2018年7月17日 (火)

第1404回 今年も荒れた函館記念

201807150211

 函館記念は今年も荒れた。
 2010年以降、3連単の配当が10万円を超す高配当になったのは、9年間で7回にのぼる。この間、1番人気馬は2着が1度あるだけで、1番人気馬の不振が波乱の主要因になっている。

 加えて10番人気以下の人気薄馬も5頭が2着に食い込んでおり、函館記念をより難解なハンデ戦に仕立てている。

 今年の函館記念を勝ったのは5番人気のエアアンセム、2着は7番人気のサクラアンプルール、3着に13番人気のエテルナミノルが残って、3連単は57万円を超す高配当になった。

 ハナを主張して、果敢に逃げたのはカレンラストショー。1000メートルの通過タイム1分00秒3は、当日の馬場状態を考えれば、平均より少しゆっくりめだろう。

 勝ったエアアンセムは藤岡佑介騎手を背に好スタートを決め、4番手で機をうかがう。直線、先行2番手から先に抜け出したエテルナミノルに馬体を合わせて、これを退け、さらに、中団から鋭い差し脚を伸ばしてきたサクラアンプルールの追撃をも抑え込んでの勝利だった。7歳馬にして実に27戦目での初の重賞制覇になった。

 1番人気に推されたトリコロールブルーは中団後方から。4コーナー手前、各馬が仕掛けて動くところ、前が開かず、流れに乗り遅れて後方まで下げざるを得なかった。先行馬に楽なペースのうえ、直線の短い函館だけに、その位置からの挽回はむつかしかった。ただ、結果は6着だったが、直線での鋭い差し脚には見どころもあり、次走での巻き返しに注目したい。

 函館の次週は函館2歳Sがメイン。以前は函館の開催は8週間あったが、今は6週間の開催で、あっという間。早くも残り1週で今年の開催が終わる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月10日 (火)

第1402回 備える努力

201807080311
201807080711

 集中豪雨で各地に大きな被害が出でいる。
 元来、日本は狭隘な山国だから、平野は少ない。その平野は水田や畑になり、人々は山のふもとにも住まざるを得ない。河川も急流となり、大雨が降れば、がけ崩れや河川の氾濫につながりやすい。

 台風や地震、火山活動による災害も含めて、日本は地勢的にみても自然災害が多い。それだけに、先人たちの知恵によって、太古の昔から自然災害から守る備えをしてきたはずだが、自然の猛威にあがなう力にはなりえていない。しかし、それでもなお、尊い命がうしなわれることのないように、我々は力を合わせて備えるしかない。それはこの地を住処とする日本人の宿命ともいうべきものだろう。

 福島の七夕賞は、単勝万馬券の11番人気馬メドウラークが勝った。メドウラークは丸田騎手の騎乗。向こう正面では後方に位置していたが、3コーナー手前から動いて、4コーナーでは外に持ち出して4番手。その外にマイネルサージュが馬体を合わせにいく。

 ゴールまで残り100メートル地点でメドウラークが先頭に立ち、追いすがるマイネルサージュをクビ差振り切って、重賞初制覇を決めた。2着は4番人気のマイネルサージュ、最内で粘っていた最低人気のパワーポケットが3着に入って、3連単は256万円を超す高配当になった。

 逃げたのはマイネルミラノのペースだったが、良馬場とはいえ前日の雨でゆるんだ馬場状態を考えると、かなりハイペースだったようで、先行馬たちは直線、脚を残せずに後退していった。上位のメドウラーク、マイネルサージュの2頭は後方からの差し馬で、ペースと展開に恵まれた要素もあっただろう。

 中京のダート1400メートルの重賞プロキオンSは、従来のレコードタイムを1秒2上回る驚異のレコードタイムでマテラスカイが逃げ切り勝ちを収めた。脚抜きの良い軽いダート馬場だったから、さもありなんとは思うが、それにしても、直線では後続に差を広げる一方で、後方から追ってきた2着のインカンテーションとは4馬身差。指数も「100」を超す高レベルだった。今年3月、ドバイのダートG1での5着は伊達ではなかったといえそうで、ダート短距離界の新星になるのではないか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年7月 3日 (火)

第1400回 頑張りに感謝

201807010311
201807010711

 ワールドカップのブラジル×メキシコ戦はまだ元気に起きていられたけど、日本×ベルギー戦の前に、耐え切れず眠ってしまった。元来、早寝早起きのかみさんは3時過ぎに起きて中継を観たとか。残念ながら、結果についてはニュースで確認することになったが、負けたとはいえ、いいゲームだったんだね。ライブで観たかったなあ。それにしても、戦前の低評価をくつがえす頑張りはすごかったね。心意気を感じてうれしかったです。頑張りに感謝です。

 関東は早々と梅雨明け。競馬は福島、中京が始まって、気持ちは完全に夏モード。

 福島のラジオNIKKEI賞は、好位3番手から伸びた2番人気メイショウテッコンが勝った。メイショウテッコンは過去10年で1勝、2着1回と、苦戦続きのトップハンデ馬。これまでは逃げて2勝を上げてきたが、ここではキボウノダイチ、シセイヒテンを先に行かせて最内の3番手から。

 直線、外に出すと一気に加速してトップに立ち、後方から鋭い脚を使って伸びてきた1番人気のフィエールマンの猛追を抑えて半馬身差で勝利をつかんだ。追い詰めたフィエールマンが2着。逃げた9番人気のキボウノダイチが3着に粘った。

 1番人気のフィエールマンは34秒4の最速の上りタイムを示したものの、惜しくも2着だったが、石橋騎手のコメント通り、追い出しが少し遅れたのが敗因だろう。

 中京のCBC賞は、直線、馬場の真ん中を突き抜けた4番人気のアレスバローズが快勝した。近走は後方からのレースが多かったが、乗り手が川田騎手に代わって、好スタートを切り、中団で流れに乗れたのが良かったのだろうか。直線の反応も鋭く、余力を感じさせる差し脚だった。

 9番人気のナガラフラワーが中団から差し脚を伸ばして2着に食い込み、2番手で粘っていた8番人気のセカンドテーブルが3着。

 1番人気に押されたダイメイフジは後方から。直線で末脚がはじけるのかと思ったが、馬群に包まれたまま、いいところなく11着。1200メートルの素軽いスピード競馬に対応できなかった印象で、いまのところ1400メートルのほうが良いのかもしれない。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月26日 (火)

第1398回 本格化ミッキーロケット

201806240911

 サッカーワールドカップロシア大会での日本チームの事前の低評価をくつがえす活躍ぶりに、日本中が心を奪われている。私もそのひとり。日本チームのゲームだけでなく、ほぼ毎日、午前2時過ぎまでテレビにかじりついてのサッカー三昧で、このところ、眠くて仕方がない。他の国のゲームと比べても、日本チームはゲーム運びに落ち着きと安定感があり、選手たちの自信を感じる。残されたポーランド戦も勝てるといいね。

 春のグランプリ宝塚記念は、7番人気の伏兵ミッキーロケットが勝った。

 ミッキーロケットはラチ沿いの中団から徐々に位置を上げ、4コーナーで逃げるサイモンラムセスを交わして、先頭に躍り出た。早めに仕掛けた1番人気のサトノダイヤモンドを寄せ付けず、後続を引き離してゴールを目指すところ、外から鋭い差し脚で一気に駆け上がってきたのが香港のワーザー。ゴールではクビ差まで迫られたが、最後までトップは譲らず、ミッキーロケットが初のG1タイトルを手にした。

 ミッキーロケットは、終始、内ラチの経済コースで脚をため、直線の粘りにつなげた。和田騎手の好騎乗が光ったレースだったといえそう。今年の天皇賞春も、長くいい脚を使って4着に好走しており、宝塚記念は、本格化を感じさせるレースになった。

 2着は10番人気の香港馬ワーザー。上り指数は1頭だけ抜けた高さだった。外枠だっただけに位置取りが後ろになって、コースロスもあっただろうし、もう少し距離があったらどうだっただろう。さすがに力のある馬だ。

 1、2着馬からは3馬身と離れたが、3着は12番人気のノーブルマーズが大健闘。勝ったミッキーロケットのすぐ後ろでレースを進め、直線も必死に前を追ったが、勝ち馬に並ぶところまではいかなかった。

 1番人気のサトノダイヤモンドはスタートが良くなかった。後方2番手から位置を上げていって、3コーナー手前から一気にスパート、4コーナーでは2番手にまでつけ、ミッキーロケットを追ったが、直線に脚は残っていなかった。結果は6着。まだ本調子にはなかったのだろうか。

 今週から競馬は福島、中京、函館の3場開催。秋まで関東地区での開催はなく、いよいよ競馬は夏モード。サッカーの日本代表に負けないように、がんばろう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月19日 (火)

第1396回 将来性

201806170511
201806170211

 大阪の地震被害が気にかかる。関西方面の皆さん、お変わりありませんか。
 今週の宝塚記念は予定通り開催できるのだろうか。

 競馬は新馬戦も始まった。いまのところ、新馬戦で最も高い指数は牝馬のグランアレグリアの「64」。

 2000年以降、ダービーを勝った馬たちの新馬戦での指数は、ジャングルポケットの「66」が最高で、平均値は「43.5」程度だ。牝馬の場合、オークスの勝ち馬の新馬戦の平均指数は「42.1」。最高指数はスティルインラブの「59」だった。

 新馬戦の指数の高さが、将来性を決定するわけではないが、グランアレグリアの「64」の指数は新馬戦としては上々のレベルだろう。差し脚もシッカリとしているようで、将来性に期待をもたせる1頭だ。

 3歳のダート重賞・ユニコーンSは、1番人気のルヴァンスレーヴが力の違いを見せて3馬身半の差で圧勝した。ルヴァンスレーヴは向こう正面では中団の後方に位置していたが、徐々にポジションをあげ、4コーナーでは先行集団の外、5番手にまで進出。勢いのまま、直線はぐんぐん加速し、後続を引き離す一方のレースぶり。ルヴァンスレーヴの長く使える差し脚に対抗できる馬はいなかった。

 ルヴァンスレーヴの指数「83」は3歳ダートの最高指数に並ぶ高レベルで、ダート界を背負う将来性も豊かな逸材だろう。
 2着は3番人気のグレートタイム、3着は7番人気エングローサー。

 函館開幕週の函館スプリントSは、最内枠から迷いなく果敢に逃げた3番人気のセイウンコウセイの逃げ切り勝ち。昨年の高松宮記念以来の勝利だった。ゴール前ではヒルノデイバローにきわどく迫られたが、G1馬の底力がハナ差の勝利をもぎ取ったのだろう。

 2着に10番人気ヒルノデイバロー、3着には1番人気のナックビーナスが入った。ともに先行集団にいた馬たちで、函館開幕週の素軽い良馬場を生かし切ったレースだったといえそう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月12日 (火)

第1394回 期待が広がる勝利

201806100511
201806100911

 4歳馬サトノアーサーが馬場の真ん中を突き抜けて、エプソムCを勝利した。

 東京の芝コースは、雨が強くなった8レース以降、直線、内を避けて馬場の良い外に回すレースが目立ってきた。エプソムCの前の10レースには、芝コースは重馬場にまで悪化していた。

 サトノアーサーは大外枠から好スタートを決め、馬場の良い外につけて直線に向いた。直線、逃げたスマートオーディン、先行するマイネルフロスト、マイネルミラノなどの脚が勢いを失うや、各馬ともに内を大きく開けて、直線の攻防にしのぎを削る。

 直線半ば、各馬横一線。サトノアーサーが馬場の真ん中から抜け出し、一気に先頭に立つと、後方から追ってきたハクサンルドルフの猛追もしのいで、半馬身差で初の重賞制覇を果たした。先行して抜け出す王道のレースで快勝したわけで、指数も上々のレベル。先々に期待が広がるレースだっただろう。

 2着は最速の上りの脚を使ったハクサンルドルフ、3着はサトノアーサーに最後までしぶとく食い下がったグリュイエール。

 1番人気に推された4歳馬ダイワキャグニーは後方からのレースになった。直線、開いた内に入れて追ったが、差し脚に見どころがなく、14着に大敗。馬場が合わなかったのか、体調が万全でなかったのか。

 波乱の多い牝馬のハンデ戦、マーメイドSは6歳馬のアンドリエッテが、ゴール前、ワンブレスアウェイとの叩き合い制した。

 アンドリエッテは、終始内ラチを距離損なく追走。直線、内ラチにわずかに空いた1頭分のスペースをこじ開け、さらに逃げるトーセンビクトリー、2番手のミリッサの間に突っ込んでいって、勝利をものにした。

 外に回していたら、最速の上りタイムでも、勝利はなかったかもしれない。それにしても、正直、よくそのスペースがあったと思うし、運不運、紙一重のレースだったのではないか。アンドリエッテの国分恭介騎手は、直線での斜行で過怠金を科せられることになったがーー。

 2着は9番人気のワンブレスアウェイ、3着は4番人気のミエノサクシード。1番人気のレイホーロマンスは6着まで。今年も人気馬には厳しい戦いになってしまった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年6月 5日 (火)

第1392回 強い4歳馬にデムーロとルメール

201806030511
201806020911

 春のG1最後を飾る安田記念は、G1初挑戦のモズアスコットが勝った。

 モズアスコットは中団後方から。直線は外に出さず内に入れ、前を行くスワーヴリチャードを目標に追った。直線半ば、終始先行していたアエロリットが先頭に立ち、スワーヴリチャードが差を詰めていく。その2頭の間をついて、ぐんぐん伸びてきたのがモズアスコットだった。ゴール手前、アエロリットをとらえ、モズアスコットがクビ差でG1の栄冠をものにした。

 2着はアエロリット、3着はスワーヴリチャード。4着にサトノアレス、5着サングレーザーという結果だったが、6着ペルシアンナイトを含めて、上位6頭はすべて4歳馬が占めた。

 モズアスコットは近走、阪急杯2着、マイラーズC2着、前走の安土城Sも2着と、惜しいレースが続いていた。指数上も過去の指数で最上位の馬だった。安田記念は連闘で勝利をつかんだが、指数も高く、過去の指数の裏付けもあり、安田記念の勝利は実力通り。フロックではないはず。今後もマイル路線の中心をになう逸材だろう。

 鳴尾記念はマルターズアポジーが逃げ、ペースは速くなった。直線、中団待機のトリオンフが馬場の中央から脚を伸ばし、いったんは先頭にたった。しかし、最内をついたストロングタイタンも負けじと追い続け、激しい叩き合いになったが、ゴール前ではストロングタイタンがわずかに抜け出して、レコードタイムで重賞戦初勝利をあげた。トリオンフを追うように上がってきたトリコロールブルーが離れた3着。

 勝ったストロングタイタンは5歳馬だが、2着、3着のトリオンフ、トリコロールブルーは、2頭しか出走していなかった4歳馬だ。

 安田記念はルメール騎手が、鳴尾記念はM・デムーロ騎手が勝利をあげた。ルメール騎手は鳴尾記念でも2着。M・デムーロ騎手は安田記念で3着。ともに勝てなくても2、3着の馬券圏内に持ってくるのはさすがというほかない。ちなみに先週のM・デムーロ騎手は8戦して(3311)。連対率75%、複勝率はなんと87.5%だった。ルメール騎手も17戦して(5327)。こちらも連対率は47%。

 日本の騎手たちとは、何かが違う。天賦の才能なのか、騎乗技術なのか、勝負勘なのか、ハングリー精神なのか。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月29日 (火)

第1390回 福永騎手の好騎乗

201805270510
201805270512
201805260811

 福永騎手がワグネリアンで、ついにダービージョッキーになった。

 12万人の拍手と歓声に包まれて、ワグネリアンと福永騎手が、日差しに輝く緑のターフを戻ってくる。涙をぬぐいながらのウイニングランに拍手と歓声がやまない。
 ダービー18回の悔しさを晴らし、19度目の挑戦でつかんだ、ダービージョッキーの栄誉。おめでとう。福永騎手。

 スタートを決め、ハナに立って逃げたのは皐月賞を勝ったエポカドーロ。2番手にジェネラーレウーノ、3番手にダノンプレミアム。コズミックフォース、ブラストワンピースが続き、ワグネリアンはそのすぐ後ろの外につけた。

 スローペースの流れで、直線に向いても、エポカドーロの脚色に衰えは見えない。残り200メートル地点でもまだ粘っている。しかし、残り100メートル、必死に追い続けたワグネリアンがついにエポカドーロをとらえると、勢いのままゴールに飛び込んでいった。

 エポカドーロが2着に粘り、3着は先行していたコズミックフォース。5-4-16番人気の順で、3連単はダービー史上最高となる285万6300円の配当だった。

 皐月賞では1番人気に押されたワグネリアンだったが、期待に応えられずに7着。ダービーでは、不利といわれる8枠17番からの出走も影響したのか、5番人気だった。スローペースで、上位陣がすべて先行馬たちが占めた結果からも、ワグネリアンの勝因は、福永騎手の積極的な先行策だったといえそう。2000年以降、ダービーで8枠の馬が勝ったのは2001年のジャングルポケットだけで、ここ10年は連対もなかっただけに、8枠17番からの勝利は福永騎手の好判断がもたらしたものだろう。

 1番人気のダノンプレミアムは、直線、最内から抜け出しを図ろうとするが、十分なスペースがなく、内で動けないまま。結果は6着だった。ただ、余力があったようには見えず、スペースがあったとしても、抜け出せたかどうか。今の時点では、あれが精一杯のレースだったのかもしれない。とすると2400メートルの距離が長かったのか。

 目黒記念は、中団の前から直線の熾烈なたたき合いを制したウインテンダネスが勝利をつかんだ。2着はノーブルマーズ、3着はパフォーマプロミス。9-10-1番人気の順で、3連単は19万超えの高配当。

 今年から重賞に格上げされた3歳芝1200メートルの葵S。
 9番人気の牝馬ゴールドクイーンが逃げ切り勝ちを収めた。2着は6番人気のラブカンプー、2番人気のトゥラヴェスーラが同着。3連単は10万を超す高配当だった。

 今週から2歳戦も始まって、来年のダービーに向けての戦いもスタート。ダービージョッキーの称号がない残されたベテラン騎手というと蛯名騎手が思い浮かぶ。がんばれ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月22日 (火)

第1388回 最強オークス馬

201805200511
201805190811

 今年のオークスはアーモンドアイの圧勝で終わった。

 6番手で進んだアーモンドアイは、直線にはいっても余力十分。残り400メートル地点から追い出されると、あっという間に前を行く馬たちをとらえ、残り200メートルで先頭に立つと、あとは楽々ゴールに飛び込むだけだった。スピード指数は「89」の高レベルで、これは牡馬も含む現3歳世代の最高指数。まさに圧巻の勝利だった。

 例年、オークスはスローペースが基本。多くの馬が経験のない距離に挑むのだから、当然といえば当然だし、直線の長い東京コースということもあって、直線に向くまでペースは上がらず、直線の差し脚比べになるのが普通だ。

 したがって、例年、勝ち馬のスピード指数はあまり高くはならない。2000年以降、オークスの勝ち馬の最高指数は昨年のソウルスターリングの(84)が最高で、オークスのレコードタイム保持者のジェンティルドンナの(83)が2番目の高指数だった。

 のちに名牝といわれるブエナビス(77)、アパパネ(74)のオークスでの指数は平凡に思えるレベルでしかないが、スローペースで折り合い、余力を持って直線に向かい、長く良い差し脚を使って栄光をつかんでいる。ブエナビスの上がり指数は(19)、アパパネは(22)と、能力の証は上がり指数に現れる。ちなみに、スピード指数の高かったジェンティルドンナの上り指数は(8)に過ぎない。

 今年のオークスを勝ったアーモンドアイのスピード指数の「89」は、2000年以降のオークス馬の最高指数であり、しかも、上がり指数は「19」の高レベル。指数上は「過去最強のオークス馬」といえるのではないか。今週はダービーが控えているが、アーモンドアイの指数を超える馬が現れるだろうか。

 アーモンドアイの今後の活躍が楽しみだが、2、3着のリリーノーブル、ラッキーライラックも指数は上々で、ここは相手が悪かったというしかない。

 平安Sは4歳馬のサンライズソアが逃げ切り勝ちを収めた。2着は4歳牝馬のクイーンマンボ。3着はクインズサターン。ダート6連勝中で圧倒的1番人気に推されたグレイトパールは直線、脚色が悪く5着まで。期待に応えられなかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2018年5月15日 (火)

第1386回 高速馬場の決め手比べ

201805130511
201805120511

 午後から降り出した雨で、ヴィクトリアマイルは稍重の馬場状態になった。

 カワキタエンカの逃げでペースはスロー。直線なかば、先行集団からアエロリットが抜け出しを図る。一旦は先頭に立ったアエロリットは必死に追ったが、坂を上がるとレッドアヴァンセに交わされ、さらに中団の外から差し脚を伸ばしたジュールポレール、大外一気に駆け上がってきたリスグラシューにも交わされて4着に落ちた。

 ゴール前ではジュールポレール、リスグラシューの叩き合いになったが、先にゴールラインを超えたのはジュールポレール。わずかにハナの差の勝利だった。
 1着8番人気ジュールポレール、2着1番人気リスグラシュー、3着7番人気レッドアヴァンセ。

 当日の馬場指数を計算すると、稍重とはいえ、さほど悪くはなかった。福永騎手は「緩い馬場でありながら、時計は速いという特殊な馬場」とコメントしていたが、実際、勝ち馬ジュールポレールの勝ちタイムは、レース創設の2006年以降のベスト4にあたる走破タイムだったし、最速の上がりを示したリスグラシューの32秒9の上がりタイムは歴代ベストタイの速さだった。

 稍重の馬場状態を考えると、それぞれのパフォーマンスはなかなかのレベルだったといえるだろう。ただ、東京の芝コースは先週からBコースに替わったが、雨も加わって、コースの内外の差はあったのかもしれない。
 結果的には、スローペースで、素軽いスピードのある馬たちの差し脚が生きたレースだったといえそうだ。

 京王杯スプリングC。
 ゴール前、3頭横一線の中から、アタマだけ突き抜けたのが4番人気ムーンクエイクだった。速めに先頭に立って押し切りを狙った7番人気のキャンベルジュニアが2着。3着は後方から追い込んできた2番人気のサトノアレスだった。

 3頭ともレコードタイムを更新するという高速決着で、中団より後ろにいた馬たちが鋭い差し脚を使って上位に上がってきたレースだった。
 1番人気のダンスディレクターは中団から追ったが、反応が悪く15着だった。

 いよいよ、今週はオークス、来週はダービー。春のG1戦線も佳境を迎える。
 今の東京の高速馬場を制するのは--。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

より以前の記事一覧

その他のカテゴリー

サポート情報 | ナビグラフ回顧 | 競馬