2017年7月18日 (火)

第1302回馬場の適性

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 日曜日の函館は早朝から雨。午後から雨脚が強くなり、馬場は一気に悪化して、函館記念は重馬場で行われることになった。

 注文をつけてハナに立ったのはヤマカツライデン。2番手にタマモベストプレイ。3番手はパリカラノテガミとマイネルミラノ。ステイインシアトルは控えてその後ろから。逃げるヤマカツライデンに競り駆けていく馬もなく、平均ペースの流れになった。

 3コーナー過ぎから各馬が動き出したが、マイペースで逃げるヤマカツライデンは4コーナーでもまだ先頭に立っている。直線に向くと、大外から勢いよく脚を伸ばしてきたのがルミナスウォリアー。馬場の半ばで先行する各馬をとらえると、そのままゴールを駆け抜け、1馬身半差で初重賞勝利をあげた。

 横一線となった後続馬の中から、タマモベストプレイがアタマだけ抜けだして2着に上がり、3着は逃げたヤマカツライデンが最内でギリギリ粘り込んだ。

 5-14-7番人気の決着で、指数上は(CZ-AXa-A)。3連単は91万5320円と函館記念での最高配当になった。

 ルミナスウォリアーは4コーナーでは3番手にまでに上がってきていたが、中団から外を回って脚を伸ばしたのはルミナスウォリアーだけで、よほど状態が良かったのだろう。ルミナスウォリアーを除けば、先行した馬たちが上位を占めて、結果的に雨で緩んだ馬場の適性やスタミナが問われたレースだった。

 2着のタマモベストプレイは前走の天皇賞こそ13着に大敗したが、近走は3000メートルを超す長距離で上々のレースをしてきた馬だ。3着のヤマカツライデンも2000より長いところが得意な逃げ馬で、スタミナは十分だったはず。先行していたステイインシアトルは3コーナー過ぎに脚色を失って後退していったが、武豊騎手のコメント通り「馬場が合わなかった」のだろう。

 いずれにしても、後方から差し脚に懸けた馬たちは全滅。もともと直線が短く、東京の半分程度しかない函館コースでは後方一気の追い込みは難しいし、加えて、ぬかるんだ馬場では、追い込み馬には苦しいレースだった。

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2017年7月11日 (火)

第1300回ハイペース

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 七夕賞。ハイペースで逃げたマルターズアポジーは、3コーナー手前からマイネルフロストにからまれる苦しい流れ。4コーナー手前で交わされると、ずるずる後退していくしかなかった。

 向こう正面で中団にいたゼーヴィントは、3コーナーから前々に進出して、4コーナーでは早くも2番手に浮上。直線は、前を行くマイネルフロストを追って、追って、差を詰め、ゴールでは4分の3馬身差をつけて勝った。57キロと軽くはないハンデを背負いながらも、1番人気の期待に応える快勝だった。2着は5番人気のマイネルフロスト。中団から脚を伸ばした7番人気のソールインパクトが3着に上がった。3連単は2万1540円。

 ゼーヴィントは戸崎騎手の自信に満ちた騎乗ぶりが光った。中団から動き出すタイミング、4コーナーでの位置取り、直線に残すべき脚色、いずれも、きちっと計算されたような勝利だった。

 逆に、逃げたマルターズアポジーは、スタートからのハイペースがたたった。スタートして2ハロン目が10秒5、3ハロンルも11秒4というハイラップのうえ、3コーナー手前からからからまれたのでは、息はもつはずもなかった。

 惜しかったのはハイペースを早めに仕掛けて2着に粘ったマイネルフロストだろう。57キロのハンデを背負っての粘りはなかなかで、近走の好調ぶりがうかがえるレースだった。3歳の毎日杯以降、重賞の勝利からは遠ざかっているが、近いうちに重賞を勝つチャンスも巡ってくるのではないか。

 プロキオンSもハイペースの流れになった。上位を占めたのは、いずれも後方待機の馬たち。勝ったのは後方の内に入れて、直線、馬群を割って伸びた5番人気のキングズガードだった。直線は前が詰まる不利もあったが、前が開くと一気に駆け抜けた。

 2着も後方から伸びた1番人気のカフジテイク。いつものような大外一気ではなく、内から前を行く馬たちをさばいて伸びてきた。勝ったキングズガードとは2馬身の差がついたが、直線、少し手間取った分だろう。3着は8歳馬ながら中団からいい脚を使った6番人気ブライトラインだった。3連単は1万6380円。

 先週から九州の水害の映像を目にするたびに、自然の猛威になす術もない人間の非力さを思う。大量の流木がより、被害を大きくしたようだが、子供のころに遭遇した伊勢湾台風の被害を大きくしたのもまた、港の貯木場から流れ出した大量の丸太だったことを思い出す。一日も早い復興ができますように。

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2017年7月 4日 (火)

第1298回素質馬たちの夏

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 先週から、夏の福島競馬が始まった。メインはラジオNIKKEI賞だった。
 注文通りにウインガナドルが逃げ、2番手にニシノアップルパイ、少し離れた3番手にセダブリランテスがつけた。隊列は落ち着いたまま、道中の流れは平均ペースだ。大きく動き出したのは4コーナー手前から。

 セダブリランテスが仕掛けると同時に、2番手にいたニシノアップルパイはずるずる下がっていった。直線でも勢いよく逃げるウインガナドルにセダブリランテスが馬体を合わせていくが、最後方から一気の脚で上がってきたロードリベラルが前の2頭に迫ってきた。

 しかし、勢いはウインガナドル、セダブリランテスにあり、ゴール前、勝負は2頭の叩き合いに絞られた。激しい叩き合いの末、セダブリランテスがクビ差交わしたところがゴールだった。3着はロードリベラル。2、8、9番人気の決着で3連単は15万を超す高配当になった。

 セダブリランテスは先行差しの王道競馬で3戦3勝となった。まだ、成長も見込める素質馬といえそうだが、このラジオNIKKEI賞のスピード指数は500万条件レベルにとどまり、少し低調なだけに、真価を問うには、もう何戦かが必要になるだろう。

 中京競馬場は、CBC賞。
 注目していたシャイニングレイは、スタートで出負け、後方からのレースになった。もともと先行脚質で、後方からのレースは経験がない。少し嫌な感じがしたが、それは杞憂だった。

 降り出した雨の中、果敢に逃げるアクティブミノルに、2番手はセカンドテーブル。直線に入っても前を行く2頭の脚に衰えはない。直線半ばでもまだ、後続馬を引き離す勢いを見せている。 ゴールまで残り100メートル。セカンドテーブルが逃げ粘るアクティブミノルをとらえ先頭にたち、そのまま押し切るかにも見えたが、後方から大外一気、矢のように飛んできたのがシャイニングレイだった。ゴールではわずかにハナ差でシャイニングレイが勝利を手にした。

 前走は1400メートルの安土城Sを勝ち、ここは1200メートルの重賞CBC賞も制覇。それまでは2000メートル戦を使い続けてきたが、短距離路線に戦いの場を移してからは2戦2勝。「けがの功名」といえるかも知れないが、後方からのレースで33秒2というメンバー最速の鋭い上がりの脚を示して、今後のレースの幅も広がる勝利ともいえそうだ。素質馬が適性のある距離を見つけたといえそうで、この先々も注目に値する1頭だろう。

 シャイニングレイは2番人気、2着は13番人気のセカンドテーブル、3着は8番人気のアクティブミノル。馬連は1万8380円の万馬券、3連単は41万を超す配当人になった。

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2017年6月27日 (火)

第1296回敗因

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 春のグランプリ宝塚記念。
 単勝1.4倍。圧倒的な人気を集めたキタサンブラックが、どうしたことか、9着に負けた。好スタートから、いつも通りの先行策。直線に向くと、先頭をうかがう脚色に見えたが、直線の半ばでパタッと脚が止まってしまった。

 大外から勢いよく抜け出したサトノクラウンが鮮やかな差し切り勝ちをおさめ、初の国内G1タイトルを手にした。最内をついたゴールドアクターが2着、大外から追った牝馬ミッキークイーンが3着。3、5、4番人気の入着順で、3連単は7万420円。

 キタサンブラックは見せ場もないまま馬群にのまれ、後方に落ちていった。上がりタイムの36秒9は出走メンバーの下から2番目。これでは勝負にならない。故障があったのかと思ったが、その心配はないらしい。

 キタサンブラックの手綱を取った武豊騎手はレース後、敗因について「正直ちょっとわからない」とコメントしている。仕上げは万全と聞いていたし、道中の流れにも乗れていたはず。結局、稍重の馬場が合わなかったのか、ペースが合わなかったのか、ただ、走る気を失くしただけだったのか。いずれにしても、武豊騎手が「分からない」というのだから、知る由もないが--。

 勝ったサトノクラウンは、稍重の馬場をものともせず、最速の上がりタイムを示している。キタサンブラックなど、先行馬たちを並ぶ間もなく交し去った直線の瞬発力は見事だった。それにしても、よほど力のいる馬場が合うのだろう。

 今年の宝塚記念の勝利で、国内の重、稍重の馬場状態のレースは(4001)となった。良馬場時の(2014)に比べると、適性の差は歴然としている。昨年末、G1香港ヴァーズを勝っており、日本の素軽い馬場より、力のいる海外のレースの方が、持てる力を発揮できるのではないか。

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2017年6月20日 (火)

第1294回高速函館競馬

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 函館スプリントS。スタミナ比べなら、前走、高松宮記念を勝っているセイウンコウセイと思っていた。が、2番手で先行して直線でいったんは先頭に立ったものの、50キロの軽量牝馬ジューヌエコールに並ぶ間もなく、一気の差し脚を決められては抵抗のしようもなかった。2着も中団から差し脚を伸ばしたキングハート、3着はエポワス。セイウンコウセイは4着だった。3、4、7番人気の決着で、3連単は5万5520円。

 先週から函館競馬が始まった。ふたを開けてみると土日ともレコードタイムの連発で、速いタイムが出る芝コースに、少々戸惑う意見もでるほどだった。馬場指数を計算すると確かに、昨年、一昨年と比べて、マイル換算で0.7秒ほど速いタイムがでる馬場状態のようだった。

 昨年の函館スプリントSは、3歳牝馬のソルヴェイグが1分7秒8というレコードタイムで勝っているが、今年も同じく3歳牝馬のジューヌエコールが昨年記録されたレコードタイムを1秒ちょうど上回る1分6秒8のタイムで、鮮やかな差し切り勝ちを決めた。上がりタイムも33秒9という速いものだったが、他のレースでも33秒台の上がりが記録されており、それ自体は驚くほどではないだろう。

 同じ日曜日の8レースは500万条件の1200メートル戦だったが、勝ち馬の走破タイムは1分7秒5。そのタイムを基準に考えるなら、函館スプリントSがもっと速いタイムで決着したとしても不思議ではなかった。
 函館も開催が進むにつれ、馬場は力のいる状態に変わっていくはずだが、当面はパワーのいる函館の洋芝のイメージは変えなければいけない。

 3歳のダート重賞・ユニコーンSは、中団後方から一気の差し脚を見せたサンライズノヴァが、2着のハルクンノテソーロに4馬身の差をつけて完勝した。スピード指数のレベルも高く、ダート戦としては世代トップの高指数になった。3着は先行したサンライズソア。2、5、3番人気の決着で、3連単は2万5710円。1番人気に支持された牝馬リエノテソーロはいいところなく7着に終わった。

 今週は宝塚記念。東京開催も残すところあと1週になったが、東京の芝コースはまだまだ良好。変わらずに速いだろう。

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2017年6月13日 (火)

第1292回先行馬に有利なスローペース

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 東京は朝から鉛色の空が広がって、小雨が降り続く。いつも見えるスカイツリーも、今日は姿がない。梅雨入りしたというのに、あまり雨も降らずにいたから、やっと梅雨らしくなってきたといえそう。春は春らしく、梅雨は梅雨らしく、夏は夏らしく。季節は常識にかなうことが一番だろう。

 東京の芝はCコースで3週目を迎え、内側が荒れ気味のせいか、直線では内を開け、馬場の真ん中から追う馬が多かった。エプソムCも同様。逃げたマイネルハニーは直線、馬場の中央から。逃げ粘るマイネルハニーに馬体を合わせ、内から交したダッシングブレイズが勝利。初の重賞タイトルを手にした。マイネルハニーの外から伸びたアストラエンブレムが半馬身差の2着に上がって、粘ったマイネルハニーがハナ差の3着だった。
 5、1、6番人気の入線順で、3連単は4万7120円。

  勝ったダッシングブレイズも、2着のアストラエンブレムも、好スタートから先行、4コーナーでは3番手に位置していた馬たちだった。逃げたマイネルハニーのペースが遅かったし、スローペースで流れに乗れた先行馬たちに展開が向いたのも確かだろう。残念ながら、中団以降の差し馬や追い込み馬にチャンスはなかった。

 阪神のマーメイドSも、スローペースになった。先行した3番人気のマキシマムドパリが4コーナーで早々に先頭に立つと、そのまま押し切って勝利を収めた。2着も先行した2番人気クインズミラーグロ、3着は6番人気のアースライズ。

 いつもは中団より後ろにポジションを取ることが多いマキシマムドパリだが、今回、好スタートから4番手につけられたのが勝因だったのではないか。ならばそれは、藤岡佑介騎手の好判断、ファインプレーだ。
 3連単の配当は1万4720円。牝馬のハンデ戦だけに、例年、波乱になりがちなレースだが、今年は比較的堅く収まった。

 常識にかなうばかりでは、競馬は面白くないが、波乱ばかりでも、気持ちがついていかない。ほどほどが良いのだけれど、それもままならない。

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2017年6月 6日 (火)

第1290回展開の利

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 安田記念は、直線、大外から鋭い脚を見せて駆け上がってきたサトノアラジンが、最内で逃げ粘っていたロゴタイプをわずかに差し切って勝った。サトノアラジンとともに伸びたレッドファルクスが3着。7、8、3番人気の決着で3連単は28万円を超す高配当。サトノアラジンは6歳にして初のG1制覇になった。

 この安田記念の勝利を含め、サトノアラジンは国内の1600メートル戦で(3213)になった。(2001)の1400メートルも合わないわけではないが、今年の安田記念の高指数からは、今後もマイルが主戦場になるのではないか。安田記念の勝利は、多少展開に恵まれた部分もあったかもしれないが、差し脚の鋭さは魅力十分だ。

 当初、ペースはスロー気味になるだろうと想像していたが、ロゴタイプの積極的な逃げで、平均ペースになった。近走は長めの距離を使っているが、ロゴタイプは昨年の安田記念も逃げ切って勝っているように、マイルの適性は高い。自分のペースで逃げれば、直線でも脚が残せるスタミナがあり、結果的に、ロゴタイプを追った馬たちは直線で失速して、後方待機のサトノアラジン、レッドファルクスが直線で浮上するというレースになったのだろう。レースには展開やペースの有利不利がついて回るものだが、自分の力でレースをつくり、差のない2着に好走したロゴタイプも高く評価したい。

 鳴尾記念は、スローペースで逃げた3番人気のステイインシアトルがそのまま逃げ切り勝ち。1番人気のスマートレイアーがクビ差まで迫って2着。3着は内をついた7番人気のマイネルフロスト。阪神は開幕週で馬場は絶好。そのうえペースが遅く、先行馬たちが上位を占める結果になった。3連単は1万4460円。

 先週から、新馬戦も始まった。4レースあった新馬戦のなかで、最もスピード指数が高かったのは、日曜日の東京5レース、先行して差し切るレースで快勝したステルヴィオの54だった。ステルヴィオはまだまだ余力十分のようで、差し脚もしっかりとしており、新馬戦としては、なかなかの好指数だ。

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2017年5月30日 (火)

第1288回超スローペースの判断

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 今年のダービーはマイスタイルの逃げで始まった。ペースはハナから超スロー。向こう正面に入ると、そのペースを肌で感じたのだろう。後方14番手にいたルメール騎手のレイデオロがグングン上がって行って、2番手につけた。1000メートル通過は63秒2の超スローペース。ペースは落ち着いたまま、直線に向く。

 最内は逃げるマイスタイル。沸き立つ歓声に押されるように、馬場の3分どころからレイデオロが一気呵成に先頭に立った。外から差し脚を伸ばすスワーヴリチャード、アドミラル、アルアインたち。そのなかでレイデオロに激しく迫ったのはスワーヴリチャードだったが、前を行くレイデオロの脚色に衰えはなく、4分の3馬身の差はゴールまで変わることがなかった。

 人馬ともに完璧なレースで2番人気のレイデオロが84代のダービー馬に輝いた。2着は3番人気のスワーヴリチャード、3着は1番人気のアドミラル、4着に14番人気のマイスタイル、5着は4番人気アルアインという結果だった。3連単は1万1870円。

 レイデオロの能力の裏付けがあってのことだが、超スローペースを見込んで、向こう正面で2番手まで上がって行ったルメール騎手の判断が勝負を決めたといえそう。これでルメール騎手はG1を3連勝。
 ただ、1000メートル通過が63秒2という超スローペースのため、レイデオロのスピード指数は未勝利戦並みの低レベル。ダービー馬のスピード指数としては2000年以降、過去最低の指数になってしまったのは残念というしかない。

 前残りのスローペースを作って逃げた14番人気のマイスタイル(4着)の横山典騎手にしてやられた様だが、そのスローペースに泣かされたのが、追って届かず3着だったアドミラブルだろう。メンバー最速の33秒3の上がりタイムを示したが、上がりとしては限界に近いタイムであり、前が止まらない限り、どうあがいても追い詰め、交すのはむつかしかっただろう。まして2番手にいたレイデオロに33秒8の脚を使われては、勝負にならなかった。もしも、レイデオロが上がって行ったとき、一緒に上がって行っていたら結果はどうだっただろう。いずれにしてもペースと大外枠に泣かされたアドミラブルだった。

 片や、皐月賞馬アルアインは好スタートから2番手につけたが、向こう正面で少し位置を下げ、4コーナーで内から進出してきたスワーヴリチャードにも交わされて、直線は6、7番手。もともと鋭い差し脚があるわけではないから、先行、直線早め先頭が勝利の条件だったはず。中団からの追い比べになっては分が悪かった。それでもよく5着に上がってきたといえそうだが、松山騎手にはもっと前々でレースをするという意思をもった騎乗を見せてほしかった。ただ、皐月賞の時もそうだったが、4コーナーで大きく後れを取るのは、癖なのだろうか。なんでだろう。

 目黒記念はルメール騎手の8番人気フェイムゲームが58キロのトップハンデをものともせず快勝。ハイペースの流れになって、中団後方からの差し脚が決まった。2着は1番人気のヴェルシェーブ、3着は13番人気のハッピーモーメント。3連単は31万円超の高配当になった。ルメール騎手には、もう脱帽するしかない。

 ダービーが終わって、気分はまったり。
 今週から、来年のダービーを目指す2最馬たちの新馬戦が始まり、競馬は新しいシーズンを迎える。

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2017年5月23日 (火)

第1286回運も味方に

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 オークスは1番人気のソウルスターリングが快勝した。内枠から好スタートを決めて先行。2番手で直線に向くと、馬場の真ん中から堂々と先頭に立ち、全く不安も危なげもない勝利だった。4戦4勝で臨んだ桜花賞は外枠と渋った馬場が合わず、3着に負けたが、その雪辱を晴らすレースになった。

 ペースは想定通りのスローペース。内枠の先行馬にとっては流れも向いたはずで、2番枠のソウルスターリングはゆったりとした流れに乗って、道中でも、直線でも、何の不利もなく、能力全開のレースだった。それこそ、ルメール騎手の手綱さばきによるものなのだろう。

 2着は1番枠から先行した6番人気のモズカッチャン。3着に後方から追い込んだ2番人気のアドマイヤミヤビが上がってきたが、アドマイヤミヤビは16番という外枠と、スローペースがレースを厳しくしたようだった。
  クラシックを勝つには、能力と合わせて、運も味方にできなければならない。アドマイヤミヤビにはその運が足りなかったのだろう。
 3連単は2万130円の配当だった。

 平安Sは、1番人気の4歳馬グレイトパールが強かった。
 向こう正面、中団の後方から上がって行って、直線、早々と先頭に立っていたケイティブレイブを交わすと、ゴールでは後続に4馬身差をつけて圧勝。長く使える差し脚が光ったレースだった。
 ダート転向後は、負け知らずの5連勝になったが、いずれも1900から2000メートル戦での勝利で、スピード指数も99まで伸ばした。

 2着は後方一気の差し脚が決まった6番人気のクリソライト、3着は先行して粘った15番人気の8歳馬マイネルバイカ。3連単は23万を超す高配当だった。

 ダート戦線では、前走フェブラリーSを勝ったゴールドドリーム、短距離戦線で活躍しているコウエイエンブレムなど、すでに100を超すスピード指数を示している4歳馬もいるが、4歳馬のダート中長距離ではグレイトパールの指数が最上位だ。5、6、7歳馬の強豪たちもまだ頑張っているが、12月のG1チャンピオンズCに向けて、主役交代の立役者になるかもしれない。

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2017年5月16日 (火)

第1284回スローペースで

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 前日の強い雨の影響が残って、ヴィクトリアマイルは稍重の馬場状態になった。ソルヴェイグが好スタートを決めてハナに立ち、スローペースで逃げる。この週から東京コースはBコースに替わって、本来ならコースの内に入れてロスなく回ってくるところだが、コースの内ラチ沿いはすでに荒れた状態で、各馬ともに内を開けて進む。直線に向くとコースの内はがら空きになり、馬場の真ん中を使っての攻防になった。

 勝ったアドマイヤリードはルメール騎手を背に中団の後方から。直線はガラッと空いた内から先行集団に取り付くと、馬場の真ん中に馬体を寄せていく。残り200メートル、粘り込みを図るソルヴェイグ、スマートレイアーの間にわずかなスペースを見つけると、一気に突き抜けて快勝した。2着は外から鋭く伸びたデンコウアンジュ、3着は先行していたジュールポレール。上位の3頭はいずれも4歳馬だった。

 6、11、7番人気順の入線で、3連単は91万超の高配当。今年も波乱になった。
 圧倒的な人気を集めたミッキークイーンは中団後方から追ったが、鋭い差し脚は見られず、見せ場なく7着に負けた。

 先行していたスマートレイアーが4着、逃げたソルヴェイグが粘って5着に残ったわけで、先行馬に向くペースだったのだろう。最速の上がりタイムは33秒2のデンコウアンジュと8着のフロンテアクイーン。稍重の馬場状態での33秒2の上がりタイムはなかなかだと思うが、ペースとあわせて考えても、そこそこのレベルの上がりといえそう。ただ、スローペースのため、勝ち馬のスピード指数はヴィクトリアマイル史上最低のレベルになってしまったのは少し残念だった。

 京王杯スプリングCはM・デムーロ騎手の2番人気レッドファルクスが、中団後方から先行各馬をごぼう抜き、雨中の一戦を制した。スローペースで上がり勝負を、ただ1頭58キロを背負いながら、最速の上がりでの勝利は価値が高いだろう。

 昨年秋のスプリンターズS勝利の後、香港スプリントでは12着に大敗したが、前走の高松宮記念は底力を見せて3着に好走していた。M・デムーロ騎手とは、香港の12着を除けば、国内戦は(4010)と、パーフェクトに近い。

 先行した11番人気のクラレントが2着に上がり、3着は4番人気のグランシルクが入った。1番人気のサトノアラジンは9着まで。3連単は17万超の高配当だった。

 京王杯スプリングCを勝ったM・デムーロ騎手、ヴィクトリアマイルを勝ったルメール騎手は、目下騎手リーディングのトップ2に位置している。M・デムーロ騎手の連対率は39.1パーセント。ルメール騎手の連対率は34.1パーセント。指数のA馬ではともに50パーセント以上の連対率だ。2人の騎手を無視して馬券は組み立てられない。

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