2017年8月15日 (火)

第1310回人気馬の陰

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 デビューから22戦、全てのレースでハナに立ち、逃げ続けてきたマルターズアポジーが、関屋記念でも注文通りの逃げ戦法で、3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

 昨年の夏以降は8戦して5勝と大健闘。近走、負けるときは2桁着順だが、3敗のうち2つはG1戦でのもの。もう1敗は競られてハイペースで脚を失くしたレースだった。直線で脚が残せるペースなら、俄然しぶとさを発揮する。関屋記念では伏兵扱いの7番人気だったが、単純に成績からだけでも、もっと評価が高くあるべき馬だっただろう。

 今年の関屋記念の勝利で、1600メートル戦は(2011)となった。今後は1600を中心にレースを選んでいくようだが、目が離せない要注意の1頭だ。

 2着は中京記念の勝ち馬で4番人気のウインガニオン。2番手からレースを進めたが、直線、マルターズアポジーに11秒1、11秒0の脚を使われては、並びかけることもままならず、お手上げだった。それでも自己ベストの指数で2着に粘れたのは好調の証だろう。それまでの3連勝が伊達ではないことの証明にもなったのではないか。

 3着は中京記念5着のダノンリバティ(5番人気)。直線、4番手から追ったが、惜しくも3着だった。4着も先行していたヤングマンパワーで、結局、先行馬たちが上位を独占するレースになり、後方から上位に食い込んだのは5着のダノンプラチナたけだった。1番人気のメートルダールは後方のまま、12着に大敗。3連単は13万円超す高配当になった。

 札幌のダート重賞エルムSは、馬場状態が勝敗を分けたようだ。
 札幌は土曜日の大雨の影響が残って、日曜日のダートは重馬場での開催になった。素軽いスピードが求められる馬場状態で、良馬場だった前週と比べると、1600メートル換算で1秒7程度速い馬場だった。

 1分40秒9のレコードタイムで勝ったのは4番人気のロンドンタウン。直線、3番手からの差し切りだった。これまで重、不良馬場では4戦3勝(公営成績を含む)。2走前、アンタレスSで2着に好走したが、その時の馬場状態も良馬場とはいえ-17。馬場指数が-15以上のレースでは(3202)だ。デビューからずっとダートを使っているが、もともとスピードに勝った馬なのだろう。

 逆に、断然の人気を集めたテイエムジンソクは、7勝の内5勝が良馬場での勝利。どちらかというと力のいるダートを得意としており、絶対的なスピード比べでは、少し分が悪かったのかもしれない。それが、ゴール前、ロンドンタウンにわずかに差し切られる要因だったのではないか。

 3着は逃げ粘った8番人気のドリームキラリが残って、3連単は6万3650円。

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2017年8月 8日 (火)

第1308回人気馬の不覚

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 新潟のレパードSは単勝1.5倍、断然の人気を集めたエピカリスが3着に負けて、波乱の結果になった。
 好スタートから先行したエピカリスだったが、直線で前が壁に、左右もふさがれて完全に包まれてしまった。どこにも出しどころがなく、まったく身動きが取れない。ようやく追えたのは、ゴールまで残り100メートルだけだった。しかし、すでに勝負がついた後では、どうにもならなかった。もちろん、エピカリスの敗因ははっきりとしており、次走での巻き返し、本領発揮に期待したい。

 勝ったのは11番人気のローズプリンスダムだった。先行集団の後ろに構えて、直線、内でごちゃつくエピカリスたちを尻目に、一気にゴール板を駆け抜けていった。前走、大井のジャパンダートダービーはレース中に落鉄もあって、8着に負けており、ここでは人気もなかったが、2走前の鳳雛Sを好指数で勝っていた馬だ。人気の盲点になっていたのだろう。昨年デビューした木幡巧也騎手は初の重賞勝利になった。

 2着は12番人気のサルサディオーネ。スタートからハナを奪うと、ペースを落としてマイペースの逃げ。直線もギリギリしのぎ切った。

 11番人気、12番人気、1番人気の決着で、馬単25万円超え、3連単は80万円を超す高配当になった。

 小倉記念も、人気になったストロングタイタンが8着に敗退した。ストロングタイタンは4番手で先行、余裕で直線に向いたように見えたが、そこで脚が止まってしまった。今年も1番人気馬が勝てなかった。

 先行集団から内をついて伸びたのはタツゴウゲキと、大外から脚を使ったサンマルティンだった。抜け出した2頭のマッチレースになって、熾烈なたたき合いがゴールまで続いたが、わずかにハナ差だけ先んじたのはタツゴウゲキだった。タツゴウゲキの騎手は、M・デムーロ騎手が落馬負傷のため、急遽、秋山騎手に乗り替わったが、見事な代役ぶりだった。

 2着はサンマルティン、3着はフェルメッツァ。4、2、6番人気の入線順で、3連単は3万410円。

 迷走台風は過ぎ去ったが、東京は薄雲が広がって、夏らしい真っ青な空はみえない。

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2017年8月 1日 (火)

第1306回好騎乗の勝利

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 札幌開幕週のメインはクイーンS。
 それにしても、アエロリットが逃げるとは思わなかった。馬の気分や気配を大切にする横山典騎手だからこその戦法だと思うが、横山典騎手の思い切った騎乗には、ときどき驚かされる。

 アエロリットは2番枠から好スタートを決め、1コーナー手前で馬なりのまま先頭に立った。スピードに乗ってグングン差を広げ、向こう正面では何と10馬身に余るほどの大差。3コーナー手前から後続馬が動き出し、4コーナーでは2馬身差まで詰め寄られたが、直線、後続馬たちの追随を許さなかった。余裕の二の脚は、ゴールまで勢いが衰えることなく、2馬身半の差をつけての完勝だった。

 前走、牡馬相手にG1NHKマイルカップを制した力はここでは1ランク上の実力のように思えた。何よりも、先行したレースでは(3300)と、安定した強さを発揮しており、牝馬には珍しく、展開には左右されない強さが見える。秋に向けて、まだ大きな成長が期待できる逸材だろう。

 勝ったアエロリットは2番人気。2着は中団から脚を伸ばした6番人気のトーセンビクトリー。後方から追い込んできた8番人気クインズミラーグロが3着。3連単は2万9800円。

 新潟名物、直線1000メートルのアイビスサマーダッシュ。早々と先頭に立った1番人気のフィドゥーシアは、後続に2馬身差をつけてゴールに一直線。そのまま勝利を手にすると思ったところ、外からスルスル駆け上がってきたのが8番人気のラインミーティアだった。ゴール前、伏兵ラインミーティアがフィドゥーシアを差し切って、重賞初制覇を果たした。3着は51キロの3歳牝馬レジーナフォルテ(4番人気)。3連単は6万7380円。

 ラインミーティアの西田騎手は「格上挑戦なので胸を借りるつもり。切れ味を残分に引き出す競馬に徹しよう」と、「勝ちに行かない乗り方」で、後方待機策に懸けた。ゴール前、フィドゥーシアの脚が上がりかけたことに加え、外がぽっかり空いていて、視界良好だったのも幸いしたのかもしれないが、捨て身の作戦が功を奏することもあるのが勝負の世界と、思い知るレースだった。

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2017年7月25日 (火)

第1304回夏馬

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 ハンデ戦の中京記念。大逃げを打ったのはトウショウピストだっだが、幾分ペースが厳しかったのだろう。直線に向くと一気に失速していった。代わって、離れた2番手でレースを進めていたウインガニオンが4コーナーで先頭に立った。

 多くの馬たちが荒れ気味の内ラチを避け、馬場の中央に馬を寄せていくが、ウインガニオンは外には振らず、あえて内ラチを突き進む。距離ロスがないこともあり、後続との差はみるみる広がって、完全に独走状態。直線の半ば、坂上で勝負はついた。

 ウインガニオンは指数も自己最高を示して3連勝。重賞初挑戦での快勝だった。これで中京の芝戦は3戦3勝、6月から8月の夏場は8戦7勝、左回りで7勝。勝ち星は全て1400と1600メートル戦でのものと、条件がそろうと、驚くほどの強さを発揮する。左回りの新潟マイル戦、関屋記念(8月13日)が次の狙いのようだが、「夏馬」の4連勝もありそうな気がする。

 ウインガニオンは5番人気。2着は中団から外に回して差し脚を伸ばした2番人気のグランシルク。3着は最後方から直線に向くと、ガラリと開いた最内から追った1番人気ブラックムーンだった。3連単は2万2780円。

 函館2歳S。直線2番手から早めに先頭に立った12番人気のウインジェルベーラを、ゴール前、計ったようにとらえたのが1番人気のカシアスだった。カシアスを追って伸びてきた4番人気のアリアが3着。人気薄のウインジェルベーラが2着に残って、3連単は17万5020円の高配当になった。

 勝ったカシアスは好スタートから5番手に控え、直線の差し脚に懸ける作戦だった。道中の落ち着きや位置取りも、直線の差し脚の鋭さも、もちろん結果も、すべて狙い通りのレースのように見えた。単なる早熟馬とは思えず、今後も楽しみな逸材だろう。

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2017年7月18日 (火)

第1302回馬場の適性

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 日曜日の函館は早朝から雨。午後から雨脚が強くなり、馬場は一気に悪化して、函館記念は重馬場で行われることになった。

 注文をつけてハナに立ったのはヤマカツライデン。2番手にタマモベストプレイ。3番手はパリカラノテガミとマイネルミラノ。ステイインシアトルは控えてその後ろから。逃げるヤマカツライデンに競り駆けていく馬もなく、平均ペースの流れになった。

 3コーナー過ぎから各馬が動き出したが、マイペースで逃げるヤマカツライデンは4コーナーでもまだ先頭に立っている。直線に向くと、大外から勢いよく脚を伸ばしてきたのがルミナスウォリアー。馬場の半ばで先行する各馬をとらえると、そのままゴールを駆け抜け、1馬身半差で初重賞勝利をあげた。

 横一線となった後続馬の中から、タマモベストプレイがアタマだけ抜けだして2着に上がり、3着は逃げたヤマカツライデンが最内でギリギリ粘り込んだ。

 5-14-7番人気の決着で、指数上は(CZ-AXa-A)。3連単は91万5320円と函館記念での最高配当になった。

 ルミナスウォリアーは4コーナーでは3番手にまでに上がってきていたが、中団から外を回って脚を伸ばしたのはルミナスウォリアーだけで、よほど状態が良かったのだろう。ルミナスウォリアーを除けば、先行した馬たちが上位を占めて、結果的に雨で緩んだ馬場の適性やスタミナが問われたレースだった。

 2着のタマモベストプレイは前走の天皇賞こそ13着に大敗したが、近走は3000メートルを超す長距離で上々のレースをしてきた馬だ。3着のヤマカツライデンも2000より長いところが得意な逃げ馬で、スタミナは十分だったはず。先行していたステイインシアトルは3コーナー過ぎに脚色を失って後退していったが、武豊騎手のコメント通り「馬場が合わなかった」のだろう。

 いずれにしても、後方から差し脚に懸けた馬たちは全滅。もともと直線が短く、東京の半分程度しかない函館コースでは後方一気の追い込みは難しいし、加えて、ぬかるんだ馬場では、追い込み馬には苦しいレースだった。

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2017年7月11日 (火)

第1300回ハイペース

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 七夕賞。ハイペースで逃げたマルターズアポジーは、3コーナー手前からマイネルフロストにからまれる苦しい流れ。4コーナー手前で交わされると、ずるずる後退していくしかなかった。

 向こう正面で中団にいたゼーヴィントは、3コーナーから前々に進出して、4コーナーでは早くも2番手に浮上。直線は、前を行くマイネルフロストを追って、追って、差を詰め、ゴールでは4分の3馬身差をつけて勝った。57キロと軽くはないハンデを背負いながらも、1番人気の期待に応える快勝だった。2着は5番人気のマイネルフロスト。中団から脚を伸ばした7番人気のソールインパクトが3着に上がった。3連単は2万1540円。

 ゼーヴィントは戸崎騎手の自信に満ちた騎乗ぶりが光った。中団から動き出すタイミング、4コーナーでの位置取り、直線に残すべき脚色、いずれも、きちっと計算されたような勝利だった。

 逆に、逃げたマルターズアポジーは、スタートからのハイペースがたたった。スタートして2ハロン目が10秒5、3ハロンルも11秒4というハイラップのうえ、3コーナー手前からからからまれたのでは、息はもつはずもなかった。

 惜しかったのはハイペースを早めに仕掛けて2着に粘ったマイネルフロストだろう。57キロのハンデを背負っての粘りはなかなかで、近走の好調ぶりがうかがえるレースだった。3歳の毎日杯以降、重賞の勝利からは遠ざかっているが、近いうちに重賞を勝つチャンスも巡ってくるのではないか。

 プロキオンSもハイペースの流れになった。上位を占めたのは、いずれも後方待機の馬たち。勝ったのは後方の内に入れて、直線、馬群を割って伸びた5番人気のキングズガードだった。直線は前が詰まる不利もあったが、前が開くと一気に駆け抜けた。

 2着も後方から伸びた1番人気のカフジテイク。いつものような大外一気ではなく、内から前を行く馬たちをさばいて伸びてきた。勝ったキングズガードとは2馬身の差がついたが、直線、少し手間取った分だろう。3着は8歳馬ながら中団からいい脚を使った6番人気ブライトラインだった。3連単は1万6380円。

 先週から九州の水害の映像を目にするたびに、自然の猛威になす術もない人間の非力さを思う。大量の流木がより、被害を大きくしたようだが、子供のころに遭遇した伊勢湾台風の被害を大きくしたのもまた、港の貯木場から流れ出した大量の丸太だったことを思い出す。一日も早い復興ができますように。

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2017年7月 4日 (火)

第1298回素質馬たちの夏

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 先週から、夏の福島競馬が始まった。メインはラジオNIKKEI賞だった。
 注文通りにウインガナドルが逃げ、2番手にニシノアップルパイ、少し離れた3番手にセダブリランテスがつけた。隊列は落ち着いたまま、道中の流れは平均ペースだ。大きく動き出したのは4コーナー手前から。

 セダブリランテスが仕掛けると同時に、2番手にいたニシノアップルパイはずるずる下がっていった。直線でも勢いよく逃げるウインガナドルにセダブリランテスが馬体を合わせていくが、最後方から一気の脚で上がってきたロードリベラルが前の2頭に迫ってきた。

 しかし、勢いはウインガナドル、セダブリランテスにあり、ゴール前、勝負は2頭の叩き合いに絞られた。激しい叩き合いの末、セダブリランテスがクビ差交わしたところがゴールだった。3着はロードリベラル。2、8、9番人気の決着で3連単は15万を超す高配当になった。

 セダブリランテスは先行差しの王道競馬で3戦3勝となった。まだ、成長も見込める素質馬といえそうだが、このラジオNIKKEI賞のスピード指数は500万条件レベルにとどまり、少し低調なだけに、真価を問うには、もう何戦かが必要になるだろう。

 中京競馬場は、CBC賞。
 注目していたシャイニングレイは、スタートで出負け、後方からのレースになった。もともと先行脚質で、後方からのレースは経験がない。少し嫌な感じがしたが、それは杞憂だった。

 降り出した雨の中、果敢に逃げるアクティブミノルに、2番手はセカンドテーブル。直線に入っても前を行く2頭の脚に衰えはない。直線半ばでもまだ、後続馬を引き離す勢いを見せている。 ゴールまで残り100メートル。セカンドテーブルが逃げ粘るアクティブミノルをとらえ先頭にたち、そのまま押し切るかにも見えたが、後方から大外一気、矢のように飛んできたのがシャイニングレイだった。ゴールではわずかにハナ差でシャイニングレイが勝利を手にした。

 前走は1400メートルの安土城Sを勝ち、ここは1200メートルの重賞CBC賞も制覇。それまでは2000メートル戦を使い続けてきたが、短距離路線に戦いの場を移してからは2戦2勝。「けがの功名」といえるかも知れないが、後方からのレースで33秒2というメンバー最速の鋭い上がりの脚を示して、今後のレースの幅も広がる勝利ともいえそうだ。素質馬が適性のある距離を見つけたといえそうで、この先々も注目に値する1頭だろう。

 シャイニングレイは2番人気、2着は13番人気のセカンドテーブル、3着は8番人気のアクティブミノル。馬連は1万8380円の万馬券、3連単は41万を超す配当人になった。

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2017年6月27日 (火)

第1296回敗因

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 春のグランプリ宝塚記念。
 単勝1.4倍。圧倒的な人気を集めたキタサンブラックが、どうしたことか、9着に負けた。好スタートから、いつも通りの先行策。直線に向くと、先頭をうかがう脚色に見えたが、直線の半ばでパタッと脚が止まってしまった。

 大外から勢いよく抜け出したサトノクラウンが鮮やかな差し切り勝ちをおさめ、初の国内G1タイトルを手にした。最内をついたゴールドアクターが2着、大外から追った牝馬ミッキークイーンが3着。3、5、4番人気の入着順で、3連単は7万420円。

 キタサンブラックは見せ場もないまま馬群にのまれ、後方に落ちていった。上がりタイムの36秒9は出走メンバーの下から2番目。これでは勝負にならない。故障があったのかと思ったが、その心配はないらしい。

 キタサンブラックの手綱を取った武豊騎手はレース後、敗因について「正直ちょっとわからない」とコメントしている。仕上げは万全と聞いていたし、道中の流れにも乗れていたはず。結局、稍重の馬場が合わなかったのか、ペースが合わなかったのか、ただ、走る気を失くしただけだったのか。いずれにしても、武豊騎手が「分からない」というのだから、知る由もないが--。

 勝ったサトノクラウンは、稍重の馬場をものともせず、最速の上がりタイムを示している。キタサンブラックなど、先行馬たちを並ぶ間もなく交し去った直線の瞬発力は見事だった。それにしても、よほど力のいる馬場が合うのだろう。

 今年の宝塚記念の勝利で、国内の重、稍重の馬場状態のレースは(4001)となった。良馬場時の(2014)に比べると、適性の差は歴然としている。昨年末、G1香港ヴァーズを勝っており、日本の素軽い馬場より、力のいる海外のレースの方が、持てる力を発揮できるのではないか。

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2017年6月20日 (火)

第1294回高速函館競馬

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 函館スプリントS。スタミナ比べなら、前走、高松宮記念を勝っているセイウンコウセイと思っていた。が、2番手で先行して直線でいったんは先頭に立ったものの、50キロの軽量牝馬ジューヌエコールに並ぶ間もなく、一気の差し脚を決められては抵抗のしようもなかった。2着も中団から差し脚を伸ばしたキングハート、3着はエポワス。セイウンコウセイは4着だった。3、4、7番人気の決着で、3連単は5万5520円。

 先週から函館競馬が始まった。ふたを開けてみると土日ともレコードタイムの連発で、速いタイムが出る芝コースに、少々戸惑う意見もでるほどだった。馬場指数を計算すると確かに、昨年、一昨年と比べて、マイル換算で0.7秒ほど速いタイムがでる馬場状態のようだった。

 昨年の函館スプリントSは、3歳牝馬のソルヴェイグが1分7秒8というレコードタイムで勝っているが、今年も同じく3歳牝馬のジューヌエコールが昨年記録されたレコードタイムを1秒ちょうど上回る1分6秒8のタイムで、鮮やかな差し切り勝ちを決めた。上がりタイムも33秒9という速いものだったが、他のレースでも33秒台の上がりが記録されており、それ自体は驚くほどではないだろう。

 同じ日曜日の8レースは500万条件の1200メートル戦だったが、勝ち馬の走破タイムは1分7秒5。そのタイムを基準に考えるなら、函館スプリントSがもっと速いタイムで決着したとしても不思議ではなかった。
 函館も開催が進むにつれ、馬場は力のいる状態に変わっていくはずだが、当面はパワーのいる函館の洋芝のイメージは変えなければいけない。

 3歳のダート重賞・ユニコーンSは、中団後方から一気の差し脚を見せたサンライズノヴァが、2着のハルクンノテソーロに4馬身の差をつけて完勝した。スピード指数のレベルも高く、ダート戦としては世代トップの高指数になった。3着は先行したサンライズソア。2、5、3番人気の決着で、3連単は2万5710円。1番人気に支持された牝馬リエノテソーロはいいところなく7着に終わった。

 今週は宝塚記念。東京開催も残すところあと1週になったが、東京の芝コースはまだまだ良好。変わらずに速いだろう。

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2017年6月13日 (火)

第1292回先行馬に有利なスローペース

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 東京は朝から鉛色の空が広がって、小雨が降り続く。いつも見えるスカイツリーも、今日は姿がない。梅雨入りしたというのに、あまり雨も降らずにいたから、やっと梅雨らしくなってきたといえそう。春は春らしく、梅雨は梅雨らしく、夏は夏らしく。季節は常識にかなうことが一番だろう。

 東京の芝はCコースで3週目を迎え、内側が荒れ気味のせいか、直線では内を開け、馬場の真ん中から追う馬が多かった。エプソムCも同様。逃げたマイネルハニーは直線、馬場の中央から。逃げ粘るマイネルハニーに馬体を合わせ、内から交したダッシングブレイズが勝利。初の重賞タイトルを手にした。マイネルハニーの外から伸びたアストラエンブレムが半馬身差の2着に上がって、粘ったマイネルハニーがハナ差の3着だった。
 5、1、6番人気の入線順で、3連単は4万7120円。

  勝ったダッシングブレイズも、2着のアストラエンブレムも、好スタートから先行、4コーナーでは3番手に位置していた馬たちだった。逃げたマイネルハニーのペースが遅かったし、スローペースで流れに乗れた先行馬たちに展開が向いたのも確かだろう。残念ながら、中団以降の差し馬や追い込み馬にチャンスはなかった。

 阪神のマーメイドSも、スローペースになった。先行した3番人気のマキシマムドパリが4コーナーで早々に先頭に立つと、そのまま押し切って勝利を収めた。2着も先行した2番人気クインズミラーグロ、3着は6番人気のアースライズ。

 いつもは中団より後ろにポジションを取ることが多いマキシマムドパリだが、今回、好スタートから4番手につけられたのが勝因だったのではないか。ならばそれは、藤岡佑介騎手の好判断、ファインプレーだ。
 3連単の配当は1万4720円。牝馬のハンデ戦だけに、例年、波乱になりがちなレースだが、今年は比較的堅く収まった。

 常識にかなうばかりでは、競馬は面白くないが、波乱ばかりでも、気持ちがついていかない。ほどほどが良いのだけれど、それもままならない。

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