2019年11月 7日 (木)

第1537回 3歳馬に注目

 エリザベス女王杯は、過去10年で3歳馬が3勝、4歳馬も5勝をあげ、合わせて8勝。それに続く5歳馬が2勝しており、6歳馬以上の勝利はない。勝ち馬には若さが求められるのだろう。
 1番人気は過去10年で(1333)。2番人気馬は(1216)。1、2番人気が合わせて2勝どまりは物足りない。
 指数上は、前走指数の上位馬の連対率が高い。

(エリザベス女王杯)
       1着    2着    3着
09年    -     -     B
10年    外国馬   CXb   A a
11年    D外    A      Xa
12年    -     -     C
13年    A     -     -
14年    -     A b   -
15年    D     C a   BYb
16年     Zc   -     BXa
17年    B      Z    BXb
18年    C b     c   -
(スローペースは-10/0)

 今年は、ラヴズオンリーユー、スカーレットカラー、フロンテアクイーン、ラッキーライラック、クロコスミア、クロノジェネシス、シャドウディーヴァなどが指数の上位馬たちだ。

 エリザベス女王杯はスローペースが基本。とすると、後方一気の追い込み馬や鋭い差し脚のある馬たちに展開が向く気もするが、今年は先行して差し脚が使える指数上位馬が目に付き、そんな条件を満たす馬たちを中心にとりたいと思っている。

 その代表格は3歳馬クロノジェネシスだろう。桜花賞3着、オークス3着と、春のクラシック戦線は悔しい結果だったが、前走、秋華賞ではそのうっ憤を晴らすような快勝をみせた。ハイペース気味の流れを5、6番手で追走、直線、馬場の中央から堂々と差し切り勝ちを収め、3冠ラストの1冠を手にした。桜花賞、オークスでは、直線、勝負どころで伸びきれないもどかしさがあったが、秋華賞では直線で鋭い反応をみせ、春シーズンより内容は良くなっているように思える。ここは初の古馬相手のレースになるが、指数に不足はなく、十分に戦えるだろう。

 ここまで4戦4勝、無敗でオークスを制した3歳馬ラヴズオンリーユーも当然、最有力馬の一角を占める。秋華賞は爪の不安で回避することになったが、実績はもとよりスピード指数の高さでも3歳牝馬のトップだ。順調さを欠いた分、割引が必要だとしても、女王の座はやすやすと譲れないだろう。ただ、持ち味の差し脚を生かすのなら、距離は2400あたりがいいように思える。

 前走、府中牝馬Sを好指数で勝ったスカーレットカラーにも勝利のチャンスがあるだろう。他にウラヌスチャーム、サトノガーネット、ポンデザールも上位に食い込む力はありそうだ。

 武蔵野Sはダートのマイル戦。1番人気は(3214)と、50パーセントの連対率。伏兵のつけ入るすきもありそうだ。

 今年の前走指数上位馬は、エアアルマス、カフジテイク、アディラート、アードラーなど。過去の指数ではドリームキラリ、タイムフライヤー、フェニックスマーク、デュープロセスなどが上位に上がってくる。平均指数ではマジカルスペル、サンライズノヴァもピックアップされ、指数上は差がないメンバー構成で、大混戦だ。

 ダートの短距離戦だけにハイペース気味の流れになり、差し脚の鋭い馬たちのたたき合いになるのだろう。とすると、エアアルマス、カフジテイク、アディラート、ワンダーリーデルなどに展開が向きそうだ。

 なかでも注目は、目下ダート戦で3連勝のエアアルマス。芝でも(3314)と力のあるところを見せてきたが、近走、ダートに舞台を移してからは3戦3勝。前走はオープン戦とはいえ指数のレベルも高く、ここでは前走指数でも最上位だ。重賞でも上位で戦えるだろう。

(武蔵野S) 1着    2着    3着
09年    -      Z    BXa
10年     Y    D c   -
11年     Y    AZb   -
12年    -     D      Za
13年    -     A b   -
14年    B     A      Zc
15年    -      Zb   B c
16年     Yc   -     -
17年    -     -     -
18年    BXa   -       c
(公営競馬の成績は減戦して集計)

 福島記念は芝2000メートルのハンデ戦。

 1番人気馬は過去10年で(2323)。トップハンデ馬は1勝、2着2回のみ。いずれも信頼は薄い。

 今年の指数上位は、クレッシェンドラヴ、デンコウアンジュ、カンタービレ、フローレスマジック、ステイフーリッシュ、ミッキースワロー、アドマイヤジャスタ、レッドローゼスなど。

 トップハンデは58.5キロのミッキースワロー。次いで57.5キロのステイフーリッシュが続く。

 平均ペースの流れで先行馬に向きそう。ステイフーリッシュ、メートルダール、マイネルファンロン、レッドローゼスなどの先行馬が連軸候補になりそうだが、ここはハンデがやや厳しいものの、底力で上位のステイフーリッシュを中心に考えたい。

 単騎で逃げられそうなリリックドラマの逃げ切りに注意。

(福島記念) 1着    2着    3着
09年    C     -     D
10年    -     A     BXa
11年(新) A a    Ya   -
12年    B b   -     -
13年     Z    AXa     d
14年    -       a    Xa
15年     Zc   BXa   -
16年    B     B     -
17年     Yb     d     a
18年      a   CZc   A a

 デイリー杯2歳Sの指数上位は、アジャストザルート、コルテジア、ペールエール、トリプルエース、サクセッション、インザムードなど。

 スローペース必至で、スローペースの差し脚はペールエールが最上位だ。前走、新潟2歳Sは5番手で先行。直線、先頭に立つ場面もあったが、ゴール前で勝ち馬に差され、惜しくも2着だった。上りタイムは勝ち馬に次ぐ33秒1の速さだったが、それで差し切られたのでは、仕方ないだろう。ここでは差し脚も抜けており最有力候補だ。

(デイリー杯2歳S)
       1着    2着    3着
09年    A a    Yb   -
10年    -     -      Xb
11年      d   DX    -
12年    -     A c   A b
13年    AXa   -     CYc
14年    DY    C b   BX
15年    A     CYb   BZa
16年     Y    B a   -
17年    -     D     -
18年    C c    Y    A
(スローペース調整値-20/-10)

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2019年10月31日 (木)

第1535回 スローペースなら

 アルゼンチン共和国杯は、1番人気馬が過去10年で3勝をあげ、(3205)の成績。連対率は50パーセントで少し物足りないが、2番人気馬も3勝、3番人気馬も2勝をあげており、比較的堅い結果に結びついている。トップハンデは10年間で3勝。
 指数上は、平均指数上位馬たちが連軸の中心になっている。

(アルゼンチン共和国杯)
       1着    2着    3着
09年    -     B     A
10年      a   C c   A
11年     Yd    Yb   -
12年    -     -     C
13年     Za    Yd     a
14年     Zc    Yb   B
15年     Ya   B     C
16年     Xb   A a     c
17年      b   -     -
18年    B d     c   -

 今年の指数の上位は、ムイトオブリガード、ルックトゥワイス、ノーブルマーズ、タイセイトレイル、オジュウチョウサン、ウインテンダネス、アイスバブル、ハッピーグリンなどだ。

 2300~2700メートルの距離で、連対率50パーセントを超えるのは、(4102)のムイトオブリガード、(3302)ルックトゥワイス、(3230)タイセイトレイル、(3102)アフリカンゴールド、(3003)パリンジェネシス、(1100)アイスバブルなど。ただ、この距離の範囲で重賞勝ちを収めているのは、前走で目黒記念を勝ったルックトゥワイスだけ。長距離の実績では少し物足りないメンバー構成だ。

 重賞実績からは目黒記念馬ルックトゥワイスが中心になるのだろうか。前走、目黒記念は平均ペースの流れを、ほぼ最後方から直線一気に追い込みを決め、レコードタイムで初の重賞タイトルを手にした。スピード指数も好レベルで、目黒記念と同コース、同距離のアルゼンチン共和国杯はレースもしやすいだろう。ただ少し気がかりなのは、後方一気の脚質だけに、ペースによって不覚を取ることがあるかもしれないこと。その時に57キロのトップハンデが微妙に効いてくるのかもしれない。

 もともと距離に自信のない馬たちが多いわけで、ペースが上がるはずもなく、スローペースになって先行する恵ハンデ馬に流れが向きそうな気がする。

 先行して差し脚を使える馬に向くスローペースの流れなら、アフリカンゴールド、ハッピーグリン、アイスバブル、パリンジェネシスなどが有力馬の一角に浮上するのではないか。

 期待は4歳馬アフリカンゴールド。3歳の菊花賞は5番手先行も、直線失速して12着だったが、今年の春頃から成績も安定してきた。前走、東京芝2400メートルの六社S(3勝クラス)では、3、4番手で流れに乗って、直線、内ラチから外に持ち出し、楽々差し脚を伸ばして快勝。上りは33秒6の鋭さで、2着馬に1馬身以上の差をつけた。ペースが上がるとついていけるか課題はありそうだが、スローペースなら浮上もあるのではないか。

 他では伏兵パリンジェネシスが気になる。目黒記念10着、京都大賞典10着と近走の結果はイマイチだが、先行できれば、前で粘る力はある。

 ダートの重賞みやこSは、前走指数上位馬が連軸の中心を担っている。
 今年は、スマハマ、ラビットラン、インティ、ワイドファラオ、リアンヴェリテ、ウェスタールンド、メイショウウタゲ、アングライフェンなどが指数の上位馬たち。

 指数の高さと安定感で抜けた存在がインティだ。未勝利戦から7連勝でフェブラリーSを勝ったが、いずれも逃げるか先行してのもので、内容も上々だった。その点からすると公営のかしわ記念2着、帝王賞6着は、「どうした?」という思いにさせられる結果だが、スタートから他馬に絡まれて行きたがった結果、脚をなくしたものらしい。楽に先手が取れれば問題はないと陣営は見ているようで、それを信じておきたい。

 相手は、ウェスタールンド、スマハマ、ワイドファラオ、ラビットラン、キングズガード、アングライフェンなどを中心に考えたい。

(みやこS) 1着    2着    3着
10年    CYb   -     -
11年    AXa   -     -
12年    AXa   BZb   -
13年    -       c   BXa
14年    B c   -     BZb
15年    -     -     AXa
16年     X    A     D
17年    AXa   -     BYb
18年    JCBクラシックのため休止
(地方競馬成績は減戦して集計)

 スローペースで差し脚比べになりがちな京王杯2歳S。
 今年の指数上位は、ビアンフェ、カイトレッド、タイセイビジョン、グレイトホーン、マイネルグリット、セイラブミーなど。

 前走指数上位の函館2歳S1、2着馬ビアンフェ、タイセイビジョンが揃って出走してきたが、素軽いスピードが求められる東京のスローペースに対応できるかどうか、少し疑問だろう。
 ここは、スローペースの差し脚で上位のカイトレッド、カップッチョ、ヴァルナなどの差し脚に期待したい。

(京王杯2歳S)
       1着    2着    3着
09年    BXa   C c   -
10年    D b   -     -
11年    CY     Xd   -
12年    -     -     -
13年    -     -     A a
14年    -      Y    BXb
15年    -     -       c
16年     C b   A a    Yc
17年    AZa   AYc   CXb
18年     Zc    D      BXb
(スローペースは-20/-10)

 2歳牝馬のファンタジーS。
 今年の指数上位は、ヤマカツマーメイド、ケープコッド、レジェーロ、マジックキャッスル、ラヴォアドゥース、エレナアヴァンティなど。

 スローペースで差し脚勝負。差し脚上位はクリアサウンド、シャレード、マジックキャッスル、レジェーロ、エレナアヴァンティなど。

 ここは前々でレースができるレジェーロに注目したい。6月中旬から少し間隔があいたが、その分、成長力にも期待できる。

(ファンタジーS)
       1着    2着    3着
09年    -      Y    C
10年    A a   -     -
11年     Zd   -     DXc
12年     Xc   -     -
13年    B b    Z    -
14年    -     -     B a
15年    B a   DXc   AYb
16年    -      Yd   CY
17年    -     DZ    A
18年     Y    D c   A a
(スローペース調整値-20/-10)

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2019年10月24日 (木)

第1533回 アーモンドアイVSサートゥルナーリア

 秋の天皇賞は、東京の2000メートルが舞台。この10年間、1番人気は4勝、2着2回、3着2回。連対率は60%と、標準的な成績だ。2010年から1、2番人気のどちらかが必ず連対する傾向が続いている。10年間で合わせて9勝をあげている4、5歳馬が連軸向きだろう。
 指数上は過去の指数が高いXYZ馬や、平均指数の上位馬の連対率がやや高い。ランク外の馬が3勝しているが、いずれも前走、重賞で1、2着だった馬たちで、指数ランク外の場合は、前走、重賞で上位に好走していなければ勝利はむつかしい。

(天皇賞・秋)1着    2着    3着
09年    C     CZ    C
10年    BYb   -       c
11年    -      Zb   -
12年      d   B     A c
13年    -     B      Zb
14年    D      Zc   AZ
15年    -     -     -
16年     Xa    Z     Zd
17年     Xa   A     -
18年    -      Xb   B b
(海外レースは減戦して集計)


 今年は、アーモンドアイ、ユーキャンスマイル、スワーヴリチャード、ドレッドノータス、カデナ、アルアイン、ウインブライト、ゴーフォザサミットなどが指数の上位馬たちだ。

 秋の天皇賞は過去10年、前走、毎日王冠組が4勝、宝塚記念組と札幌記念組が2勝、京都大賞典組、オールカマー組が1勝をあげて、中心勢力を構成しているものの、最近4年間は毎日王冠組の勝利がない。

 何といっても今年の注目は、昨年の年度代表馬アーモンドアイだ。新馬戦2着の後、負けなしで牝馬3冠を達成。ジャパンカップ、ドバイターフも制して、G1戦5連勝の快挙を成し遂げた。

 ドバイ帰りの前走、安田記念はスタートがすべてだった。大外枠のロジクライがスタートしてすぐ大きく内に切れ込んで、外枠の各馬を押し倒すように斜行。外枠だったアーモンドアイもあおりを食って後方まで下げざるを得なかった。レースはアエロリットがペースを落として逃げ粘って2着を確保。インディチャンプが4角5番手から差し切り勝ちを決めた。スタートの不利に加え、スローペースで先行馬に有利な流れながら、アーモンドアイは後半、上り32秒4の脚で大外一気に駆け上がり、1、2着馬に差のないところまで迫ったが、惜しくも3着まで。スタートの不利がなければ勝っていただろう。改めてアーモンドアイの能力の高さを証明するような上りの鋭さに驚かされた。

 ここは久々のレースになるが、アーモンドアイの中心は不動だとみている。

 相手の筆頭、逆転の候補はアーモンドアイと未対戦の3歳馬サートゥルナーリアだ。ホープフルS、皐月賞のG1を連勝、続くダービーは出遅れが響いて4着も、前走の神戸新聞杯は2番手で先行して3馬身差で圧勝した。あえて菊花賞には向かわず、2戦2勝の2000メートル、天皇賞を舞台に栄光のゴールを目指す。

 他ではダノンプレミアム、マカヒキ、ワグネリアン、アルアインなども連下の有力候補だろう。

 京都の重賞は芝1400メートルのスワンS。

 今年の指数上位馬は、グァンチャーレ、マイスタイル、ダイアトニック、ロードクエスト、トゥザクラウンなど。

 スプリンターからマイラーまで、フルゲートに入り乱れて混戦模様。

 平均ペースで、先行して差し脚のある馬に展開が向くとすると、ダイアトニック、トゥザクラウン、マイスタイル、モーニンなどにもチャンスがありそうだ。ここは安定した差し脚があるダイアトニックに期待したい。

 前が止まるようならスマートオーディン、ロードクエスト、モズアスコットなどの差し脚が生きるだろう。

(スワンS) 1着    2着    3着
09年      b   -      Zd
10年     X      c   -
11年      d    Y    -
12年    DXa   -     -
13年    -     D      Xc
14年    -       d   BXa
15年    D     AXa   - 
16年     Y    B     DZc
17年    -     -     B
18年    BZb   AXa   D d-

 アルテミスSは2歳牝馬の重賞。

 指数上位は、ビッククインバイオ、ルーチェデラヴィタ、ラインオブダンス、リアアメリア、オータムレッドなど。

 中心は新馬、オープンを連勝中のルーチェデラヴィタ。札幌のオープン特別を勝っており、底力もある。

 ただ、超スローペースも考えられ、長く使える差し脚があるラインオブダンス、ビッククインバイオ、サンクテュエールなどにも勝機はあるだろう。

(アルテミスS)
       1着    2着    3着
12年    -     -     -
13年    BZb   -     B
14年    -     Db    AZb
15年    -     -       d 
16年    A a   -     -
17年    -     A c    Zb
18年    D     -     A a

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2019年10月17日 (木)

第1531回 ヴェロックスが有力

 3歳クラシック最終戦、菊花賞が今週のメイン。
 過去10年、1番人気は5勝、2着1回、3着1回と、まずまずの成績上げている。
 指数上は、前走指数の上位馬と、過去の指数が高い馬たちが中心になっており、連軸の中心には指数上位馬をとるのがセオリーだろう。

(菊花賞)  1着    2着    3着
09年    -     C      Zc
10年      d    X    -
11年     X    -     B a
12年    CX    A a   -
13年    AXa   C     -
14年    A a   A     -
15年     Z    BXa   A 
16年    AYb   -      Zc
17年    A      Za   -
18年    -     D     -
(スローペース調整値-5/5)

 今年の指数上位は、サトノルークス、ザダル、ニシノデイジー、タガノディアマンテ、ヴェロックス、レッドジェニアルなどだ。

 世代のトップを競う菊花賞だけに、皐月賞、ダービー、神戸新聞杯組が中心になるが、今年はダービー馬ロジャーバローズが屈腱炎で引退、皐月賞馬で前哨戦の神戸新聞杯を快勝したサートゥルナーリアは天皇賞秋に向かうようで、ダービー馬と皐月賞馬が不在の菊花賞になった。

 トップ2不在で、皐月賞2着、ダービー3着、神戸新聞杯2着のヴェロックスに注目が集まる。皐月賞は勝ち馬サートゥルナーリアとはアタマ差、スピード指数は同レベルだった。ダービーはサートゥルナーリアには先着したが、ロジャーバローズには離されてしまって3着。スローペースの神戸新聞杯は2番手で先行したサートゥルナーリアには届かず3馬身差の2着だった。

 ここまで(3311)の成績で、指数はトップ2とそん色なく、トップ2がいてもいなくても、世代トップクラスの能力があるのは間違いないだろう。重賞勝ちはないが、枠順に恵まれなかったり、ペースに泣かされたりと、勝てなかった理由もあると思うが、いずれのレースでも差し脚は常に上位の鋭さを発揮してきた。

 過去の勝ち馬や連対馬は、2400メートルのダービー、神戸新聞杯で差し脚上位の馬たちだ。スタミナを問われる距離だけに当然といえるが、その点でもヴェロックスが最も上位だ。もともと平均ペースで力を発揮するタイプで、距離とスタミナに問題はないはず。自身の持ち味が生かせれば、残された1冠を手にできるのではないか。

 連軸はヴェロックスで良いと思うが、相手は大混戦だ。一応、ニシノデイジー、レッドジェニアルの差し脚が水準以上にあり、彼らを相手の上位の取ろうかと思っている。

 富士Sの1番人気馬は過去10年で3勝、2着1回と、やや不振気味だ。
 今年の指数上位馬は、ノームコア、ロジクライ、ジャンダルム、クリノガウディー、レッドオルガ、アドマイヤマーズ、ストロングタイタン、レイエンダなど。

 近走、マイル戦での素軽いスピードと瞬発力が求められるレースだ。
 マイルの瞬発力が鋭いのは、ノームコア、ロジクライ、アンノートル、カテドラル、レッドオルガ、ジャンダルムなど。

 とりわけ、前走、ヴィクトリアMを勝った4歳牝馬ノームコアの瞬発力が最上位だ。直線で前が壁になる不利がありながらも、外に持ち出すと一気の差し脚で快勝。マイル戦は久々だったが、この勝利でマイルを2戦2勝とした。指数も高レベルにあり、過去1年、牝馬のマイル戦での最高指数を示した。課題があるとしたら、牝馬で56キロを背負うことだろうか。

(富士S)  1着    2着    3着
09年     Yd   -     -
10年    -     -     -
11年    -     D     C
12年    -     -     -
13年    BXa    Yb   -
14年    AXa    X    -
15年    D     B c   C a 
16年    AYc    Zb   C 
17年     Xb   CYc   -
18年    -     -     B

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2019年10月10日 (木)

第1530回 差し脚比べなら

 台風の影響を受けそうな3日間開催になった。
 京都のメインレースは、3歳牝馬に残された最後の1冠を争う秋華賞。
 指数上は、過去10年のうち9年で連対する平均指数の上位馬が連軸の中心のようで、勝ち馬に限れば、過去10年間で、ランク外の馬が勝ったのは1度だけ。全体としても指数上位馬の活躍が目立つ。
 1番人気は4勝、2着1回、3着2回だが、2、3番人気馬も含めると、上位人気馬が過去10年、すべての年で勝利している。連軸は指数上位の1、2、3番人気馬のなかから取るのがセオリーのようだ。

(秋華賞)  1着    2着    3着
09年    AYa   A a    Xc
10年     Yc   -     -
11年    C d    Y     Yb
12年     Xa    Yc   -
13年    DXd     d   -
14年    -     CZ    D
15年    BYb     d   -
16年      c     d   B
17年      d   D d    Zb
18年    AXa   C     -
(スローペース調整値-15/-5)

 今年は、クロノジェネシス、ダノンファンタジー、シェーングランツ、ビーチサンバ、カレンブーケドール、シャドウディーヴァなどが指数の上位馬たちだ。

 残念ながら、桜花賞馬グランアレグリア、無敗のオークス馬ラヴズオンリーユーが不在の秋華賞になったが、最優秀2歳牝馬に輝くダノンファンタジー、桜花賞、オークスでともに3着のクロノジェネシス、オークス2着のカレンブーケドールなどが実績で上位の馬たちだろう。

 ただ、過去10年、オークスからの直行組が勝ったのは昨年のアーモンドアイだけで、基本的には秋にひと叩きされた馬たちが中心を担うレースだ。とりわけ9年で8勝をあげているローズS、紫苑S組が有力だろう。

 前哨戦のローズSを勝ったのはダノンファンタジーで、2着はビーチサンバ、シゲルピンクダイヤは4着だった。

 ダノンファンタジーは好スタートを決めたが、控えて中団の後ろまで下げた。スローペースで直線はビーチサンバ、シゲルピンクダイヤなど先行馬たちが激しい叩きあいを演じるなか、大外から差し脚の違いを見せたのがダノンファンタジーだった。上りは最速の33秒1。ゴール前、計ったように差し切って勝利をつかんだ。ダノンファンタジーは阪神JFを勝って最優秀2歳牝馬に選出されたが、桜花賞は1番人気に押されて4着、オークスは5着と期待に応えられなかった。しかし、前走のような鋭い差し脚が生かせるレースになれば、残された1冠にも手が届くのではないか。

 紫苑S組では勝ったパッシングスルー、2着のフェアリーポルカ、3着のカレンブーケドールが上がってくるが、上位2頭の指数のレベルからは、あまり高く評価はできないだろう。オークス2着のカレンブーケドールは早め先頭も、直線の競り合いで後れを取っていては、やや不満が残る。

 逆転候補はオークスから直行するクロノジェネシスだろう。休み明けの不利は免れないが、桜花賞、オークスともにダノンファンタジーに先着しており、力関係では最上位ではないか。

 府中牝馬Sは、過去10年、1番人気は1勝、2着3回、3着2回と、やや不振気味。指数上は、過去10年で8連対している前走指数上位馬が連軸向きだ。

 今年の指数上位は、ラッキーライラック、ディメンシオン、ソウルスターリング、プリモシーン、クロコスミアなど。

 堅実な指数の高さでは4歳馬プリモシーンが最上位だ。3歳G1のタイトルは取れなかったものの、今年に入ってダービー卿CT2着、ヴィクトリアマイルも2着に好走、2戦とも90台半ばの高指数を示してきた。この指数は現役牝馬としてはアーモンドアイがジャパンカップで示した指数に次ぐ高レベルのもので、間違いなく現役牝馬のトップクラスに位置づけられるだろう。差し脚の鋭さが持ち味で、直線の長い東京は(1101)と得意コースのはず。

 他ではクロコスミアの先行力に注目したい。

(府中牝馬S)1着        2着        3着
09年    -     -     -
10年    -     B          -
11年      d   CZc   -
12年      d   B     AZb
13年     Z      d   B
14年    D c   B d    X
15年    -     D      Z
16年    CXa   AZb   C c
17年    BXb   -       b
18年    AXa   DZc   B a

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2019年10月 3日 (木)

第1528回 3歳馬ダノンキングリー中心

 今週から東京、京都、新潟に舞台が移り、秋競馬は本番を迎える。
 東京のメインG2毎日王冠は、過去10年、1番人気が5勝、2着1回と好成績を上げている。
 指数上は前走指数や平均指数の上位馬たちの連対率が高いが、休み明けの馬が多いだけに、調子の見極めもポイントになりそう。

(毎日王冠) 1着    2着    3着
09年    B       d   -
10年      d   D     CXc
11年     Xc   C     D
12年    -     -     D
13年     Xa   -     -
14年    A a   -     C
15年    DZ    CZ      c
16年    D      X    -
17年    -     B d   A a
18年    A d   -     DYb

 今年はダノンキングリー、アエロリット、インディチャンプ、モズアスコット、ギベオン、ハッピーグリンなどが指数の上位馬たちだ。

 中心は、3歳馬のダノンキングリーだ。ダノンキングリーは新馬戦から3連勝で共同通信杯を勝利。皐月賞は3着、ダービーでも2着に好走して、3歳世代トップクラスの成績を残してきた。

 皐月賞は3着とはいえ、勝ったサートゥルナーリア、2着のヴェロックスとはほぼ横一線で、後続の4着馬には2馬身の差をつけた。ダービーは、ロジャーバローズに次ぐ2着だったが、勝ち馬とはクビ差の同指数。皐月賞でわずかに先着を許したサートゥルナーリア、ヴェロックスには2馬身半以上の差をつけて先着した。皐月賞、ダービーとも勝てなかったものの、安定した力では世代ナンバーワンといっていいだろう。

 毎日王冠では古馬と初対戦なるが、皐月賞、ダービーの高指数からは、3歳馬でも力負けすることはないはず。むしろ、古馬とは負担重量で2キロ以上の恩恵がある分、さらに有利になるのではないか。ここは不動の中心馬として評価したい。

 京都大賞典は、過去10年、1番人気は3勝、2着1回、3着2回。指数上は平均指数の上位馬が10年連続で連対している。

 今年は、グローリーヴェイズ、クリンチャー、ドレッドノータス、エタリオウ、シルヴァンシャー、ウインテンダネス、アドマイヤジャスタ、アルバートなどが指数の上位馬たちだ。

 近走の重賞実績では天皇賞春2着のグローリーヴェイズ、天皇賞春4着のエタリオウ、大阪杯5着のエアウィンザーなどが上がってくる。

 2400戦とはいえ、ペースは上がりそうなメンバー構成で、先行馬よりも中団以降の差し馬に流れが向くのではないか。差し脚上位はアドマイヤジャスタ、エアウィンザー、ウラヌスチャームなどだ。

 ここは重賞実績と差し脚で上位のエアウィンザーが有力に思える。近走はチャレンジC1着、金鯱賞3着、大阪杯5着と重賞戦線でも好走、成長を感じるレースが続いており、安定した差し脚に期待したい。

 他に注目は3歳馬アドマイヤジャスタ。皐月賞は8着、ダービーは18着と、精彩を欠く結果だったが、連を外したのはその2レースだけで、行きっぷりが悪く、先行できなかったのが敗因だった可能性はある。大きな変わり身に注目したい。

(京都大賞典)1着    2着    3着
09年    -     A c   -
10年    B     AXa   -
11年    AXa   C      Zb
12年      a    Z    B a
13年      b   -      Yc
14年    BZc     a    X
15年    CZc   AXa    Yc
16年    CXb   AZc   DZa
17年    -     BYa   DXb
18年    AXa   -     DYc

 2歳重賞サウジアラビアロイヤルC。
 前走指数上位馬は、ジェラペッシュ、イロゴトシ、エンジェルサークル、クラヴァシュドール、シコウなど。

 2歳戦でスローペースは必至、ここは差し脚比べになるはず。スローペースで長く使える差し脚は、クラヴァシュドール、サリオス、シコウ、エンジェルサークルなどが上位だが、なかでもマイル戦で素軽いスピードを見せているクラヴァシュドール、サリオスが有力だろう。

(サウジアラビアRC)
       1着    2着    3着
14年    A c   -     CYa
15年    B a   -     -
16年     Z    -     B
17年    -     A     -
18年    A     C a   -

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2019年9月26日 (木)

第1526回 不動の中心馬

 今週のメインは、秋のG1第一弾中山のスプリンターズS。
 中山で開催された過去9年、前走指数の上位馬が連軸の中心になっており、近走の好調さが問われるレースだ。1番人気は過去10年で4勝、2着1回。1番人気が連対できなかった5年間も、2、3番人気馬が連対しており、人気面からみると、1、2、3番人気から中心馬を取るのが賢い選択だろう。ただ、2桁人気の馬も2勝、2着2回、3着2回と、無視できない。

(スプリンターズS)
       1着    2着    3着
09年     X    BXb   C
10年    外     CYa   -
11年    A     A     -
12年    DZd   C d   -
13年    BXa   CZ    -
14年(新潟)  d   -     -
15年    AZ      a   -
16年    B     BZb    -
17年    A a   -     -
18年    DXa   -       d
(公営、海外での成績は除いて集計)

 今年はタワーオブロンドン、レッツゴードンキ、ダノンスマッシュ、ファンタジスト、モズスーパーフレア、ミスターメロディ、アレスバローズなどが指数の上位馬たち。

 注目はタワーオブロンドン。4走前に東京の芝1400京王杯スプリングCを切れる差し脚を使って快勝。その後、芝1200の函館スプリントS3着、札幌のキーンランドCで2着。前走は野芝の阪神セントウルSを快勝した。

 セントウルSはマテラスカイが平均ペースで逃げ、タワーオブロンドンは出遅れ気味のスタートも、徐々に位置を上げ4コーナーでは7番手。直線、外に出すと一気の差し脚で圧勝した。上りタイムは33秒2。勝ちタイムもレースレコード。2着のファンタジストに3馬身の差をつけたが、短距離戦での3馬身差はまさに大差だ。洋芝の函館、札幌は勝てなかったが、タワーオブロンドンの持ち味は鋭い瞬発力にあり、スピードが生きる高速馬場でこそだ。

 過去1年間の芝1200メートル戦の指数は、前走タワーオブロンドンが記録した97のスピード指数が最上位で、それに次ぐのがナックビーナスの93、モズスーパーフレアの91など。近年、芝短距離で安定したスピード指数の高さを示す馬がみあたらず、低調ともいえる短距離戦線だったが、タワーオブロンドンのスピード指数は芝1200としては近年出色の高レベルにあり、今後、短距離界のスターとして上りつめるのではないか。

 関東馬ながら中山コースは初見参になるが、スピードが生かせる野芝の中山は得意なはず。スプリンターズSでは不動の中心馬になるだろう。

 相手は、高松宮記念の勝ち馬ミスターメロディ、前走キーンランドCを勝ったダノンスマッシュなどを上位に取りたい。

 シリウスSはダート2000メートルのハンデ戦。この距離になってからトップハンデ馬はまだ勝っていない。1番人気は3勝、2着1回、3着1回と信頼感はやや微妙。指数上は平均指数の上位馬や前走指数上位馬の連対率が高いものの、ハンデ戦らしく、勝ち馬はランク外の馬も目につく。

 今年は、マッスルビーチ、ジョーダンキング、モズアトラクション、ロードゴラッソ、アングライフェン、キングズガード、タイムフライヤーなどが指数の上位馬たち。

 苦戦の続くトップハンデ馬は、57.5キロを背負うモズアトラクションとキングズガードの2頭。

 前走指数最上位はジョーダンキングだ。前走はダート1800の名鉄杯。前半は控えて後方になったが、向こう正面半ばから動いて、3コーナー過ぎには逃げ馬に並びかける積極策。ゴールまで2頭の叩きあいが続いたが、惜しくも2着だった。3着馬には3馬身半の差をつけており、地力高さを感じるレースだった。ダートの2000メートルは(3100)と、距離適性も高い。また、阪神ダートは(3400)と得意コース。条件がそろって、ここでは中心になる馬だろう。

 他では、先行力があり、差し脚もしっかりとしている4歳馬のロードゴラッソ。ダート路線に切り替えてからは(3102)と成績も安定している。まだオープンの勝利はないが、指数の高さはまずまず。3月のマーチS(G3)は6着。前走、公営盛岡のマーキュリーC(Jpn3)はハイペースを果敢に先行、直線失速して4着だったが、重賞でもペースが落ち着けば粘り込めるのではないか。

 差し脚上位はマッスルビーチ。50キロの軽ハンデを生かして、ペースによっては後方一気の差し脚が決まるかもしれない。

(シリウスS)1着    2着    3着
09年    B      Zb   -
10年     Z    B d   -
11年    -     DXa    Yb
12年    -     CXa   C
13年    B     BYb    Za
14年    A b   BXa   -
15年    -     A d   BXa
16年    DX    D c     d
17年    B d   B      Yb
18年    -     -     -
(公営、海外での成績は除いて集計)

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2019年9月19日 (木)

第1524回 ダービー組の2強

 菊花賞トライアル神戸新聞杯が今週のメイン。
 1番人気馬は6勝、2着2回、連対率80%と圧倒的な連対率を示している。とりわけ前走ダービー出走組が強く、ダービー5着以内の馬が過去10年で8勝をあげている。また、前走、ダービー最先着馬の連対率は100パーセントだ。
 指数上も、過去10年、指数上位馬が上位を占め、ここでも圧倒的に強い傾向が続いている。

(神戸新聞杯)
       1着    2着    3着
09年    A d   C      Zc
10年     Xa    Xb   A
11年    BX    C     D c
12年    AXa   -     C c
13年    BXa   -     -
14年    BXa   D     -
15年    -     AXa    Yb
16年    AXa   -     C
17年     Y    A d   -
18年    A a   C      Zd
(スローペース調整値-10/0)

 今年の指数上位馬はヴェロックス、サートゥルナーリア、レッドジェニアル、ヴィント、ワールドプレミアなどだ。

 最有力馬候補といえるダービー出走組は、3着ヴェロックス、4着サートゥルナーリア、8着レッドジェニアルなどが上位。サートゥルナーリア、ヴェロックスは皐月賞の1、2着馬で、ダービーでは1、2番人気に推された。

 今年のダービーは12番人気のロジャーバローズが栄冠を手にした。リオンリオンが大逃げを打ち、ダノンキングリー、ヴェロックスは中団で脚をため、サートゥルナーリアは出遅れて後方から。直線半ば、リオンリオンに代わってロジャーバローズが2番手から先頭に立ち、4角で3番手に進出したダノンキングリーが後を追う。

 1番人気のサートゥルナーリは大外から、2番人気のヴェロックスはサートゥルナーリアを追うように差を詰めていくが、前を行くロジャーバローズ、ダノンキングリーが差を広げて叩きあい、最後はクビ差でロジャーバローズが勝った。ゴール前、サートゥルナーリアはヴェロックスに交わされて4着、ヴェロックスは3着に上がったが、前の2頭とは2馬身半以上の差があった。

 サートゥルナーリア、ヴェロックスは、皐月賞とは着順が入れ替わったが、力は出し切ったはず。指数のレベルからみても、間違いなく世代トップクラスの2頭だ。

 ダービー馬ロジャーバローズは屈腱炎を発症して引退を表明、2着のダノンキングリーの次走は毎日王冠が有力とのこと。
 ダービーのトップ2が不在の神戸新聞杯は、ヴェロックス、サートゥルナーリア2強の指数が抜けて高いだけに、断然の中心になるだろう。

 サートゥルナーリアは出負けしたことがダービーの敗因にあげられており、ルメール騎手に乗り替わるここでは、スタートでの失敗はないだろう。デビューから5戦連続1番人気に応える復活のレースを期待したい。

 ヴェロックスはスタミナに優れ、先行して差し脚を使えるタイプだ。週末は雨の天気予報もあり、ここはヴェロックスをすこしだけ上位に取ろうと思っている。

 オールカマーは、過去10年、1番人気が3勝、2着4回、3着1回と好成績をあげている。加えて2番人気馬も2勝、3番人気も2勝をあげ、総じて人気上位馬が強いレースだ。前走、宝塚記念や天皇賞などのG1戦を戦ってきた馬たちが7勝をあげており、底力が問われるレースだろう。

 今年は、ミッキースワロー、ウインブライト、スティッフェリオ、レイデオロ、ゴーフォザサミットなどが指数の上位馬だ。

 前走、G1戦で好成績を上げているのは、香港のQE2世Cを勝って、目下3連勝中のウインブライトに、宝塚記念5着のレイデオロ、同7着のスティッフェリオなど。

 ウインブライトは今年3戦して3勝、負けなしと絶好調。ただ、比較的力のいる馬場を得意としており、素軽いスピードが求められる野芝の中山コースが合うかどうか。

 いまの中山コースが合うのはレイデオロのほうだろう。昨年のオールカマーも勝っており、続いて天皇賞秋を制して、有馬記念も2着に好走した。今年はドバイシーマクラシック6着、前走の宝塚記念は5着と、不満の残る結果だが、9月から12月までのシーズンは(6200)と断然の強さを示しており、変わり身に期待したい。ちなみに1月から6月は(1014)。

(オールカマー)
       1着    2着    3着
09年     Z    BXa   CYc
10年    AYb   BXa   C
11年    AXa    Yb   D
12年    -     -     C
13年    -     -     D b
14年(新潟)-     -      Xb
15年      c     c   CZ
16年    B a    Yb   -
17年    -     BXb   CYd
18年    CZb   B b   A d
(海外、公営のレースを減戦して集計)

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2019年9月12日 (木)

第1522回 残された1冠を目指す

 今週は中山、阪神での3日間開催。牡馬も牝馬も、3歳馬たちに残された1冠を目指す戦いがメインレースだ。
 中山のセントライト記念は、3着馬までに菊花賞の優先出走権が与えられる。
 過去10年の連対馬は、前走指数の高いABCD馬と、XY馬など過去指数の上位馬が中心になっている。1番人気は、過去10年で3勝、2着2回、3着1回。

(セントライト記念)
        1着     2着     3着
09年       Xa    A c    -
10年     C      -      CYc
11年       c    -       X
12年     AXa    -      -
13年     -      DX      X
14年(新潟) BXa    CYd        C
15年      Xc    DYd    -
16年     AXa    -          C c
17年     -       Xd    C
18年     -      B b    -
(スローペース調整値-10/0)

 今年の指数上位馬は、ニシノデイジー、タガノディアマンテ、メイショウテンゲン、ザダル、ランフォザローゼス、ナイママなど。

 過去10年、前走、ダービー組が7勝を上げており、その点からは、ダービー5着のニシノデイジーをはじめ、9着のタガノディアマンテ、10着メイショウテンゲンなども有力馬に浮上してくる。なかでも、ニシノデイジーが指数も最上位で、中心になるべき馬に思える。

 札幌2歳Sを勝ち、東スポ杯も1着。その後は勝ちきれないまでも、ホープフルS3着、弥生賞4着、皐月賞17着、ダービーでは5着に好走。一線級の相手に戦ってきおり、指数も世代トップに迫るレベルにまで上昇してきた。今年のダービーは2番手から差し脚を伸ばしたロジャーバローズが勝ったが、ニシノデイジーは中団後方から、直線、内に入れて13番人気ながら5着に浮上。上りは3番目の速さだった。素軽いスピードもありそうで、野芝の中山は合うのではないか。

 気になるのは3戦3勝のザダルだ。ダービーは自重して秋に備えていたようで、まだ底を見せていない逸材。ここでは鋭い差し脚も上位で、差し脚比べなら勝ち負けになるだろう。

 他にでは逃げるリオンリオンに、ランフォザローゼス、メイショウテンゲン、アトミックフォース、タガノディアマンテ、ナイママ、オセアグレイトなどの差し脚に要注意。

 阪神のローズSは3着馬までに秋華賞の優先出走権が与えられる。

 過去10年、1番人気は4勝、2着2回。6連対と比較的安定している。前走、オークス出走組が8勝をあげて、春のG1戦での成績が生きるレースだ。指数上は前走指数上位のA、B、C馬が過去10年で8連対を上げているが、ここ2年は連対できないレースが続く。

 今年は、ダノンファンタジー、ウィクトーリア、シャドウディーヴァ、シゲルピンクダイヤ、ビーチサンバ、スイープセレリタスなどが指数の上位馬たちだ。

 今年は桜花賞馬グランアレグリア、オークス馬ラヴズオンリーユーが不在。順当なら阪神JFを勝って2歳女王に輝き、桜花賞4着、オークス5着のダノンファンタジーが中心になるだろう。

 デビューから(4102)の成績はここでは最上位。指数のレベルもナンバー1だ。ペースが厳しくなったオークスでは、直線、中団の前から追ったものの、切れる差し脚は発揮できず5着だった。以前から2000メートル以上の距離に課題があるとされており、だとすれば、オークスはよく頑張ったというべきだろう。ローズSは阪神の外回りコースで、スローペースが基本。ダノンファンタジーなら守備範囲の距離。難なくこなせるのではないか。

(ローズS)  1着     2着     3着
09年      -      CX       c
10年     -      A b     Yb
11年     BYa    -      A d
12年     AXa    BYb    D
13年     C b    -      -
14年     A      -      -
15年     B      AX     -
16年     AX     -          -
17年     -      -      CYc
18年     -      -      -
(スローペース調整値-15/-5)

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2019年9月 5日 (木)

第1520回 スローペースの差し脚

 今週から秋競馬がスタート。中山の開幕週は京成杯オータムハンデがメインレースだ。
 1番人気馬は直近の3年で3連勝しているものの、過去10年でみると、他の年は3着もない。指数上も、ハンデ戦らしくというか、傾向をつかみにくい。

(京成杯オータムハンデ)
       1着    2着    3着
09年    -     A      Z
10年    A     -     A d
11年    -     -     D a
12年      d   DY    A c
13年    A b   AXa   -
14年(新潟)AXa   A     -
15年     Z    -     -
16年     Xa   -     -
17年      b     d   A
18年    -     A     DYc

 今年は、トロワゼトワル、ディメンシオン、ロードクエスト、プールヴィル、ヒーズインラブ、ヤングマンパワー、キャプテンペリーなどが指数の上位馬たちだ。

 トップハンデ馬は57キロのロードクエストだが、トップハンデ馬は過去10年で2着2回のみ。まだ勝利がない。

 メンバー構成からするとスローペースは必至。加えて野芝コースの中山開幕週なら、素軽いスピードも求められるだろう。
 野芝の適性が高く、鋭い差し脚があるのは、ロードクエスト、ディメンシオン、プロディガルサン、ストーミーシー、レインボーフラッグなど。苦戦の続くトップハンデのロードクエストを除けば、ディメンシオン、プロディガルサンが有力馬に浮上してくる。

 ここはハンデが53キロと恵まれた5歳牝馬ディメンシオンに注目したい。近走は重賞の壁を感じさせるレースが続くが、マイル戦は(3003)と得意の距離。ハンデ戦での浮上を期待したい。

 阪神のセントウルSは芝1200メートル戦。1番人気は(3511)と、連対率は80パーセント。指数上は、前走指数上位馬が連軸の中心になっている。

 今年は、タワーオブロンドン、ミスターメロディ、ダイメイプリンセス、ペイシャフェリシタ、カイザーメランジェなどが指数の上位馬だ。
 短距離戦での指数の高さ、鋭い瞬発力で、タワーオブロンドン、ミスターメロディが中心になりそう。

 前走、G1高松宮記念を勝利したミスターメロディ、この夏を順調に使われ、前走キーンランドC2着のタワーオブロンドン。両者に差はないが、負担重量の違いもあり、差し脚勝負ならタワーオブロンドンに分があるのではないか。

 ダートで実績を積んできたマテラスカイも素軽いスピードがあり、要注意だ。

(セントウルS)
       1着    2着    3着
09年    -     CXa   -
10年    -     外     C
11年    A     外     D a
12年    D      Yc   -
13年    BXc   AXa    Zb
14年    B      Xa   B d
15年    -     CXb   -
16年    CXa   -     -
17年     Yb   B     A
18年    AXa   B     -
(海外の成績は減戦して集計)

 秋華賞トライアルレースの紫苑Sは、2016年から重賞に格上げされた。
 今年の指数上位は、カレンブーケドール、フィリアプーラ、パッシングスルー、レッドベルディエス、レオンドーロ、フェアリーポルカなど。

 中心は、スイートピーSを勝って臨んだオークスで、12番人気ながら2着に好走したカレンブーケドールだ。オークスは4番手で先行、直線、早々と先頭に立ったが、ゴール手前でラヴズオンリーユーに交わされた。それでも勝ち馬と馬体を合わせたままのゴールで、後続には2馬身以上の差をつけた。勝ち馬と同じ現3歳牝馬世代トップとなる高指数で、本番の秋華賞も狙えるはず。前哨戦のここは素直に中心に推したい。

(紫苑S)  1着    2着    3着
16年    A     D a   BYa
17年    CXa    Zb   -
18年    -     AXb   D c

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