2017年6月20日 (火)

第1294回高速函館競馬

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 函館スプリントS。スタミナ比べなら、前走、高松宮記念を勝っているセイウンコウセイと思っていた。が、2番手で先行して直線でいったんは先頭に立ったものの、50キロの軽量牝馬ジューヌエコールに並ぶ間もなく、一気の差し脚を決められては抵抗のしようもなかった。2着も中団から差し脚を伸ばしたキングハート、3着はエポワス。セイウンコウセイは4着だった。3、4、7番人気の決着で、3連単は5万5520円。

 先週から函館競馬が始まった。ふたを開けてみると土日ともレコードタイムの連発で、速いタイムが出る芝コースに、少々戸惑う意見もでるほどだった。馬場指数を計算すると確かに、昨年、一昨年と比べて、マイル換算で0.7秒ほど速いタイムがでる馬場状態のようだった。

 昨年の函館スプリントSは、3歳牝馬のソルヴェイグが1分7秒8というレコードタイムで勝っているが、今年も同じく3歳牝馬のジューヌエコールが昨年記録されたレコードタイムを1秒ちょうど上回る1分6秒8のタイムで、鮮やかな差し切り勝ちを決めた。上がりタイムも33秒9という速いものだったが、他のレースでも33秒台の上がりが記録されており、それ自体は驚くほどではないだろう。

 同じ日曜日の8レースは500万条件の1200メートル戦だったが、勝ち馬の走破タイムは1分7秒5。そのタイムを基準に考えるなら、函館スプリントSがもっと速いタイムで決着したとしても不思議ではなかった。
 函館も開催が進むにつれ、馬場は力のいる状態に変わっていくはずだが、当面はパワーのいる函館の洋芝のイメージは変えなければいけない。

 3歳のダート重賞・ユニコーンSは、中団後方から一気の差し脚を見せたサンライズノヴァが、2着のハルクンノテソーロに4馬身の差をつけて完勝した。スピード指数のレベルも高く、ダート戦としては世代トップの高指数になった。3着は先行したサンライズソア。2、5、3番人気の決着で、3連単は2万5710円。1番人気に支持された牝馬リエノテソーロはいいところなく7着に終わった。

 今週は宝塚記念。東京開催も残すところあと1週になったが、東京の芝コースはまだまだ良好。変わらずに速いだろう。

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2017年6月13日 (火)

第1292回先行馬に有利なスローペース

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 東京は朝から鉛色の空が広がって、小雨が降り続く。いつも見えるスカイツリーも、今日は姿がない。梅雨入りしたというのに、あまり雨も降らずにいたから、やっと梅雨らしくなってきたといえそう。春は春らしく、梅雨は梅雨らしく、夏は夏らしく。季節は常識にかなうことが一番だろう。

 東京の芝はCコースで3週目を迎え、内側が荒れ気味のせいか、直線では内を開け、馬場の真ん中から追う馬が多かった。エプソムCも同様。逃げたマイネルハニーは直線、馬場の中央から。逃げ粘るマイネルハニーに馬体を合わせ、内から交したダッシングブレイズが勝利。初の重賞タイトルを手にした。マイネルハニーの外から伸びたアストラエンブレムが半馬身差の2着に上がって、粘ったマイネルハニーがハナ差の3着だった。
 5、1、6番人気の入線順で、3連単は4万7120円。

  勝ったダッシングブレイズも、2着のアストラエンブレムも、好スタートから先行、4コーナーでは3番手に位置していた馬たちだった。逃げたマイネルハニーのペースが遅かったし、スローペースで流れに乗れた先行馬たちに展開が向いたのも確かだろう。残念ながら、中団以降の差し馬や追い込み馬にチャンスはなかった。

 阪神のマーメイドSも、スローペースになった。先行した3番人気のマキシマムドパリが4コーナーで早々に先頭に立つと、そのまま押し切って勝利を収めた。2着も先行した2番人気クインズミラーグロ、3着は6番人気のアースライズ。

 いつもは中団より後ろにポジションを取ることが多いマキシマムドパリだが、今回、好スタートから4番手につけられたのが勝因だったのではないか。ならばそれは、藤岡佑介騎手の好判断、ファインプレーだ。
 3連単の配当は1万4720円。牝馬のハンデ戦だけに、例年、波乱になりがちなレースだが、今年は比較的堅く収まった。

 常識にかなうばかりでは、競馬は面白くないが、波乱ばかりでも、気持ちがついていかない。ほどほどが良いのだけれど、それもままならない。

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2017年6月 6日 (火)

第1290回展開の利

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 安田記念は、直線、大外から鋭い脚を見せて駆け上がってきたサトノアラジンが、最内で逃げ粘っていたロゴタイプをわずかに差し切って勝った。サトノアラジンとともに伸びたレッドファルクスが3着。7、8、3番人気の決着で3連単は28万円を超す高配当。サトノアラジンは6歳にして初のG1制覇になった。

 この安田記念の勝利を含め、サトノアラジンは国内の1600メートル戦で(3213)になった。(2001)の1400メートルも合わないわけではないが、今年の安田記念の高指数からは、今後もマイルが主戦場になるのではないか。安田記念の勝利は、多少展開に恵まれた部分もあったかもしれないが、差し脚の鋭さは魅力十分だ。

 当初、ペースはスロー気味になるだろうと想像していたが、ロゴタイプの積極的な逃げで、平均ペースになった。近走は長めの距離を使っているが、ロゴタイプは昨年の安田記念も逃げ切って勝っているように、マイルの適性は高い。自分のペースで逃げれば、直線でも脚が残せるスタミナがあり、結果的に、ロゴタイプを追った馬たちは直線で失速して、後方待機のサトノアラジン、レッドファルクスが直線で浮上するというレースになったのだろう。レースには展開やペースの有利不利がついて回るものだが、自分の力でレースをつくり、差のない2着に好走したロゴタイプも高く評価したい。

 鳴尾記念は、スローペースで逃げた3番人気のステイインシアトルがそのまま逃げ切り勝ち。1番人気のスマートレイアーがクビ差まで迫って2着。3着は内をついた7番人気のマイネルフロスト。阪神は開幕週で馬場は絶好。そのうえペースが遅く、先行馬たちが上位を占める結果になった。3連単は1万4460円。

 先週から、新馬戦も始まった。4レースあった新馬戦のなかで、最もスピード指数が高かったのは、日曜日の東京5レース、先行して差し切るレースで快勝したステルヴィオの54だった。ステルヴィオはまだまだ余力十分のようで、差し脚もしっかりとしており、新馬戦としては、なかなかの好指数だ。

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2017年5月30日 (火)

第1288回超スローペースの判断

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 今年のダービーはマイスタイルの逃げで始まった。ペースはハナから超スロー。向こう正面に入ると、そのペースを肌で感じたのだろう。後方14番手にいたルメール騎手のレイデオロがグングン上がって行って、2番手につけた。1000メートル通過は63秒2の超スローペース。ペースは落ち着いたまま、直線に向く。

 最内は逃げるマイスタイル。沸き立つ歓声に押されるように、馬場の3分どころからレイデオロが一気呵成に先頭に立った。外から差し脚を伸ばすスワーヴリチャード、アドミラル、アルアインたち。そのなかでレイデオロに激しく迫ったのはスワーヴリチャードだったが、前を行くレイデオロの脚色に衰えはなく、4分の3馬身の差はゴールまで変わることがなかった。

 人馬ともに完璧なレースで2番人気のレイデオロが84代のダービー馬に輝いた。2着は3番人気のスワーヴリチャード、3着は1番人気のアドミラル、4着に14番人気のマイスタイル、5着は4番人気アルアインという結果だった。3連単は1万1870円。

 レイデオロの能力の裏付けがあってのことだが、超スローペースを見込んで、向こう正面で2番手まで上がって行ったルメール騎手の判断が勝負を決めたといえそう。これでルメール騎手はG1を3連勝。
 ただ、1000メートル通過が63秒2という超スローペースのため、レイデオロのスピード指数は未勝利戦並みの低レベル。ダービー馬のスピード指数としては2000年以降、過去最低の指数になってしまったのは残念というしかない。

 前残りのスローペースを作って逃げた14番人気のマイスタイル(4着)の横山典騎手にしてやられた様だが、そのスローペースに泣かされたのが、追って届かず3着だったアドミラブルだろう。メンバー最速の33秒3の上がりタイムを示したが、上がりとしては限界に近いタイムであり、前が止まらない限り、どうあがいても追い詰め、交すのはむつかしかっただろう。まして2番手にいたレイデオロに33秒8の脚を使われては、勝負にならなかった。もしも、レイデオロが上がって行ったとき、一緒に上がって行っていたら結果はどうだっただろう。いずれにしてもペースと大外枠に泣かされたアドミラブルだった。

 片や、皐月賞馬アルアインは好スタートから2番手につけたが、向こう正面で少し位置を下げ、4コーナーで内から進出してきたスワーヴリチャードにも交わされて、直線は6、7番手。もともと鋭い差し脚があるわけではないから、先行、直線早め先頭が勝利の条件だったはず。中団からの追い比べになっては分が悪かった。それでもよく5着に上がってきたといえそうだが、松山騎手にはもっと前々でレースをするという意思をもった騎乗を見せてほしかった。ただ、皐月賞の時もそうだったが、4コーナーで大きく後れを取るのは、癖なのだろうか。なんでだろう。

 目黒記念はルメール騎手の8番人気フェイムゲームが58キロのトップハンデをものともせず快勝。ハイペースの流れになって、中団後方からの差し脚が決まった。2着は1番人気のヴェルシェーブ、3着は13番人気のハッピーモーメント。3連単は31万円超の高配当になった。ルメール騎手には、もう脱帽するしかない。

 ダービーが終わって、気分はまったり。
 今週から、来年のダービーを目指す2最馬たちの新馬戦が始まり、競馬は新しいシーズンを迎える。

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2017年5月23日 (火)

第1286回運も味方に

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 オークスは1番人気のソウルスターリングが快勝した。内枠から好スタートを決めて先行。2番手で直線に向くと、馬場の真ん中から堂々と先頭に立ち、全く不安も危なげもない勝利だった。4戦4勝で臨んだ桜花賞は外枠と渋った馬場が合わず、3着に負けたが、その雪辱を晴らすレースになった。

 ペースは想定通りのスローペース。内枠の先行馬にとっては流れも向いたはずで、2番枠のソウルスターリングはゆったりとした流れに乗って、道中でも、直線でも、何の不利もなく、能力全開のレースだった。それこそ、ルメール騎手の手綱さばきによるものなのだろう。

 2着は1番枠から先行した6番人気のモズカッチャン。3着に後方から追い込んだ2番人気のアドマイヤミヤビが上がってきたが、アドマイヤミヤビは16番という外枠と、スローペースがレースを厳しくしたようだった。
  クラシックを勝つには、能力と合わせて、運も味方にできなければならない。アドマイヤミヤビにはその運が足りなかったのだろう。
 3連単は2万130円の配当だった。

 平安Sは、1番人気の4歳馬グレイトパールが強かった。
 向こう正面、中団の後方から上がって行って、直線、早々と先頭に立っていたケイティブレイブを交わすと、ゴールでは後続に4馬身差をつけて圧勝。長く使える差し脚が光ったレースだった。
 ダート転向後は、負け知らずの5連勝になったが、いずれも1900から2000メートル戦での勝利で、スピード指数も99まで伸ばした。

 2着は後方一気の差し脚が決まった6番人気のクリソライト、3着は先行して粘った15番人気の8歳馬マイネルバイカ。3連単は23万を超す高配当だった。

 ダート戦線では、前走フェブラリーSを勝ったゴールドドリーム、短距離戦線で活躍しているコウエイエンブレムなど、すでに100を超すスピード指数を示している4歳馬もいるが、4歳馬のダート中長距離ではグレイトパールの指数が最上位だ。5、6、7歳馬の強豪たちもまだ頑張っているが、12月のG1チャンピオンズCに向けて、主役交代の立役者になるかもしれない。

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2017年5月16日 (火)

第1284回スローペースで

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 前日の強い雨の影響が残って、ヴィクトリアマイルは稍重の馬場状態になった。ソルヴェイグが好スタートを決めてハナに立ち、スローペースで逃げる。この週から東京コースはBコースに替わって、本来ならコースの内に入れてロスなく回ってくるところだが、コースの内ラチ沿いはすでに荒れた状態で、各馬ともに内を開けて進む。直線に向くとコースの内はがら空きになり、馬場の真ん中を使っての攻防になった。

 勝ったアドマイヤリードはルメール騎手を背に中団の後方から。直線はガラッと空いた内から先行集団に取り付くと、馬場の真ん中に馬体を寄せていく。残り200メートル、粘り込みを図るソルヴェイグ、スマートレイアーの間にわずかなスペースを見つけると、一気に突き抜けて快勝した。2着は外から鋭く伸びたデンコウアンジュ、3着は先行していたジュールポレール。上位の3頭はいずれも4歳馬だった。

 6、11、7番人気順の入線で、3連単は91万超の高配当。今年も波乱になった。
 圧倒的な人気を集めたミッキークイーンは中団後方から追ったが、鋭い差し脚は見られず、見せ場なく7着に負けた。

 先行していたスマートレイアーが4着、逃げたソルヴェイグが粘って5着に残ったわけで、先行馬に向くペースだったのだろう。最速の上がりタイムは33秒2のデンコウアンジュと8着のフロンテアクイーン。稍重の馬場状態での33秒2の上がりタイムはなかなかだと思うが、ペースとあわせて考えても、そこそこのレベルの上がりといえそう。ただ、スローペースのため、勝ち馬のスピード指数はヴィクトリアマイル史上最低のレベルになってしまったのは少し残念だった。

 京王杯スプリングCはM・デムーロ騎手の2番人気レッドファルクスが、中団後方から先行各馬をごぼう抜き、雨中の一戦を制した。スローペースで上がり勝負を、ただ1頭58キロを背負いながら、最速の上がりでの勝利は価値が高いだろう。

 昨年秋のスプリンターズS勝利の後、香港スプリントでは12着に大敗したが、前走の高松宮記念は底力を見せて3着に好走していた。M・デムーロ騎手とは、香港の12着を除けば、国内戦は(4010)と、パーフェクトに近い。

 先行した11番人気のクラレントが2着に上がり、3着は4番人気のグランシルクが入った。1番人気のサトノアラジンは9着まで。3連単は17万超の高配当だった。

 京王杯スプリングCを勝ったM・デムーロ騎手、ヴィクトリアマイルを勝ったルメール騎手は、目下騎手リーディングのトップ2に位置している。M・デムーロ騎手の連対率は39.1パーセント。ルメール騎手の連対率は34.1パーセント。指数のA馬ではともに50パーセント以上の連対率だ。2人の騎手を無視して馬券は組み立てられない。

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2017年5月 9日 (火)

第1282回マイルの経験値

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 昨年のメジャーエンブレムに続いて、今年も牝馬のアエロリットがNHKマイルCを勝った。アエロリットは好スタートから先行。4コーナーでは外から2、3番手に進出する。直線半ば、内ラチで逃げ粘るボンセルヴィーソをとらえて先頭に立つと、追ってくるリエノテソーロも相手にせず、更に差を広げてゴール。完勝といえるレース内容だった。

 勝ったアエロリットは2番人気、2着のリエノテソーロは13番人気、3着のボンセルヴィーソは6番人気で、今年も3連単は29万6160円の高配当になった。

 メジャーエンブレムもアエロリットも、桜花賞では苦杯をなめていたが、牡馬相手のNHKマイルCで見事な巻き返しを果たした。マイルの桜花賞の経験が、NHKマイルCで生かされたというべきだろう。騎手の知恵や工夫が、結果として生きたように思えた。

 2着にも牝馬のリエノテソーロが入ったが、同馬の前走は中山のマイル戦。同じマイル戦のニュージーランドT組ではボンセルヴィーソが3着に粘り込んだ。

 片や、2000メートルの皐月賞組はいいところなく大敗した。皐月賞組は過去10年で1勝しかしておらず、そのことから考えても、前走でのマイルの距離の経験は重要な意味を持つに違いない。

 京都新聞杯は、大外から一気の差し脚を見せた2番人気のプラチナムバレットが、内の各馬を交わしてアタマ差の勝利。2着は4番手から内をついて伸びた1番人気のサトノクロニクル。6番人気のダノンディスタンスが2番手から3着に粘った。

 ペースはスローペースで、上がりだけの勝負になったが、スローペースに見合う上がりの脚だったかどうか。未勝利、500万条件と、同じ土曜日に3レースあった他の3歳限定戦の指数と比べても、レベルはいかにも低調で、内容に乏しいレースだったように思える。

 新潟大賞典は直線、3番人気のサンデーウィザードと、11番人気のマイネルフロストが、馬体を合わせて激しい叩き合いになったが、わずかに前に出たのはサンデーウィザードだった。3着には1番人気のメートルダールが上がってきたが、前の2頭とは大きく離されては勝負に加われないままだった。

 例年、ゴールデンウィークだからといっても、どこかに出かけるわけでもないが、今年は妹夫婦が名古屋から上京してきて、一緒に築地と銀座に出かけた。新しくオープンした「GINZA SIX」にも行った。吹き抜けに広がる草間彌生先生の赤の水玉のオブジェがきれいだった。どこも人でいっぱい。それでも久しぶりによく歩いた。

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2017年5月 2日 (火)

第1280回死力を尽くして

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 ヤマカツライデンがハナに立つと、他馬を置きざりに、ぐんぐん差を広げていく。今年の天皇賞はいきなりハイペースの流れになった。逃げるヤマカツライデンから大きく離れた2番手にキタサンブラック、アドマイヤデウス、ワンアンドオンリーが続く。シュヴァルグランは中団の前、サトノダイヤモンドはその後ろから。

 2週目に入っても早い流れは変わらず、大逃げのヤマカツライデンは4コーナーの手前で失速。替わってキタサンブラックが馬なりで先頭に立った。先行していたアドマイヤデウス、中団から早めに仕掛けたシュヴァルグランがキタサンブラックを追う。大外から差し脚を伸ばしてきたのがサトノダイヤモンドだ。

 直線。キタサンブラックは一杯になりながらも、懸命に脚を運ぶ。追うシュヴァルグラン、アドマイヤデウス、サトノダイヤモンドも少し苦しいのか、キタサンブラックとの差はなかなか詰まらない。大歓声の渦の中、そのままキタサンブラックがゴールを突き抜けて、史上4頭目の天皇賞・春の連覇を達成した。有馬記念で負けたサトノダイヤモンドとの対決をも制して、現役最強馬の栄誉と誇りをも取り戻す勝利だった。

 2着はシュヴァルグラン、ゴール前でアドマイヤデウスを交わしたサトノダイヤモンドが3着に上がった。

 キタサンブラックの走破タイムは11年前、ディープインパクトか記録した3分13秒4を1秒近く更新する3分12秒5のレコードタイムだった。上がりの最速はサトノダイヤモンドの35秒0だが、その上がりタイムが示す通り、いずれも死力を尽くしての戦いだったことがわかる。熱のこもったレースに、月並みな言葉だけど、心から感動した。

 ダービートライアルの青葉賞は人気のアドミラブルが圧勝して、ダービーの切符も手にした。アドミラブルは新馬戦9着の後、当時、世代トップの高指数で未勝利戦を勝ち上がり、続く2400メートル戦も、直線、後続を一気に引き離して3馬身差で完勝してきた。

 今回の青葉賞では出遅れて最後方から。3コーナー過ぎから、まくるように上がっていって、直線、大外から一気の差し切り勝ちを決めたが、直線は右に左によれながらのレースぶりで、幼さがみえるとする巷間の評価もうなづけるところがある。

 しかし、遊びながらでも青葉賞でのアドミラブルのスピード指数は、2000年以降の青葉賞で示された最も高い指数であり、皐月賞の上位馬に迫る高レベルだった。

 もともと青葉賞はスローペースになりがちで、上がりだけのレースが多い。そのためか、底力が問われるダービーでは苦戦が続いているようだが、今年は平均ペースで、高い指数の戦いだったことからすると、2000メートルの皐月賞より、ダービーと同じ東京の2400メートルでの高指数と経験を評価してもいいのではないか。アドミラブルのダービー制覇もあるかもしれない。

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2017年4月25日 (火)

第1278回低調だったフローラS

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 今の時期の東京の芝は、まるで絨毯を敷き詰めたように美しい。
 フローラSは、その美しい芝コースを駆け抜けたモズカッチャンが勝利をつかんだ。2着にヤマカツエース、3着にフローレスマジックが入ったが、12番人気、10番人気、2番人気の順で、3連単は39万を超す高配当になった。

 勝ったモズカッチャンは道中7番手、2着のヤマカツエースは2番手から、3着のフローレスマジックは3番でレースを進めていた馬たちだ。逃げたタガノアスワドも4着に粘った。東京は開幕週で馬場も絶好、加えてペースはスローとなれば、先行馬たちの前残りという結果ももうなづける。

 ただ、スローペースだったとはいえ、勝ち馬のスピード指数が60前半で、上がり指数も大したことがないレベルでは、低調なレースというしかない。本番のオークスに主役として登場するのは難しいのではないか。

 中団後方待機策の1番人気ホウオウパフュームは、直線で前が詰まる不利はあったものの、差し脚に他を圧倒するような鋭さがなく8着に負けた。先行馬有利の流れに乗れないままだったが、休み明けも多少影響したのだろう。上がり指数だけなら一応5番目で、ひと叩きされて、次走に期待したいところ。

 京都の読売マイラーズCは、2番人気のイスラボニータが2年7カ月ぶりの勝利をあげた。この勝利でルメール騎手とは(1310)と、好相性が目につく。1番人気のエアスピネルが2着、7番人気のヤングマンパワーが3着。京都開催になった2012年以降、1番人気馬が勝てないマイラーズCだが、今年もそのジンクスは破れなかった。

 2番手で先行したヤングマンパワーが3着に粘れる程度のスローペースの流れだったが、中団から差し脚鋭く駆け上がってきたイスラボニータ、エアスピネルの上がりはともに32秒9。開幕週の絶好馬場とはいえ、ほぼ限界値だろう。

 勝ったイスラボニータのスピード指数はマイルのものとしては今年2番目の高さにあり、指数上でも本格化の兆しを感じさせる。

 福島牝馬Sは大外一気の差し脚を繰り出したウキヨノカゼがフロンテアクイーンをわずかに差し切ってゴール。3つ目の重賞タイトルを手にした。2着のフロンテアクイーン、3着のクインズミラーグロともに、差し脚の鋭い馬たちが上位を占めた。牝馬戦としてはゆるみないペースになったようで、先行した馬たちは直線、粘り切れなかった。

 ウキヨノカゼは7歳馬。牝馬ではかなりの古株だが、スピード指数は自己ベストに迫る好指数で、まだまだ元気だ。

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2017年4月18日 (火)

第1276回高速馬場の皐月賞

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 今年の皐月賞はゴール前、馬群を割って伸びた9番人気の伏兵アルアインが勝った。2着は4番人気のペルシアンナイト、3着は12番人気のダンビュライトと入って、3連単は106万4360円という高配当になった。勝った松山騎手はG1初勝利。片や人気になった牝馬のファンディーナ、2番人気のスワーヴリチャード、3番人気のカデナはいずれも掲示板にも載れなかった。

 勝ったアルアインはこれで5戦4勝。唯一負けたのはシンザン記念での6着だが、直線の勝負所でブレーキをかける大きな不利があってのこと。前走の毎日杯は2番手から、直線素早く抜け出して快勝しており、皐月賞で人気のないのが不思議に思えた。もちろん皐月賞の勝利はフロックでも何でもない。過去の皐月賞馬のスピード指数と比べても遜色ない指数のレベルだった。

 皐月賞はご承知の通り2000メートル戦だが、2011年以降7年連続で、前走1800メートル戦の勝者か、2着の馬が勝つという結果が続くことになった。2000メートルの距離実績より、素軽いスピードが求められる傾向にあるのだろうか。来年はどうだろう。

 もう1点。この春開催の中山の馬場は、良馬場でもそこそこ力のいる状態が続いていたが、皐月賞当日の馬場はそれまでにない突出した速い馬場に変貌していた。雨で重馬場になった前の週の日曜日と比べると、実に4秒以上も早い馬場状態だった。結果としてアルアイン、ペルシアンナイト、ダンビュライトともに、4コーナーで5番手以内に位置していた馬たちが上位を占めたが、高速馬場に加え、ペースもさほど速くなかったことから、先行馬に向く展開になったのかもしれない。後方から5着内に上がって来たのはレイデオロだけで、後方待機の馬たちにとっては苦しい戦いになってしまった。

 ダート重賞のアンタレスSは、3番人気のモルトベーネが2馬身差の完勝。ゴール前、混戦の馬群を抜け出した6番人気のロンドンタウンが2着に、内をついた8番人気のロワジャルダンがわずかに前にでて3着に上がった。

 モルトベーネはこれまで中央競馬のダート戦で7勝をあげているが、そのうちの6勝は馬場指数が-15以上だった。ちなみに重馬場、不良馬場では(4011)。馬場指数が-15以上なら(6115)と、巷間言われる通り、脚抜きの良いダートに適性が高い馬のようだ。

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