のサトノタイガーを軸に馬券を買った。サトノタイガーは終始良い位置で先行したものの、直線は息が持たず、脚が上がってずるずる下がる一方だった。上がりだけならガルボ、ネオサクセスと並ぶ馬だったが、まだ、このクラスでは力不足、スタミナ不足で、力のいる荒れた馬場も合わなかったのかもしれない。
 今週はいよいよ桜花賞が始まる。そして、次週が皐月賞。
 あっという間に春も過ぎていく。

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2012年3月27日 (火)

第763回カレンチャンにネコパンチ

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 新しくなった中京競馬場でのG1高松宮記念は、2番手で先行したカレンチャンが直線でも脚色が衰えることなく、そのまま押し切って勝った。2着は後方からただ1頭、脚を伸ばして上がってきたサンカルロ、3着は内で先行していたロードカナロアだった。結局2、3、1番人気の決着で、3連単は5930円と堅い配当になった。カレンチャンは秋のスプリンターズSに続いて短距離のG1を制覇、短距離界の王座を守った。
 新・中京競馬場の芝コースは以前と比べて、かなりタフなコースに変わった。直線が短い上に直線に坂がなく、3コーナーからゴールまで下り坂が続いていた以前の中京芝コースでは、逃げ馬や先行馬の活躍が圧倒的に目立っていた。しかし、新コースは直線にもうけられた急坂と、その坂を登ってからゴールまでの240メートルでの攻防が非常に激しく、中段以降の馬たちでも差し脚が届いて、レースがより面白くなった。
 今年の高松宮記念は、先行馬と差し馬の決着になったが、人気上位馬が好走して、能力のある馬たちの順当な結果だった。新コースでは、力のない馬が展開の利だけで勝つのはかなり難しくなるのではないか。ただ、坂上まで余力を残しておきたいという意識が働きすぎると、どうしてもスローペースになりがち。今後のペースには要注意だ。

 中山の日経賞はネコパンチが大逃げを打ち、そのまま逃げ切って勝った。1.4倍という圧倒的な人気を背負っていたルーラーシップは離されての3着。2着には後方から伸びたウインバリアシオンが能力のあるところを見せたが、ネコパンチを捕らえることはできなかった。勝った江田騎手も、負けた武豊騎手、福永騎手ともに、前日からの雨でぬかるみ重かった馬場状態を、それぞれ勝因と敗因にあげていたが、3頭とも「重馬場得意」とはいわないまでも不得意ではなかったはず。ネコパンチのペースを読み切れなかっただけではないか。ネコパンチは12番人気で単勝は1万67100円。「長距離戦の穴は逃げ馬」を絵に描いたような結果に、「ネコに負けた」と笑うしかなかったのだろう。お笑い芸人の猫ひろしもカンボジアのオリンピック代表に内定した。ネコツヨシ。3連単は45万円を越す高配当だった。

 荒れるダートのハンデ戦・マーチSは今年も大荒れ。3連単は232万円を超す配当らになった。勝ったのは大外一気6番人気のサイレントメロディ。2着に16番人気のメイショウタメトモが突っ込んできて、3着には先行した7番人気のバーディバーディが残った。もともと差のないメンバーの、しかもハンデ戦で、中心馬も不在。予想も難しいレースだった。私は、あえて条件戦を勝ったばかりのマイネルオベリスクを軸に馬券を買っては見たものの、あえなく10着、まだ力差は明らかだった。

 3歳馬の重賞・毎日杯はヒストリカルが勝った。直線では前が壁になって出すところがないまま、大外に回したものの、先に抜け出していたマウントシャスタの勢いが素晴らしく、ヒストリカルはかなり苦しい位置に見えた。しかし、大外からぐんぐん伸びてきてゴール前、マウントシャスタを捕らえて勝った。いかにもディープインパクト産駒らしい飛ぶような末脚だった。

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2012年3月13日 (火)

第759回春本番を目指して

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 3月11日。先週の日曜日は外に出かける気がせず、競馬場にも行かなかった。IPATで馬券は買ったが、いつものようには気持ちが乗らなかった。
 テレビに向かって、カミさんと並んで黙祷。
 競馬のあとも、終日、震災関係のテレビ番組を観る。

 中山牝馬Sは福永騎手のレディアルバローザがまんまと逃げ切って勝った。もともと逃げ馬不在のレースで、どの馬が逃げてもおかしくはなかったが、スタートから迷うことなく逃げるという決断ができたことが勝因だと感心するほど、福永騎手の好判断、好騎乗が光ったレースだった。先週の福永騎手は土曜日に5勝、日曜日も2勝して、絶好調だ。これで騎手リーディングのトップに立った。
 2着は4歳馬で53キロの軽量馬オールザットジャズ、3着も53キロの軽量馬エオリアンハープが入った。結局、8、7、11番人気の順で決着して、3連単は62万を超す高配当になった。

 ナビグラフを見ると、レディアルバローザは4走前に+17という高い上がり指数を示しており、結果的に上がり指数が+15を越す馬たちの1、2、3着だった。人気のホエールキャプチャは2番手で先行したものの、直線では脚が伸びず5着止まりだった。もともと、先行してそのまま差しきるレースがホエールキャプチャの持ち味だが、休み明けだった分、まだ息が十分にできていなかったのだろう。ただ、ナビグラフでみるかぎり、上がりの脚で上位になかったことも確かで、敗因のひとつだったのかもしれない。

 桜花賞を目指すトライアル戦、フィリーズレビューは1番人気のアイムユアーズが3番手から直線突き抜けて圧勝した。2着は内にいれて伸びたビウイッチアス、3着が外から脚を使ったプレノタート。イチオクノホシも内から伸びてきたが、前を捕らえられず4着だった。ナビグラフ上では上がり指数の高い馬たちが上位を占める順当な結果だった。

 先週のチューリップ賞に続いて、今週のフィリーズレビューとアネモネS組で、桜花賞の優先出走馬8頭が決まった。トライアル戦ではハナズゴールの勝ったチューリップ賞組の指数が高い。今年はまだ、春を感じる暖かさはないが、本番の桜花賞は3週先の4月8日。いよいよクラシック戦線のファンファーレが近づいてくる。
 ニッポンの春はこれからだ。

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