2017年9月20日 (水)

第1320回本番を見据えて

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 先週は、台風を気にかけながらの3日間開催だった。
 菊花賞を目指す3歳馬のセントライト記念は、2番人気のミッキースワローが、直線、1番人気の皐月賞馬アルアインを一気に差し切って快勝した。3着は3番人気のサトノクロニクル。3連単は7230円。堅い決着だった。

 ミッキースワローは後方からになったが、向こう正面では5番手の好位置を進むアルアインのすぐ後ろにつけた。4コーナーを過ぎ、直線に向くと、満を持してアルアインが抜け出を図る。「さすが皐月賞馬。そのまま勝つのだろう」と思っていたところ、直線の坂上、アルアインのすぐ後ろにいたミッキースワローが馬体を合わせる間もなく、吹っ飛ぶように交わし去っていった。上がりタイムは33秒4と、ただ1頭33秒前半台の切れを見せ、2着アルアインに決定的とも思える1馬身4分の3の差をつけた。

 アルアインの手綱を取ったルメール騎手は「状態や反応が100パーセントではなかった。次はもっと良くなる」とコメントしていたとおり、菊花賞の前哨戦と考えれば、上々の内容。ここでの2着が大きな痛手になるとは思えない。

 秋華賞を目指す3歳牝馬のローズSは、8番人気の伏兵ラビットランが勝った。

 ラビットランは後方から。平均ペースで逃げたカワキタエンカが直線でもしぶとく粘るところ、大外から後方一気の脚を使ったのがラビットラン。最内で逃げ粘った6番人気のカワキタエンカが2着。3着は3番人気のリスグラシュー。

 人気を集めたファンディーナ、モズカッチャンは6、7着まで。ともに先行集団につけ、直線は見せ場も作ったが、最後は脚が止まってしまった。
 3連単は33万1090円と、高配当になった。

 ラビットランはダートの新馬戦を勝ち、そのあともダートを2戦。前走は500万条件の中京芝1600を勝った。古馬相手に、後方一気の差し脚が見事に決まったレースだったが、その上がりタイムは33秒0と、出色のレベルだった。ローズS出走メンバーの前走の上がり指数と比べると、メイショウオワラとともに最上位にあり、その点から注目に値する1頭ではあった。本番でも要注意かもしれない。

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2017年9月12日 (火)

第1318回順当なスタート

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 秋競馬が始まった。中山の開幕週のメインは京成杯オータムハンデ。
 直線半ば、逃げるマルターズアポジーがしぶとく粘っている。そこに、大外から飛ぶような素軽い脚を繰り出して、マルターズアポジーを一気に抜き去り、先頭に立ったのが1番人気のグランシルクだった。鋭く軽快な差し脚はゴールまで衰えることなく、グランシルクが京成杯オータムハンデを制した。近走は、2着、3着、3着、2着、2着と、惜しいレースが続いていたが、やっと、10戦目で初の重賞制覇を果たした。

 2着は後方から差し脚を伸ばしたガリバルディ。3着はグランシルクに馬隊を合わせるように上がってきたダノンリバティ。
 1番人気、11番人気、6番人気の決着で、指数上は(b-d-A)。3連単は6万8880円。

 阪神のセントウルSを勝ったのは、M・デムーロ騎手騎乗の1番人気馬ファインニードルだった。
 ファインニードルはスタートでは少し遅れたものの、スピードの違いですぐに先頭に立った。しかし、外からフィドゥーシアがハナを主張。ここは自重して最内3番手からのレースになった。直線に向くと、先行する2頭の間を割って先頭に立ち、あとは後続に影も踏まさず、余力十分に突き抜けた。前走の北九州記念では、直線、勝負所で包まれて追うに追えず。結局、脚を余して5着だったが、その雪辱を晴らす勝利だった。

 2着はラインミーティア、3着はダンスディレクター。1番人気、6番人気、4番人気の決着で、指数上は(Yb-B-A)。3連単は3万6810円。

 逃げた2番人気のフィドゥーシアは直線半ばで失速。9着に終わったが、フィドゥーシア自身が気持ちも体も1000メートル仕様になっていたのだろうか。1200メートルに必要なスタミナに欠けた印象だった。

 秋華賞トライアルレースの紫苑Sは、中団後方から鋭い差し脚で直線を駆け上がってきたディアドラが勝った。ハナ差の2着にカリビアンゴールド、ハナ差の3着にポールヴァンドル。スローペースの流れになって、先行馬の前残りもあったはずだが、ディアドラは中団より後ろから鋭い決め手を発揮しての勝利だった。ハナ差とはいえ、素質の高さを感じさせる内容だったといえそう。

 1番人気、6番人気、4番人気の決着で、指数上は(CXa-Zb-□)。3連単は1万1870円。

 3重賞とも、人気馬が強い内容の勝ち方を見せ、順当な秋競馬のスタートとなった。

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2017年9月 5日 (火)

第1316回低調なレース

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 新潟記念は、先行馬が上位を占めた。勝ったのは2番手からレースを進めたタツゴウゲキ。2着は4コーナー5番手のアストラエンブレム。3着は4コーナー3番手のカフジプリンス。逃げたウインガナドルも4着に残った。後方から追い込んで上位に上がってきたのは5着のフルーキーだけだった。

 ただ、前半は10秒台のラップもあり、単純に極端なスローペースの前残りだったわけではない。3コーナーから4コーナー過ぎの中間地点では12秒台にラップが落ちついたが、直線に向くと再び11秒前半の差し脚比べになった。先行して上位に残った馬たちの上がりは34秒1から34秒6。逃げて4着のウインガナドルも、34秒7の上がりを示した。

 ただこの上がりはそれほど速いとも思えない。もちろん、極端なスローペースだったなら、上がりは33秒前半、あるいは32秒台の戦いになっただろう。結果的に、先行馬たちが息を入れられ、脚を残せたのは、中間地点で12秒台にラップが落ち着いたことが大きかったと思うが、後続馬たちの上がりはトーセンバジルの33秒7が最速で、すこし低調なレベルだったことも、前残りの要因になったかもしれない。

 直線、早めに先頭に立って押し切るレースで、粘り勝ちのタツゴウゲキは小倉記念、新潟記念と重賞を連勝。秋に向けて勢いも出てきた。
 6、1、12番人気の入線順で、3連単は13万円を超す高配当になった。

 小倉2歳Sは3番手から直線の叩き合いを制した3番人気アサクサゲンキが完勝。2着は5番人気アイアンクロー、3着は7番人気バーニングペスカ。1番人気に推されたモズスーパーフレアは2番手から押し切りを図るも、アサクサゲンキとの叩き合いに屈して、ゴール手前で失速。7着に負けた。

 札幌2歳Sは、先行集団の外につけ、直線も余裕十分で駆け抜けた1番人気ロックディスタウンが勝った。2着に2番手で先行していた4番人気ファストアプローチが粘り、3着は最後方から一気の脚を見せた7番人気ダブルシャープが入った。

 スローペースの札幌2歳Sは当然としても、小倉記念はハイペース気味の短距離戦にもかかわらず、勝ち馬の指数は50台と低レベルだった。レースを覚えさせるこの時期に高い指数は必要ないが、とはいえ、他のレースの指数と比べると、やはり少し物足りなさが残る。

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2017年8月29日 (火)

第1314回頑張れ、おじいちゃん

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 札幌のキーンランドCは9歳馬エポワスが勝った。「おじいちゃんと勝てて、すごくうれしい」というルメール騎手のコメントも話題になった。エポワスは29戦目、9歳にして初の重賞制覇だった。

 レースは5番人気の4歳牝馬ナックビーナスが逃げて、2番手に2番人気の4歳牝馬ソルヴェイグ。12番人気のエポワスは最後方からになった。直線なかば、最内を行くナックビーナスがまだ粘っている。少し荒れた内よりの馬場を避けて馬場の中央からソルヴェイグがトップに立とうというところ、大きく空いた2頭の間を、あっという間に突き抜けたのがエポワスだった。
 3連単は11万4130円。

 エポワスは、これまで先行して好成績をあげてきた馬だけに、後方一気の素晴らしい差し脚が使えるとは思わなかった。ハイペース気味のペースが味方したのだろう。逆に、そのペースで先行して、2、3着の4歳牝馬ソルヴェイグ、ナックビーナスの好走は着順以上に評価が高くなくてはならないだろう。

 エポワスは洋芝コースの札幌、函館が得意で、両競馬場では(3425)と、好成績が多い。素軽いスピード比べになる中山のスプリンターズSは見送り、(2200)とコース適性の高い阪神の阪神Cに向かうことになるようだ。もちろん、10歳になる来年も現役続行らしい。頑張れ、おじいちゃん。

 新潟2歳Sは、超スローペースになって、2番手で先行した3番人気フロンティアが快勝した。2着は逃げた5番人気コーディエライトが粘り込み、中団から最速の上がりの脚を使った2番人気のテンクウが3着。3着以下は大きく離されてしまった。
 3連単は4万9030円。

 先行できる体勢にあったものの、下がってくる馬を避けられず、最後方まで後退した1番人気のムスコローソは12着に大敗した。超スローペースで、最後方から追うのはどう考えても難しい。

 今頃になって暑さが戻ってきたが、今週末はもう9月。新潟も、小倉も最終週だ。

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2017年8月22日 (火)

第1312回波乱の2重賞

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 札幌記念も、北九州記念も、今年は波乱の結果になった。

 札幌記念は6番人気のサクラアンプルールが勝って、2着は12番人気ナリタハリケーン、1番人気のヤマカツエースは3着に終わった。馬単は6万9510円。3連単は20万円を超す高配当になった。

 札幌記念はロードヴァンドールが逃げて、人気のエアスピネル、ヤマカツエースは3、4番手で先行。流れは平均ペースで、直線、エアスピネル、ヤマカツエースが並んで先頭をうかがうところ、2頭の外から勢いよく駆け上がってきたのがサクラアンプルール。並ぶ間もなくエアスピネル、ヤマカツエースを交わし去って、まさに快勝だった。さらにそのサクラアンプルールを追うように脚を伸ばしてきたのが、2着のナリタハリケーン。ヤマカツエースは何とか3着を確保したが、エアスピネルは5着に後退していった。

 札幌の芝は雨の影響が大きかった先々週以降、思いのほか力のいる馬場状態で、その馬場状態の向き不向きが結果につながったのかもしれない。

 勝ったサクラアンプルールはダートでも2勝しており、2着のナリタハリケーンも芝の2000メートルは3戦目で、ダートが主舞台の8歳馬。ともにスタミナには自信があったのだろう。

 片や、エアスピネルは菊花賞での3着はあるものの、勝ち星は1600メートルだけ。スタミナが問われる距離で、直線、脚を残せなかったのだろう。ヤマカツエースは2000メートルの距離適性は高かったが、休み明けの分、直線の力比べで息がもたなかったのではないか。

 北九州記念は3番人気の牝馬ダイアナヘイローが勝って、2着に14番人気のナリタスターワン、3着に15番人気のラインスピリットがはいって、3連単は100万円を越える高配当になった。

 逃げたアクティブミノルを2番手から追走したのが牝馬のダイアナヘイロー。終始余裕の手ごたえで、直線では難なく抜け出す王道のレース運びでの勝利だった。53キロの恵ハンデも味方したのかもしれないが、強い勝ち方だった。これで4連勝。初の重賞制覇となった。

 波乱を演出した2、3着の2頭も、4コーナーでは3番手にいた馬たち。できる限り前にいるほうが、レースはしやすいし、不利もすくないのが競馬だ。積極的に前でレースが出来たことが上位の成績につながったのだろう。

 残念だったのが人気のファインニードル。好スタートから少し下げて中団から。直線、内に入れてスペースを探したが、再三にわたって前が詰まる不利にみまわれ、追うに追えず。それでもゴール前、一瞬鋭い脚を見せる場面もあったものの、レースを自らのものにすることはできなかった。

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2017年8月15日 (火)

第1310回人気馬の陰

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 デビューから22戦、全てのレースでハナに立ち、逃げ続けてきたマルターズアポジーが、関屋記念でも注文通りの逃げ戦法で、3つ目の重賞タイトルをつかんだ。

 昨年の夏以降は8戦して5勝と大健闘。近走、負けるときは2桁着順だが、3敗のうち2つはG1戦でのもの。もう1敗は競られてハイペースで脚を失くしたレースだった。直線で脚が残せるペースなら、俄然しぶとさを発揮する。関屋記念では伏兵扱いの7番人気だったが、単純に成績からだけでも、もっと評価が高くあるべき馬だっただろう。

 今年の関屋記念の勝利で、1600メートル戦は(2011)となった。今後は1600を中心にレースを選んでいくようだが、目が離せない要注意の1頭だ。

 2着は中京記念の勝ち馬で4番人気のウインガニオン。2番手からレースを進めたが、直線、マルターズアポジーに11秒1、11秒0の脚を使われては、並びかけることもままならず、お手上げだった。それでも自己ベストの指数で2着に粘れたのは好調の証だろう。それまでの3連勝が伊達ではないことの証明にもなったのではないか。

 3着は中京記念5着のダノンリバティ(5番人気)。直線、4番手から追ったが、惜しくも3着だった。4着も先行していたヤングマンパワーで、結局、先行馬たちが上位を独占するレースになり、後方から上位に食い込んだのは5着のダノンプラチナたけだった。1番人気のメートルダールは後方のまま、12着に大敗。3連単は13万円超す高配当になった。

 札幌のダート重賞エルムSは、馬場状態が勝敗を分けたようだ。
 札幌は土曜日の大雨の影響が残って、日曜日のダートは重馬場での開催になった。素軽いスピードが求められる馬場状態で、良馬場だった前週と比べると、1600メートル換算で1秒7程度速い馬場だった。

 1分40秒9のレコードタイムで勝ったのは4番人気のロンドンタウン。直線、3番手からの差し切りだった。これまで重、不良馬場では4戦3勝(公営成績を含む)。2走前、アンタレスSで2着に好走したが、その時の馬場状態も良馬場とはいえ-17。馬場指数が-15以上のレースでは(3202)だ。デビューからずっとダートを使っているが、もともとスピードに勝った馬なのだろう。

 逆に、断然の人気を集めたテイエムジンソクは、7勝の内5勝が良馬場での勝利。どちらかというと力のいるダートを得意としており、絶対的なスピード比べでは、少し分が悪かったのかもしれない。それが、ゴール前、ロンドンタウンにわずかに差し切られる要因だったのではないか。

 3着は逃げ粘った8番人気のドリームキラリが残って、3連単は6万3650円。

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2017年8月 8日 (火)

第1308回人気馬の不覚

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 新潟のレパードSは単勝1.5倍、断然の人気を集めたエピカリスが3着に負けて、波乱の結果になった。
 好スタートから先行したエピカリスだったが、直線で前が壁に、左右もふさがれて完全に包まれてしまった。どこにも出しどころがなく、まったく身動きが取れない。ようやく追えたのは、ゴールまで残り100メートルだけだった。しかし、すでに勝負がついた後では、どうにもならなかった。もちろん、エピカリスの敗因ははっきりとしており、次走での巻き返し、本領発揮に期待したい。

 勝ったのは11番人気のローズプリンスダムだった。先行集団の後ろに構えて、直線、内でごちゃつくエピカリスたちを尻目に、一気にゴール板を駆け抜けていった。前走、大井のジャパンダートダービーはレース中に落鉄もあって、8着に負けており、ここでは人気もなかったが、2走前の鳳雛Sを好指数で勝っていた馬だ。人気の盲点になっていたのだろう。昨年デビューした木幡巧也騎手は初の重賞勝利になった。

 2着は12番人気のサルサディオーネ。スタートからハナを奪うと、ペースを落としてマイペースの逃げ。直線もギリギリしのぎ切った。

 11番人気、12番人気、1番人気の決着で、馬単25万円超え、3連単は80万円を超す高配当になった。

 小倉記念も、人気になったストロングタイタンが8着に敗退した。ストロングタイタンは4番手で先行、余裕で直線に向いたように見えたが、そこで脚が止まってしまった。今年も1番人気馬が勝てなかった。

 先行集団から内をついて伸びたのはタツゴウゲキと、大外から脚を使ったサンマルティンだった。抜け出した2頭のマッチレースになって、熾烈なたたき合いがゴールまで続いたが、わずかにハナ差だけ先んじたのはタツゴウゲキだった。タツゴウゲキの騎手は、M・デムーロ騎手が落馬負傷のため、急遽、秋山騎手に乗り替わったが、見事な代役ぶりだった。

 2着はサンマルティン、3着はフェルメッツァ。4、2、6番人気の入線順で、3連単は3万410円。

 迷走台風は過ぎ去ったが、東京は薄雲が広がって、夏らしい真っ青な空はみえない。

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2017年8月 1日 (火)

第1306回好騎乗の勝利

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 札幌開幕週のメインはクイーンS。
 それにしても、アエロリットが逃げるとは思わなかった。馬の気分や気配を大切にする横山典騎手だからこその戦法だと思うが、横山典騎手の思い切った騎乗には、ときどき驚かされる。

 アエロリットは2番枠から好スタートを決め、1コーナー手前で馬なりのまま先頭に立った。スピードに乗ってグングン差を広げ、向こう正面では何と10馬身に余るほどの大差。3コーナー手前から後続馬が動き出し、4コーナーでは2馬身差まで詰め寄られたが、直線、後続馬たちの追随を許さなかった。余裕の二の脚は、ゴールまで勢いが衰えることなく、2馬身半の差をつけての完勝だった。

 前走、牡馬相手にG1NHKマイルカップを制した力はここでは1ランク上の実力のように思えた。何よりも、先行したレースでは(3300)と、安定した強さを発揮しており、牝馬には珍しく、展開には左右されない強さが見える。秋に向けて、まだ大きな成長が期待できる逸材だろう。

 勝ったアエロリットは2番人気。2着は中団から脚を伸ばした6番人気のトーセンビクトリー。後方から追い込んできた8番人気クインズミラーグロが3着。3連単は2万9800円。

 新潟名物、直線1000メートルのアイビスサマーダッシュ。早々と先頭に立った1番人気のフィドゥーシアは、後続に2馬身差をつけてゴールに一直線。そのまま勝利を手にすると思ったところ、外からスルスル駆け上がってきたのが8番人気のラインミーティアだった。ゴール前、伏兵ラインミーティアがフィドゥーシアを差し切って、重賞初制覇を果たした。3着は51キロの3歳牝馬レジーナフォルテ(4番人気)。3連単は6万7380円。

 ラインミーティアの西田騎手は「格上挑戦なので胸を借りるつもり。切れ味を残分に引き出す競馬に徹しよう」と、「勝ちに行かない乗り方」で、後方待機策に懸けた。ゴール前、フィドゥーシアの脚が上がりかけたことに加え、外がぽっかり空いていて、視界良好だったのも幸いしたのかもしれないが、捨て身の作戦が功を奏することもあるのが勝負の世界と、思い知るレースだった。

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2017年7月25日 (火)

第1304回夏馬

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 ハンデ戦の中京記念。大逃げを打ったのはトウショウピストだっだが、幾分ペースが厳しかったのだろう。直線に向くと一気に失速していった。代わって、離れた2番手でレースを進めていたウインガニオンが4コーナーで先頭に立った。

 多くの馬たちが荒れ気味の内ラチを避け、馬場の中央に馬を寄せていくが、ウインガニオンは外には振らず、あえて内ラチを突き進む。距離ロスがないこともあり、後続との差はみるみる広がって、完全に独走状態。直線の半ば、坂上で勝負はついた。

 ウインガニオンは指数も自己最高を示して3連勝。重賞初挑戦での快勝だった。これで中京の芝戦は3戦3勝、6月から8月の夏場は8戦7勝、左回りで7勝。勝ち星は全て1400と1600メートル戦でのものと、条件がそろうと、驚くほどの強さを発揮する。左回りの新潟マイル戦、関屋記念(8月13日)が次の狙いのようだが、「夏馬」の4連勝もありそうな気がする。

 ウインガニオンは5番人気。2着は中団から外に回して差し脚を伸ばした2番人気のグランシルク。3着は最後方から直線に向くと、ガラリと開いた最内から追った1番人気ブラックムーンだった。3連単は2万2780円。

 函館2歳S。直線2番手から早めに先頭に立った12番人気のウインジェルベーラを、ゴール前、計ったようにとらえたのが1番人気のカシアスだった。カシアスを追って伸びてきた4番人気のアリアが3着。人気薄のウインジェルベーラが2着に残って、3連単は17万5020円の高配当になった。

 勝ったカシアスは好スタートから5番手に控え、直線の差し脚に懸ける作戦だった。道中の落ち着きや位置取りも、直線の差し脚の鋭さも、もちろん結果も、すべて狙い通りのレースのように見えた。単なる早熟馬とは思えず、今後も楽しみな逸材だろう。

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2017年7月18日 (火)

第1302回馬場の適性

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 日曜日の函館は早朝から雨。午後から雨脚が強くなり、馬場は一気に悪化して、函館記念は重馬場で行われることになった。

 注文をつけてハナに立ったのはヤマカツライデン。2番手にタマモベストプレイ。3番手はパリカラノテガミとマイネルミラノ。ステイインシアトルは控えてその後ろから。逃げるヤマカツライデンに競り駆けていく馬もなく、平均ペースの流れになった。

 3コーナー過ぎから各馬が動き出したが、マイペースで逃げるヤマカツライデンは4コーナーでもまだ先頭に立っている。直線に向くと、大外から勢いよく脚を伸ばしてきたのがルミナスウォリアー。馬場の半ばで先行する各馬をとらえると、そのままゴールを駆け抜け、1馬身半差で初重賞勝利をあげた。

 横一線となった後続馬の中から、タマモベストプレイがアタマだけ抜けだして2着に上がり、3着は逃げたヤマカツライデンが最内でギリギリ粘り込んだ。

 5-14-7番人気の決着で、指数上は(CZ-AXa-A)。3連単は91万5320円と函館記念での最高配当になった。

 ルミナスウォリアーは4コーナーでは3番手にまでに上がってきていたが、中団から外を回って脚を伸ばしたのはルミナスウォリアーだけで、よほど状態が良かったのだろう。ルミナスウォリアーを除けば、先行した馬たちが上位を占めて、結果的に雨で緩んだ馬場の適性やスタミナが問われたレースだった。

 2着のタマモベストプレイは前走の天皇賞こそ13着に大敗したが、近走は3000メートルを超す長距離で上々のレースをしてきた馬だ。3着のヤマカツライデンも2000より長いところが得意な逃げ馬で、スタミナは十分だったはず。先行していたステイインシアトルは3コーナー過ぎに脚色を失って後退していったが、武豊騎手のコメント通り「馬場が合わなかった」のだろう。

 いずれにしても、後方から差し脚に懸けた馬たちは全滅。もともと直線が短く、東京の半分程度しかない函館コースでは後方一気の追い込みは難しいし、加えて、ぬかるんだ馬場では、追い込み馬には苦しいレースだった。

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