2017年4月25日 (火)

第1278回低調だったフローラS

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 今の時期の東京の芝は、まるで絨毯を敷き詰めたように美しい。
 フローラSは、その美しい芝コースを駆け抜けたモズカッチャンが勝利をつかんだ。2着にヤマカツエース、3着にフローレスマジックが入ったが、12番人気、10番人気、2番人気の順で、3連単は39万を超す高配当になった。

 勝ったモズカッチャンは道中7番手、2着のヤマカツエースは2番手から、3着のフローレスマジックは3番でレースを進めていた馬たちだ。逃げたタガノアスワドも4着に粘った。東京は開幕週で馬場も絶好、加えてペースはスローとなれば、先行馬たちの前残りという結果ももうなづける。

 ただ、スローペースだったとはいえ、勝ち馬のスピード指数が60前半で、上がり指数も大したことがないレベルでは、低調なレースというしかない。本番のオークスに主役として登場するのは難しいのではないか。

 中団後方待機策の1番人気ホウオウパフュームは、直線で前が詰まる不利はあったものの、差し脚に他を圧倒するような鋭さがなく8着に負けた。先行馬有利の流れに乗れないままだったが、休み明けも多少影響したのだろう。上がり指数だけなら一応5番目で、ひと叩きされて、次走に期待したいところ。

 京都の読売マイラーズCは、2番人気のイスラボニータが2年7カ月ぶりの勝利をあげた。この勝利でルメール騎手とは(1310)と、好相性が目につく。1番人気のエアスピネルが2着、7番人気のヤングマンパワーが3着。京都開催になった2012年以降、1番人気馬が勝てないマイラーズCだが、今年もそのジンクスは破れなかった。

 2番手で先行したヤングマンパワーが3着に粘れる程度のスローペースの流れだったが、中団から差し脚鋭く駆け上がってきたイスラボニータ、エアスピネルの上がりはともに32秒9。開幕週の絶好馬場とはいえ、ほぼ限界値だろう。

 勝ったイスラボニータのスピード指数はマイルのものとしては今年2番目の高さにあり、指数上でも本格化の兆しを感じさせる。

 福島牝馬Sは大外一気の差し脚を繰り出したウキヨノカゼがフロンテアクイーンをわずかに差し切ってゴール。3つ目の重賞タイトルを手にした。2着のフロンテアクイーン、3着のクインズミラーグロともに、差し脚の鋭い馬たちが上位を占めた。牝馬戦としてはゆるみないペースになったようで、先行した馬たちは直線、粘り切れなかった。

 ウキヨノカゼは7歳馬。牝馬ではかなりの古株だが、スピード指数は自己ベストに迫る好指数で、まだまだ元気だ。

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2017年4月18日 (火)

第1276回高速馬場の皐月賞

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 今年の皐月賞はゴール前、馬群を割って伸びた9番人気の伏兵アルアインが勝った。2着は4番人気のペルシアンナイト、3着は12番人気のダンビュライトと入って、3連単は106万4360円という高配当になった。勝った松山騎手はG1初勝利。片や人気になった牝馬のファンディーナ、2番人気のスワーヴリチャード、3番人気のカデナはいずれも掲示板にも載れなかった。

 勝ったアルアインはこれで5戦4勝。唯一負けたのはシンザン記念での6着だが、直線の勝負所でブレーキをかける大きな不利があってのこと。前走の毎日杯は2番手から、直線素早く抜け出して快勝しており、皐月賞で人気のないのが不思議に思えた。もちろん皐月賞の勝利はフロックでも何でもない。過去の皐月賞馬のスピード指数と比べても遜色ない指数のレベルだった。

 皐月賞はご承知の通り2000メートル戦だが、2011年以降7年連続で、前走1800メートル戦の勝者か、2着の馬が勝つという結果が続くことになった。2000メートルの距離実績より、素軽いスピードが求められる傾向にあるのだろうか。来年はどうだろう。

 もう1点。この春開催の中山の馬場は、良馬場でもそこそこ力のいる状態が続いていたが、皐月賞当日の馬場はそれまでにない突出した速い馬場に変貌していた。雨で重馬場になった前の週の日曜日と比べると、実に4秒以上も早い馬場状態だった。結果としてアルアイン、ペルシアンナイト、ダンビュライトともに、4コーナーで5番手以内に位置していた馬たちが上位を占めたが、高速馬場に加え、ペースもさほど速くなかったことから、先行馬に向く展開になったのかもしれない。後方から5着内に上がって来たのはレイデオロだけで、後方待機の馬たちにとっては苦しい戦いになってしまった。

 ダート重賞のアンタレスSは、3番人気のモルトベーネが2馬身差の完勝。ゴール前、混戦の馬群を抜け出した6番人気のロンドンタウンが2着に、内をついた8番人気のロワジャルダンがわずかに前にでて3着に上がった。

 モルトベーネはこれまで中央競馬のダート戦で7勝をあげているが、そのうちの6勝は馬場指数が-15以上だった。ちなみに重馬場、不良馬場では(4011)。馬場指数が-15以上なら(6115)と、巷間言われる通り、脚抜きの良いダートに適性が高い馬のようだ。

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2017年4月11日 (火)

第1274回1番人気が勝てない

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 単勝1.4倍という圧倒的な1番人気に支持されたソウルスターリングだったが、スタートが良くなかったせいか、いつもならすっと2、3番手につけるところ、この日は中団より後ろの位置になってしまった。それでも3コーナーから徐々に上がっていって、直線では5番手。先に抜け出しを図るレーヌミノルのすぐ後ろから追う形になった。

 大方は、そのままソウルスターリングが前を行く馬たちを差し切って、期待に応えてくれると想像しただろう。ところが、ソウルスターリングは何かもたついているようで、先に先頭に立ったレーヌミノルをとらえるどころか、逆に差を広げられ、後ろから追ってきたリスグラシューにも交されてしまった。結果は3着。それまでの差し脚の鋭さは影を潜め、凡庸な差し脚しか見せられなかった。

 ソウルスターリング陣営からは「力のいる馬場」が、直線伸びあぐねた要因だったとするコメントがあったが、他に考えられることがなければ、確かにそうなのだろう。

 勝ったレーヌミノルは好スタートから4番手につけ、直線、勢いよく突き抜けて勝利をものにした。スピード指数も、牡馬も含めて3歳世代のトップにあり、8番人気ながら圧倒的人気馬を退けての勝利は評価が高いはずだ。

 今年も含めて、過去11年間で桜花賞の1番人気は3勝しかしていない。単勝1倍台の圧倒的人気になった馬はソウルスターリングも含めて6頭もいたが、そのうち勝ったのは単勝1.2倍のブエナビスタとハープスターの2頭だけ。今後にむけて、妙なジンクスにならなければいいが。

 ニュージーランドTは12番人気のジョーストリクトリが勝った。2着に8番人気メイソンジュニア、3着に5番人気ボンセルヴィーソ。昨年に続いて、今年も荒れた。

 メイソンジュニアがスローペースで逃げ、2番手にボンセルヴィーソ。3番手にスズカゼ、5番手でジョーストリクトリの隊列で進んだ。直線、空いた最内に入れて追ったのが勝ったジョーストリクトリ。結局、2、3、4着も前に行った馬たちが、そのままの順位で流れ込んで、後方から差し脚に懸けた馬たちに出番はなかった。スローペースだったこともあり、指数は低調。次走のNHKマイルCにつながるレースとは思いにくい。

 阪神牝馬Sは1番人気のミッキークイーンが快勝。後方から直線内に入れて伸びたアドマイヤリードが2着。直線、いったん先頭の場面もあったジュールポレールが差のない3着だった。とりわけミッキークイーンの強さが目についたが、前走、有馬記念の5着は自力強化の表れだったのだろう。次走はヴィクトリアマイルのようだが、G1の3勝目を手にする可能性も高いのではないか。

 先週は雨のために、阪神も中山も馬場か悪化して、芝は力のいる馬場状態になった。結果からみても先行馬が多く活躍しており、逆に、鋭い差し脚は封じ込められることになったようだ。阪神も中山も今週で春の開催が終わるが、今週の中間の雨で、傷んだ馬場がすぐに回復するとは思えず、今週も荒れた馬場の適性に頭を使うことになりそうだ。

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2017年4月 4日 (火)

第1272回圧倒的な勝利

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 今年から新しくG1に昇格した大阪杯。その初代チャンピオンの栄光は1番人気のキタサンブラックが手にした。他を寄せつけない、圧倒的な強さを印象付けた勝利だった。2着にステファノス、3着はヤマカツエース。ダービー馬マカヒキは4着まで、サトノクラウンは6着だった。

 好スタートを決めたマルターズアポジーがハナに立つと、一気に差を広げて大逃げを打つ。離れた2番手にロードヴァンドール、さらに離れてキタサンブラックが3、4番手で続いた。3コーナーから各馬が差を詰めていき、直線、マルターズアポジーの脚が止まると、すかさずキタサンブラックが先頭に躍り出る。2、3発ムチを入れたものの、まだ余力十分。追いすがり差を詰めてくる馬もなく、最後は流しての完勝劇。改めて、強い馬だと思った。

 ただ、逃げたマルターズアポジーを除けば、ペースはそれほど厳しいものではなかっただろう。先行していたキタサンブラック、ステファノスのペースはむしろスロー気味のペースで、それが直線での圧倒的なパフォーマンスにつながったのではないか。逆に、後方で脚をためていたヤマカツエースやマカヒキにとっては、前が楽をしている分、目いっぱい脚を使っても、前をとらえるのはむつかしかったといえそう。

 直線の短い阪神の内回りの2000メートル戦で、スローペース気味の流れなら、先行馬が有利になるはず。まして、能力の高い一線級の馬が前で楽をしていれば、力があっても後ろからでは苦しい。マカヒキとキタサンブラックの差は、大阪杯の結果ほどには、ないように思える。

 春の天皇賞は、スローペース気味の大阪杯を先行して勝ったキタサンブラックと、ハイペースの阪神大賞典を後方から追い込んで勝ったサトノダイヤモンドの対決に注目が集まりそうだが、果たして結果は--。ペースによっては一波乱あるかもしれない。

 ダービー卿CTはクラレントの逃げでスローペースになった。2番手でレースを進めていたロジチャリスが直線半ばで抜け出して、そのまま押し切った。3頭横並びになった2着争いは、キャンベルジュニアのハナがわずかに出ていた。キャンベルジュニアも先行していた馬。先行馬に有利なスローペースが効いたのだろう。

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2017年3月28日 (火)

第1270回馬場の巧拙

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 日曜日未明からの雨で、中京の芝コースはかなり悪くなっていたようだ。稍重の発表だったが、良馬場だった土曜日と比べると、1600メートル換算で1秒以上もタイムを要する馬場状態だった。

 高松宮記念は4歳馬のセイウンコウセイが完勝したが、セイウンコウセイの陣営は当初から「悪い馬場は得意」と見ていたようで、結果もそのことを証明した形になった。セイウンコウセイは好スタートから4番手に控え、直線は馬場の真ん中から突き抜け、押し切る強さを見せた。馬場が悪く、しかもハイペースを先行して差し切ったわけで、底力を感じさせるレースだった。

 レッツゴードンキは後方から、馬場の荒れた最内をついて33秒9の最速の上がりタイムで2着を確保。荒れた馬場も上手にこなしてみせた。1番人気のレッドファルクスは直線2着のレッツゴードンキを追う形になったが、交し切れず3着。レッドファルクスは力のいる香港でも大敗しており、ここも緩い馬場に泣かされる結果になってしまったが、得意ではない馬場でも、3着ならよく頑張ったといえるのではないか。

 他の馬の騎手たちのコメントを見ても、馬場状態についての発言が多く、力のいる馬場の巧拙が勝負を分けたレースになった。

 日経賞も4歳馬シャケトラが、中団後方から直線一気に差し切り勝ちをおさめた。2着も早め先頭に立った4歳馬ミライヘノツバサが粘り込み、3着は先行していたアドマイヤデウス。圧倒的人気を集めたゴールドアクターは、直線好位につけていたものの、差し脚が伸ばせず5着まで。どうしたのだろう。

 高松宮記念も日経賞も、勝ったのは4歳馬だった。今年に入ってから古馬の重賞は23レースあったが、そのうち8レースで4歳馬が勝っている。フェブラリーSと高松宮記念のG1の2レースはともに4歳馬が勝ち、G2は8レースの内4歳馬が4勝をあげた。格が上がるほど4歳馬が強い傾向が見て取れ、巷間言われるように「今年の4歳馬は強い」ようだ。

 ダートのハンデ戦、マーチSは10番人気のインカンテーションが好位から抜け出して重賞4勝目のゴール。2着ディアデルレイ、3着アルタイル。人気を集めた4歳馬コスモカナディアンは素軽いダートが合わなかったとかで、12着に大敗。4歳馬もいろいろ。

 3歳馬の毎日杯。勝ったのは2番手で先行したアルアイン。圧倒的な人気馬サトノアーサーは最後方から直線脚を伸ばしてきたが、楽に抜け出した勝ち馬をとらえることはできず2着に負けた。確かに内容は悪くなかったが、本来なら勝てるレース。後ろ過ぎたのが敗因だろう。

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2017年3月22日 (水)

第1268回サトノダイヤモンドの底力

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 阪神大賞典は単勝1.1倍のサトノダイヤモンドが勝った。ただ断然の1番人気に応えて「勝った」というだけでなく、その内容と指数の高さは「現役ナンバー1」というにふさわしい高レベルの勝利だった。

 往々にして長距離レースはスローペースで、上がりだけの勝負になりがちだが、今年の阪神大賞典はマドリードカフェ、ウインスペクトルが引っ張り、先行馬は出入りの激しいレースになったが、ペースは最後までゆるむことはなかった。サトノダイヤモンドは後方3番手待機策。2周目の3コーナーから仕掛けていって、4コーナーでは4番手に進出した。直線半ば、先に抜け出していたシュヴァルグランをとらえると、ゴールでは1馬身半の差をつける完勝だった。2着は2番人気のシュヴァルグラン、3着は5番人気のトーセンバジル。

 サトノダイヤモンドの示したスピード指数は現役馬の最高指数で、本番の天皇賞春に向けて、いいスタートがきれた。勝ったサトノダイヤモンドだけでなく、2着のシュヴァルグランも100を超す高レベルのスピード指数で、ともに底力を感じさせる好内容レースだったといえそう。

 皐月賞トライアルのスプリングSを制したのは5番人気のウインブライトだった。中団の後方から直線、大外に回して内に切れ込むように伸びてきた。中団後方待機の2番人気馬アウトライアーズが鋭い差し脚を使って2着に浮上。3着は6番人気のプラチナヴォイスだった。

 朝日杯を勝って1番人気に推されたサトノアレスは、最後方から追い出しをかけたが、直線で伸びがなく4着まで。久々がこたえたのだろうか。

 3歳牝馬のフラワーC。
 断然人気のファンディーナが4コーナー手前、2番手から早々と抜け出し、後続に5馬身の差をつけて圧勝した。これで無傷の3連勝。3歳牝馬限定戦だけに、出走馬のレベルの問題も多少はあったのかもしれないが、超スローペースのレースを馬なりで5馬身差をつけて勝つのは、なかなか出来ることではない。2着は8番人気のシーズララバイ、3着は7番人気のドロウアカード。

 中京競馬場のファルコンSは、後方から直線一気に差し脚を伸ばした3番人気のコウソクストレートが、先行して抜け出しを図る2番人気ボンセルヴィーソ、6番人気メイソンジュニアなどをとらえて、クビ差の勝利をおさめた。1番人気のナイトバナレットは出遅れて最後方から。3コーナー過ぎ、勝ち馬のすぐ後ろから追うように上がっていったが、全くついていけず11着に大敗した。今の時点では力負けの印象だった。

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2017年3月14日 (火)

第1266回本番は苦しいか

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 直線、馬場の真ん中から早めに先頭に立った1番人気のレーヌミノルは、大きく内に切れ込んで、内ラチを進んだが、ゴールまで持ちこたえることができず、後方から大外一気に駆け上がってきた2番人気のカラクレナイに差し切られた。3着は最後方から追い込んだ6番人気ゴールドケープ。

 単勝1.8倍という圧倒的な支持を集めたレーヌミノルだったが、直線の脚色に余裕がなく、息が上がって失速気味に映るレースだった。直線の大斜行で騎乗していた浜中騎手は8日間の騎乗停止処分を受け、レース後のコメントも残さず立ち去ったとのこと。勝たなければという思いが強かった分、この負けがよほどシックだったのだろうか。それでも敗因のコメントぐらいは語るべきだろう。

 カラクレナイ、レーヌミノル、ゴールドケープが桜花賞の優先出走権を得たが、本番はどうだろう。もともとフィリーズレビュー組は距離も合わず、苦戦の傾向もあるだけに、少し厳しいかもしれない。4週後の桜花賞は、前走、チューリップ賞を勝って4連勝と、負けなしのソウルスターリングが一歩リードする様相といえそうだ。

 超スローペースになった中山牝馬Sは、3、4番手で先行した5番人気トーセンビクトリーが、直線、差し脚を伸ばして快勝をおさめた。後方から追い込んだ1番人気のマジックタイムが2着、5番手で先行した7番人気のクインズミラーグロが内から伸びて3着だった。

 超スローペースのため、勝ったトーセンビクトリーの指数は未勝利戦レベルの63と低調。当然、上がり指数は高水準になり、後方から追い込んだ2着マジックタイムの上がり指数は+24という限界値に近い指数を示した。超スローペースを考えれば、先行馬に向く展開のレースで、1、3着馬が先行馬だったことも納得。逆に、トップハンデを背負いながら、後方から2着にまで追い込んだマジックタイムの差し脚は評価が高いだろう。

 金鯱賞は、有馬記念4着のヤマカツエースが底力の違いを見せて完勝。1番人気にこたえた。直線、残り200メートルから追い出されると、一気に前をとらえ、1馬身4分の1の差をつけたが、まだ余力十分に見える差し脚で、昨年冬からの充実ぶりは著しい。2着は逃げ粘った7番人気ロードヴァンドール、3着に13番人気のスズカデヴィアスが入って、3連単は19万を超す高配当だった。

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2017年3月 7日 (火)

第1264回レベルが低い

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 弥生賞は1000メートル通過が63秒2という超スローペースになった。逃げてペースを作ったのは、横山典騎手のマイスタイルだったが、結果的にそのマイスタイルが2着に粘って、皐月賞の出走権を手にしたわけで、勝負に徹した陣営の作戦が功を奏したといえるだろう。

 超スローペースを後方から追い込んで勝ったのは1番人気のカデナだった。後方からと書いたが、スローペースで馬群は凝集して一団のまま。後方といっても先行馬たちとも大きな差はなかった。

 カデナは3コーナーから上がっていくと、4コーナーでは大外ながら先行馬たちと横並びの位置に取り付いた。あとは34秒6の上がりの脚が勝負を決めた。3着は先行していたダンビュライト。2番人気のダイワキャグニーは2番手で先行したものの、直線は伸びきれず9着に後退してしまった。

 競馬は勝負事だから、スローペースも仕方ないところ。ただ、スローペースに見合う上がりの脚だったかどうか、疑問が残る点だ。上がりタイム最速のカデナの上がり指数は+14で、超スローペースの上がりとしては少し物足りない。結果を見る限り、勝ったカデナを含めて、出走馬のレベルが低かったのではないか。

 牝馬の桜花賞トライアル・チューリップ賞は2歳女王ソウルスターリングが5番手から差し切って圧勝。まさに完ぺきな内容で、素質の違いを際立たせたレースだった。2番人気のリスグラシューはゴール前で7番人気のミスパンテールに交わされて3着だった。

 この勝利で、ソウルスターリングはデビューから負けなしの4戦4勝。桜花賞はクイーンCを勝ったアドマイヤミヤビとの対決となりそうだが、2頭ともデビューからルメール騎手が手綱を取っている。ルメール騎手はどちらに乗るのか、気になってネットで調べたら、ルメール騎手はソウルスターリングを選びそうなレポートがあった。アドマイヤミヤビはM・デムーロ騎手の騎乗になりそうだとか。いずれにしても今年の桜花賞は高レベルで楽しみな対決になるだろう。

 オーシャンSは、中団から差し脚を伸ばした1番人気のメラグラーナが快勝。初重賞制覇を果たした。2着は3番人気ナックビーナス、3着は4番人気クリスマスの順。ただ勝ち馬の指数は500万から1000万条件レベル。牝馬とはいえ、このレベルで次走のG1高松宮記念を好走できるとはとても思えないのだが--。

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2017年2月28日 (火)

第1262回さよならミホノブルボン

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 ミホノブルボンが老衰のため、28歳でこの世を去ったというニュースが伝えられたのは先週の金曜、24日のことだった。実際には22日の夕方には亡くなっていたようだ。

 ミホノブルボンがダービーを勝ったのは1992年、ちょうど25年前のことになる。デビューから6戦6勝。無敗でダービー馬となった。菊花賞はライスシャワーの2着に負けて3冠馬とはなれなかったものの、その年の年度代表馬に選出された。その後、度重なる脚部不安のため菊花賞が最後のレースになった。生涯成績は8戦7勝、2着1回。競馬の人気を支えた、時代のヒーローともいうべき名馬だった。

 1992年の6月に「競馬最強の法則」での連載が始まり、秋には「スポニチ」のコラムもスタートして、単行本も発売になるという、私にとっても人生が大きく動いた年だった。私の人生とも重なって、いまでも一番印象に残っている馬がミホノブルボンだといえる。ライスシャワーも戸山調教師も、当時手綱をとっていた小島貞博騎手も、ミホノブルボンより先に逝ってしまった。生きとし生けるものの宿命とはいえ、こよなく愛したものが亡くなることの寂しさは埋めがたい。

 さよなら、ミホノブルボン。

 中山記念は超スローペースになった。2番手で先行した3番人気のネオリアリズムが勝利をつかんだ。相変わらずM・デムーロ騎手の手綱さばきが冴えわたる。中団から内をついて伸びた8番人気のサクラアンブルールが2着、逃げた7番人気ロゴタイプが3着に粘った。1番人気のアンビシャスは4着、期待したリアルスティール(2番人気)は直線いつもの差し脚を見せられないまま8着に敗退した。3連単は31万円を超す高配当になった。

 片や、阪急杯はハイペースになった。直線、後方から狭い最内を突いた7番人気トーキングドラムが抜け出して2馬身差の快勝。ただ、上手く抜け出せたから良かったが、内を閉められていたら結果は全く違っただろう。勝つときは何もかもがうまくいくものだ。2着は4番人気ヒルノデイバロー、3着は12頭建ての12番人気のナガラオリオン。いずれも後方から鋭い差し脚を使っての好走だった。先行できれば好レースになると思って本命に取ったロサギガンティアは、ここでも出遅れて、直線も伸びきれなかった。
 3連単は248万円を超す高配当になった。

 平均ペースの流れになったアーリントンCは、1番人気のペルシアンナイトが3馬身差をつけた。シンザン記念3着から巻き返しての完勝だったが、ここもM・デムーロ騎手が勝利をもたらしたレースだった。2着に6番人気のレッドアンシェル、3着は3番人気のディバインコード。シンザン記念を勝っていたキョウヘイは7着まで。

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2017年2月21日 (火)

第1260回ダートマイルの最強馬

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 2017年、最初のG1のタイトルは4歳馬ゴールドドリームが手にした。前走のチャンピオンズCは12着に大敗していたが、それでも、ここでは2番人気に支持されて、結果も強い4歳世代の評価を象徴するような鮮やかな勝利だった。

 この勝利で東京のダートのマイル戦は4戦3勝、2着1回になったが、全て、オープンと重賞での成績だ。スピード指数上も100を超す高レベルで、今の時点で、ダートのマイル戦では現役最強馬といっていいだろう。

 2着は根岸S2着の5番人気馬ベストウォーリア、3着は根岸S1着馬で1番人気に推されたカフジテイクだった。ただカフジテイクは、騎乗した津村騎手もコメントしていたように、位置取りが少し後ろ過ぎた印象。ハイペースの1400なら届いても、マイル戦で最後方からではさすがに厳しかった。それでも、最速の上がりで3着にまで押し上げた差し脚は一級品であることは間違いないだろう。

 ペースからは、勝ったゴールドドリームの中団の後方という位置取りがベストだったようで、M・デムーロ騎手の好判断、好騎乗も光ったレースだった。

 3400メートルの長丁場、ダイヤモンドSは超スローペースで直線の差し脚比べになったが、1番人気のアルバートが後方から直線一気に駆け上がって快勝した。58キロのトップハンデを背負いながら、最速の33秒4の上がりタイムを示して、まさに力の違いを見せたレースだった。

 前走の有馬記念は7着ながら、上がりタイムは2番目の速さ。2走前のステイヤーズSでは出走馬中最速の上がりタイムだった。近走の長距離戦での堅実な差し脚がそのまま生きたレースだった。好調さを物語るデータだろう。

 2着は2番手で先行した6番人気ラブラトライト、3着は2番人気のカフジプリンス。

 京都牝馬Sは、2015年の桜花賞を勝って以来、勝ち星からは遠ざかっていたレッツゴードンキが2年ぶりの勝利をつかんだ。近走は牡馬相手の重賞で好走しており、指数の高さでも一歩抜けた存在だっただけに、ここは自信の勝利だっただろう。距離は1400から1600に適性がありそうで、大目標のヴィクトリアマイルに向けて、新たな出発点になる勝利だったのではないか。

 2着は7番人気のワンスインナムーン、3着は5番人気のスナッチマインド。

 小倉大賞典は4番人気のマルターズアポジーがハイペースの逃げ切り勝ち。8番人気のヒストリカル後方から脚を伸ばして2着に上がり、中団待機の5番人気クラリティスカイが3着に入った。

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