2018年1月16日 (火)

第1352回 春を目指して

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 先日発売された広辞苑の新版(第7版)を買った。これまで使っていたのは20年前に改訂された「第5版」で、それで何の不都合も感じていなかったが、小さな文字だけは読みづらかったので、今回は文字の大きい「机上版」にした。広辞苑に載っている言葉や用語なども、ネットで調べればすぐに分かると思うが、ネットの情報のすべてが正しいとは思えない。もちろん広辞苑も文字数上の制約もあり、すべての項目を分かりやすく表しているわけでもないし、実際、いま「LGBT」の説明が話題になっているように、広辞苑といえども全てが正しいかどうかもわからない。たた、それでも、私ならネット情報より広辞苑のほうを信じる。広辞苑には、積み重ねられた検証の歴史があり、それによって正しさのよりどころに値する信頼を備えているように思えるからだ。

 京都の日経新春杯は、ロードヴァンドールがゆったりとした逃げを打ち、2番手にガンコ。その後ろ、最内ぴったりにパフォーマプロミスがつけた。1000メートル通過が62秒0というスローペース。

 ゴール前、逃げるロードヴァンドールを半馬身交わして、パフォーマプロミスが勝利をつかんだ。3着は直線一旦先頭の場面もあった格上挑戦のガンコ。直線も後続馬はなす術なく、先行馬がそのまま上位に残る結果だった。入線は1、4、7番人気の順。私が本命に推したソールインパクトは中団からのレースになったが、スローペースの差し脚比べでは分が悪かったようで、11着に大敗した。

 クラシック登竜門の京成杯は1番人気のジェネラーレウーノが快勝。2番手に控えて、直線、満を持して抜け出す横綱相撲。逃げなくても落ち着いたレース運びができ、内容も上々だった。2着は後方から差し脚を伸ばした2番人気のコズミックフォース、3着は6番人気のイェッツト。勝ったジェネラーレウーノは、2000メートル戦の指数としてはホープフルSを制したタイムフライヤーに次ぐ高指数で、クラシック戦線でも期待できそうな逸材だろう。

 牝馬のハンデ戦・愛知杯は、先行した6番人気のエテルナミノルが、直線に向くと早めに抜け出して、そのまま押し切り勝ち。初の重賞タイトルを手にした。直線、後方から追い込んだ11番人気のレイホーロマンスが2着、つれて上がってきた1番人気のマキシマムドパリが3着。牝馬のハンデ戦はむつかしい。

 正月競馬も半分が過ぎた。土曜日、初富士Sの高配当を当て、出足はまずまずだった。
 12月に比べると、わずかに日の沈むのが遅くなった。とはいえ、寒い日は続く。春はまだ遠い。

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2018年1月10日 (水)

第1350回 戸崎騎手の快進撃

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 明けましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いいたします。

 正月は雪の積もる湯西川温泉に行った。正月料理はどこも同じと、さほど期待もしていなかったが、泊まった本家伴久の料理がおいしかった。メインの料理だけでなく、付け合わせの小鉢でさえ、気配が良く、味わい深く感じられた。素材の違いなのか、料理の手法の違いなのか、いずれにしても期待以上。ちょっと感動した。

 今年の正月競馬は、土曜日からの3日間開催。
 中山の金杯は、1番人気に推された明け4歳のセダブリランテスが勝った。スローペースを2、3番手で先行、直線も無理なく抜け出すスキのない、無理のないレース運びだった。2着のウインブライトとはクビ差、3着のストレンジクォークともクビ+クビの差とはいえ、完勝といえる内容だっただろう。

 京都の金杯は4番人気のブラックムーンが快勝。向こう正面では最後方だったが、3コーナー過ぎから徐々に進出して、直線は大外から一気に脚を使っての差し切り勝ち。初の重賞タイトルを手にした。前走、6着ながら上がりは最速だったが、その持ち味が生きたレースだった。2着は3番人気のクルーガー、3着は1番人気のレッドアンシェル。

 3歳牝馬のフェアリーSは、2番人気のプリモシーンが中団から差し脚を伸ばして、余力の勝利。2着は6番人気のスカーレットカラー。3着は7番人気のレッドベルローズ。1番人気のテトラドラクマも直線、馬場の真ん中から抜け出す勢いを見せたが、坂上で脚が止まって6着に下がった。

 3歳のシンザン記念は、冷たい雨の中のレースで、馬場状態は稍重発表だったが、もっと悪く見えた。レースは後方から1頭だけ全く違う脚色で駆け抜けてきた1番人気に支持された牝馬のアーモンドアイが完勝した。

 スロー気味の流れで、馬場も良くないとしたら、本来なら先行馬に向くペースのはず。実際2、3着は先行馬、逃げ馬の前残りだ。それを後方から追い込んで圧勝するのだから、ここは、ただただ称賛するしかない。今後、桜花賞へ向けてクラシック戦線でも活躍が期待できる素材だろう。2着も牝馬のツヅミモン、3着はただ1頭57キロを背負ったカシアス。

 中山金杯のセダブリランテスの手綱を取った戸崎騎手は、日曜日のフェアリーS、続く月曜のシンザン記念も勝って、新年早々いきなり3日連続の重賞勝ち。これは史上初となる快挙らしい。開催初日、2日目はルメール騎手とM・デムーロ騎手は騎乗停止中で不在だった。3年連続でリーディングトップを続け、昨年はそのトップの座をルメール騎手に奪われただけに、なおさら負けられない思いもあったのだろうか。

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2017年12月26日 (火)

第1348回ありがとうキタサンブラック

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 1番人気のキタサンブラックが見事に有終の美を飾った有馬記念だった。

 キタサンブラックは好スタートからハナに立ち、マイペースの逃げに持ち込む。ペースは緩いが、動くに動けなかったのか、誰も競りかけていかない。最後の4コーナーを回って直線に向くと一気に差を広げ、大歓声を突き破るようにゴールを駆け抜けていった。逃げて、逃げて、最後まで影も踏ませず。まさにキタサンブラックらしい、完勝のラストランだった。

 接戦となった2着に8番人気のクイーンズリング、3着は3番人気シュヴァルグラン。3連単は2万5040円。断然人気のキタサンブラックが勝った割には好配当になった。

 全てのレースが終わって、キタサンブラックのお別れのセレモニーが行われた。冬空の中、何万人の人が残っていただろう。コースに沿う花段前は端から端まで人で埋め尽くされていた。私の席の周りにいた人たちも、レースが終わっても誰ひとり帰らなかった。

 皆、サブちゃんの、やさしく配慮の行き届いた言葉のひとつひとつを聞き逃すまいと、耳をそばだてていた。サブちゃんの声が空気を震わすだけで、じつに静かな空間だった。何万人かの気持ちがひとつになる豊かな時間だったようにも思えた。

 いろんな馬たちの引退式をみたが、わたしはこのキタサンブラックのお別れのセレモニーでのサブちゃんの言葉が一番心に残った。

 ありがとうキタサンブラック、そしてサブちゃん。さらにキタサンブラックを支えた多くの人たちにも一ファンとして、感謝します。もちろん、最後は「祭り」の大合唱だった。

 電飾で光るクリスマスツリーの前で写真を撮って、カミさんと西船橋までの長い夜道を歩いて帰る。荻窪で小さなケーキを買った。

 有馬を勝ったキタサンブラック、2着のクイーンズリングも引退レースだったが、土曜日の阪神カップも、このレースを最後に引退するイスラボニータが出走。直線、ダンスディレクターとの叩き合いになったが、ハナ差で最後のレースを勝利で飾った。

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2017年12月19日 (火)

第1346回クラシックの主役

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 朝日杯フューチュリティS。
 直線に向いてすぐ、3番手で先行していたダノンプレミアムの前が大きく開くと、馬なりでダノンプレミアムが先頭に立った。

 ゴールまでは300メートルはあっただろう。しかし、「先頭に立つのが早すぎないか」という心配は杞憂だった。ゴーサインのムチに応え加速すると、さほど必死に追っている様子はないのに、後続馬がどんどん離れていく。さらに直線坂上でムチを2発。あとは流す余裕でゴールを通過して勝利を決めた。中団後方から追って2着に上がってきたステルヴィオに3馬身半の差をつけ、まさに完勝のレースだった。

 2着はステルヴィオ、3着はゴール前、ステルヴィオに交わされたタワーオブロンドンが粘った。1番人気、3番人気、2番人気の入線順で、3連単は2630円という堅い決着で、馬券の収支はマイナスも、ダノンプレミアムの圧倒的な強さを見せてもらった感動がより大きかった。

 この勝利でダノンプレミアムは負けなしの3戦3勝。前走のサウジアラビアRCに続いてレコードタイムでの勝利で、スピード指数も世代最高指数を示す高パフォーマンスだった。春のクラシック戦線でも、主役をはることになるだろう。28日には2歳G1のホープフルSがあるが、ダノンプレミアムをしのぐ馬はいるだろうか。

 牝馬のハンデ戦・ターコイズSは5番人気の3歳馬ミスパンテールが、ゴール前、横一線の大混戦を制した。直線は馬群の真っただ中。前が詰まって追うに終えず、じっと我慢するしかなかった。ゴールまで100メートルの地点でやっと1頭分のスペースができると、そのスペースをこじ開けるように一気に突き抜けてきたが、我慢した分、差し脚のキレは断然の鋭さをみせ、横山典騎手の技能が光った勝利だった。

 先に抜け出し、一旦は勝ちをつかんだかに見えたフロンテアクイーンが惜しい2着。外から追い込んだデンコウアンジュが3着。5、3、7番人気の順で、3連単は9万4580円だった。

 今週はいよいよ有馬記念。キタサンブラックの走りを見るのも、今年の有馬記念が最後になってしまった。どんな結果が待ち受けていようと、全てを受け入れるしかないのが競馬。それは馬主であっても、いち競馬ファンであっても変わりはない。自分自身で十分納得するまで考え続けたい。

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2017年12月12日 (火)

第1344回鋭い反応

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 2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルF。直線、先に抜け出したリリーノーブルに、外からラッキーライラックが迫った。ゴール前100メートル、ラッキーライラックが叩き合いを制して前に出ると、差を広げてゴールを突き抜けた。

 勝ったラッキーライラックは2番人気、2着リリーノーブルは3番人気、3着は4番人気のマウレア。上位陣は2戦2勝馬たちが占め、3連単は8560円と比較的堅い決着になった。

 ラッキーライラックは3戦3勝、無敗で阪神ジュベナイルFの勝利を手にして、最優秀2歳牝馬の栄光も確実なものになった。スローペースのため、指数上は例年並みの水準のレースだったが、スローペースを中団から差し切ったラッキーライラックの差し脚はなかなかのレベルだ。新潟の新馬戦、東京のアルテミスSでも感じたが、直線、追い出されるときの反応の鋭さとキレのあるスピードは、まさに天性のものだろう。

 1番人気のロックディスタウンは3番手で先行したものの、直線、伸びきれずに9着まで下がってしまった。ルメール騎手のコメント通り、休み明けが影響したのかもしれないが、距離が合わなかったこともあったのではないか。距離はもっともっと長い方が良いような気がする。

 カペラSは4番人気の3歳馬ディオスコリダーが快勝した。ディオスコリダーは好スタートから中団に控え、3コーナー過ぎから仕掛けられると、4コーナーで先行集団の外に取り付いた。直線半ば、一気に先頭に立つと、そのまま押し切って勝利をつかんだ。2着は直線ディオスコリダーを追った真っ白な馬体の9歳馬スノードラゴン。他馬の影響で仕掛けが遅れたブルドッグボスが鋭い差し脚を見せて3着に上がった。

 全体として、先行馬にスタミナがある馬が見当たらず、差し馬に向いた流れになったのだろう。4、8、2番人気の決着で、3連単は10万を越える高配当になった。

 ハンデの中日新聞杯は、中団後方待機の2番人気メートルダールが、直線の急坂を力強く駆け上がってきて、先行馬たちを置きざりに、完勝した。2着は先行集団から抜け出した1番人気のミッキーロケット。3着は5番人気のロードヴァンドールがギリギリ逃げ粘った。3連単は2万3260円。

 今週末が朝日杯で、翌週がもう有馬記念。とはいえ、個人的にはまだ、12月になったばかりの気分で、「年末の大一番」という高揚感はわいてこない。来週になればその気になるのかな。

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2017年12月 5日 (火)

第1342回ゴールドドリームの時代

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 中京12月開催の開幕を飾るG1チャンピオンズC。
 最内枠からコパノリッキーがマイペースの逃げを打つ。2番手にテイエムジンソクが控え、3番手にケイティブレイブと続いた。ペースは落ち着いたまま、直線に向いても隊列の順位は変わらなかった。

 直線半ば、楽なペースで先行した3頭が、後続を引き離しにかかり、抜け出しを図る。コパノリッキーとテイエムジンソクの激しい叩き合いが続くところ、後方からただ1頭、一気の脚を飛ばしてきたのがゴールドドリームだった。

 ゴールドドリームは届くとは思えない位置からの追い出しに思えたが、1完歩ごとに差を詰めて、ついにゴール直前、テイエムジンソク、コパノリッキーをまとめてとらえきって勝利をつかんだ。

 ゴールドドリームは8番人気。2着に1番人気のテイエムジンソク、3着に9番人気のコパノリッキー、4着も先行したケイティブレイブが粘った。3連単は15万8490円の高配当になった。先行馬に向く流れになって、後方から脚を伸ばしたのは勝ったゴールドドリームだけ。2番人気のサウンドトゥルーは追い込み不発で、後方のままだった。

 ゴールドドリームは明け4歳になった今年2月、フェブラリーSをクビ差で勝ったが、それ以降、ドバイワールドCは14頭建ての14着、大井の帝王賞は7着、盛岡の南部杯も大きく出遅れて5着と、苦杯をなめてきた。そのせいか、ここでは8番人気と低評価だったが、勇躍G1馬のプライドを取り戻し、雪辱を晴らす勝利になった。スピード指数も100をクリアする高レベルで、ダート戦線は古豪たちがいま尚、元気に活躍しているが、近々、ゴールドドリームの時代がやってくるに違いない。

 中山のマラソンレース・芝3600メートルのステイヤーズSは順当な結果。指数上位のアルバートが同レース3連覇を達成して、長距離戦での圧倒的な能力の高さ、力の違いを見せた。2着は2番人気のフェイムゲーム、3着は3番人気プレストウィック。3連単は堅く、830円。

 チャレンジCは、直線、最内をついて横一線の叩き合いを制したのは1番人気の3歳馬サトノクロニクル。クビ差の勝利だった。2着に5番人気デニムアンドルビー、3着に2番人気プレスジャーニー。サトノクロニクルは重賞初制覇になった。3連単は1万2120円。

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2017年11月28日 (火)

第1340回スムーズなレース

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 今年のジャパンカップはシュヴァルグランが勝った。
 シュヴァルグランはスタートも良く、最内枠を利して内ラチの4番手を進む。もちろん逃げたのはキタサンブラックだ。1000メートル通過が60秒2。そのあともペースを落として集団を引っ張る。

 直線に向くと、キタサンブラックが後続を引き離しにかかり、一旦、後続との差が広がったが、最内に控えていたシュヴァルグランがキタサンブラックの外に回して猛然と追い出しにかかる。中団から馬場の真ん中を突き進んできたレイデオロも脚色がいい。残り100メートル、ついにシュヴァルグランがキタサンブラックをとらえ先頭に立ち、レイデオロもシュヴァルグランを追って、ゴール手前でキタサンブラックを交わした。

 勝ったのは5番人気のシュヴァルグラン、2着は2番人気のレイデオロ、3着が1番人気のキタサンブラック。指数上は(AYa-A-CXd)の決着で、3連単は1万3340円だった。

 勝ったシュヴァルグランは不利もロスもなく、最内で流れに乗っての快勝。上がり最速のレイデオロもよく頑張ったし、キタサンブラックも勝つことはではなかったが、地力上位は明らか。1番人気を背負い、逃げて目標とされるなか、負けて強しのレースだったのではないか。直線の短い中山の有馬記念では巻き返しもありそうだ。

 惜しかったのがマカヒキ。結果は上位の3頭から4馬身差、離れた4着だったが、直線、外に持ち出す場面で他馬と接触して、立て直すロスが痛かった。スムーズだったら、もっと差は詰まっていただろう。10着に大敗したサトノクラウンは、3コーナー、中団後方から上がっていったものの、直線では脚が止まってしまった。前走、不良馬場の天皇賞秋の疲れが残っていたのだろうか。スムーズなレース運びができなければ、あるいは、運さえも味方にしなければG1は勝てないのだろう。

 京阪杯は9番人気の伏兵ネロがクビ差の逃げ切り勝ち。2着に6番人気のビップライブリー、後方から追い込んできた14番人気のイッテツが3着で、3連単は167万超の高配当になった。1番人気のソルヴェイグは2番手からレースを進めたが、直線では思ったほどキレがなく、9着に後退。2番人気のメラグラーナは3コーナーで競走中止。

 スローペースの差し脚比べになった京都2歳Sは、直線、先に抜け出したタイムフライヤーを追ったグレイルがアタマ差で勝利をものにした。指数の高さは上々で、2000メートルでは世代のトップ。他の距離を含めても、2頭ともに世代ナンバー3の高レベルだった。勝ったグレイルは差し脚の鋭さもあり、距離が伸びてさらに持ち味が生かせるように見えた。

 週末は早くも12月。競馬も残り4週、9日間になってしまった。あっという間に時間だけが過ぎていく。

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2017年11月21日 (火)

第1338回神騎乗

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 M・デムーロ騎手の快進撃が止まらない。
 先週のG1マイルCSは3歳馬ペルシアンナイトで勝ち、前週のエリザベス女王杯(モズカッチャン)に続いて2週連続のG1制覇。今年の国内G1戦でJRAタイ記録となる6勝目をあげた。

 春のオークスの2着から始まって、これで10戦連続G1戦で3着内を達成したが、「スポニチ」には、M・デムーロ騎手の複勝を転がすと、1000円が460万円になるという記事も出ていた。今週のジャパンカップでの騎乗馬は未定のようだが、はたしてどこまで続くのだろう。

 マルターズアポジーの逃げて始まった今年のマイルCS。直線半ば、中団から脚を伸ばしたエアスピネルが先頭に立つところ、内からレーヌミノルが馬体を合わせに行くが、エアスピネルは譲らない。ゴールの手前50メートル、後方から内に入れ、更に馬場の真ん中に持ち出して、エアスピネルの外から襲いかかったのが、M・デムーロ騎手のペルシアンナイトだった。エアスピネルがそのまましのぎ切るかと思ったが、勢いはペルシアンナイトにあったようで、ハナ差でペルシアンナイトに凱歌が上がった。ペルシアンナイトの上がりは33秒9と2番目だったが、やや重の馬場状態を考えると、差し脚の鋭さは評価が高いだろう。

 勝ったペルシアンナイトは4番人気、2着のエアスピネルは2番人気、3着は7番人気のサングレーザー。1番人気のイスラボニータは5着だった。3連単は5万5890円。

 2着エアスピネルの手綱を取ったのはムーア騎手だったが、ほぼパーフェクトな騎乗だったはず。M・デムーロ騎手は、そのパーフェクト騎乗をも上回ったのだから、もう「神騎乗」というしかない。

 東京スポーツ杯2歳Sは圧倒的1番人気のワグネリアンが、2着に上がってきたルーカスに3馬身差をつけて快勝した。直線、後方から追って残り200メートル地点で先頭に立つと、あとは後続馬たちを引き離す一方の強い勝ち方だった。ワグネリアンはこれでデビューから3戦3勝。スピード指数上でも、現時点で世代のトップに立ち、クラシック戦線に向けて大きく視界が開けたレースになった。
 2着は2番人気のルーカス、3着は3番人気のシャルルマーニュ。3連単は820円という堅い配当だった。

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2017年11月14日 (火)

第1336回スローペースの前残り

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 今年のエリザベス女王杯を勝ったのは、M・デムーロ騎手の3歳馬モズカッチャンだった。直線、早々と先頭に立ち、そのまま押し切ろうとするクロコスミアを、最内をついたモズカッチャンがゴール前、きれいに交わしてクビ差で勝利をつかんだ。

 クインズミラーグロが逃げ、2番手にクロコスミア、その後ろにマキシマムドパリ、ヴィブロス、モズカッチャンたちが続いた。スローペースで上がり勝負になったが、結果的には勝ったモズカッチャンも、2着のクロコスミアも先行していた馬たち。中団から追い込んで上位に食い込んだのは、最速の上がりタイムで3着のミッキークイーンだけだ。

 先行馬たちが楽に流れに乗っていた分、中団以降に控えた馬たちにはチャンスが薄いレースになってしまったようだ。1番人気に支持されたヴィブロスは、直線で他を圧倒する鋭い差し脚が見られず、なだれ込んでの5着。また、2番人気のルージュバックは後方から脚を伸ばすものの9着までだった。

 モズカッチャンは5番人気、2着のクロコスミアは9番人気、3着のミッキークイーンが3番人気で、3連単は12万7540円の高配当になった。

 それにしてもM・デムーロ騎手は今年G1を5勝目。ルメール騎手もここまでG1を4勝しており、日本人騎手は3勝の武騎手がトップ。技術の差というか、世界のトップを走ってきた騎手と、日本の人並みの騎手たちとでは、もはやレベルの差は明らか。競馬は騎手なしには始まらないが、馬券も外国人騎手抜きには勝てない。

 武蔵野Sも荒れた。勝ったのは6番人気のインカンテーション、2着は8番人気のサンライズソア、3着が15番人気のアキトクレッセント。

 ベストウォーリアが逃げて、比較的ゆっくりとした流れになったことも幸いしたのだろう。いずれも2、3番手で先行した馬たちが上位を占めて、後方から追い込んだノンコノユメ、カフジテイクは4、5着がやっとだった。3連単は178万円超の高配当。

 福島記念もスローペースになった。2番手で先行した3歳馬ウインブライトが、直線に向くと果敢に先頭に立ち、ゴール前、押し寄せる各馬の追撃をしのぎ切って、2つ目の重賞タイトルを手にした。2着に3番人気スズカデヴィアス、3着に10番人気ヒストリカルが入った。3連単は7万5420円。

 デイリー杯2歳Sもスローペース気味の流れ。最速の上がりタイムで駆け上がってきた5番人気のジャンダルムが完勝。4番人気のカツジが粘って2着、3番人気のケイアイノーテックが3着。人気になったフロンティアは差し脚の鋭さがなく4着に下がった。

 スローペースで先行馬が活躍するレースが多かったが、改めて、「馬券は先行馬から」が基本だと教えられた開催だった。かなり寒くなってきたけど、2週続けて秋晴れの良馬場。競馬日和が続く。

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2017年11月 7日 (火)

第1334回完璧な勝利

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 東京のアルゼンチン共和国杯は、1番人気の3歳馬スワーヴリチャードの快勝で終わった。スワーヴリチャードは好スタートから内ラチにつけ、中段の前々でレースを進めた。コースロスもなく、直線に向くと内ラチの3番手に浮上。前を行くマイネルサージュ、カレンミロティックをあっさりと交わして、一気に差を広げた。追ってくる馬たちに差を詰められることもなく、余力十分の勝利だっただろう。

 ダービー2着以来の休み明けのレースで、初めての古馬戦。ハンデも56キロと3歳馬としては少し見込まれていただけに、スワーヴリチャードにとっても試練のレースだったはずだが、いくつかの課題も難なくクリアして、スピード指数も上々。先々に期待の膨らむ勝利だった。

 2着に7番人気のソールインパクト、3着に3番人気のセダブリランテスが入り、2番人気のトップハンデ馬アルバートは4着だった。3連単は1万2060円。

 ダートの重賞みやこSは、2番人気のテイエムジンソクが圧勝した。
 テイエムジンソクは大外枠から4番手に進出。3コーナー過ぎ、馬なりのまま先頭に立つと、あとは後続馬を引き離す一方で、テイエムジンソク1頭だけ、強さが際立ったレースぶり。指数の高さでも抜けた存在だっただけに、力通りの圧巻の勝利といえそう。

 2着に先行して粘った9番人気のルールソヴァール。3着に3番人気のキングズガードが入った。3連単は6万8120円。

 スローペースになった京王杯2歳S。中団に控えた1番人気のタワーオブロンドンは、直線残り200メートル地点から追い出されると、鋭い脚を使って完勝。1番人気の期待に応えた。上がりタイムは最速の33秒2。完璧な勝利だった。

 2歳牝馬のファンタジーSもスローペース。後方から大外一気の脚で駆け上がってきたのが5番人気のベルーガ。逃げ粘ったコーディエライトが2着。1番人気のアマルフィコーストは中団からよく追い込んだが、わずかに届かず3着まで。

 先週の土曜日の東京5レース。ダート1300メートルの新馬戦でミスターメロディが逃げて後続に8馬身の差をつけ、レコードタイムで勝ったが、そのスピード指数は81という高レベルだった。81の指数は現2歳世代のトップに位置するもので、今後の活躍に注目が集まる。

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