2020年7月 7日 (火)

第1601回 逃げ馬に凱歌

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 先週の重賞戦はラジオNIKKEI賞もCBC賞も、内枠から逃げた人気薄の馬が逃げ切り勝ちを収め、波乱の結果になった。

 逃げ馬が多く揃った福島のラジオNIKKEI賞は、最内の1番枠からバビットがスタートを決め、そのまま逃げる体制に持ち込んだ。4コーナーは2番手にパンサラッサ、ルリアン、グレイトオーサーが並ぶ中からパンサラッサが抜け出し、逃げるバビットを追ったが、逃げ馬との差は広がる一方だった。

 結局、バビットが逃げ切って勝ったが、2着パンサラッサに5馬身もの差をつける圧勝だった。中団から差し脚を伸ばし、パンサラッサにハナ差にまで迫ったディープキングが3着だった。

 逃げ切ったバビットの上りタイムがメンバー最速の35秒8では、後続馬たちはなす術がなかっただろう。1番人気のパラスアテナは4着、2番人気のグレイトオーサーは10着に負けた。

 勝ったバビットは8番人気、2着のパンサラッサは7番人気、3着のディープキングは5番人気。3連単は17万を超す高配当になった。

 阪神競馬場のCBC賞は、3番ゲートから飛び出した13番人気のラブカンプーが大逃げを打った。後続に大きな差をつけたまま、直線も危なげなく、2着のアンヴァル(11番人気)に1馬身4分の3の差をつけて、逃げ切り勝ちを決めた。51キロの軽ハンデを生かし切った2年目斎藤新騎手の大金星といえそう。3着は3番人気レッドアンシェル。3連単は244万円を超す高配当だった。

 ラブカンプーが逃げたのは18年9月のセントウルS以来で、その時も2着に好走していたが、これでデビューからの3勝すべてが逃げ切り勝ちとなった。逃げたレースは(3402)と安定しており、逃げて3着以下に負けたのは2度だけ。今後も、逃げられれば好レースが期待できるかもしれない。

 1番人気に推されたのは、高松宮記念で1着入線を果たしながら、走路妨害で4着に降着となったクリノガウディー。ただ、前走のような積極的な先行策が取れず、終始、中団のまっただ中でもまれるレースになった。直線では前が詰まる場面もあったとはいえ、差し脚も不発で、着順を上げることもできず12着に大敗した。やはり58キロのトップハンデが厳しかったのかもしれない。

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2020年6月30日 (火)

第1599回 圧巻の大勝

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 阪神の芝コースは、午前中は稍重だったが、午後には良にまで回復した。ところが10レースの前から急に降り出した激しい雨のため、宝塚記念の馬場は一変した。雨はレースのスタート時には上がったものの、レース後の騎手のコメントによれば、脚を取られるようなぬかるんだ馬場状態だったようだ。含水量から馬場状態は稍重の発表だったが、評価以上に馬場は悪かったのだろう。  その馬場を味方につけたのが、勝ったクロノジェネシス、2着のキセキだった。

 クロノジェネシスは中団から。3コーナー過ぎ、まくるように上がっていくと4コーナーでは早くも先頭に立った。直線、先行した各馬が後退する中、1頭だけ全く違う脚色をみせて、圧巻の大勝だった。

 2着にはキセキが浮上した。キセキは中団後方から、3コーナー過ぎにクロノジェネシスが動くとそれに合わせるように、大外から脚を伸ばした。しかし、直線はクロノジェネシスの勢いには及ばず、6馬身もの大差をつけられてしまった。3着は中団後方、クロノジェネシスを見ながら、直線、脚を伸ばしたモズベッロだった。
 2-6-12番人気の決着で、3連単は18万円を超す高配当になった。 

 1番人気のサートゥルナーリアは中団から。3コーナー過ぎ、クロノジェネシス、キセキが一気に動いていく場面で、サートゥルナーリアは仕掛けられず、後方に置かれそうになった。それでも直線に向くと、必死に差し脚を伸ばして4着まで上がってきた。ただ、上りの脚には余裕がなく、いかにも馬場と距離に苦しめられたというレースだった。

 3番人気のラッキーライラックは5番手で先行。3コーナー過ぎ、クロノジェネシスに合わせて上がっていったものの、直線で脚が止まった。

 今年はクロノジェネシスの強さばかりが目についた宝塚記念だったが、負けた多くの馬たちは馬場が合わず、馬場の巧拙が勝敗を分けた部分も大きかったはず。早計に力負けと評価する必要はないだろう。今後の巻き返しに期待しよう。

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2020年6月23日 (火)

第1597回 ダートの新星

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 3歳ダートの重賞・ユニコーンSを勝ったのはカフェファラオだった。
 カフェファラオは2戦2勝でユニコーンSに臨み、1番人気に支持された。
 大外枠のカフェファラオは好スタートを決め、3コーナー手前で2番手につけた。直線半ば、ゴール前300メートル地点で逃げるレッチェバロックをとらえると、あとは後続馬たちをぐんぐん引き離す一方で、後方から追いこんできた2着のデュードヴァン(3番人気)に5馬身の差をつける大勝だった。3着は中団から伸びた11番人気のケンシンコウ。

 逃げたレッチェバロックのペースは1000メートル通過が58秒4というハイペース。それを追走して、直線、楽々突き抜けるのだから、カフェファラオの圧倒的なパフォーマンスには驚くしかない。カフェファラオのスピード指数は、世代トップに立つ高指数だったというだけでなく、過去10年の勝ち馬たちと比べても、断然の最高指数で、古馬相手の重賞でも勝ち負けできるレベルにある。父アメリカンファラオは2015年の米国3冠馬。まさに名実ともに、ダート界の新星の誕生を感じさせるレースだった。

 函館スプリントSは、58キロを背負ったダイアトニックが1番人気の支持にこたえて快勝した。

 大外からダイメイフジが逃げ、ダイアトニックは内ラチの2番手におさまった。直線、逃げ粘るダイメイフジを早々に交わすと、後続に2馬身差をつける快勝劇だった。

 ダイアトニックの指数は高く安定しており、前走は高松宮記念で3着に好走、重賞実績も最上位だった。負担重量が課題と思ったが、馬場状態もよく、想像したほどにはハイペースにはならず、先行馬の負担は少なかったようだ。

 2着は粘った10番人気のダイメイフジ、3着は4番手で先行していた3番人気のジョーマンデリンと、上位馬は先行馬が占める結果になった。後方から差し脚を伸ばしたのは5着に入ったシヴァージだけだった。

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2020年6月16日 (火)

第1595回 波乱の重賞

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 梅雨入り早々、前日からの雨で不良馬場となった今年のエプソムCを勝ったのは、2番手から差し脚を伸ばした9番人気のダイワキャグニーだった。直線半ば、逃げ馬をとらえると1頭だけ抜けだして、1馬身半の差をつけ完勝。念願の重賞初制覇を果たした。全8勝をあげる得意な東京コースで、万全のレースぶりだった。2着は4番手追走から熾烈な2着争いをハナ差で制した5番人気ソーグリッタリング、3着には18番人気のトーラスジェミニがよく逃げ粘った。

 不良馬場が影響したのだろう。上位は先行した馬たちが占め、中団より後ろからの追い込みに懸けた馬たちは差し脚を伸ばせず、苦しいレースになってしまった。レース後の騎手のコメントには「ペースが速かったのに、前が止まらなかった」というものもあったが、勝ち馬の上りは36秒1で、最速の上りは35秒6。それほど差はない。前が止まらなかったのではなく、前も後ろも関係なく、差し脚を使える馬場ではなかったということではないか。勝敗を分けたのは位置取りだけというレースだったようにも思える。

 結果は、9-5-18番人気の決着で、3連単はエプソムCでの最高配当の421万9320円になった。これは重賞史上でも9番目の高配当にあたるとか。たまたま、スピード指数上は(Xc-AYa-Z)の組み合わせだったので、何人かは的中した人がいるだろう。何はともあれ、おめでとうございます。私はルメール騎手のレイエンダから入ったが、いいところなく負けた。

 マーメイドSは波乱の多い牝馬限定のハンデ戦。
勝ったのは格上挑戦の4歳馬で、ハンデも50キロと軽量だったサマーセント。ナルハヤの逃げを2番手で追走して、直線、楽に逃げ馬をとらえて快勝し、重賞初制覇を果たした。2着は中団後方から最速の上りで駆け上がってきたトップハンデのセンテリュオ。3着は6番手で先行したリュヌルージュだった。7-2-3番人気の決着で、3連単は12万5270円。今年も波乱の決着になった。

 緊急事態宣言解除の後、街に人が戻ってきて、通勤電車も混んできた。まだ、自粛の影響が大きく残って、苦労されている方たちも多いだろう。無観客とはいえ、いよいよ野球やサッカーも始まるが、かつてのような熱気と賑わいに戻るにはどれほどの時間がかかるのだろう。

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2020年6月 9日 (火)

第1593回 アーモンドアイの敗因

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 今年の安田記念を勝ったのは4歳牝馬グランアレグリアだった。グランアレグリアは中団の外で流れに乗った。直線、馬場の中央から一気に差し脚を伸ばし、直線半ばで早くも先頭にたって、そのままゴールに突き進んだ。追ってきたアーモンドアイに2馬身半の決定的な差をつけて、全く危なげない勝利だった。史上初の8冠を目指したアーモンドアイはインディチャンプをとらえるのが精一杯だった。

 圧倒的な1番人気のアーモンドアイが2着に負けて、その敗因を語るコメントや論評を多く見かけた。敗因としてあがっていたのは、中2週で疲れが残っていた、稍重の馬場が合わなかった、スタートで出遅れたなどなどだ。それがすべてかどうかは分からないが、いずれも何らかの影響を与えたことは確かだろう。

 ナビグラフで見ると、近走で一番上りが良かったのが、勝ったグランアレグリアで、上りの脚だけならアーモンドアイの上り指数を上回っていた。

 アーモンドアイはジャパンカップのようなハイペースの高速馬場が得意なのだろう。国内の古馬との戦いで勝ったレース(ジャパンカップ、天皇賞秋、ヴィクトリアマイル)はすべて馬場指数が-18より速く、しかもスローペースではなかった。アーモンドアイの上りの脚が注目されてきたが、良馬場の平均ペースで、絶対的なスピードが求められるレースでこそ、力を発揮できるのではないか。その点から考えれば、確かに稍重の馬場は合わなかったのかもしれない。

 また、上りの脚でアーモンドアイを上回るグランアレグリアを追走しなければならなかっただけに、スタートで出遅れたのも痛かった。すぐに挽回して中団後方につけたが、本来ならグランアレグリアよりも前でレースをしたかったのではないか。

 グランアレグリアは2走前までルメール騎手が手綱を取っていた馬で、差し脚の鋭さはルメール騎手自身が一番わかっていただろう。稍重の馬場が合わなかったとしても、せめてグランアレグリアより前、先行集団でレースができていれば、結果は違ったのかもしれない。
 8冠は次の機会にと、期待しよう。

 鳴尾記念はゴールではきわどいハナ差になったが、休み明けの8歳馬パフォーマプロミスがラヴズオンリーユーを抑え込んで、久々重賞のタイトルを手にした。出遅れたレッドジェニアルが馬群をさばいて3着にあがってきた。

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2020年6月 2日 (火)

第1591回 無敗のダービー馬

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 圧倒的な人気を集めたコントレイルが、皐月賞に続いてダービーも制して無敗の2冠馬となった。

 ウインカーネリアンの逃げでペースは遅くなった。向こう正面で横山典騎手のマイラプソディがまくるように上がって先頭に立ったが、ペースはスローのまま。
 内枠から好スタートを切ったコントレイルは、内ラチ沿いの3番手に収まった。向こう正面、スローペースを嫌って外から動く馬もいたが、内で動かずじっくり脚をためている様子だ。

 4コーナー手前、コントレイルが内ラチを離れて、直線の戦いに備えるように、外に持ち出した。直線に向くと、先行馬たちが横一線に並ぶところ、コントレイルはそのすぐ後ろから、大きく外に持ち出して、ゆっくりと追いだす。ゴールまで残り300メートル。コントレイルは福永騎手のムチにこたえるように、スピードを上げスパート態勢に入る。その勢いのまま一気に先頭に立つと、後続馬をぐんぐん引き離していった。コントレイルを追って中団から上がってきたサリオスの追撃も楽に突き放して、ゴールでは3馬身差の完勝だった。

 スタートからゴールまで、どこにも危なげなところがなかった。スローペースを見込んで取った3番手の位置、直線、馬群に包まれたり、前が詰まったりする不利を避けるように外に持ち出し、スパートもあわてず、ゆっくりと追い出し、最後の瞬発力で余力をも見せる。コントレイルのストレスを極力少なく、気持ちよく走らせるために、手本のような福永騎手の騎乗だった。おめでとう!!

 ハンデ戦の目黒記念。4歳馬キングオブコージが初重賞挑戦ながら、1番人気に支持された。その期待に応えるように一発で結果を出した。近走は先行していたが、ここでは後方から4、5番手につけた。直線に向いても外にださず、馬群をさばいて、直線半ばで早くも先頭にたつと、そのまま半馬身差で押し切って勝利をつかんだ。54キロと恵ハンデも味方に上りは最速。これで1勝クラス勝ちからG2勝利まで、4連勝になった。

 3歳芝1200メートルの重賞・葵Sはビアンフェが逃げ切って勝った。5番手から差し脚を伸ばしたレジェーロ、ワンスカイが2、3着。良馬場も味方したのだろう。先行馬たちのスピード比べになった。

 ダービーが終わって、今週から2歳の新馬戦も始まる。1年後、どんなヒーロー、ヒロインに栄光がもたらされるのだろう。

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2020年5月26日 (火)

第1589回 運もあったデアリングタクト

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 まずまずのスタートに見えたデアリングタクトだったが、内枠があだになったのか、前が詰まったり、外からかぶされたりで、思い通りの位置が取れず、4コーナーでは後方から4、5番手あたりにまで下がっていた。

 直線でも不利の連続だった。外に持ち出そうとするもスペースがなく、やむなく内へと進路を変えたが、前が詰まってスピードを落とす。やっと狭いスペースができたのが直線の半ば過ぎで、すでにほかに選択肢はなく、そこに突っ込むしかなかった。ただ、抜け出してからのスビートが他の馬たちとは次元が違った。

 直線半ば、もたつくデアリングタクトを尻目に、2番手で追走していたウインマリリンが最内から、4コーナーで4番手に進出した。ウインマイティはその外から、早々と先頭に立って2頭がしのぎを削る戦いに見えた。しかし、馬群を抜けだしたデアリングタクトが一気に2頭に迫り、並ぶ間もなく交わし去っていった。

 デアリングタクトは4戦4勝で、歴史に名を遺す無敗のオークス馬になった。半馬身差の2着に7番人気のウインマリリン、クビ差の3着は13番人気のウインマイティが入って、3連単は4万2410円と、圧倒的人気だったデアリングタクトが勝ったにもかかわらず、思いのほか好配当になった。

 2、3着のウインマリリン、ウインマイティがそうであったように、スローペースで先行馬が有利な流れだった。そのペースなら、デアリングタクトの位置取りは後ろすぎたのではないか。さらに直線でも不利の連続では、苦しい戦いになるのが普通だろう。

 しかし素軽いスピード比べでは負けないのがデアリングタクトだ。デアリングタクトの上りタイムは最速の33秒1。直線もたついたことを考えれば32秒台の上りタイムも示せたかもしれない。ただ、その上りタイムはデアリングタクトにとっても限界値に近く、それ以上で走り抜かなければならないペースでは苦しかっただろう。

 勝敗は紙一重だったはずで、幸いというか、長い直線の東京だったから、ギリギリ間に合ったと思えてならない。デアリングタクトの手綱を取った松山騎手は「馬に助けてもらいました」とコメントしていたが、デアリングタクトも松山騎手も「運」を持ち合わせていたのだろう。

 ただ、レースの指数は1勝クラスのレベルでしかなく、低調そのものだ。デアリングタクトの勝利ばかりが話題になるが、今年の3歳牝馬世代はそれほど強くはないかもしれない。

 平安Sは3番人気のオメガパフュームが直線、外から差し脚を伸ばして快勝した。59キロの負担重量は楽ではなかったはずだが、さすが、ダートG1を3勝している底力を見せたレースだった。

 緊急事態宣言が解除されて、いろんなものが少しずつ動き出していく。あせらず、急がず、いくしかない。

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2020年5月19日 (火)

第1587回 感服

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 単勝1.4倍。圧倒的人気を集めたアーモンドアイが、力の違いをまざまざと見せつけた今年のG1ヴィクトリアマイルだった。

 アーモンドアイは好スタートから楽に先行して、3コーナー過ぎには4番手につけた。直線、逃げるトロワゼトワル、2番手にコントラチェック、3番手にサウンドキアラが続く。アーモンドアイはサウンドキアラのすぐ後ろで、機をうかがう。直線半ば、待ちきれないとばかりにアーモンドアイが動いた。脚色の違いは明らかで、並ぶ間もなくコントラチェックとサウンドキアラを抜き去ると、逃げ粘っていたトロワゼトワルも楽々退けた。もがく後続馬を尻目に、みるみる差が開いていく。ルメール騎手は手綱を持ったまま、ゴールでは4馬身もの差になっていた。

 アーモンドアイの強さを、現場の大歓声の中、わが目で、生で確認したかったと思ったファンも多かったのではないか。観客がいないのは残念だったが、誰をも感服させ、まさに、これがアーモンドアイだという強い意思をも感じさせる勝利だった。サウンドキアラのすぐ後ろのベストポジションにつけた時点で、勝利を確信したはず。あとはいつ抜け出すかだけだっただろう。

 これで芝G1タイトルはトップタイの7勝目となって、伝説の名馬たちの仲間入りを果たした。今後も現役が続くわけで、日本競馬史上最多のG1ホルダーの位置に立つのは、ほぼ間違いないように思える。

 2着はサウンドキアラ、3着に中団から追ったノームコアが入った。重賞3連勝中だったサウンドキアラはその実績通り、好調さを示す好走だった。

 京王杯スプリングCは、これまで逃げたことかないダノンスマッシュが、大外枠からハナに立つと、そのまま逃げることになった。当初、逃げる作戦はなかったというが、内の馬たちが控えるのを見て、すかさずそんな作戦が取れるのは、レーン騎手のセンスの良さだろう。

 結局、ペースもスローに落ち着かせてダノンスマッシュが逃げ切り勝ち。2着は4番手先行のステルヴィオ。3着は2番手先行のグルーヴィット。いずれもダノンスマッシュを追って先行していた馬たちだ。ダノンスマッシュの上りタイムは33秒1という切れで、逃げ馬にその上りで走られては後続馬にチャンスはなかった。

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2020年5月12日 (火)

第1585回 納得の2着

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 NHKマイルCは、好スタートから注文通りレシステンシアが先頭にたった。差のない2番手にラウダシオンがつけ、3番手にタイセイビジョン、ストーンリッジなどが位置取り、ギルデッドミラーはそのすぐ後ろ。サトノインプレッサ、ルフトシュトロームは後方からのレースになった。

 1000メートル通過が58秒0と、ゆるみないペースになった。直線を向いても、レシステンシアが逃げ続ける。ゴール手前200メートル地点。2番手で脚をためていたラウダシオンにデムーロ騎手がゴーサインを出すと、レシステンシアに馬体を合わせる間もなく、一気に抜き去って先頭に立った。勢いと余力の差は明らかで、ラウダシオンがそのままゴールに飛び込んでいった。

 2着に粘ったレシステンシアには1馬身半の差をつけており、まさに快勝劇だった。3着はタイセイビジョンをハナ差でとらえたギルデッドミラー。9-1-6番人気順で3連単は15万2750円の好配当になった。 

 レシステンシアは「あれで負けたのなら仕方ない」というレース内容だっただろう。同馬から馬券を買った者としても納得のレースだった。

 京都新聞杯を勝ったのは4番人気のディープボンド。2着は3番人気のマンオブスピリット、3着は2番人気のファルコニアだった。

 世代トップクラスの指数を記録して圧倒的な人気を集めたアドマイヤビルゴは平凡な指数で4着に負けた。直線、一旦は先頭に立つ場面もあったが、そこからの差し脚の鋭さが見えず、外から、内からも交わされてしまった。勝ち馬に2馬身以上離されては、見どころがあったとは言いにくい。新馬、若葉Sを連勝、ダービーを視野に満を持して臨んだレースだったはずだが、ダービーは断念することになりそうだ。これまでスローペースしか経験がなかったことが影響したのかもしれない。

 波乱の多いハンデ戦、新潟大賞典は今年も荒れた。
 勝ったのは10番人気のトーセンスーリヤ。2着は7番人気のアトミックフォース、3着は14番人気のプレシャスブルーだった。3連単は56万円を超す高配当になった。

 手前味噌ながら、勝ったトーセンスーリヤはこの馬場日記でも中心馬として推奨した馬だ。私も馬券はトーセンスーリヤから買っていたから、直線、最内から逃げ馬をとらえて先頭に立つ姿に、思わずテレビに向かって叫ぶ声に力が入った。スポニチの予想も◎〇▲で当たって、翌日の紙面に大きな見出しになった。

 ナビグラフを見ている人なら、上位の3頭とも上がり指数で上位の馬だったことはご承知の通り。それが見事に決まったわけで、改めてナビグラフの面白さを感じたレースだった。

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2020年5月 5日 (火)

第1583回 フィエールマンの底力

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 天皇賞(春)はスティッフェリオとフィエールマンが並んでゴールに入って写真判定になった。どちらが勝っていても不思議ではなかったが、わずかにハナ差でフィエールマンがしぶとく勝利をもぎ取り、天皇賞(春)連覇の偉業を達成した。

 フィエールマンの上りは34秒6という最速の上りタイムだったが、その上りタイムからコンマ5秒遅れた35秒1の上りが2番目の速さで、この点からは力が違ったと思わせる勝利でもあった。

 1番人気のフィエールマンが勝ったものの、2着に11番人気のスティッフェリオ、3着に4番人気のミッキースワローが入って、3連単はちょっとうれしい5万5200の好配当だった。

 レースの後、フィエールマンの手綱を取ったルメール騎手は「直線での反応も良かったから楽勝かと思ったが、前の馬が頑張っていたので、最後までファイトしなければならなかった」と、惜しくも2着だったスティッフェリオを賞賛しながら、フィエールマンの底力がG1戦3勝をもたらしたと語った。

 スティッフェリオの北村友騎手は「4角で抜けてきた時には手応えがありましたが、最後の100㍍で息が上がってしまいましたし、脚勢的には厳しいとは思いました」と、まるで完敗したかのようなコメントが印象的だった。ハナ差のきわどいゴールも、それぞれの騎手からすれば、自信を深める勝利であり、片や詰めることができないほどの大きなクビ差に思えたのだろう。

 青葉賞は、スローペースになって、直線、坂下から横一線の追い比べになった。最内から1番人気のフィリオアレグロが抜け出して先頭に立つものの、一線の真ん中からオーソリティ、ヴァルコスが差し脚を伸ばし、すかさず先頭に絡んでいく。少し遅れてブルーミングスカイも叩き合いに加わって、ゴール手前で4頭が一団になったが、結果はオーソリティが1着、クビ差の2着にヴァルコス、3着はフィリオアレグロだった。
 ダービーの優先出走権はオーソリティ、ヴァルコスがつかんだ。

 コロナ禍が続く。緊急事態宣言も5月末まで延長になって、未だ見通しがつかない。私の通っている病院でも院内感染が発生して、今後の診察がどうなるのか気になる。
 競馬はダービーまで無観客の開催になったが、その先もどうなることだろう。
 野球がみたいな。サッカーもみたいし、ゴルフもみたい。普通の日常が懐かしく思えてくる。

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