2018年5月24日 (木)

第1389回 ダノンプレミアムに期待

 今週は第85回日本ダービー。
 スピード指数が公表された1992年以降、26年間で指数上ランク外の馬がダービーを勝ったのは1996年のフサイチコンコルドと、2000年のアグネスフライト、昨年のレイデオロの3頭だけで、ダービーはスピード指数の上位馬が圧倒的に強いレースだ。

 また、2001年以降の過去17年間、1番人気馬は11勝をあげ、2、3番人気馬があわせて5勝をあげている。1、2、3番人気以外では7番人気馬が1勝しているだけで、人気上位馬が中心といえそう。

(ダービー) 1着    2着    3着
01年    BYb   A d   -
02年     Xa   -     -
03年    A     D     -
04年    BZb   -     D
05年    A a   C b   B
06年    A      X    B a
07年    DXc    Z    DZb
08年    AXa   -     BYb
09年     X    -      Z
10年    C     C     B a
11年    AYa   -       d
12年    DYc   -      B
13年     X    B a   -
14年    CZa   A a   -
15年    AZb     d   DXd
16年    BYa   C d   A c
17年    -       a   DY
(スローペース調整-15/-5)

 今年はステイフーリッシュ、アドマイヤアルバ、コズミックフォース、エポカドーロ、ダノンプレミアム、ステルヴィオ、キタノコマンドール、ゴーフォザサミットなどが指数の上位馬たちだ。

 ダービーの中心勢力は、もちろん皐月賞組だが、今年は4戦4勝のダノンプレミアムが挫石のため皐月賞を回避。出走していれば断然の人気で、勝利の可能性も十分にあっただけに、ダノンプレミアムの取捨が重要なポイントになりそうだ。

 ダノンプレミアムは2歳12月の朝日杯を勝って、最優秀2歳牡馬に選出された。その時のスピード指数は「85」という高レベルで、その指数は今も現3歳牡馬のナンバー2にランクされている。年明けの初戦になった3月の弥生賞は、スローペースで逃げるサンリヴァルの離れた2番手につけ、直線、馬場の良い外にコースをとると、反応よく一気に加速して快勝した。最速の上りで追ってきたワグネリアンも相手にならなかった。

 これまでは先行して、直線で差し切る王道のレーススタイルで勝ち続けているが、それでいて差し脚も常に上位にあり、先行馬に余裕の差し脚を使われては、後続馬は苦しいだろう。実際、4勝ともスキがない完勝のレースばかりだった。2400の距離は未経験ながら、ハイペースにならない限り、距離が課題になるとは思えない。

 弥生賞を完勝して、「さあ、皐月賞へ」という時点での回避だっただけに残念だったが、指数のレベルの高さ、4戦4勝の実績、余裕の差し脚はここでも断然だろう。状態に問題がなければ、中心は自然とダノンプレミアムに落ち着くのではないか。

 相手は皐月賞を勝ったエポカドーロが筆頭。皐月賞は大逃げを打った馬たちを先に行かせ、離れた4番手からの差し切り勝ちだった。展開に恵まれたとする見方もあるが、力で押し切れるスタミナは、距離が伸びて、より生かされるのではないか。

 皐月賞で上りが良かったのは、4着ステルヴィオ、5着キタノコマンドール、6着グレイルの3頭。ともに最速の34秒8の上りタイムだった。前残りの流れが向かなかったといえそうで、直線の長い東京コースで巻き返しもありそうだ。

 他では京都新聞杯を高指数で勝ったステイフーリッシュ、3戦3勝のブラストワンピース、青葉賞の勝ち馬ゴーフォザサミットなども有力馬の一角を占めるだろう。

 ハンデ戦の目黒記念は、昨年、久しぶりにトップハンデ馬が勝ったが、基本的にトップハンデ馬は苦戦が多い。1番人気は過去10年で1勝、2着5回、3着1回。指数上は、過去10年のうち7年で連対する平均指数上位馬が連軸の中心を担っているが、ランク外の馬も活躍が目立つ。

 今年は、トウシンモンステラ、チェスナットコート、ウインテンダネス、ソールインパクト、フェイムゲーム、ゼーヴィント、サウンズオブアースなどが指数の上位馬たち。

 トップハンデはフェイムゲームだが、59キロはさすがに苦しいだろう。
 指数上位馬で比較的ハンデが楽なのは4歳馬チェスナットコートだろう。前走、天皇賞(春)は中団から5着に押し上げ、指数も自己ベストの91をマークした。強い相手に5着は、成長を感じさせる。2400メートル以上の距離は(2102)だが、連対できなかった2戦も差のない5着。長距離適性は高いだろう。

(目黒記念) 1着    2着    3着
08年    AZd   C b   -
09年     Z    A a   -
10年    C     -     A
11年    -     B c   C
12年     Yd   C     C d
13年    -      Yc   -
14年    AZa   CYb   -
15年     Y    -     D d
16年    -     -      Xa
17年    -       b   -

 葵Sは、今年から重賞に格上げされた3歳芝1200メートル戦。 
 指数上位は、ミッキーワイルド、トゥラヴェスーラ、ウィズ、アンヴァル、タイセイプライド、アサクサゲンキなど。
 1200メートル戦で鋭い瞬発力を示しているトゥラヴェスーラが中心になりそう。

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2018年5月17日 (木)

第1387回 アーモンドアイ中心

 今週はオークス。
 3歳牝馬のG1だけに、過去10年の連対馬は前走指数上位馬が中心。なかでも、前走指数の高い馬A、B馬が有力にみえる。他に、平均指数の上位馬や過去の指数上位馬も差なく好走しており、指数上位馬が連軸向きだろう。

 1番人気馬は過去10年で、4勝、2着2回、3着1回。連対率は60パーセント。前走、桜花賞組は8勝をあげて断然の中心。他に、忘れな草賞の勝ち馬が2勝、フローラSの勝ち馬が1勝をあげている。

(オークス) 1着    2着    3着
08年     Zb   B     A d
09年    A c   B a   C
10年   (AZa)(c)1着同着  Z
11年    -     D     B d
12年    AYa   B b   -
13年    -     -     -
14年      c   DY    AX
15年    BX    -     C
16年    AXa   B b   -
17年    BZa   -      Xb
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数上位馬は、アーモンドアイ、ラッキーライラック、リリーノーブル、オールフォーラヴ、トーセンブレス、マウレア、レッドサクヤ、ウインラナキラなど。

 中心は桜花賞を圧倒的な差し脚で完勝したアーモンドアイだ。

 今年の桜花賞は、3番手で先行したラッキーライラックが直線なかばで抜け出したが、後方から大外一気に駆け上がってきたアーモンドアイが、実に鮮やかな差し脚で16頭の馬群を置き去りにして快勝した。

 アーモンドアイのスピード指数は「86」の高レベルで、これは牡馬を含めて、現3歳世代の最高指数だ。過去の桜花賞馬と比べても、2007年のダイワスカーレットと並ぶ高指数で、阪神コースが新しくなった2007年以降の桜花賞で「84」以上のスピード指数を示したのは、2007年の勝ち馬ダイワスカーレット(86)と、2着のウオッカ(84)、2009年のブエナビスタ(84)の3頭だけ。アーモンドアイは、指数上、過去の名牝たちと並ぶか、それ以上の素質をも秘めていることを示している。

 2400メートルの距離が課題とされているが、アーモンドアイの驚異の差し脚は、距離が伸びてさらに輝きを増すのではないか。

 桜花賞組とはすでに決着がついており、相手の筆頭は別路線組のサトノワルキューレだろう。サトノワルキューレは2400のゆきやなぎ賞を勝って、前走は2000メートルのフローラSを快勝した。距離の経験は大きいし、東京向きの長く使える差し脚に注目したい。

 桜花賞組からは、2、3着のラッキーライラック、リリーノーブルが有力候補。アーモンドアイ、サトノワルキューレがともに後方からの差し脚に懸ける馬たちだけに、先行脚質を生かしての粘り込みに注目したい。

  他では、忘れな草賞を勝ったオールフォーラヴ、水仙賞を勝ち上がってきたロサグラウカの先行差しにも要注意だ。

 平安Sは5月の開催になり、距離も1900メートルで行われるようになって、今年で6年目。ダートの重賞戦だけに、前走指数上位馬が中心だ。

 今年は、グレイトパール、メイショウウタゲ、ミツバ、トップディーヴォ、テイエムジンソク、クインズサターンなどが指数の上位馬たち。

 とりわけ、ダートで6連勝中の5歳馬グレイトパールが有力だろう。昨年、この平安Sを高指数で勝ったあと、骨折で11か月の休養を余儀なくされたが、復帰戦となった前走アンタレスSも中団後方から追って、難なく快勝して見せた。先行してもよし、中団後方から追ってもよしと、脚質も自在。展開に左右されることなく、強さを発揮してきたが、ここもさらに連勝を伸ばすのではないか。

 ミツバ、テイエムジンソク、ナムラアラシなどが相手の中心になりそう。

(平安S)  1着    2着    3着
13年    AXa   B      Yc
14年    -       c   B
15年    -     BZc    Xa
16年    AYc     d   B b
17年    B     D d   -
(海外、公営のレースは減戦して集計)

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2018年5月10日 (木)

第1385回 しぶといアエロリットに期待

 ヴィクトリアマイルは牝馬限定のマイルG1。過去10年、1番人気は3勝、2着3回だが、1番人気で勝ったのは名牝として名高いウオッカ、ブエナビスタ、ヴィルシーナの3頭。2着もウオッカ、ブエナビスタ、ミッキークイーンだけで、圧倒的な能力上位でない限り、1番人気は疑ってかかった方がいいかもしれない。

 世代的には過去10年で6勝をあげている4歳馬が中心。4歳馬が連対できなかったのは3連単で2000万超馬券になった2015年の1度だけだ。

 指数上は、前哨戦などにスローペースが多いこともあり、ランク外の馬たちが上位に浮上しており、指数上位馬が圧倒する状況ではない。

(ヴィクトリアマイル)
       1着    2着    3着
08年    -     B      Za
09年    CXa   -     -
10年     Xb   -     C c
11年    BYc   DXa   -
12年    A     -       Zc
13年    -     -     A d
14年      d    d     Xb
15年    -     A     -
16年     Y    DZb   BYa
17年    -     -     -
(スローペース調整値-10/0)

 今年は、アエロリット、レッツゴードンキ、カワキタエンカ、デンコウアンジュ、リスグラシュー、エテルナミノル、アドマイヤリードなどが指数の上位馬たちだ。

 中心勢力になる4歳馬で、マイルの重賞を勝っているのは、アエロリット(NHKマイルC)、レーヌミノル(桜花賞)、ソウルスターリング(阪神JF、チューリップ賞)、ミスパンテール(阪神牝馬S、ターコイズS)など。

 マイル戦とはいえ、ここはペースが落ち着き、先行馬に向く流れになりそう。逃げるのはカワキタエンカ、2番手がアエロリットの隊形だが、ともにハイペースにも対応できるものの、あえて無理なペースを作ることはないはず。阪神牝馬S組はスローペースだっただけに、追走には苦労しそうで、中団からの差し脚に懸けることになるだろう。

 中心には先行力がある4歳馬アエロリットを推したい。桜花賞5着の後、牡馬相手のNHKマイルCを勝利。続くクイーンSも勝って秋華賞に臨んだが、距離と馬場が合わなかったのか7着まで。休み明けの前走、中山記念は一旦交わされながらも2着に盛り返すしぶといレースを見せ、好調子をうかがわせる。

 近走は1800メートル以上を使って、結果も残しているが、マイル向きの素軽いスピードがあり、マイルの距離適性の方が高いのではないか。東京コースは(2100)。今週からBコースで先行馬に向く。

 他では阪神JFを勝って最優秀3歳牝馬の栄誉を得たソウルスターリング。桜花賞は3着に負けたが、オークスは期待通りに勝利をつかんだ。その後は毎日王冠、天皇賞秋、ジャパンカップと、結果は残せなかったが、牡馬の一線級を相手に戦ってきた。前走、阪神牝馬Sでは10着だったが、ひと叩きされて、巻き返しもあるだろう。ただ、マイルの距離が合うかどうか。疑問は少し残る。

 阪神牝馬S組では、勝ったミスパンテールを筆頭に、2着のレッドアヴァンセ、3着リスグラシュー、4着アドマイヤリードなどの差し脚が逆転候補だ。

 京王杯スプリングCは、1番人気が過去10年で1勝、3着1回と大苦戦。指数上は過去10年で9度連対している平均指数上位馬が連軸向きだ。ただし、ランク外の馬たちも5勝をあげて、1、2着がランク馬同士で決着したこともない。

 今年はキャンベルジュニア、グレーターロンドン、ダンスディレクター、テオドール、ビップライブリー、アドマイヤゴッド、ウインガニオンなどが指数の上位馬たちだ。

 短距離のスピードでは8歳馬ながらダンスディレクターが上位だろう。前走、高松宮記念は中団から内に入れて追ったが4着まで。それでも健在ぶりはアピールできた。ここでも人気になると思うが、期待にこたえられるかどうか。

 ペースは速くなりそうで、一定のスタミナは求められるはず。
 スタミナで浮上してくるのはキャンベルジュニアだろう。前走はマイル戦を3番手で先行。先行馬総崩れの厳しい流れをものともせず、直線、先頭に立ち、ゴール前で交わされたとはいえ、最後までよく粘って2着だった。1400は3戦とも10着以下に大敗しているが、馬場が悪かったり、先行できなかったりと、敗因は距離適性とは別にあったのではないか。差し脚の鋭さは持ち合わせており、軽い馬場で先行できれば、快勝もあるのではないか。

(京王杯スプリングC)
       1着    2着    3着
08年    BYb   -     AXa
09年    -     AYa   C
10年    -     BYc   A
11年    -     BYb    Zd
12年      a   -      C
13年    -     -     -
14年    -     A c   -
15年     Xb   -     -
16年    BXa   -     A b
17年    DYc   -       b

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2018年5月 3日 (木)

第1383回 牝馬テトラドラクマに期待

 NHKマイルCの1番人気は過去10年で6勝と上々。ただ、10番人気以下の馬たちも上位をにぎわしており、3連単は高配当も多い。
 指数上は前走指数上位馬や、過去の指数上位馬が連軸の中心になっている。近年、指数上位の牝馬が2連勝中で、今年も要注意だろう。

(NHKマイルC)
       1着    2着    3着
08年    A a   B     -
09年    -     -     -
10年    -     C     A a
11年     X    -     -
12年    D      Zc   -
13年     Y    -     -
14年    DYc   B     CZ
15年    AZb   -     -
16年     Xb   AYa   -
17年    CX    -      Yc
(スローペース調整-10/0)

 今年は、プリモシーン、テトラドラクマ、アンコールプリュ、ギベオン、タワーオブロンドン、ケイアイノーテック、ダノンスマッシュ、ファストアプローチなどが指数の上位馬たちだ。

 逃げるのはカシアスになりそうだが、ペースは遅くなりそうで、先行馬に向く展開だろう。指数上位馬で先行力かあるのは、牝馬のテトラドラクマだ。

 テトラドラクマは前走、クイーンCを好指数で快勝。ペースは比較的厳しかったが、4コーナー手前、2番手から早々と先頭に立つと、後続に詰め寄られることもなく、そのまま押し切って勝った。NHKマイルCでも、逃げるカシアスを早目にとらえて、直線、クイーンCのように押し切れるかどうかだが、東京のマイル戦は(2100)とコース適性もあり、指数の高さと合わせて、ここは中心に推したいと思っている。 

 ほとんどが2勝馬の中、ただ1頭4勝をあげているのがタワーオブロンドン。朝日杯3着の後、前走、アーリントンCでは中団後方から長くいい脚を使って勝利をつかんだ。実績では最上位で、本来ならタワーオブロンドンが中心になるべき馬だろう。ただ、差し脚に懸ける馬とはいえ、際立った切れとは思えず、道中の位置取りが結果を左右するのではないか。

 他ではアーリントンC2着のパクスアメリカーナ、NZT2着のケイアイノーテックなどにもチャンスがあるだろう。

 京都新聞杯は、平均指数の上位馬が連軸の中心。
 今年の指数上位馬は、フランツ、タニノフランケル、アルムフォルツァ、レイエスプランドル、ケイティクレバー、ダブルシャープ、ロードアクシス、ステイフーリッシュなど。
 指数も接近して大混戦のレースだ。

 2200メートル戦だけに、ペースは落ち着きそう。前走、逃げて快勝したタニノフランケル、皐月賞は11着に大敗したが、先行力のあるケイティクレバーなどの前残りもありそう。皐月賞14着から巻き返しをはかるダブルシャープの差し脚にも要注意。

(京都新聞杯)1着    2着    3着
08年    -     A b   -
09年    AXb   D       d
10年    AYc   CZb   B a
11年    -     AYa   B
12年    D     AXa     c
13年    BXa   -     -
14年    -       d   -
15年    -     -     C
16年    DXb    Yd   AYa
17年     Zd   -     DY
(スローペース調整-15/-5)

 新潟大賞典はハンデ戦だが、前走指数の上位馬が健闘している。
 今年の指数上位馬は、マイスタイル、ロッカフラベイビー、ナイトオブナイツ、ハクサンルドルフ、ラインルーフ、ステファノス、トリオンフ、スズカデヴィアス、カレンラストショー、ケントオー、シャイニープリンスなど。

 指数の高さと安定感で、4歳馬トリオンフに期待したい。小倉大賞典を勝ち、前走、G1大阪杯で8着。先行力のある馬だが、大阪杯は出遅れて好位置が取れず、後方から無理に上がっていった結果、直線、脚をなくしたレースだった。自分のスタイルに持ち込めば成績も安定しており、指数もすでに90を超す重賞レベルにあり、連軸の中心に取りたい。

(新潟大賞典)1着    2着    3着
08年    -     C     -
09年    D     -     B c
10年    A b    Zd     a
11年    -     -     CXb
12年    B     -       b
13年    C     A     -
14年    -     A d   B a
15年    BZ     Z     Z
16年     Yc   AX    C
17年    C      X    A a

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2018年4月26日 (木)

第1381回 天皇賞(春)を制するのは

 京都芝3200メートルの天皇賞(春)が注目のレース。
 2000年以降、過去18年間の連対馬は、平均指数上位のabcd馬が16年間で連対して、連軸の中心を担っている。比較的、指数上位馬が活躍するレースだ。

 1番人気馬は、過去18年間で4勝、3着3回。10番人気以下の馬たちも過去10年の内6年で3着内に好走しており、3連単の配当が10万円以上だったのは10年間で8回にものぼる。

 過去18年間の勝ち馬は、4歳馬が半数を占める9勝、5歳馬は6勝、6歳馬が3勝。馬齢が若い方に分がある。

(天皇賞)  1着    2着    3着
00年    AXa     d   BZ
01年    DYb   D c   AYc
02年    -     DYb   CXa
03年    D      Yd   -
04年     Xb   -     CXa
05年    -     -     -
06年    AZ    BXa   -
07年    -     -      Yb
08年    -     BXb   A
09年    C     B b   AYb
10年    -     AYb   -
11年    B b   A a   C
12年    -      Xa    Zd
13年    DYc   D     -
14年     Xa    Yd   -
15年    AYa   -     -
16年    C       d   A
17年     Xc   BZd   A b

 今年の指数上位馬は、レインボーライン、アルバート、クリンチャー、サトノクロニクル、トーセンバジル、シュヴァルグラン、ミッキーロケットなどだ。

 昨年に続き、逃げるのはヤマカツライデンだが、ペースを落としても脚が残せるわけでもなく、ペースは上がるはず。大逃げを打つヤマカツライデンに、他の馬たちが動き出すのは2周目の向こう正面から。4コーナーで4、5番手に位置していなければ勝機がないレースだけに、後方待機の馬たちも、3コーナーの坂を過ぎるあたりには仕掛けていくことになる。直線、先行各馬がしのぎを削る叩き合いの中、馬場の真ん中を駆け抜けてくるのはどの馬だろう。

 勝率の良い4歳馬からはサトノクロニクル、クリンチャーが有力候補。

 前走、阪神大賞典で2着だったのがサトノクロニクル。不良馬場の菊花賞は10着に大敗したが、不良馬場が合わなかったのだろう。阪神大賞典では中団から、直線は勝ち馬(レインボーライン)と馬体を合わせるように上がってきて、ゴール前100メートルで振り切られてしまったが、2着に好走。長距離にも対応できる素質を見せた。

 阪神大賞典で1番人気に支持され、3着に粘ったのがクリンチャー。強い4歳世代の中心にある1頭だ。不良馬場の菊花賞では、後方から仕掛けて4コーナーで先行集団に取り付き、直線、果敢に先頭に立ったが、大外からキセキに交わされて2着だった。京都記念、阪神大賞典とも、近走は比較的前々でレースができているし、直線、押し切るスタミナも十分。距離の適性も高く、ここでも中心になる1頭だろう。

 阪神大賞典を快勝したのが5歳馬のレインボーラインで、3歳春のアーリントンC以来実に2年ぶりの勝利だった。昨年も天皇賞(春)に出走して12着、その後は宝塚記念5着、天皇賞(秋)3着、ジャパンカップ6着、有馬記念8着。強い相手のG1戦を戦い続けてきた。

 2000から2500メートルの距離では、少しスピードが足りない印象だが、スタミナのいる3000メートル以上の距離では、菊花賞2着の指数が88、昨年の天皇賞(春)が95、前走、阪神大賞典の指数は96と、いずれも安定して高いレベルの指数を示している。これまでは、距離不足で勝てなかったのだと思えば、この春の天皇賞こそ、レインボーラインにとって最大のG1取りのチャンスなのではないか。

 長距離適性からはアルバートが最上位だ。前走の阪神大賞典は4着も、これまで3000メートル以上の距離では(4003)。とりわけステイヤーズS3連覇が光る。天皇賞(春)は過去2年、6着、5着に好走しており、勝機もあるはず。

 他で気になるのが前走、日経賞を勝ったガンコ。昨年12月、芝に戦いの場を移してから3勝、3着1回と大きな変わり身を見せている。指数も一応のレベルにあり、直線の先行抜け出しに注目したい。

 3歳の青葉賞はダービートライアル。2着まで優先出走権が与えられる。
 スローペースのレースが多く、上がりの脚の戦いになりがちで、指数上位馬も苦戦の傾向が目につく。

 今年の指数上位馬は、ダブルフラット、ディープインラブ、ノストラダムス、カフジバンガード、ゴーフォザサミット、オブセッション、スズカテイオーなどだ。

 スローペースで、長く良い脚を使えるのはサトノソルタス、カフジバンガード、エタリオウ、トラストケンシンなどだが、ここは差し脚上位のサトノソルタスに注目したい。2戦目の前走、共同通信杯で2着に好走したが、直線、坂を上がってからの伸びは目立っていた。

 先行馬の中では逃げるダブルフラット。マイペースで逃げられそうで、そのまま押し切りもありそう。

(青葉賞)  1着    2着    3着
08年    A a   -      Xb
09年    -      Y     Z
10年    B a   -     -
11年    -     -     -
12年     Z    -     -
13年    -     -     -
14年    -     -     -
15年     Y    D     -
16年    B a   -     -
17年     Xa   -     B
(スローペース調整-15/-5)

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2018年4月19日 (木)

第1379回 差し脚上位は

 今週から東京、京都に開催が替わる。東京の開幕週はオークスの出走権を争うフローラSがメインだ。3歳重賞戦だけに前走指数上位の馬が連軸の中心になるが、牝馬限定戦はスローペースが多く、指数が低くても上がりの脚がある馬たちには注意が必要だ。

(フローラS)1着    2着    3着
08年    AY     Z    -
09年     Zc   D     -
10年    -     AYb   DYc
11年    -     -     CZc
12年    A b   -     -
13年    C     -     A a
14年    A      Zc    Yb
15年     Xa   A      Y
16年    -     -     -
17年    -     -     A a
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数上位馬は、オハナ、サトノワルキューレ、レッドベルローズ、ヴェロニカグレース、ノーブルカリナン、オスカールビーなど。

 3歳牝馬の2000メートル戦ならスローペースは必至で、直線の差し脚比べになるのだろう。スローペースで長く使える差し脚なら、サトノワルキューレ、ウスベニノキミ、サラキア、ノーブルカリナン、ラブラブラブなどが鋭い。

 なかでも、前走、牡馬相手の2400メートル戦を快勝したサトノワルキューレが中心だろう。ゆったりとしたスタートで、道中も最後方。3コーナー手前から進出して、4コーナーでは5番手。直線なかばでもう一段ギアをあげ、前を行く馬たちを突き放しての快勝だった。

 スローペースしか経験がないので、ここも位置取りは後ろになりそうだが、長くいい脚を使え、東京コースなら追って届かずの消化不良はないだろう。
 相手は先行できるレッドベルローズが最上位。

 京都のメインは読売マイラーズC。
 京都開催になった2012年以降の6年間で、1番人気は2着2回、3着1回と、まだ勝利がない。

 今年の指数上位はエアスピネル、ロジクライ、サングレーザー、グァンチャーレ、ガリバルディ、ブラックムーン、モズアスコットなど。

 中心は指数上位のエアスピネル、ロジクライの5歳馬の2頭に、4歳馬のサングレーザー。

 エアスピネルの前走はG1マイルCSで2着に好走。直線、勝ったと思える場面もあったが、ゴール前、わずかに交わされてしまった。ここまでの重賞成績、指数の安定感では最上位といえるだろう。マイル戦は(4311)、京都のマイルは(2200)と好走の条件がそろっている。

 ロジクライは3歳時にシンザン記念を勝ったが、そのあと骨折で2年近くの休養を余儀なくされた。昨年末の復帰後は、準オープン戦で7、2着の後、マイル戦を連勝。前走の指数はオープン馬にふさわしいレベルだった。先行力があり、堅実なレース運びができ、安定感もある。京都の1600は(2100)。ブランクを取り戻す快勝に注目だ。

 4歳馬サングレーザーは2着エアスピネルに半馬身届かなかったが、昨年のG1マイルCSで堂々の3着。マイル戦ではまだ勝ち星がないものの、強い4歳世代の1頭。ここからの組み立てもありそうだ。

(マイラーズC)
       1着    2着    3着
12年    A     -     D d
13年    AXa   -      Za
14年     X    BYb   CZc
15年      d   D     A b
16年    -      Yc    Xb
17年    DYc    Ya    Yd

 福島牝馬Sは平均指数の上位馬の連対率が高い。
 今年は、トーセンビクトリー、カワキタエンカ、ロッカフラベイビー、ゲッカコウ、ワンブレスアウェイ、ブラックオニキス、ノットフォーマルなどが指数の上位馬だ。
 小回りの福島だけに先行馬の前残りが有力。

 出走馬の大半が、前走、中山牝馬S組で、ここは再戦模様のレースだ。その中山牝馬Sを逃げ切って勝ったのが4歳馬カワキタエンカ。

 中山牝馬Sはハンデ戦で、カワキタエンカは53キロの恵ハンデだったとはいえ、直線の粘りは特筆できる内容だった。ローズS2着、秋華賞5着と、同世代の牝馬戦でも果敢に逃げて好指数、好成績を残してきた。ここでは指数も上位にあり、1800メートル戦は(3200)と距離適性も高い。ここも逃げ切りに期待したい。

 中山牝馬Sで56キロのトップハンデを背負って4着に好走したトーセンビクトリーが逆転候補になりそう。

(福島牝馬S)1着    2着    3着
08年    D     B     A
09年    -     D b   -
10年    A     C b   C
11年(新潟)-     D b   -
12年    B     AZ     Yb
13年    D b    X    BYc
14年      d   -     -
15年     Ya     c   -
16年    C     A     B
17年     Xa   -     -

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2018年4月12日 (木)

第1377回 差し脚比べなら

 牡馬クラシックの第1弾、皐月賞が今週のメインレース。
 過去10年、前走指数の上位馬や、過去に高指数がある馬などが連軸の中心になっている。1番人気は(2224)と、やや物足りない。2番人気も1勝どまりで、3番人気が2勝。上位人気馬の苦戦の傾向が目につく。前走、勝利している馬が10年のうち8年で皐月賞馬の栄冠を手にしており、前走、負けていながらも皐月賞を勝った2頭は、過去に高い指数があったランク馬だった。2着馬もランク馬が多いが、3着馬はスローペースで指数を下げている上がりの脚がある馬たちに要注意だろう。

(皐月賞)  1着    2着    3着
08年     Za    Zd   -
09年     Z    A     -
10年     Z    A     -
11年(東京)C b   -     -
12年    -      Y    B
13年    AYa     c   BY
14年    -     D      X
15年    CXb    Y    -
16年    D b   A     D b
17年    -     A     -
(スローペース調整-15/-5)

 今年の指数上位馬は、アイトーン、ケイティクレバー、ステルヴィオ、キタノコマンドール、エポカドーロ、タイムフライヤー、ワグネリアン、ジェネラーレウーノなど。

 4戦4勝のダノンプレミアムが回避したため、今年の皐月賞は混戦模様になった。

 期待と注目はステルヴィオ。サウジアラビアRC、朝日杯ではダノンプレミアムには勝てなかったが、ともに2着に好走。ダノンプレミアム以外には負けたことがなく、他のレースでは3戦3勝だ。

 サウジアラビアRC、朝日杯では好スタートも2の脚がつかず、後方からのレースになった。馬群でもまれるのが苦手なのかもしれないが、前走スプリングSでは楽に中団につけ、直線、先に抜け出したエポカドーロをゴール前、きっちりととらえて重賞勝ちを収めた。精神的にも進境を見せたレースだったのではないか。2000メートルは初距離だが、前走の差し脚はここでも上位のレベルにあり、問題なくこなせるだろう。

 スローペース気味の流れで浮上しそうなのが、差し脚鋭いワグネリアンとオウケンムーンだ。

 ワグネリアンの前走は弥生賞。勝ったダノンプレミアムの2着だったが、上りタイムは最速で、直線の坂上からのスピードは際立っていた。

 オウケンムーンは前走の共同通信杯で、直線5番手から長くいい脚を使って快勝。3連勝を決めた。ただ、これまで相手に恵まれた部分もありそうで、皐月賞は真価が問われるレースになりそう。

 他ではジェネラーレウーノ。目下3連勝中で、前走は京成杯を2番手から楽々押し切って勝った。休み明けで、未知数な部分も多いが、能力は足りるのではないか。

 気になるのが、逃げて3勝をあげているアイトーンだ。前走は若葉Sを好指数で逃げ切り勝ちを収めたが、直線いったん2番手に下がったものの、そこから差し返すパフォーマンスは能力のなせる業だ。週末は雨の予報もあり、追い込み馬は苦労しそうで、アイトーンの逃げ切りに要注意だ。

 ダート重賞のアンタレスSは、前走指数上位馬が連軸向きだ。
 今年は、グレイトパール、ナムラアラシ、ミツバ、アルタイル、ロンドンタウン、ディアデルレイ、メイショウウタゲ、クインズサターンなどが指数の上位馬たちだ。

 骨折のため11か月の休養明けだが、指数上はグレイトパールが最上位だ。先行して抜け出す王道競馬でダートは5戦5勝と、まだ底を見せていない。順当なら、あっさり6連勝すると思うが、どれだけ息ができているか。休み明けだけが、気になるところ。

 使われている馬ではナムラアラシ。好指数でオープン戦を連勝しているが、後方一気の差し脚の鋭さは高レベルだ。
 チャンピオンズC6着の後、大井の東京大賞典で6着、名古屋大賞典で2着のミツバも上がりは鋭い。

 ただし、差し脚で最上位は、連勝中の4歳馬ユラノト。スローペースでのものだが、ここは若干スロー気味の流れになりそうで、楽に先行して、直線、抜け出すレースなら勝機もあるだろう。指数はまだ高くないが、展開からはユラノトに向く流れだ。

(アンタレスS)
       1着    2着    3着
12年    AX    -     CYa
13年     Xc   AYa   -
14年    A b   B d   DXa
15年    AZc   C      Y
16年    -     B     -
17年    -     D      Ya
(地方競馬のレースは減戦して集計)

 3歳重賞アーリントンCは、昨年まで2月下旬の開催だったが、今年から4月に移動して、NHKマイルCのトライアルレースになった。
 今年の指数上位馬は、タワーオブロンドン、インディチャンプ、パクスアメリカーナ、ウォーターパルフェ、ダノンスマッシュ、ラセットなど。

 阪神の外回りのマイル戦だけに、スローペース必至で、長く使える差し脚が問われるレースだ。中心は京王杯2歳Sを勝ち、朝日杯で3着の指数上位馬タワーオブロンドンだろう。4か月振りのレースになるが、先行できて、差し脚も上位で、マイルの適性も高い。
 インディチャンプもタワーオブロンドンと並ぶ差し脚上位の1頭。他にダノンスマッシュ、レッドヴェイロンなどの差し脚も鋭い。

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2018年4月 5日 (木)

第1375回 無敗ラッキーライラック中心

 桜花賞は3歳G1戦だけに、前走指数の上位馬や、過去の指数の上位馬が連軸の中心。前走指数上位馬は過去10年で6勝をあげ、X馬が3勝をあげている。1番人気は3勝、2着1回、3着1回。2番人気は2勝、2着2回。1番人気馬が意外と不振なのは気になるところ。

(桜花賞)  1着    2着    3着
08年    -     -     B b
09年     Xa   -     -
10年    B       a   B
11年    B b   -       c
12年    DXa   -     BZ
13年    -      Yb   -
14年    A     B     C b
15年    DY    -     -
16年    B d   BZa   -
17年     Xd    Z    CYb
(スローペース調整-20/-10)

 今年は、フィニフティ、ラッキーライラック、レッドサクヤ、トーセンプレス、アンヴァル、ハーレムライン、マウレアなどが指数の上位馬たち。

 勝ち馬の前走は、過去10年で7勝をあげているチューリップ賞組が最多で、他路線組を圧倒している。チューリップ賞は桜花賞と同じ、阪神のマイル戦だけに、その経験が生きるのだろう。今年の指数上位馬でチューリップ賞を使っていたのは、ラッキーライラック、マウレア、リリーノーブルなど。チューリップ賞の1、2、3着馬たちだ。

 3月上旬のチューリップ賞を勝ったのはラッキーライラックだった。好スタートも、控えて3番手から。前を行く2頭と距離を開け、離れた位置取りになったが、直線、坂下で先頭に立つと、最速タイの上がりタイムを記録。後続馬に詰め寄られることもなく、完勝のレースだった。

 これでデビューから4戦4勝。指上も安定して高いレベルにあり、先行力だけでなく、差し脚でも上位だ。牝馬戦だけに過信は禁物だが、マイルは4戦4勝で距離に問題もなく、スローペースになりがちな阪神の外回りコースも2戦2勝。他に課題らしい課題も見当たらない。2歳時にはG1阪神JFを勝って、最優秀2歳牝馬にも選出された逸材で、ラッキーライラックの中心は揺るがないだろう。

 ラッキーライラックの相手は、チューリップ賞で鋭い上がりの脚を見せた2着のマウレア、3着リリーノーブルに加え、フラワーCで鋭い上がりの脚を使ったトーセンプレスたちが有力。他では、マイル戦を3連勝中のハーレムライン、前走指数最上位のフィニフティ、牡馬相手のシンザン記念で後方一気の脚を使って快勝したアーモンドアイ、フェアリーSを勝ったプリモシーンなどにも上位のチャンスがあるだろう。

 ニュージーランドTは3着までにNHKマイルCの優先出走権が与えられる。
 3歳重賞だけに、前走指数上位馬たちが連軸の中心。ただ、中距離の能力上位馬たちは次週の皐月賞からダービーへと歩を進めていく。それだけに、短距離、マイル路線は手薄なメンバー構成になりがち。その分、波乱にもつながりやすい。

 今年の指数上位馬は、ケイアイノーテック、エントシャイデン、アイスフィヨルド、アンプロジオ、ファストアプローチ、カシアス、カイザーメランジェ、ゴールドギアなど。

 マイルの瞬発力では、ケイアイノーテック、ラムセスバローズ、ファストアプローチ、カシアスなどが鋭い。
 なかでも、安定してマイルの指数が高いケイアイノーテックの差し脚に注目したい。3走前の朝日杯は4着、500万条件2着の後、前走500万条件を勝ち上がってきた。

 朝日杯に出走した馬も何頭かいるが、ケイアイノーテックの4着が最上位だ。朝日杯は勝ち馬(ダノンプレミアム)を除けば、2、3、4着は横一線。直線は、中団後方から差し脚を伸ばしたケイアイノーテックの脚が際立っていた。中山の1600は初めてだが、パワーのいる芝もこなすスタミナもあり、連軸に推したい。

(ニュージーランドT)
       1着    2着    3着
08年    -       c   DXb
09年     Xb     c   B c
10年    CX    -      X
11年(阪神)-     -     BX
12年    -     AZ    BZb
13年    CY    -     -
14年    AZc     c   A
15年    C a   B b    X
16年    CZ    -      Z
17年    D a   BX    A a
(スローペース調整-15/-5)

 阪神牝馬Sは一昨年から、内回り1400メートルから、外回りの1600メートルに距離とコースが変更になった。
 今年の指数上位は、ミエノサクシード、クインズミラーグロ、ソウルスターリング、エテルナミノル、リスグラシュー、アドマイヤリード、ラビットランなど。

 重賞の実績では桜花賞3着、オークス1着のソウルスターリングが最上位だ。牡馬相手のG1戦、天皇賞秋、ジャパンカップでも6、7着に頑張っており、牝馬相手なら負けられないだろう。ただ、スローペースの鋭い差し脚では少し物足りない部分もあり、実績通りの力を出せるかどうか。

 牝馬限定戦の外回りコースのマイル戦だけに、スローペースは必至。近走、スローペースで長くいい脚を使ってきたミエノサクシード、レッドアヴァンセ、ワントゥワン、エテルナミノル、リスグラシュー、ジュールボレールなどに流れが向きそうだ。なかでも、鋭い差し脚が持ち味のミエノサクシードに注目したい。

(阪神牝馬S)1着    2着    3着
16年    -     CYa   A d
17年    AYa   D     -

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2018年3月29日 (木)

第1373回 指数上位か4歳馬

 大阪杯は、昨年からG1に格上げされた。以前もメンバーのレベルはG1並みに高いレースで、G2時代のデータもそのまま生きてくるだろう。
 指数上は、過去10年の内9年で連対する前走指数の上位馬が中心になっている。1番人気馬も(4321)と圧倒的に強く、指数上位の人気馬が連軸の中心になりそう。過去10年、ランク外で連対した2頭は、いずれも4歳馬か牝馬で、5歳馬以上の牡馬の場合、指数上、ランク馬であることが連対の条件だろう。

(大阪杯)  1着    2着    3着
08年    A     BYb   -
09年     Yb     a   C
10年    A     B      Xa
11年    D     -     -
12年      c   A      Xa
13年    DXa    Zd   BYa
14年    D       b   AYa
15年    -     A d    Yc
16年    A       d   CY
----------------------
17年    AZa     d    Y

 今年は、ヤマカツライデン、ウインブライト、ペルシアンナイト、シュヴァルグラン、アルアイン、サトノダイヤモンド、ゴールドアクター、スワーヴリチャードなどが指数の上位馬たちだ。

 阪神の内回り2000メートル戦は、外回りコースと比べると直線が短く、先行馬に向くコースだ。レベルの高い馬がそろう大阪杯だけに、先行して直線でも差し脚を使えるスタミナがなければ、勝利はないだろう。その点から、サトノダイヤモンド、ゴールドアクター、スワーヴリチャード、シュヴァルグラン、ヤマカツライデン、トリオンフなどが有力馬に上がってくる。

 なかでも、スタミナ豊富で差し脚も使える5歳馬サトノダイヤモンドに注目したい。サトノダイヤモンドは2016年、皐月賞3着、ダービーはマカヒキに次いで2着。その後は、神戸新聞杯、菊花賞、有馬記念、阪神大賞典をすべて1番人気で4連勝。春の天皇賞3着の後、フランスに渡ってフォワ賞4着、凱旋門賞15着。

 フランスでは少し期待外れな結果だったが、帰国後の前走はスローペースの金鯱賞を中団から最速の上がりタイムで3着に好走。上がり指数からすると、33秒7の上がりタイムは限界値といえそうで、勝ち馬スワーヴリチャードとは位置取りの差だけ。3着とはいえ、内容は悪くなかった。

 これまで全成績は(7132)だが、フランスでの成績を除く国内戦だけなら(7130)。阪神の芝コースは3戦3勝と得意なコースだ。キタサンブラック引退の後、古馬トップの座をつかみとり、凱旋門賞大敗の雪辱をも果たしたい。

 相手の筆頭は4歳馬スワーヴリチャードだろう。ダービーはレイデオロに次ぐ2着、アルゼンチン共和国杯1着、有馬記念は4着に好走している。前走、金鯱賞は2番手で先行して、あとは直線、逃げ馬を差し切って完勝。スローペースを見込んで先行させたM・デムーロ騎手の好判断が生きたレースだった。

 ペースが上がった場合、流れについていけるか、疑問がないわけではないが、差し脚上位であることは間違いなく、ここもM・デムーロ騎手の手綱さばきが見どころになるだろう。

 他では昨年のジャパンカップ勝ち馬、6歳馬のシュヴァルグラン。ここは有馬記念3着以来のレースになるが、中団からの鋭い差し脚が持ち味で、阪神コースも合うはず。好レースが期待できるだろう。

 ハンデ戦のダービー卿CTは波乱が多い。過去10年、1番人気馬は(2206)とやや不振だ。
 今年の指数上位は、キャンベルジュニア、テオドール、マルターズアポジー、サンライズメジャー、レッドアンシェル、グレーターロンドンなど。

 過去10年で1勝、2着1回と、苦戦続きのトップハンデ馬は58キロのマルターズアポジー。果敢に逃げて、1600から2000メートルの距離で8勝をあげているが、58キロの重量で、まだ連対はない。

 恵ハンデ馬で好調をうかがわせるのはテオドールだろう。2走前に準オープンを好指数で勝ったばかりで、重賞は初挑戦。当然、ハンデは54キロと軽量だ。先行力とスタミナがあり、逃げるマルターズアポジーを追っても、容易にはバテないのではないか。

 比較的、逃げ先行馬が多く、ペースが上がる可能性もある。とするなら、中団からの差し脚が鋭いヒーズインラブ、グレーターロンドン、サンライズメジャーなどの浮上があるかもしれない。

(ダービー卿CT)
       1着    2着    3着
08年      c   -     -
09年    C     C     -
10年    CZc   CZb   -
11年(阪神)-      Xa    Zb
12年     Zc     b   A
13年    -     -     C a
14年     Xd   -     A 
15年    -     -     -
16年    B     CXb    Zb
17年    -     AZc   B b

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2018年3月22日 (木)

第1371回 勝ち馬は指数上位馬から

 春のG1、第1弾は中京競馬場の高松宮記念。
 2012年のコース改造後、1番人気は2勝、3着3回。連対率は少し物足りない。ただ1番人気が勝てない年も5番人気までの馬たちが勝っており、ここまでの6年間では3連単の配当も大荒れはない。
 全体として指数上位馬が強いという傾向が続いており、外国馬を除けば、勝ち馬は全て指数上のランク馬たちだ。

(高松宮記念)1着    2着    3着
08年    B      Zc   AYa
09年    AYd   DXa   D
10年    CZb    Y    D d
11年(阪神)CYc   B a   -
----------------------
12年    A c    Xc   B
13年    BXc   BZa   -
14年    A     -     B
15年    -(外)   Z    A
16年     Xa   AZb   -
17年    C      X    BX

 今年の指数の上位馬は、ダンスディレクター、ファインニードル、セイウンコウセイ、レッドファルクスの4頭。指数上、勝ち馬の条件を備えている最有力馬たちといえそう。

 馬場改造後、後方一気の馬より、先行力があり、直線でも粘るスタミナがある馬たちが中心になっている。とくに、1400メートルや、それ以上の距離で高指数を示している馬たちの好走例が多く、ペースの厳しくなるG1戦では、スタミナも重要なポイントになるだろう。

 その点からは、レッドファルクス、ダンスディレクター、シャイニングレイなどがピックアップされるが、連軸の中心は指数上位のレッドファルクス、ダンスディレクターのどちらかではないか。

 レッドファルクスは、中京コースが得意で、切れる差し脚が特長。国内戦に限れば、芝1200メートルは(4010)、中京芝は(3010)、手綱を取るM・デームーロ騎手とも(5020)と相性が良い。16年、17年と、スプリンターズSを連覇しており、スプリントG1の3勝目を目指す。

 ダンスディレクターは1200メートル戦(3313)、中京芝は(0210)。前走、阪神C2着以来のレースで、3カ月振りの休み明けは気になるが、先行して直線でもパワーが落ちない粘り腰が特長。ペースの上がるG1でこそ生きるスタミナだろう。8歳にして初のG1タイトルを手にできるだろうか。

 中団より前でレースができるファインニードル、セイウンコウセイ、キングハート、ネロ、ラインスピリット、シャイニングレイ、レーヌミノルなどが連下候補になりそう。

 日経賞も指数上位馬が中心のレースだ。
 今年は、トーセンバジル、ガンコ、ゼーヴィント、サクラアンプルールなどが指数の上位馬たちだ。

 勝ち馬は2400メートル以上の距離で、好指数と好成績を残している馬たちが多い。その点からは、トーセンバジル、ガンコ、ロードヴァンドールに加え、4歳馬で菊花賞の勝ち馬キセキが有力馬として浮上してくる。

 素質からは菊花賞馬キセキからというのが本道。日経賞は4歳馬も多く活躍しており、素直に入れば良いのだろう。ただ、後方一気の脚質だけに、中山の短い直線で取りこぼしもあるかもしれない。

 ここは、少し無理を承知でガンコからの狙いが面白い。ガンコはダート中心に戦ってきたが、3走前から芝に戦いの場を移して(2010)。前走1600万条件を勝ったばかりだが、ダート戦で培ってきたパワーを生かして先行するレースで、2走前はG2日経新春杯で3着に好走している。軽ハンデだったとはいえ、重賞3着は伊達ではないだろう。

(日経賞)  1着    2着    3着
08年    A a   B d    Yb
09年     Yc   D     -
10年    DYc   AXa   B d
11年(阪神)D      X    A a
12年    -      X    C b
13年     Xa   -     C c
14年    AZc   -     B d
15年    B      Y     Y
16年      a   CZc   D
17年    C d   B     CYc

 マーチSはダートのハンデ戦。
 ハンデ戦でも指数上位馬がよく頑張っており、特に過去10年のうち9年で連対している平均指数上位馬の活躍が目立つ。
 今年の指数上位馬は、ハイランドピーク、センチュリオン、クインズサターン、アルタイル、ロンドンタウン、ディアデルレイ、メイショウウタゲ、コスモカナディアンなど。

 トップハンデ馬は過去10年で2勝。58キロのトップハンデを背負うオールブラッシュも少し苦しいかもしれない。

  成長の勢いを感じさせるのは4歳馬ハイランドピークだ。目下1000万、1600万条件を連勝中。2走ともハイペースで逃げて、直線では差を広げる一方。後続を寄せ付けず、重賞級の高指数で大差勝ちしている。重賞初挑戦だけにハンデも55キロに抑えられて恵量。逃げ馬ながら差し脚に見どころがあり、先々も楽しみな1頭だ。

(マーチS) 1着    2着    3着
08年    B     -       b
09年    AXa   C     -
10年     Yb   -       d
11年(阪神) Xa   -      Z
12年    B b   -      Yb
13年     Ya    Xb   C
14年      d   B     B
15年    B       c    Zb
16年    -     C a    Zb
17年    D c   A     D

 3歳馬の毎日杯は前走指数上位馬が中心。
 今年は、ウォーターパルフェ、アルムフォルツァ、ノストラダムス、ギベオン、ブラストワンピース、テイエムディラン、マイハートビート、ユーキャンスマイルなど。

 指数上は大混戦だが、スローペース必至で差し脚比べのレースになりそう。ここは長くいい脚を使って2戦2勝のギベオンが中心になるだろう。

(毎日杯)  1着    2着    3着
08年    B     -     -
09年    A c   -     -
10年    BX    DYa   -
11年    B     -     -
12年    B     -      Y
13年    A     -     BYa
14年    -     -     -
15年    BXa   -     A
16年    D a   AYb   AX
17年     Y    A a   B c
(スローペース調整-15/-5)

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