2018年5月22日 (火)

第1388回 最強オークス馬

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 今年のオークスはアーモンドアイの圧勝で終わった。

 6番手で進んだアーモンドアイは、直線にはいっても余力十分。残り400メートル地点から追い出されると、あっという間に前を行く馬たちをとらえ、残り200メートルで先頭に立つと、あとは楽々ゴールに飛び込むだけだった。スピード指数は「89」の高レベルで、これは牡馬も含む現3歳世代の最高指数。まさに圧巻の勝利だった。

 例年、オークスはスローペースが基本。多くの馬が経験のない距離に挑むのだから、当然といえば当然だし、直線の長い東京コースということもあって、直線に向くまでペースは上がらず、直線の差し脚比べになるのが普通だ。

 したがって、例年、勝ち馬のスピード指数はあまり高くはならない。2000年以降、オークスの勝ち馬の最高指数は昨年のソウルスターリングの(84)が最高で、オークスのレコードタイム保持者のジェンティルドンナの(83)が2番目の高指数だった。

 のちに名牝といわれるブエナビス(77)、アパパネ(74)のオークスでの指数は平凡に思えるレベルでしかないが、スローペースで折り合い、余力を持って直線に向かい、長く良い差し脚を使って栄光をつかんでいる。ブエナビスの上がり指数は(19)、アパパネは(22)と、能力の証は上がり指数に現れる。ちなみに、スピード指数の高かったジェンティルドンナの上り指数は(8)に過ぎない。

 今年のオークスを勝ったアーモンドアイのスピード指数の「89」は、2000年以降のオークス馬の最高指数であり、しかも、上がり指数は「19」の高レベル。指数上は「過去最強のオークス馬」といえるのではないか。今週はダービーが控えているが、アーモンドアイの指数を超える馬が現れるだろうか。

 アーモンドアイの今後の活躍が楽しみだが、2、3着のリリーノーブル、ラッキーライラックも指数は上々で、ここは相手が悪かったというしかない。

 平安Sは4歳馬のサンライズソアが逃げ切り勝ちを収めた。2着は4歳牝馬のクイーンマンボ。3着はクインズサターン。ダート6連勝中で圧倒的1番人気に推されたグレイトパールは直線、脚色が悪く5着まで。期待に応えられなかった。

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2018年5月15日 (火)

第1386回 高速馬場の決め手比べ

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 午後から降り出した雨で、ヴィクトリアマイルは稍重の馬場状態になった。

 カワキタエンカの逃げでペースはスロー。直線なかば、先行集団からアエロリットが抜け出しを図る。一旦は先頭に立ったアエロリットは必死に追ったが、坂を上がるとレッドアヴァンセに交わされ、さらに中団の外から差し脚を伸ばしたジュールポレール、大外一気に駆け上がってきたリスグラシューにも交わされて4着に落ちた。

 ゴール前ではジュールポレール、リスグラシューの叩き合いになったが、先にゴールラインを超えたのはジュールポレール。わずかにハナの差の勝利だった。
 1着8番人気ジュールポレール、2着1番人気リスグラシュー、3着7番人気レッドアヴァンセ。

 当日の馬場指数を計算すると、稍重とはいえ、さほど悪くはなかった。福永騎手は「緩い馬場でありながら、時計は速いという特殊な馬場」とコメントしていたが、実際、勝ち馬ジュールポレールの勝ちタイムは、レース創設の2006年以降のベスト4にあたる走破タイムだったし、最速の上がりを示したリスグラシューの32秒9の上がりタイムは歴代ベストタイの速さだった。

 稍重の馬場状態を考えると、それぞれのパフォーマンスはなかなかのレベルだったといえるだろう。ただ、東京の芝コースは先週からBコースに替わったが、雨も加わって、コースの内外の差はあったのかもしれない。
 結果的には、スローペースで、素軽いスピードのある馬たちの差し脚が生きたレースだったといえそうだ。

 京王杯スプリングC。
 ゴール前、3頭横一線の中から、アタマだけ突き抜けたのが4番人気ムーンクエイクだった。速めに先頭に立って押し切りを狙った7番人気のキャンベルジュニアが2着。3着は後方から追い込んできた2番人気のサトノアレスだった。

 3頭ともレコードタイムを更新するという高速決着で、中団より後ろにいた馬たちが鋭い差し脚を使って上位に上がってきたレースだった。
 1番人気のダンスディレクターは中団から追ったが、反応が悪く15着だった。

 いよいよ、今週はオークス、来週はダービー。春のG1戦線も佳境を迎える。
 今の東京の高速馬場を制するのは--。

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2018年5月 8日 (火)

第1384回 ダービーも狙える

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 4コーナーでは、ほぼ最後方の位置。そこからホント、よく届いた。
 ケイアイノーテックは、直線、大外から長く長くいい脚を見せて、前を行く馬たちを次々と交わしていく。先行集団から抜け出したギベオンをとらえたところが栄光のゴールだった。ケイアイノーテックは33秒7の最速の上がりタイム。NHKマイルCの栄冠を手にすると同時に、藤岡佑介騎手をもG1ジョッキーに導いた。

 直線、先に先頭に立って押し切るかに思えたギベオンがクビ差の2着、3着はレッドヴェイロン。6、2、9番人気順で、3連単は12万9560円と高配当になった。

 1番人気のタワーオブロンドンは中団の後方から。直線は最内をついたが、ごちゃつく馬群をさばけず、挟まる不利もあって結果12着に終わった。タワーオブロンドンに限らず、内に入れた馬たちはいずれも脚を使えないまま、不完全燃焼のように思えた。

 逆に、勝ったケイアイノーテック、3着のレッドヴェイロンは大外から何の不利もなく脚を伸ばした馬たちで、外から追った馬たちの伸びが目立っていた。直線でのコース取りの差はあっただろう。

 私は牝馬のテトラドラクマに懸けたが、直線なかばまで逃げていたものの、坂下で止まってしまった。

 京都新聞杯も、藤岡佑介騎手の7番人気のステイフーリッシュが勝った。
 ペースを緩めずに逃げるメイショウテッコンを追って、好スタートを切ったステイフーリッシュは離れた2番手につけた。直線に向くと早々と先頭に立ち、そのまま押し切って勝った。 近走は後方から追うレースが続いていたが、結果につながらず、ここは思い切った先行作戦が功を奏したレースだった。

 2着は11番人気のアドマイヤアルバ、3着に4番人気のシャルドネゴールド。3連単は26万円超の高配当だった。

 勝ったステイフーリッシュのスピード指数は「86」になったが、この指数は現3歳世代のトップに位置する高レベルのもの。厳しいペースを先行して、直線も押し切るスタミナは評価が高いはずで、ダービーでも上位を狙えるのではないか。ただし、藤岡佑介騎手はダービーはサンリヴァルに先約があり、残念ながらステイフーリッシュは別な騎手に乗り代わりになるらしい。

 新潟大賞典はスローペースになった。内ラチの好位から、直線、馬場の真ん中に持ち出して5番人気のスズカデヴィアスが快勝した。2着は4コーナーで先頭に立った9番人気のステイインシアトルが粘り、3着も先行していた11番人気のナスノセイカン。3連単は58万円を超す高配当。

 スローペースで、先行馬に流れが向いたレースだったようで、1番人気のトリオンフは好位追走もスローペースに見合う切れる脚が使えず4着だった。

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2018年5月 1日 (火)

第1382回 岩田のイン差し

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 春の長距離王決定戦・天皇賞(春)は2番人気レインボーラインが勝った。

 注文通り、平均ペースの流れでヤマカツライデンが逃げた。先行集団はトミケンスラーヴァ、ガンコ、シュヴァルグランなど。レインボーラインは後方の内に位置を納めた。2周目の向こう正面、各馬が動きを見せて上がっていくところでもレインボーラインはじっとしたまま。

 3コーナー過ぎ、外に持ち出して徐々に進出を図り、4コーナーで外に持ち出して直線に向いた。しかし、直線、外からかぶされ、前が詰まって抜け出すスペースがない。直線、早々に先頭に立ったシュヴァルグランが勢いを保ったままゴールへ突き進んでいく。レインボーラインの手綱を取る岩田騎手はスペースを探しながら、馬群を縫って内に内にと切れ込みながらも必死に追い続けた。

 ゴール前、勝利に近づいていたはずのシュヴァルグランの内から、レインボーラインがついに差し切った。イン差しが得意な岩田騎手らしい大胆なコース取りだった。個人的にはレインボーラインからの馬券を買っていたから、正直、最後まで冷や冷やだったが、何はともあれ、勝ててよかった。
 2着は1番人気のシュヴァルグラン、3着は4番人気のクリンチャー。今年は堅い決着になった。

 ダービートライアル青葉賞は、ゴーフォザサミットが先に抜け出していたエタリオウをとらえて快勝した。2着はエタリオウ。この2頭がダービーのチケットを手にした。3着はスーパーフェザー。勝ったゴーフォザサミットの直線、残り200メートルからの追い出しのスピードに非凡さを感じた。

 スローペースの流れで、比較的先行した馬たちに利があったレースで、後方から差し脚に懸けたサトノソルタスやダノンマジェスティなどは、苦しい展開だったようだ。

 ゴールデンウィークといっても、仕事は競馬に合わせていつも通りのスケジュール。
 今日は天気も良いし、この後、神宮球場のナイター、ヤクルト×中日戦に出かけようと思っている。
 低迷の続く中日だけど、昨日、松坂投手が勝ったのは、本当にうれしかった。生で松坂の好投を見てみたい。

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2018年4月24日 (火)

第1380回 春の主役を目指して

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 フローラSは直線、後方から脚を伸ばした1番人気のサトノワルキューレが完勝した。

 想定されたとはいえ、スローペースだっただけに、直線、最後方の位置から届くかどうか、気になったが、その不安は杞憂に過ぎなかった。直線の坂を上がって、残り200メートル地点から、サトノワルキューレのスピードは際立っていた。

 4コーナーで3番手にまで上がってきていた13番人気のパイオニアバイオがクビ差で2着に上がった。3着は終始2番手で先行していた5番人気ノームコアが残った。2、3着馬はともに4コーナーで先団を構成していた馬たちで、その馬たちが2、3着に残れるペースだったともいえる。だからこそ、直線、最後方から全馬を差し切ったサトノワルキューレの末脚の価値は、より高く評価されるべきものだろう。

 マイラーズCは4歳馬サングレーザーが快勝した。

 道中は中団後方の内。直線に向くと、外に持ち出して前を行くエアスピネル、モズアスコットをとらえて、レコードタイムで勝利を収めた。上がりタイムは最速の33秒2。スピード指数の97は、過去1年間のマイルでの最高指数だった。次走はマイルの安田記念になるが、マイル界の新星にとって、G1も大きな壁にはならないだろう。

 2番手から直線、早め先頭に立って、最後までよく粘った4歳馬モズアスコットが2着に、3着は中団から脚を伸ばしたエアスピネル。

 サングレーザー、モズアスコットの1、2着馬はいずれも4歳馬。先輩世代の5歳馬、6歳馬たちが弱いのかもしれないが、強い4歳世代からは今後も目が離せない。

 福島牝馬Sは、後方からの差し脚が光ったキンショーユキヒメが勝った。

 好スタートから、ハイペース気味のペースで逃げたのが1番人気のカワキタエンカ。直線ではデンコウアンジュ、トーセンビクトリーに並ばれる苦しい場面もあったが、粘りの2枚腰で差し返す根性を見せた。ただ、後方から一気に追い込んできたキンショーユキヒメには並ぶ間もなく、飲み込まれてしまった。

 勝ったキンショーユキヒメはハイペース気味の流れが向いたのかもしれないが、牝馬のものとしては上々のレベルの指数で、好レースだったはず。また、逃げ粘ったカワキタエンカも指数上は勝ったキンショーユキヒメと同指数で、クビ差はないに等しい。

 ゴールデンウィークの次週は、天皇賞(春)。競馬もさらに熱くなる。

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2018年4月17日 (火)

第1378回 低調な皐月賞

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 皐月賞は7番人気のエポカドーロが勝ち、手綱を取った戸崎騎手は念願のクラシック初制覇を果たした。

 注文通り逃げたのはアイトーン。2、3番手にジェネラーレウーノ、ジュンヴァルロがつけ、先行3頭が後続をぐんぐん離していく。向こう正面、10馬身以上離れた第2クループの先頭にエポカドーロがたち、サンリヴァル、ケイティクレバーなどが続く。

 先行した3頭は1000メートル通過が59秒2と、明らかにハイペース。一方、10馬身以上離れた後続馬たちはスローペース気味の流れだっただろう。

 直線なかばまでアイトーン、ジェネラーレウーノが粘っていたが、すでにその脚に勢いはない。直線、第2グループ先頭の位置から差を詰めてきたエポカドーロの脚色がひときわ目立っていた。ゴールまで残り100メートル地点。粘っていたアイトーン、ジェネラーレウーノの2頭をエポカドーロがとらえ、そのまま押し切ってクラシック勝利の栄冠を手にした。

 2着は第2グループの2番手にいた9番人気のサンリヴァル。3着は先行して粘った8番人気ジェネラーレウーノ。後方から最速の上がりで追い上げた2番人気のステルヴィオは4着まで。1番人気のワグネリアンは7着。3番人気のキタノコマンドールは5着。

 そのキタノコマンドールに騎乗したデムーロ騎手が「変な競馬になってしまったね」というコメントをしていたが、ハイペースだった先行3頭を除けば、「スローペースの前残り」とも見える「変な」皐月賞だった。

 ただ、過去の皐月賞と比べると、スピード指数はかなり低調で、2000年以降ではワースト2の低レベルだ。「ペースに見合う上がりの脚だったかどうか」も、疑問符がつきそうで、ダービーは別路線組で指数の良い馬に注意すべきだろう。

 NHKマイルCを目指す3歳重賞アーリントンCは、後方から差し脚を伸ばしたタワーオブロンドンが差し切り勝ち。2着パスクアメリカーナ、3着レッドヴェイロン。
 皐月賞以上に、指数は低調だった。
 ここにきて3歳馬たちの指数に伸びが見られず、足踏み状態が続いているようだ。

 ダート重賞のアンタレスSは、ダートで負け知らずの5歳馬グレイトパールが完勝。グレイトパールは中団後方から、4コーナーで4番手にまで進出。直線では、先に先頭に立ったミツバを競り落とし、楽々ダート6連勝を決めた。2着はミツバ、3着はクインズサターン。グレイトパールは骨折休養明けで、11か月振りのレース。万全だったとは思えないが、ここは力の違いを見せたレースだった。

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2018年4月10日 (火)

第1376回 オークスも決まり

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 3番手で先行していたラッキーライラックが直線なかばで抜け出し、堂々、勝利を手にしたように見えたのは一瞬だった。後方から大外一気に駆け上がって、16頭の馬群を置き去りにしたのはアーモンドアイだ。内と外に馬体が離れていたこともあったとはいえ、ラッキーライラックは並びかける形も作れないまま交わされ、ゴールでは1馬身と4分の3の差をつけられてしまった。2着はラッキーライラック、3着はリリーノーブル。

 あまりにも鮮やかな、つむじ風が吹き抜けたようなアーモンドアイの上がりタイムはメンバー最速の33秒2。上がりの2番手は34秒2のトーセンプレス、ラッキーライラックは34秒5だった。上がりだけで、他の馬たちに1秒以上の差をつけたわけで、まさに驚異的な差し脚だった。

 アーモンドアイのスピード指数は「86」の高レベルだったが、これは牡馬を含めて、現3歳世代の最高指数で、過去の桜花賞馬と比べても、2007年のダイワスカーレットと並ぶ高レベルの指数だった。

 阪神コースが新しくなった2007年以降の桜花賞で「84」以上のスピード指数を示したのは、2007年の勝ち馬ダイワスカーレット(86)と、2着のウオッカ(84)、2009年のブエナビスタ(84)の3頭だけ。アーモンドアイは、指数上、過去の名牝たちと並ぶか、それ以上の素質をも秘めていることを示しているのかもしれない。

 アーモンドアイの驚異の差し脚は、距離が伸びてさらに輝きを増しそうで、オークスはアーモンドアイで決まりだと、確信させられた桜花賞だった。

 NHKマイルのトライアルレース・ニュージーランドTは、4コーナーで横一線。直線なかば、いったんはケイアイノーテックが先頭に立ったが、後方から大外に回したカツジが並びかける。両者の叩き合いを制して差し切り勝ちを収めたのはカツジだった。アタマ差の2着にケイアイノーテック。3着はデルタバローズ。上がりの脚で目立ったのはカツジ、ゴールドギアなどだったが、スピード指数そのものは低調だっただけに、本番につながるかどうか。

 阪神牝馬Sは、ミスパンテールが逃げ切り勝ちで4連勝を収めた。超スローペースを得意とする牝馬で、指数が低く、指数上はとらえにくい馬の代表格だが、いつも上がりは34秒2から33秒3。きっちりと上がりの脚を使える馬だけに、スローペースで自ら逃げる作戦も当たったのだろう。ゴールまでギリギリ粘っての勝利だった。これで重賞も3連続勝利になった。

 2着はレッドアヴァンセ、1番人気のリスグラシューは3着。2番人気ソウルスターリングは10着に大敗した。

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2018年4月 3日 (火)

第1374回 M・デムーロ騎手の神業

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 どんな馬でも出遅れることはあるし、レース中、思わぬアクシデントに巻き込まれることもあるだろう。不測の事態がなくても、思い通りにいかないのが競馬だ。問題は不測の事態に対する騎手の備えと、対処の仕方なのだと思わされた大阪杯だった。

 スタートで出負けしたスワーヴリチャードは後方2番手。ヤマカツライデンの逃げでペースは超スローになった。向こう正面のなかば、その停滞した流れを打ち破るようにスワーヴリチャードが動きだし、3コーナーで先頭に並ぶと、その勢いのまま4コーナーも先頭。直線に向くと、さらにスピードをあげ、後続馬たちを全く寄せ付けず、楽々と勝負を決めた。

 スワーヴリチャードの手綱を取ったM・デムーロ騎手はレース後「ペースが遅かったら出していこうと思っていた」とコメントをしていたが、レースに向けての備えも十分だったのだろう。もともと馬に力がなければできない騎乗だし、スワーヴリチャードの能力を信じていたからの騎乗でもあるだろう。

 昨年のダービーでも、スローペースを嫌ったルメール騎手が向こう正面、後方から上がっていって、レイデオロをダービー馬に導いたが、そのレースを思い出させるようなM・デムーロ騎手の神騎乗だった。当分はM・デムーロ騎手、ルメール騎手の天下は続きそうで、二人を脅かす日本人騎手の登場はあるのだろうか。

 中団から差し脚を伸ばしたペルシアンナイトが2着、3着は先行してよく粘っていたアルアイン。勝ったスワーヴリチャードを含め、上位の3頭はいずれも4歳馬。ともに皐月賞、ダービーでしのぎをけずってきた馬たちだった。スポニチの記事に「今年の芝1800メートル以上の中・長距離の重賞13レース中、8勝が現4歳世代のV」とあったが、確かにこの世代は強い。

 一方、5歳のサトノダイヤモンドは5、6番手で流れに乗っているように見えたが、ペースの上がった3コーナー手前で後退。直線は外に回して追ったが、鋭い脚は使えないまま。結局7着に終わったが、菊花賞、有馬記念を制したG1馬としては、見どころがないレースになってしまった。

 ダービー卿CTは4番人気ヒーズインラブが勝った。ヒーズインラブは中団後方から。直線では馬で混み合う内から、馬群を割って突き抜けてきた。3番手で先行していた6番人気キャンベルジュニアが最内で粘って2着を確保。3着は後方から脚を伸ばした9番人気のストーミーシーだった。

 次週はもう桜花賞。クラシック戦線も本番だ。馬券を買う側も、あらゆる結果に備えをもって立ち向かいたい。それにしても、日本人騎手、とりわけ若手の騎手たちにもう少し頑張ってほしいと思う。

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2018年3月28日 (水)

第1372回 人気馬たちの苦杯

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 春のG1第一弾、高松宮記念。ファインニードルは中団後方から、4コーナーでは6番手につけた。直線では逃げるセイウンコウセイを追って、各馬の激しい叩き合いが続くなか、レッツゴードンキがわずかに抜け出して先頭に立った。しかし、直線の急坂を上がってからのスピード、勢いはファインニードルがもっとも鋭く、ゴール前、レッツゴードンキをとらえてハナ差の勝利、初のG1の栄光をつかんだ。

 ファインニードルは2番人気、2着のレッツゴードンキは3番人気、ファインニードルとともに上がってきた10番人気ナックビーナスが3着。いずれも中団からの差し馬たちで、後方から追い込みに懸けた馬たちはダンスディレクターの4着が最上位。1番人気に推されたレッドファルクスは、後方から最速の上がりタイムで追ったが、前には迫れず8着に終わった。

 日経賞は3番人気のガンコが勝った。好スタートから逃げる形になったが、2コーナー手前、スローペースを嫌ったキセキがハナに立って、ガンコは2番手に控えた。直線、脚の上がったキセキを交わして先頭に立つと、そのまま後続を寄せ付けず、4分の3馬身の差をつけての快勝だった。

 ガンコは前走1600万条件を勝ったばかりとはいえ、前走指数はレベルが高く、先行して差し脚をつかえる特長を生かし切った好レースだっただろう。2着は7番人気のチェスナットコート、3着は6番人気のサクラアンプルール。1番人気のキセキは9着に沈んだ。

 ダートのハンデ戦マーチSは、3番手から直線、早目に先頭に立ったセンチュリオンがゴールまでしのぎ切って勝利をつかんだ。中団から勝ち馬にハナ差まで迫ったクインズサターンが2着。先行したロワジャルダンが3着に粘った。

 圧倒的な人気に推されたハイランドピークは、スタートで遅れ最後方から。後方待機のまま直線に懸けたが、結果は9着に大敗してしまった。ハイペースで逃げ、高指数で連勝していただけに、最後方からでは疑問の残るレースに思えた。手綱を取った横山典騎手はレース後のインタビューで、「前2走の疲れが残っていた」とコメント。「野次が応える歳なので、温かい声援がほしい」とも話していた。本人がそういうのなら、何も言うまい。

 スローペースになった3歳馬の毎日杯は、直線、2番手から楽に差し脚を伸ばした1番人気のブラストワンピースが2馬身差の完勝。3戦3勝とした。2着に2番人気のギベオン、3着に3番人気のインディチャンプ。人気通りの堅い決着だった。

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2018年3月20日 (火)

第1370 花粉症

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 阪神大賞典は、中団の後方から最速の上がりタイムで駆け抜けた3番人気レインボーラインが快勝した。2着サトノクロニクル(4番人気)はレインボーラインと馬体を合わせて上がってきたが、ゴールでは1馬身と4分の1の差をつけられてしまった。早めに仕掛けた1番人気のクリンチャーは3着。いずれも上がりの脚で上位の馬たちだった。

 2番人気のアルバートは後方からレインボーラインに次ぐ上がりタイムを示したが、勝ち馬とは離れた4着に終わった。直線半ばでは、脚色に鋭さがなく、もたもたしているようにみえたが、負担重量を加味した上がり指数ではアルバートが最上位にあり、休み明けの叩き台としては上々。悲観する内容ではなかったのではないか。本番での巻き返しに注目したい。

 スプリングSは、ゴール前、エポカドーロ、ステルヴィオの叩き合いになった。結果は1番人気のステルヴィオがハナ差の勝利。3番人気のエポカドーロは惜しい2着だった。離れた3着には6番人気のマイネルファンロンがはいって、皐月賞の切符を手にした。

 勝ったステルヴィオは中団から差し脚を伸ばしたが、道中も、直線も、無理のないレース運びで、初の中山、1800メートル戦も難なくこなした。まだ余力もありそうで、皐月賞ではダノンプレミアムを脅かす1頭になりそうだ。

 2着のエポカドーロは2番手から、直線、堂々先頭に立って押し切りを図ったが、わずかに及ばなかった。直線でも脚色が衰えず、スタミナを感じさせる先行力が魅力だ。

 3歳牝馬のフラワーCはスローペースになった。5番手で先行していた2番人気カンタービレが直線、馬なりで先頭に立つとそのまま、押し切って勝った。後方から大外一気に駆け上がってきたトーセンブレス(3番人気)が迫ってきたが、クビ差、しのぎきった。3着は2番手で先行していたノームコア(4番人気)。1番人気のロックディスタウンは入れ込みが激しかったか、直線では全く反応せず、最下位の13着に終わった。

 中京競馬場のファルコンSは、初の芝戦だったミスターメロディ(3番人気)が直線、差し脚を伸ばして快勝した。2着は7番人気アサクサゲンキ、3着は5番人気フロンティアだった。

 1番人気のダノンスマッシュは中団の後ろから。直線は馬群につっ込んででいったが前が開かず、内に入れて追ったものの最後は脚が止まって7着に沈んだ。

 勝ったミスターメロディは昨年11月の新馬戦(東京ダート1300)を81の高指数で快勝した。その指数はダートでは、まだ同世代のトップにある。今回、芝でも適性のあるところを見せたが、今後はどの路線を進むのだろう。

 少しずつ暖かくなってきたが、このところ花粉症で、鼻水、目のかゆみ、くしゃみがひどい。一番つらいのが目のかゆみ。目薬で抑えているが、天気が良くても外に出ないのが一番らしい。H君は帯状疱疹とか。季節の変わり目は、体調に気をつけましょう。

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