2017年8月17日 (木)

第1311回実績上位は

 例年、レベルの高い有力馬が集まるG2札幌記念が今週のメインレース。
 1番人気馬は過去10年で2勝、2着5回。連対率は70パーセントとまずまずだが、勝率は少し物足りない。
 指数上は、前走指数上位馬の勝率と連対率が高い。

(札幌記念)  1着     2着     3着
07年     -      -      -
08年     -      AYc    C
09年     AYa    D      -
10年     AZb    -      -
11年     B a    D c     Xc
12年     D      AXa    DYb
13年(函館) A c    B c    -
14年     C      AZa    -
15年     CZ     -      D d
16年     -      CXa    A
(地方、海外の成績は減戦して集計)

 今年は、ヤマカツエース、エアスピネル、サウンズオブアース、タマモベストプレイ、ディサイファ、マイネルミラノ、マウントロブソンなどが指数の上位馬たちだ。

 今年はG1馬の参戦はないが、今春のG1戦線で好成績を収めてきたヤマカツエース、エアスピネル、サウンズオブアースなどが実績上位馬といえそう。ともに前走指数でも上位にあり、連軸の最有力候補だろう。

 ヤマカツエースは、昨年末の有馬記念の4着馬。サトノダイヤモンド、キタサンブラック、ゴールドアクターなどの人気馬が先行してそのまま上位を占めたが、中団後方から最速の上がりの脚を使ったのがヤマカツエースだった。前には届かなかったが、脚色は目立っていた。

 その後、G2金鯱賞を勝ち、G1大阪杯もキタサンブラックとさほど差のない3着に上がってきた。近走、着実に力をつけてきており、G1の実績では最上位だ。2000メートルの距離にも適性が高く、休み明けの不安を除けば、中心になる力を備えている馬だろう。

 エアスピネルは菊花賞の3着馬。今年の京都金杯を勝って、その後もマイル重賞で3、2着と好走。前走のG1安田記念は2番人気に推されて5着だった。その安田記念は、後方3番手から、直線、内に入れたものの、どこにもスペースがなく、勝負所で完全に詰まってしまった。残り200メートルでわずかに開いたスペースから追い出したが、時すでに遅し。スムーズなレースなら、突き抜けることもできたはずで、脚を余しての悔しい5着だった。2000メートルは久々の距離だが、差し脚の鋭さからは問題なくこなせるように見える。

 サウンズオブアースは、ジャパンC2着の後、前走、ドバイのG1シーマクラシックでは6着だった。これまでは長めの距離を使っており、距離短縮はどうたろうか。

 順調さで、函館記念2着のタマモベストプレイ、4着のアングライフェン、前走、オープンを勝ち上がってきたマウントロブソンなどにも注目したい。

 北九州記念は芝1200のハンデ戦。過去10年で1番人気馬は1勝、2着2回、3着2回。トップハンデ馬は1勝、2着1回、3着1回と苦戦続きだ。牝馬は10年で5勝をあげている。指数上、勝ち馬はランク外の馬も目に付くが、前走指数の上位馬が連軸の中心だ。

 今年の指数上位は、ファインニードル、ツィンクルソード、キングハート、エイシンブルズアイ、ダイシンサンダー、ミッキーラブソングなど。

 注目はファインニードル。前走、降級戦の水無月S(1600万条件)で57.5キロのトップハンデを背負って、レコードと同タイムで快勝した。

 芝1200は(4204)と安定。小倉は初だが、野芝コースだけに、より持ち前のスピードが生かせるだろう。ここは負担重量も55キロに恵まれて、重賞初制覇に期待がかかる。

 他では素軽いスピードが持ち味のアクティブミノル、ラインスピリットの一発に要注意だ。

(北九州記念) 1着     2着     3着
07年     D      A d    D
08年     -       Yc    A
09年     CZa    C       Ya
10年     -      B       Yb
11年     -      B      BZd
12年     -      -      -
13年      Yc    A      C b
14年     D      A      -
15年     -      BZ     -
16年     BY      Xa      c

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2017年8月10日 (木)

第1309回3連勝馬に勢い

 今週はサマーマイルシリーズ第2戦の関屋記念がメイン。
 過去10年、1番人気は3勝、2着3回、2番人気馬も2勝、2着2回と、1、2番人気で5勝をあげている。1、2番人気馬がともに連対できなかったのは10年間で1度だけで、比較的上位人気馬の信頼が厚いレースだろう。
 指数上は、平均指数や前走指数の上位馬を中心に、全体として指数上位馬が活躍していおり、連軸は指数上位馬から取りたい。

(関屋記念) 1着    2着    3着
07年    -     AXa   -
08年     Yc    Zc   -
09年    -     BXa   -
10年    B a    Yb     c
11年    C     A     -
12年    A     -     -
13年    A      Yb    Z
14年     Xc    Zb   -
15年    CXa   C c   -
16年    A c   -     B

 今年の指数上位馬は、オールザゴー、ウインガニオン、ブラックムーン、ロードクエスト、メートルダール、マルターズアポジー、クラリティスカイ、トーセンデューク、ウキヨノカゼなど。

 関屋記念がサマーマイルシリーズの第2戦として行われるようになったのは、2012年からだが、それ以降、過去5年間で、シリーズ第1戦の中京記念組が2勝、2着2回と好成績をあげている。今年の出走予定馬で、中京記念で上位だったのは1着のウインガニオン、3着のブラックムーン、5着ダノンリバティ、8着レッドレイヴンなど。他に安田記念組も優秀な成績を残しているが、今年は16着のヤングマンパワーだけで、ここでは少し力が足りないだろう。

 今年の中京記念は、道中2番手から、直線最内からすかさず先頭に立ったウインガニオンが後続に大きな差をつけて完勝。3連勝で初重賞制覇を果たした。ここまで全8勝の内7勝が左回りコースであげており、新潟コースでも2勝している。また、6月から8月で7勝しており、夏に強いところも見せている。マイル戦は5勝している最も得意な距離でもあり、夏の新潟マイル戦は、好走条件がそろったといえそうだ。

 他では、逃げたいマルターズアポジー、前走初のマイル戦で勝利をつかんだメートルダール、中京記念を最速の上がりで3着のブラックムーン、3歳馬オールザゴー、先行できるマイネルハー、差し脚鋭いトーセンデュークなどにもチャンスはありそうだ。

 札幌のエルムSは、前走指数上位馬たちが強い傾向にある。また、過去10年で4、5歳馬が9勝をあげているのも特徴だろう。
 今年は、テイエムジンソク、ピオネロ、メイショウスミトモ、リッカルド、モンドクラッセなどが指数の上位馬たちだ。

 なかでも、指数上抜けた存在が、目下3連勝中の5歳馬テイエムジンソクだ。重賞は初挑戦になるが、この3走の平均指数は97、前走は100を超す高指数で、すでに重賞勝ちのレベルもクリアしている。ハイペースにも強く、重賞のペースに戸惑うこともないだろう。手綱を取る古川騎手とは3戦3勝と相性も良い。

 連下の相手は、指数上位のピオネロ、メイショウスミトモ、リッカルド、モンドクラッセなどが中心だが、コスモカナディアン、クリノスターオー、リーゼントロックなども連対圏だろう。

(エルムS) 1着    2着    3着
07年     Xd   A     D
08年    CXb   AY    -
09年(新潟)-     -     D
10年    AZb   D     CZb
11年    BXb   -     C d
12年    A a   BXb   -
13年(函館)-     DYd   BZb
14年     Ya   D       d
15年    C     D b    Xd
16年    -     C     A c
(公営競馬の成績は減戦しています)

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2017年8月 3日 (木)

第1307回1番人気の取捨

 小倉記念が今週のメインレース。過去10年、1番人気馬は2着3回、3着2回と、1勝もしておらず、トップハンデ馬も1勝、3着3回だけ。波乱含みのハンデ戦だ。
 指数上は、前走指数や平均指数の上位馬の連対率が比較的高い。

(小倉記念) 1着    2着    3着
07年    -     C c   -
08年    C c   AYb   -
09年      b    Yd   B
10年    A a    Yc   BYb
11年    -     -     -
12年    -     D c   AXa
13年    -     A     B a
14年    AXa     d   D
15年     Z    B       c
16年    C     D c   -

 今年の指数上位馬は、ストロングタイタン、スピリッツミノル、フェルメッツァ、タツゴウゲキ、ケイティープライド、ヴォージュ、カフジプリンス、ベルーフ、シャドウパーティーなど。トップハンデは57キロのベルーフ。次いで56キロのグランモンタナ。

 人気の中心になりそうなのは4歳馬ストロングタイタンだろう。まだ重賞勝ちはないものの、ここまで芝戦は(5103)と安定しており、とりわけ夏の小倉では3戦3勝と相性が良い。2000メートルの距離も(3102)と適性の高さを示している。

 降級戦だった前走、準オープンのマレーシアCは、レース中に左前脚と左後脚を落鉄しながらも1番人気に応えて順当勝ち。スピード指数も自己ベストの高指数だった。4歳馬としての成長余力も十分にありそうで、連軸の中心になる1頭だろう。

 ただ、1番人気馬が不振の小倉記念だけに、2着はあっても、勝つのは別の馬なのかもしれない。その候補に上がってくるとしたら、スピリッツミノル、ヴォージュ、タツゴウゲキ、フェルメッツァなどだろう。

 スピリッツミノルはこの春、天皇賞春、宝塚記念とG1に参戦。前走の宝塚記念では直線の半ばまで、良い位置でレースができたが、最後の決め手でG1馬との差を見せつけられて7着だった。ただ、G3なら相手も楽になるし、距離短縮も好材料のはず。ここは強い相手と戦ってきた底力に注目したい。

 ヴォージュは準オープンを連勝して、前走、初重賞戦は9着だった。2000メートルは(5111)と距離適性が高く、先行力も安定している。素軽いスピードがあり、小倉の芝コースも合うだろう。

 52キロの軽ハンデ馬タツゴウゲキはデムーロ騎手の手綱に替わって、大きな変わり身もありそう。また、フェルメッツァにもチャンスがあるのではないか。

 新潟は3歳限定のダート戦重レパードSがメイン。
 基本的に前走指数上位馬が強い傾向で、1番人気も過去8年で5勝、2着1回、3着2回と、すべて3着内に好走している。

 今年の指数上位馬は、ハルクンノテソーロ、タガノグルナ、タガノカトレア、テンザワールド、ブライトンロック、タガノディグオ、ローズプリンスダムなど。

 わずかな差でランク馬には上がってこなかったが、ここはエピカリスが中心だろう。新馬、500万、門別の北海道2歳優駿を勝って、ヒヤシンスSも好指数で快勝。国内4戦4勝で、UAEダービーに参戦。逃げ粘ってハナ差の2着だった。続いてアメリカ3冠レースのベルモントSに向かったが、レース当日、右前脚跛行で出走を回避した。幸い、ダメージはなかったようで、直前の調教も圧巻の動きとのこと。ダートの上がり指数でも抜けて最上位にあり、ここは素質の高さを示すレースになるのではないか。

 相手の筆頭は、前走、大井のジャパンダートダービー3着のタガノディグオ。ダートは(3520)と成績だけでなく、指数の高さも安定している。

 また、ダート1800は初距離ながら、前走、高指数で重賞2着のハルクンノテソーロも上位を狙える1頭だ。他にも、初ダートのイブキ、連勝中のテンザワールド、逃げるタガノグルナなどにも浮上のチャンスはあるだろう。

(レパードS)1着    2着    3着
09年    AZa   C      Xc
10年    C     -     -
11年    BYb   C d   D
12年     Xa     b   AY
13年    BXa   AYb    Zc
14年    -     -     C
15年    B     -     -
16年    AXa   C     D d
(スローペース調整-10/0)
(地方競馬分は減戦して集計)

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2017年7月27日 (木)

第1305回指数上位馬中心

 今週から始まる夏の新潟競馬。開幕週のメインは直線1000メートルのアイビスサマーダッシュ。1番人気は過去10年で5勝、2着1回だが、最近の4年間は全て1番人気馬が勝利している。また、過去10年で7勝をあげている牝馬の活躍も目立ち、牝馬が連対しなかったのは10年間で1度だけ。

 指数上は、過去10年すべての年で、平均指数上位馬が連軸の中心になっている。また前走指数上位や、過去の指数が高い馬たちの連対率も高く、全体として指数上位馬たちが活躍しているレースだ。

(アイビスサマーダッシュ)
       1着    2着    3着
07年    ダ     B c   -3歳
08年    -     BZb   -3歳
09年     Ya     c   AZd
10年    -     CXb   -
11年    A     B a   -
12年     Xa     b   DZc
13年    AXd   -     B
14年    BYa   -3歳   CYd
15年    -     A c   D
16年    AYb   BXa   C

 今年は、フィドゥーシア、レジーナフォルテ、アクティブミノル、シンボリディスコ、レッドラウダなどが前走指数の上位馬。他に、過去の指数上位の、ネロ、ラインスピリット、ラインミーティア。平均指数上位の、ナリタスターワン、イオラニなども上がってくる。該当馬が多く、混戦模様のレースといえそうだ。

 野芝で行われる新潟芝コースは、素軽いスピード比べが基本。短距離戦でのスピードと鋭い瞬発力では、5歳牝馬のフィドゥーシアが最上位だ。フィドゥーシアは、まだ重賞勝ちはないものの、短距離の1200メートル戦は(5224)と安定しており、前走、初挑戦だった新潟の直線1000メートル戦(韋駄天S)も自己ベストの好指数で快勝している。

 4枠8番ゲートから先行力を生かして外ラチまで持ち出し、上がりも32秒1にまとめて1馬身半差の圧勝だった。今年のアイビスサマーダッシュは韋駄天S組が多く参戦しており、再戦模様のレースだけに、この勝利はより評価が高いだろう。

 札幌競馬の開幕周は、牝馬の重賞クイーンSがメイン。
 指数上は過去10年の内9年で連対している前走指数上位馬が最有力だ。
 今年は、アエロリット、クロコスミア、エテルナミノル、アドマイヤリード、ノットフォーマル、クインズミラーグロ、トーセンビクトリーなどが指数の上位馬たち。

 注目は3歳馬アエロリットだ。前走、G1のNHKマイルCは、牡馬を相手に外枠から積極的に先行。直線なかば、馬場の真ん中から堂々と抜け出して快勝した。

 NHKマイルCのスピード指数は、3歳世代の牝馬最高指数でもあり、素質の高さを示したレースだった。これまで(2301)と、出負けして先行できず、後方からいい脚を見せたものの5着に終わった桜花賞を除けば、先行したレースは全て連対を果たしている。

 馬場状態のよい開幕週で、ペースも落ち着くなら、先行できるアエロリットに展開も向くはずだし、52キロの負担重量は、他馬の55キロと比べると圧倒的に有利だ。もちろん、初の札幌、初の1800メートル、初の古馬相手のレースと、課題もないわけではないが、アエロリットにとっては大きな壁とは思えない。

 前走、G1ヴィクトリアマイルを勝ったアドマイヤリードが、差し脚も鋭く、逆転候補の一番手だ。他に、逃げるクロコスミア、3歳のヤマカツグレースに、シャルール、クインズミラーグロ、ノットフォーマル、トーセンビクトリーなどが連下の候補になりそう。

(クイーンS)1着    2着    3着
07年    C d   B     -
08年     Xb   CZ     Z
09年    -     A a   D
10年    -     B b   -
11年    B     D      Yb
12年    A     -     -
13年(函館)AYa     d   CYb
14年    A a    X    CZb
15年     Zc   AXa     d
16年    -      X    -

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2017年7月20日 (木)

第1303回波乱のハンデ戦

 中京記念は波乱続きのハンデ戦。中京競馬場が新しくなった2012年以降で見ても、1番人気馬は未だ勝てないまま、2着どころか、3着さえもない。10番人気以下の人気薄馬の活躍もあり、高配当が多い。

(中京記念) 1着    2着    3着
12年     Yb   -      Xa
13年      d   -     -
14年    -     B      Zd
15年      d     d   C
16年    -     -     A a

 今年の指数上位は、トウショウピスト、ブラックムーン、ウインガニオン、グランシルク、サンライズメジャー、ワンアンドオンリー、マイネルアウラートなど。トップハンデは58キロを背負うワンアンドオンリーだ。

 中京の芝コースは、先週からBコースに替わったが、かなりの高速馬場状態だった。今週も馬場状態に変わりはないようなら、絶対的なスピード能力は必須条件だろう。

 スピードが問われる中京向きの鋭い差し脚では、ブラックムーン、グランシルク、ピンポン、アスカビレンなどが上位だ。とりわけマイルの距離適性が高いブラックムーンが中心になるのだろう。マイル戦は(5225)と安定しており、前走もマイルのオープン特別戦を後方一気の差し脚で勝った。32秒台の上がりタイムが示す通り、鋭い差し脚は魅力十分だ。ここも再びM・デムーロ騎手が手綱を取るだけに、当然とはいえ人気にはなるはず。しかしながら、人気馬苦戦のレースだけに、素直になれず、手を出しにくい。

 もう1頭、注目したいのはウインガニオン。近走は新潟、東京でオープン特別を逃げて連勝してきた。極端なスローペースに落として逃げたわけではなく、平均より少し遅い程度のペース。直線で10秒台のラップをはさみ、直線でもスピードが落ちないのが持ち味だ。中京記念を逃げ切った馬はいないが、中京の芝戦は2戦2勝、6月から8月の夏場は7戦6勝、左回りで6勝をあげており、夏の中京はこのウインガニオンのためにあるようにさえ思える。あえて、ウインガニオンからの手もあるのではないか。

 2歳の重賞戦が始まる季節になった。そのトップは函館2歳S。
 過去10年、前走指数上位のABC馬のいずれかが毎年連対している。
 今年は、カシアス、パッセ、ダンツクレイオー、アリア、リンガラポップスなどが指数の上位馬だが、指数上位馬たちの指数に大きな差はなく、上位は混戦模様だろう。

 6月24日の新馬戦で、ダンツクレイオーが逃げ粘るところを3番手から差し切ったのがアリアだった。ダンツクレイオーはそのあと未勝利戦を好指数で勝ち上がっており、成長余力を考えればアリアが連軸の中心になるのだろうか。

 2番手から直線抜け出すレースぶりで、新馬戦を勝ち上がったパッセも指数上位で余力十分。ただ、デビューは福島だけに、函館の芝コースが合うかどうか。

 未勝利勝ちながら、カシアスは前走のレース内容が秀逸だった。道中3、4番手に控えて、直線の残り200から追い出すと、あっという間に差をひろげて快勝。鋭い差し脚に見どころがありそうで、中心に取りたいと思う1頭だ。そのカシアスを新馬戦で破っているのがナンヨープランタンも、上位を狙える1頭だろう。

(函館2歳S)1着    2着    3着
07年    A a   -     D d
08年    -     AYa   -
09年(札幌)B     AZc   -
10年    -     AX    C
11年    B b   C c    Y
12年    A a   D     -
13年    A a    X    -
14年    C c   DXd   -
15年    B a   -     -
16年    -     B       c
(スローペース調整値-20/-10)

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2017年7月13日 (木)

第1301回難解なハンデ戦

 今週の重賞は函館記念の1レースだけ。
 函館記念はハンデ戦らしく、指数上位馬も苦戦の傾向が見える。一応、前走指数の高いABC馬が、10年の内7年で中心になっているが、ランク外の馬の活躍も目につく。
 1番人気は2着2回があるだけで、勝てていない。トップハンデ馬は1勝、2着1回。どちらも不振続きだ。

(函館記念) 1着    2着    3着
07年    -     -     BXd
08年    -     C      Zb
09年(札幌)C d   -     -
10年    AYb   C     -
11年    A      Y    DXb
12年    -     B     -
13年    -     -      Z
14年      d   C     A
15年    -      Zb   -
16年    -     A     D

 今年はタマモベストプレイ、ヤマカツライデン、ルミナスウォリアー、ナリタハリケーン、マイネルミラノ、サクラアンプルール、スーパームーンなどが指数の上位馬たちだ。

 トップハンデは58キロのマイネルミラノ。函館の芝は(2001)と、コースの適性は高い。昨年の函館記念を逃げ切って勝ち、今年の春には2、3番手に控えて福島民報杯を勝っている。ただ、相手が低調だとはいえ、58キロのハンデはかなり厳しいのではないか。

 今年になって重賞を勝っているのは、中山金杯を勝ったツクバアズマオーに、前走、鳴尾記念を制したステイインシアトルの2頭だけ。ともに57キロのハンデを背負うが、休み明けのツクバアズマオーは、指数上さほど抜けた存在には見えない。ここは指数の高さと距離適性、順調さからステイインシアトルを推したいと思うが、ヤマカツライデン、マイネルミラノ、タマモベストプレイなど、強力な逃げ、先行馬がそろっており、ステイインシアトルが、すんなりと先手が取れるかどうか。勝ち星の5勝は全て逃げ切りでの勝利で、控えての勝利はないだけに、ここは各馬の出方が気になるところ。ただ、4コーナー2番手なら2着2回とレースになっており、無理することはないのかもしれない。

 どうしても逃げたいのはヤマカツライデンだ。近走は逃げ一手の戦法でG1、G2戦を戦ってきたが、結果は厳しかった。ここは距離が少し短くなるが、これまで強い相手に戦ってきた経験とスタミナが生かせるのであれば、逃げ切りもあるかもしれない。

 もう1頭、気になるのは3歳馬サトノアレス。2歳時に朝日杯を勝って、最優秀2歳牡馬に選出された好素質馬だ。前走の巴賞は8頭立て、相手も低調だったとはいえ、余力十分で快勝。ここは54キロとハンデにも恵まれている。前々でやりあってペースが上がることも考えられ、鋭い差し脚が生きる展開なら勝機は広がるだろう。

 いずれにしても難解なハンデ戦で、軸馬を決めたとしても、連下の相手をどう取るのかも、また悩ましい。

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2017年7月 6日 (木)

第1299回逃げ馬と追い込み馬

 福島のメインは七夕賞。1番人気馬は過去10年で2勝、2着1回、3着2回。過去10年の内8回は10番人気以下の馬が3着までに浮上して、3連単は高配当が多いハンデ戦だ。指数上は平均指数や過去の指数が高い馬たちの連対率が比較的高い傾向にある。

(七夕賞)  1着    2着    3着
07年     Za    Xa   D
08年     Z    -     B b
09年    BYa   -      Z
10年    -     -     CZb・Cd同着
11年(中山)-     AYa   -
12年    B c    Yb   -
13年    C c    Xc   -
14年    -     -     CYa
15年     Xa   -     A
16年    -      Xa   -

 今年は、タツゴウゲキ、ゼーヴィント、ヴォージュ、バーディーイーグル、マルターズアポジー、マイネルフロスト、フェルメッツァ、スズカデヴィアスなどが指数の上位馬たちだ。

 小回りで直線の短い福島だけに、4コーナーで先行集団に取り付いていなければ、勝利は遠い。後方一気の追い込みで勝ったのは10年間で1頭だけだ。

 逃げるのはマルターズアポジー。ハイペースで逃げるのが特長だが、そのペースについていける馬はいないだろう。前走2000メートルのG1大阪杯でも単騎大逃げ。直線でも良く持ちこたえていたが最後は失速して12着。さすがにG1の壁は厚いが、G3なら話は違う。昨年秋に福島記念を、今年の2月には小倉大賞典を勝って、重賞は2勝。ここでは実績上位だ。小回りの福島は4戦3勝と大得意にしており、トップハンデは楽ではないが、自分のペースで逃げれば勝機は大きい。

 他では4歳馬のゼーヴィント、ヴォージュが気になる存在。とりわけ、2番手先行から直線差し切り勝ちの王道競馬で連勝中のヴォージュは、ハンデも53キロに恵まれた。2000メートル戦は(5110)と距離適性も高く、重賞初挑戦とはいえ、一発かあっても不思議ではない。

 ダート1400メートルの重賞プロキオンSは、2012年から中京競馬場での開催になった。同距離で行われてきた以前のデータも含めて、前走指数の上位馬の連対率が圧倒的に高い。
 今年の指数上位はカフジテイク、キングズガード、ベストマッチョ、ナンチンノン、ブライトラインなど。

 重賞実績ではカフジテイクが最上位だ。近走はダート重賞で1勝、3着2回。前走ドバイのG2戦5着も含めて、5戦連続で重賞5着以内に好走している。G1フェブラリーSは3着だったが、そこでも1番人気に推されたダート界の雄だ。また、国内のレースでは3戦連続100を超すスピード指数を記録しており、指数の高さと安定感でも他を一歩リードする存在だろう。

 脚質は頑固なまでの後方一気。それだけにスローペースで前残りになるようなペースでは少し苦しい。これまで勝ち星の7勝は全て1400メートルまでの距離であげたもので、比較的道中のペースの落ち着く1600メートル以上の距離では、追って届かずの惜しいレースが目につき、まだ勝ち星がない。直線の長い中京の1400なら、追い込みもきく得意な舞台のはず。負担重量も57キロなら追い込む脚にマイナスにはならないだろう。

(プロキオンS)
       1着    2着    3着
07年(阪神)A c   CXa    Zb
08年(阪神)B     AYb    Xa
09年(阪神)A     A     DYb
10年(阪神)A     CXa   A c
11年(京都)  b   BXa   -
12年    -     D b   B
13年    -     B     C c
14年    A c   A     -
15年     Zc   B     -
16年    D     BZ    -
(海外、地方競馬を減戦して計算)

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2017年6月29日 (木)

第1297回波乱含みのハンデ戦

 今週から函館に加え、福島と中京が始まる。夏競馬も本番を迎える。
 福島開幕週は3歳限定のハンデ戦、ラジオNIKKEI賞がメイン。
 指数上は、前走指数上位馬や平均指数上位馬、過去の指数上位馬たちが中心になっているものの、はっきりとした傾向はつかみにくい。最近の5年に限ると1番人気が2勝、2着2回と、比較的健闘している。トップハンデ馬は過去10年で1勝、2着1回。こちらは相変わらず不振続きだ。近年は、1番人気の活躍に合わせて、前走指数上位馬たちの健闘が目立つようにみえる。

(ラジオNIKKEI賞)
       1着    2着    3着
07年    -      Z     Z
08年    -      Xb   -
09年    -     -     B d
10年    C     -     AYb
11年(中山)A b    Yc    Xa
12年    -      Yc   -
13年    -     A d   -
14年    DZ    DXa   C d
15年    DY     Xa   -
16年    C     B     -

 今年は、ニシノアップルパイ、ライジングリーズン、サトノクロニクル、グランドボヌール、マイネルスフェーン、マイブルーヘブンなどが指数の上位馬だ。

 福島は開幕週。馬場状態は良好のはずだが、洋芝のオーバーシードに加え、エアレーション作業も入って、馬場は比較的力のいる作りになっている。さらに梅雨時だけに、週末に雨があれば、スタミナがあり、長く差し脚を使える馬たちに向く馬場になるのではないか。

 トップハンデはサトノクロニクルの57キロ。続いて56キロのマイネルスフェーンとクリアザトラックの2頭だが、馬場が悪化すると、重ハンデ馬たちは少し苦しいかもしれない。金、土曜日は雨模様の予報もあり、気にかかるところだ。

 先行力があるのは、ニシノアップルパイ、サトノクロニクル、グランドボヌール、クリアザトラック、ウインガナドル、セダブリランテスなど。

 重ハンデ馬を除けば、先行して押し切るスタミナのあるニシノアップルパイが最上位だろう。ただ鋭い差し脚には欠けるだけに、過信は禁物かもしれない。

 先行して、長く使える差し脚での上位馬は、ウインガナドル、クリアザトラック、セダブリランテスなど。いずれも指数上はランク外になってしまうが、スローペース気味の流れになりそうだけに、差し脚の鋭さが決め手になるかもしれない。

 中京競馬場の開幕週は、芝1200メートルのハンデ戦、CBC賞。
 今年の指数上位は、タイムトリップ、ティーハーフ、シャイニングレイ、アリンナ、トーセンデューク、エイシンスパルタン、セカンドテーブルなど。

 注目したいのは5歳馬のシャイニングレイ。新馬戦、ホープフルSを連勝。期待を集めたディープ産駒の1頭だった。続く3歳春の弥生賞では1番人気に推されたが、期待に応えられず7着。そのあと、屈腱炎を発症して、2年間の休養を余儀なくされた。今年の春、ようやくレースに戻ってきたが、ダートの仁川Sは6着、福島民報杯は14着と、成績はイマイチ。デビューからずっと2000メートル戦を使ってきたが、前走、芝の1400に距離を短縮、安土城Sに臨んだところ、楽に先行して直線、鮮やかな差し切り。いきなり重賞でも通用する高指数で快勝した。

 2000メートル戦では、前半のスピードが優って、行きたがるレースが多かった。実際、福島民報杯では押さえきれず、単騎大逃げになって、直線失速してしまった。前半からスピードを上げていける短距離があっているのだろう。結果的に距離を短くして大正解だった。ただ、まだ道中で手綱を引っ張るところもみえ、更に距離の短い1200の適性がより高いのかもしれない。素質馬が適性のある距離を見つけたようで、この先々も注目してみたい。

(CBC賞) 1着    2着    3着
12年    A c   C     A b
13年    CXa   A       d
14年    -      Yc   D
15年    A a    X     Yd
16年    -     -     DXc

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2017年6月22日 (木)

第1295回キタサンブラック中心

 春のグランプリ宝塚記念。今年は11頭建てと少し寂しくなった。
 指数上は、過去10年のうち8年で連対する平均指数の上位馬が中心になっているが、前走、スローペースの長距離を使った馬も多く、指数上位馬だけで決着するわけではないので要注意だ。1番人気は2勝、2着4回、3着2回。連対率は60パーセント。

(宝塚記念) 1着    2着    3着
07年    -     A a   -
08年    -     A a   -
09年    C a     d    X
10年    -      Yb   -
11年    -     A      Xa
12年     Zb   -     -
13年    CXa   -     -
14年     Zd   -     C
15年     Yb   -       d
16年    -     A     B a
(海外、公営の成績は減戦して集計)

 今年は、キタサンブラック、シュヴァルグラン、ゴールドアクター、シャケトラ、スピリッツミノル、サトノクラウン、レインボーラインなどが指数の上位馬たちだ。
 G1を勝っているのはキタサンブラック、ミッキークイーン、ゴールドアクター、サトノクラウンの4頭だけ。

 注目は何といっても、古馬最強ともいうべきキタサンブラックだろう。全成績は16戦10勝、2着2回、3着3回、着外1回。G1戦は現役最多の5勝をあげている。古馬になった2016年以降、昨年の天皇賞・春とジャパンカップを勝ち、年末の有馬記念は2着に負けたが、今年になって、大阪杯、天皇賞・春とG1を連勝した。古馬になってからG1は4勝、2着1回、3着1回。

 先行して堂々と押し切る横綱相撲で、ハイペースにもスローペースにも対応でき、距離適性も2000から3200までと幅が広い。古馬になってから勝てなかったレースは、昨年のG2大阪杯2着、宝塚記念3着、有馬記念2着と3レースあるが、いずれもキタサンブラックの負担重量よりも軽い馬たちに足元をすくわれたもので、負けたレースであっても、メンバー中もっとも高いスピード指数を示してきた。安定感は抜群だ。

 前走の天皇賞・春は2番手から。ハイペースで逃げたヤマカツライデンを4コーナー手前でとらえて先頭に立つと、追ってくるシュヴァルグラン、アドマイヤデウス、サトノダイヤモンドたちを難なく抑え込んだ。11年前にディープインパクトがつくった記録を1秒近く更新するレコードタイムでの勝利で、スピード指数は104という高レベルの指数だった。

 サトノダイヤモンドは早々に出走回避宣言。昨年の宝塚記念で先着を許したマリアライト、ドゥラメンテも不在なら、現役最強馬キタサンブラックの名にかけて、負けるわけにはいかないだろう。

 キタサンブラックの相手は、天皇賞・春の2着馬シュヴァルグランを筆頭に、ゴールドアクター、サトノクラウン、シャケトラ、レインボーライン、ミッキーロケット、ミッキークイーンなどだろう。

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2017年6月15日 (木)

第1293回指数上位が中心のダート重賞

 3歳のダート重賞・ユニコーンSが東京のメインレース。
 過去10年、指数上位馬が圧倒的に強く、2013年の勝ち馬以外は、1、2着馬すべて指数上位のランク馬が占めている。前走指数の上位馬、平均指数の上位馬はともに10年連続で連対中だ。1番人気馬も(5302)と安定した成績を残し、勝ち馬は全て3番人気までの馬たち。比較的順当な結果が多い。

(ユニコーンS)
       1着    2着    3着
07年    A b    Xa   -
08年    BXc    Zc   -
09年    A c   C b    Xa
10年     Yb   C     -
11年    D d   BZc   BY
12年    D       d   C b
13年    -     B b   D・-同着
14年    DZb   A     -
15年    A     D d   BYc
16年    C b   A     CXa
(スローペース調整-15/-5)
(海外、公営戦は減戦して集計)

 今年は、アンティノウス、サンライズソア、ラユロット、サンオークランド、ウォーターマーズ、テイエムヒッタマゲなどが指数の上位馬たちだ。

 連軸に向くのはダートで2戦2勝のサンライズソア。ダート向きのスタミナがあるアンティノウス。牝馬ながら、前走、NHKマイルCで2着のリエノテソーロなどだろう。

 サンライズソアは、前走、青龍Sを3番手で先行して、直線、鮮やかに抜け出し勝利をつかんだ。重馬場でスピードが求められるレースにも対応できており、鋭く切れる脚は上位だろう。

 サンライズソアとは逆に、力のいるダート戦を先行して、直線、大きく突き放して快勝したのがアンティノウス。前走のダート指数の高さは世代ナンバー2の高レベルにあり、バテないスタミナは高く評価できる。引き続きルメール騎手が手綱を取るのも心強いだろう。

 牝馬のリエノテソーロは前走、13番人気ながらNHKマイルCで2着に好走。勝ったアエロリットとともに牝馬でワンツーを決め、基礎能力の高さを示した。ダートは2歳時に、紋別(JG3エーデルワイス賞)、川崎(JG1全日本2歳優駿)で連勝しており、不安もない。切れる差し脚は、ここでも武器になりそうだ。

 今週から函館競馬も始まる。開幕週を飾る重賞は函館スプリントS。
 過去10年、平均指数や前走指数の上位馬たちの連対率が高く、指数上位馬が中心になっている。
 今年は、セイウンコウセイ、キングハート、ジューヌエコール、エポアス、シュウジ、ラインハートなどが、指数の上位馬たちだ。

 注目は前走、G1高松宮記念を快勝したセイウンコウセイだろう。未勝利を脱するのに7戦と時間を要したが、昨年3月、未勝利戦を勝ってからは8戦5勝、2着2回、着外1回。前走はついにG1高松宮記念を勝つ快進撃だ。

 成績をさかのぼってみると、1200、1400といった短距離戦に実績が集中しており、デビュー当初使っていた1600から1800の距離は少し長かったのだろう。芝1200メートルは(3100)と連対率も100パーセント。文句なしの適性を示している。函館は洋芝のコースになるが、稍重の高松宮記念でも見せた通り、力のいる馬場も得意のようで、函館の洋芝が合わないとは思えない。

(函館スプリントS)
       1着    2着    3着
07年    A b   -     B c
08年    AXb    Zd    Yc
09年(札幌)A      Yd    Xa
10年    CZd    Xa   -
11年    B b   A     C
12年     Zc   AYa   -
13年     Xc   -     -
14年     Xb   B     -
15年      d   C     -
16年    -     B     -

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