2020年9月29日 (火)

第1625回 コントレイル1強

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 神戸新聞杯のコントレイルは、自己ベスト指数の比較で10以上も下のメンバーたちとの戦いになった。史上3頭目、無敗の3冠馬を目指すコントレイルなら、単勝1.1倍も当然の支持だろう。そして結果も、力の差を見せつける快勝劇だった。

 コントレイルは2番枠からスタート。福永騎手は外に出したかったようだが、1コーナーを目指し、外から各馬が殺到して、馬群の真っただ中に閉じ込められてしまった。動くに動けず、中団の内のまま、我慢の競馬になった。

 直線も前が詰まって出しどころがない。やっと前にスペースが開いたのが、ラスト300メートル地点だった。わずかなスペースだったが、そのスペースをこじ開けると、楽々突き抜け、あっという間に差を広げていく。最後まで馬なりで抑えたままのゴール。後方から追い込んだ2着のヴェルトライゼンデとは2馬身差だったが、着差以上に強さを感じさせる勝利だった。

 コントレイルにとって、レースらしいレースだったのはラスト300メートルだけだろう。それも馬なりで抑えたまま。コントレイルの指数は他の馬たちのレベルに合わせる程度の高さでしかなく、脚慣らしのようなレースだったとはいえ、菊花賞の勝利さえも確信させる快勝に感じた。

 オールカマーは後方から脚を伸ばした5歳牝馬センテリュオが差し切り勝ちを決め、重賞初制覇を果たした。2着は4歳牝馬のカレンブーケドール。3着は5歳牡馬ステイフーリッシュ。

 ジェネラーレウーノの逃げで、1000メートル通過が1分4秒3という超スローペースになった。3コーナーから一気にペースが上がって、各馬が一斉に動き出すところ、2番手に上がったカレンブーケドールが直線、早々に先頭に立ち、そのまま押し切ってしまうかにみえた。

 「これでカレンブーケドールも念願の重賞制覇だ」。テレビ画面に向けて拍手でも送ろうと思った。が、大外から一気に飛んできたのがセンテリュオだった。早仕掛けだったか、少し脚色の鈍ったカレンブーケドールをゴール前でとらえきったセンテリュオに凱歌が上がった。うーーーーん。次はどこを使うのかわからないが、やっぱりカレンブーケドールに勝ってもらいたい。

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2020年9月23日 (水)

第1623回 無敗2冠馬の相手は

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 未勝利、1勝クラス、G3ラジオNIKKEI賞を勝って、目下3連勝中だったバビットが、セントライト記念も逃げ切り勝ちを収めて、菊花賞への切符を手にした。

 バビットは楽にハナに立つと、外回りの1400メートル地点からペースを上げ、4コーナーまでの3ハロンを11秒台のラップで逃げた。後続馬たちに脚を使わせる絶妙なペースで、直線ではダービー組のサトノフラッグ、ガロアクリークが迫ってきたが、結局、余力があったのは逃げたバビット自身で、ゴールまで差を詰められることもなかった。手綱を取った内田騎手の好騎乗だったといえるだろう。

 2、3着のサトノフラッグ、ガロアクリークは、勝ち馬に迫ったものの、差し脚の切れを見せられず、ゴール前はバビットと脚色が同じになってしまって、まだ、調整途上を感じさせる内容にみえた。
 今のレース内容では、無敗の2冠馬コントレイルの強敵にはならないだろう。

 中京のローズSは3番人気のリアアメリアが圧勝した。
 リアアメリアは、スローペースで逃げるエレナアヴァンティのすぐ後ろで脚をためていた。直線に向くとすかさず先頭に立ち、そのまま差を広げる一方の強いレースだった。

 リアアメリアはオークス4着馬。勝ち馬デアリングタクトとはコンマ3秒差で、直線の坂を上がってからの伸びは、勝ち馬に引けを取らない鋭さが目立っていた。これまで後方からのレースが多かったが、今回のローズSでは2番手からの先行策。堂々の正攻法での快勝は力がなければできないはず。無敗の2冠馬デアリングタクトのライバルになりうるのではないか。

 勝ったリアアメリアは3番人気。2馬身差の2着には後方から差し脚を伸ばしたムジカが浮上、3着は内ラチから伸びたオーマイダーリンだった。ムジカは14番人気、オーマイダーリンは11番人気の伏兵で、3連単は113万円超の高配当になった。

 コロナが収束しているわけではないが、スポーツやイベントなどは、徐々に入場制限か緩和されつつある。プロ野球は声を出さない観戦と応援スタイルながら、スタンドに多くの人が戻った光景は観ていてもうれしいし、応援にも熱が入るだろうと思う。競馬は2月末から半年以上、無観客で開催されているが、観客が戻るのはいつになるのだろう。無観客競馬になれた馬たちが、以前のような歓声の渦の競馬にすぐに慣れるものだろうか。

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2020年9月15日 (火)

第1621回 高速馬場はどうした

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 先週から始まった秋競馬。中山も中京も野芝オンリーのコースで、高速馬場を想定していたが、中山は昨年の開幕週と比べ、マイルに換算すると2秒ほど時計のかかる馬場だった。雨の影響があったとしても、時計がかかりすぎており、例年の高速馬場はどこにいったのだろう。

 中山の京成杯オータムHは大外枠から逃げたスマイルカナを、2番手から差し切ったトロワゼトワルがギリギリ、ハナ差で勝利を手にした。2着は逃げたスマイルカナ。3着は3番手から差を詰めたボンセルヴィーソ。2着スマイルカナとはハナ差だった。4、3、13番人気の決着で、先行した3頭が1、2、3着に残るレースたった。

 トロワゼトワルは5歳牝馬。昨年もこのレースに参戦、52キロの軽ハンデを生かし、レコードタイムで逃げ切っている。今年は55キロのハンデで、2番手から差し切って連覇を達成したわけだが、昨年も今年も、横山典騎手の手腕によるところが大きかったのではないか。ただ、馬場状態を加味しても、多少低調なレースだった。

 中京での開催になったセントウルSは、重賞5勝の実績上位馬のダノンスマッシュ(1番人気)が完勝した。4番手で先行して、直線は残り200メートル、坂を上がると一気に加速して先頭に立ち、後続の追撃を寄せ付けなかった。中団から差し脚を伸ばしたメイショウグロッケ(12番人気)が1馬身差で2着に食い込み、3着は先行したミスターメロディ(2番人気)だった。

 ダノンスマッシュの指数は自己ベストとなる高レベルだった。この後はG1スプリンターズSに向かうことになると思うが、昨年は1番人気に推されながらも、3着に敗れており、今年は雪辱を晴らせるだろうか。昨年のスプリンターズSの覇者で、目下1200メートルでの最高指数を示しているタワーオブロンドンは調教が遅れ、スプリンターズSを回避するらしい。ダノンスマッシュのチャンスはより大きくなるだろう。

 秋華賞トライアル紫苑Sは、5番人気のマルターズディオサが快勝した。2番手から4コーナーで先頭に立つと、直線も脚が衰えることなく、楽々押し切ってみせた。ただ指数は低調で、スローペースを味方に、先行できたのが勝因だろう。2着は中団から脚を伸ばした10番人気のパラスアテナ。3着は先行4番手からシーズンズギフト(3番人気)が粘り込んだ。
 上位3頭が秋華賞の優先出走権を得て、無敗の2冠馬デアリングタクトに挑む。

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2020年9月 8日 (火)

第1619回 超スローペースの叩きあい

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 新潟記念は、福永騎手のブラヴァスが直線の叩きあいを制して、初重賞制覇を果たした。

 好スタートを決めたウインガナドルが注文通りに逃げた。夏の新潟最終日のせいか、馬場の内ラチ沿いが荒れているようで、他の馬たちは内を大きく開けて追走する。向正面、そのぽっかりと開いた内ラチを、中団からするする上がっていったのがジナンボーだ。3コーナー手前でジナンボーが先頭に立ち、そのまま直線に向かった。直線も大きく内をあけて、馬場の外に馬群がかたまり、長い直線の攻防が始まった。

 ジナンボーは馬場の真ん中でしぶとく粘っている。中団で脚をため、直線は馬場の良い外から差し脚を伸ばしたのがブラヴァス。ブラヴァスの更に外から脚を使ったのがサンレイポケットだった。熾烈なたたき合いを、アタマ差で制したのがブラヴァス(2番人気)、2着は逃げたジナンボー(3番人気)が粘り込んで、クビ差の3着が重賞初挑戦だったサンレイポケット(5番人気)。3連単は3万2940円。

 スローペースの差し脚比べになり、勝ったブラヴァスの上りでタイムは32秒6。途中から逃げたジナンボーの上りは33秒1。3着サンレイポケットのそれは32秒4。4着のサトノガーネットは31秒9という信じられないほど速い上りの決着になった。ひとえに道中のペースが未勝利戦並み、あるいは未勝利よりも遅かったことによる。

 土曜日の3歳未勝利の2000メートル戦は、1000メートル通過が1分ちょうどだったのに比べ、新潟記念の1000メートル通過は1分1秒9で、実に1秒9も遅いタイムだ。超スローペースの結果、素軽いスピードと32秒台の決め手のある馬たちが本領を発揮することになった。

 小倉2歳Sは直線なかば、圧倒的人気のモントライゼと、2番人気メイケイエールが大きく抜け出し、差し脚に余力のあった牝馬のメイケイエールがモントライゼに1馬身以上の差をつけて快勝した。メイケイエールは中団から長くいい脚を発揮。2着モントライゼは控えて2番手からのレースだったが、勝ちにこだわるのなら逃げたほうが良かったかもしれない。ただ、先を見据えて控えるレースを教え込みたかったのかもしれない。メイケイエールのスピード指数は現2歳世代トップに立つ高指数だった。

 札幌2歳Sは、3、4コーナーの中間で早々と先頭に立った白毛の牝馬ソダシがそのまま押し切った。これで2戦2勝。母ブチコがなしえなかった重賞タイトルを手にした。2歳レコードでの勝利で、指数も上々。白毛馬の芝重賞制覇は初めてのこととか。今後人気になるのは間違いないが、ハイペースを押し切るパワーは魅力的に思える。

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2020年9月 1日 (火)

第1617回 洋芝の重馬場

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 日曜日、札幌の芝は早朝からの激しい雨で、重馬場のスタートとなった。
 メインレースのキーンランドCが行われる時間帯も小雨が降り、芝コースは重馬場のまま。良馬場だった前日の土曜日と比べると、マイル換算で3秒近く時計がかかる馬場になった。馬場指数を公表するようになった1992年以降、21年前の1999年に、日曜日の馬場指数に近い数値が記録されたことはあるが、札幌芝の馬場指数としては最悪を示す馬場状態だった。

 その馬場の影響を最も受けたのが圧倒的1番人気馬のダイアトニックだろう。ダイアトニックは最内枠から好スタートを決めたものの、徐々に中団まで後退。4コーナーでは後ろから数えて4、5頭あたり。それでも直線、外に出して上がってくるかと期待したが、全く動かず仕舞い。15着に大敗した。

 洋芝の重馬場に加え、最内枠で、1頭だけ58キロの重量を背負っていたことが大きかったと思うが、近走は積極的に前々でレースを進めて成績を残しており、好スタートながらも、位置を取りに行くこともなく、後退していく場面を見ると、すでに向こう正面あたりで走る意欲を失っていたのかもしれない。

 勝ったのは4歳牝馬の5番人気馬エイティーンガール。後方待機から直線、大外一気の差し脚で突き抜けた。2着も後方から差し脚を伸ばした2番人気のライトオンキュー。3着は直線、エイティーンガールと馬体を合わせて上がってきた9番人気のディメンシオンだった。いずれも内側と比べると少しは馬場が良かった外を回ってきた馬たちが上位を占めた。

 それにしても、洋芝のコースで重馬場になると、これほどまでに消耗するのかと思わされるようなレースだった。

 野芝で良馬場の新潟2歳Sは、2番人気のショックアクションが好位置からゴール手前300メートルを過ぎたあたり、馬場の真ん中から堂々と抜け出して快勝した。1馬身4分の3の差の2着は1番人気のブルーシンフォニー。3着は3番人気のフラーズダルム。

 上りタイムの最速は勝ったショックアクションの34秒1だったが、前半からペースが厳しく、今年は例年のようなスローペースで33秒台の上り勝負にはならなかった。勝ち馬の指数のレベルも、今の時期としては上々。底力もありそうで、今後の期待も大きい。

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2020年8月25日 (火)

第1615回 秋G1に向けて

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 札幌記念で単勝1.9倍。圧倒的な人気を集めたのは5歳牝馬ラッキーライラックだった。ラッキーライラックはスタートも良く、逃げたトーラスジェミニの2番手で流れに乗った。直線に向くと早くも先頭に立ち、そのまま押し切るようにも見えたが、差し脚に鋭さが見えない。

 もたつくラッキーライラックの外から勢いよく差し脚を伸ばしてきたのが2番人気のノームコアだ。ノームコアは中団後方の内ラチ沿いで脚をためていた。4コーナー手前で内ラチを離れ、馬群を割って追い出しにかかる。直線、芦毛の馬体を輝かせラッキーライラックを追い詰め、一気に差し切ってゴール板を駆け抜けた。
 ノームコアを追うように伸びてきた6番人気のペルシアンナイトもラッキーライラックを交わして2着に上がった。

 ラッキーライラックの手綱を取ったデムーロ騎手は、スローペースを見越して先行したが、直線は「思ったほど伸びなかった」とコメントしている。スローペースといっても極端なスローではなかったし、力のいる洋芝の適性などを含めて考えると、結果として少し厳しかったのかもしれない。宝塚記念、札幌記念の経験が今後に生きることを期待したい。

 北九州記念は芝1200のハンデ戦。トップハンデ57キロのレッドアンシェルが、逃げる1番人気のG1馬モズスーパーフレアを交わして完勝した。3着には後方一気の4歳牝馬アウィルアウェイが飛び込んできた。

 スタートのスピードの違いで5歳牝馬のモズスーパーフレアがハナに立ち、ハイペースで逃げた。2番手はジョーカナチャン。直線に入っても2頭が後続を引き離し、モズスーパーフレアが力の違いを見せるように先頭を突き進む。しかし、直線、一気に飛んできたのがトップハンデのレッドアンシェルだ。レッドアンシェルは中団8番手から。直線に入ると5番手に進出。あとは馬場の真ん中を一気に突き抜け、昨年夏のCBC勝以来、1年2カ月振りの勝利をつかんだ。

 勝ったレッドアンシェルは8番人気、2着は1番人気モズスーパーフレア。3着アウィルアウェイは10馬人気。

 レッドアンシェルは、これで1200メートルは(3011)。うち重賞は2勝。1200の距離適性が高いことを証明したが、秋のG1スプリンターズSでも十分勝負になるのではないか。

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2020年8月18日 (火)

第1613回 人馬とも久々の重賞勝ち

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 新潟の関屋記念。大外枠からハナに立ったのはトロワゼトワルだった。11秒半ばのラップを刻み、気持ちよく逃げた。直線でもまだ後続馬に3馬身の差を保ったまま。直線半ばでは、そのまま逃げ切ってしまうのかと思ったが、馬場の真ん中、馬群を割って一気に駆け上がってきたのがサトノアーサーだった。差し脚の勢いは明らかにサトノアーサーにあり、ゴールではトロワゼトワルに1馬身4分の1の差をつけて快勝した。サトノアーサーは4番人気。2着は逃げ粘った8番人気トロワゼトワル。3着は1番人気のアンドラステ。

 戸崎騎手のサトノアーサーはスタートで出遅れ、後方の2番手になった。無理に上がることをせず内に入れ、待機策をとった。直線に向くと、後方からスペースを探るように外に持ち出し、33秒7の最速の上りで、鮮やかな勝利をつかんだ。ただ、上り33秒7は過去の関屋記念の勝ち馬の上りと比べると、さほど速いタイムとは言えない。逃げたトロワゼトワルのペースと、日曜日早朝の雨で高速馬場にはならなかったこともサトノアーサーにはよかったのかもしれない。

 サトノアーサーの重賞勝ちは2018年のエプソムC以来で、実に2年2カ月ぶり。近走は4戦連続1番人気に推されながらも、期待にこたえられず、3、2、3、6着に甘んじていただけに、雪辱を晴らす勝利だっただろう。また、戸崎騎手も骨折から復帰した5月下旬から久々の重賞勝ちになった。

 ハンデ戦の小倉記念は波乱になった。
 勝ったのは10番人気のアールスター。2着は6番人気のサトノガーネットで、3着は13番人気のアウトライアーズ。3連単は137万円を超す高配当になった。

 レースは注文通りにミスディレクションが逃げた。序盤のペースは速かったが、すぐに落ち着いた流れになった。それが3コーナーで一変。後方からロードクエストが動いてペースが一気に上がった。

 直線、ロードクエスト、ランブリングアレーが並んで馬場を突き進むが、直線半ばで脚が止まった。すかさず最内の狭いスペースを突いて鋭く伸びたのが、道中、中団好位置にいた伏兵アールスターだった。最後方から襲い掛かるように大外一気の脚を見せたサトノガーネット、アウトライアーズが2、3着に浮上。

 アールスターは格上挑戦での重賞初制覇になった。夏の小倉は2戦2勝で、素軽いスピードに見どころがありそうだ。手綱を取った長岡騎手も9年目にして重賞初勝利を果たした。おめでとう。

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2020年8月11日 (火)

第1611回 馬場を味方に

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 札幌のエルムSは、人気馬が上位を占め、順当な結果になった。

 1番人気はルメール騎手騎乗のタイムフライヤー。リアンヴェリテの逃げで、平均ペースの流れになった。向こう正面、タイムフライヤーは中団の外に構えた。3コーナーを過ぎると徐々に進出して、4コーナーでは4番手にまで上がった。最後方にいた2番人気のウェスタールンドが大外から一気に駆け上がってきて、直線入り口ではタイムフライヤーとウェスタールンドが並んだ。勢いのある2頭がそのまま抜け出して、激しい叩き合いになったが、余力があったのはタイムフライヤーだった。ウェスタールンドは2馬身遅れて2着。3着は2番手で先行して粘り込んだ5番人気のアナザートゥルースだった。3連単は9480円と堅い配当。

 平均ペースの流れはタイムフライヤーに向いたようで、ウェスタールンドにとっては期待したようなハイペースにならなかった分、展開が向かなかったということだろう。それでも上位3頭の指数は90台に乗せ、内容のあるレースだった。

 新潟の3歳限定のレパードSは不良馬場になった。
 3番枠のタイガーインディがハナに立ったが、1、2角のコーナーリングで1番枠のケンシンコウが先頭を奪う。ケンシンコウは向こう正面、3、4コーナーも軽快に逃げ続け、直線に入ると更にギアを上げて後続を引き離していった。直線半ばで早くもセイフティリードを確保。そのまま後続馬の追撃を抑え込んでレコード勝ちを収めた。

 ケンシンコウの上りは3番目の速さ。逃げ馬にその上りを使われては、他の馬は勝負にならない。ケンシンコウは未勝利戦で逃げ切り勝ちがあるものの、近走は中団後方でレースをしてきた馬。不良馬場で前が止まりにくい先行馬向きの馬場を味方にした丸山騎手の好騎乗といえるだろう。ケンシンコウの指数は3歳世代トップクラスの高レベルで、能力は高い。レパードSの勝利をフロック視していけない。

 2着は中団から差し脚を伸ばしたミヤジコクオウ。3着は4角4番手の牝馬ブランクチェック。4番手で先行した1番人気のデュードヴァンは直線伸びきれず4着まで。
 3連単は12万2050円と高配当になった。

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2020年8月 4日 (火)

第1609回 運不運

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 波乱の続く夏競馬。牝馬の重賞クイーンSを制したのは11番人気の伏兵レッドアネモスだった。宝塚記念以降、1番人気馬は平地重賞で10連敗になったとか。

 ナルハヤが逃げ、タガノアスワド、コントラチェックが続く。後続の馬たちに大きな差をつけて、逃げたナルハヤのペースは58秒2のハイペース。直線入口ではまだ先行馬たちが頑張っていたが、すぐに脚が止まってしまった。

 直線、有力馬たちが外に回すなか、中団の内ラチ沿いに位置していたレッドアネモスはわずかに外に振って、ごちゃつく馬群をものともせず、1頭分空いたスペースをこじ開けるように突き抜けて勝利を手にした。

 4分の3馬身差の2着は外から伸びた4番人気のビーチサンバ。3着は最速の上りを示した1番人気スカーレットカラーだった。

 2着のビーチサンバは中団後方から。直線に向くと、外からかぶされてスピードをなくす場面がありながらも、立て直して大外に振ると、一気に加速して2着にまで上がってきた。

 1番人気のスカーレットカラーは最後方から。直線は最内に入れたが、前が詰まって身動きが取れず、仕方なくスペースを探すように数頭分外に持ち出して追ったが、時すでに遅し。内でスペースが開いたレッドアネモスとは対照的だった。スカーレットカラーの手綱を取った岩田康騎手は「笑うくらい下手に乗った」と自戒していたが、運不運は競馬の常。いつもうまくはいかない。
3連単は15万円を超す高配当だった。

 梅雨が明けてもコロナの猛威は続いている。できるだけ外に出ない生活、夏のマスクにも慣れた。もともと運動不足で、じっとして動かず、ゴロゴロしているだけでは、太るだけだろう。それだけでなく、体力もなくなっていくことを実感する。

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2020年7月28日 (火)

第1607回 形勢逆転

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 アイビスサマーダッシュはジョーカナチャンが好スタートを決め、そのまま後続馬の追撃を許さず、逃げ切って勝った。

 ジョーカナチャンは9番ゲートから。素早く先頭にたつと、馬体を徐々に外ラチに寄せて、外ラチ沿いに逃げた。1馬身の差で追うのは、ラブカンプーとライオンボス。ゴール手前200メートルあたりでラブカンプーは失速。ジョーカナチャンとライオンボスとの差は徐々に詰まってきたが、ゴールはアタマ差でジョーカナチャンに凱歌があがった。3着は上り最速タイのビリーバーだった。

 ジョーカナチャンは、前走の韋駄天Sもライオンボスを抑えて逃げたが、2番手追走のライオンボスに差し切られて、アタマ差の2着だった。ハンデはライオンボスのが57.5キロに対して、ジョーカナチャンは53キロ。斤量差を考えればアタマ差とはいえ完敗だった。それが、アイビスサマーダッシュでは形勢逆転。重賞初制覇を果たした。これで新潟直線1000メートル戦は(3101)の成績になった。

 連覇を目指した5歳馬ライオンボスは惜しい2着だった。外ラチ沿いを2番手で追走するのも想定内のこと。ロスのない良い騎乗だったと思うし、力は出し切ったはず。新潟直線1000メートル戦は(4200)の成績になったが、直線1000のスペシャリストとしてのレースはできただろう。ただ、5歳牝馬ジョーカナチャンとは3キロの斤量差があったとしても、負けは負け。ここは相手をほめるしかないだろう。

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