2018年7月12日 (木)

第1403回 成長の4歳馬から

 今週の重賞はサマー2000シリーズ第2戦の函館記念(第1戦は先週の七夕賞)。重賞はこの1レースだけで少し寂しい。

 函館記念はハンデ戦だけに、指数上位馬も苦戦の傾向が見える。一応、前走指数の高いABC馬が、10年の内8年で中心になっているが、ランク外の馬たちの活躍も多い。

 1番人気は2着2回があるだけ。トップハンデ馬も1勝、2着1回のみと、どちらも不振続きだ。加えて、人気薄の馬たちの台頭もあって、3連単は高配当が多い。ただ、勝ち馬はすべて5番人気以内の馬たちで、人気馬の取捨がポイントになるだろう。

(函館記念) 1着    2着    3着
08年    -     C      Zb
09年(札幌)C d   -     -
10年    AYb   C     -
11年    A      Y    DXb
12年    -     B     -
13年    -     -      Z
14年      d   C     A
15年    -      Zb   -
16年    -     A     D
17年    CZ    AXa   A

 今年は、トリコロールブルー、ロジチャリス、ブラックバゴ、ゴールドサーベラス、サクラアンプルール、マイネルハニー、スズカデヴィアスなどが指数の上位馬たちだ。

 トップハンデは57.5キロのサクラアンプルール。昨年の札幌記念を好指数で勝ち、続いて天皇賞秋、有馬記念にも挑戦したが、さすがに相手が強く、結果にはつながらなかった。そのあとG2中山記念は4着、前走G2日経賞でも3着に好走して、相手が楽になれば勝ち負けになることを示した。データ上は苦戦が多いトップハンデ馬とはいえ、要注意だろう。

 注目したいのは、前走指数最上位の4歳馬トリコロールブルーだ。菊花賞は15着に大敗したが、年明け、古馬との1600万条件の飛鳥S、オープンの大阪城Sを連勝し、前走はG3鳴尾記念を自己ベストの好指数で3着に頑張った。

 これまで、比較的スローペース気味のレースで、長く良い差し脚を使って好走してきたが、前走、鳴尾記念ではレコード決着の厳しいペースにも耐えられることを示した。まさに成長を感じさせるレース内容だったといえるだろう。昨年夏、札幌で勝っており洋芝も問題なくこなせるはず。2000メートル戦は(3110)と、距離適性は高い。

 他では、7歳馬スズカデヴィアスが好調だ。前走、新潟記念を中団から楽に抜け出して快勝。鋭い差し脚が持ち味で、北海道の洋芝コースの経験は1戦(9着)のみで、洋芝の適性は未知数も、スローペースの差し脚比べで浮上する1頭だろう。

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2018年7月 5日 (木)

第1401回 波乱含みのハンデ戦

 福島のメインは七夕賞。
 1番人気馬は過去10年で3勝、2着1回、3着2回。10番人気以下の馬が3着までに浮上して、3連単は高配当が多いハンデ戦だ。
 指数上は平均指数や過去の指数が高い馬たちの連対率が比較的高い傾向にある。

(七夕賞)  1着    2着    3着
08年     Z    -     B b
09年    BYa   -      Z
10年    -     -     CZb・Cd同着
11年(中山)-     AYa   -
12年    B c    Yb   -
13年    C c    Xc   -
14年    -     -     CYa
15年     Xa   -     A
16年    -      Xa   -
17年    B a    Y    -

 今年の指数上位は、シルクドリーマー、マイネルサージュ、サーブルオール、バーディーイーグル、マイネルフロスト、キンショーユキヒメなどだ。

 小回りで直線の短い福島だけに、基本的には先行馬が有利だろう。
 指数上位馬で先行できるのは、マイネルフロスト、マイネルミラノ、シルクドリーマーなど。スタミナの点からは、休み明けでもシルクドリーマーに注目したいところ。近走は2400以上の距離を使われているが、2000メートル戦は2戦1勝と適性は悪くはない。

 ただ、シルクドリーマーは9歳馬。マイネルフロスト、マイネルミラノも7歳、8歳だけに、常識的には大きな期待はかけにくい。
 とすると、今年は差し馬の出番なのかもしれない。

 差し脚の上位はマイネルサージュにサーブルオールだ。

 マイネルサージュは近走、先行してもなかなか結果が出ず、前走は一転、後方から差し脚を伸ばす作戦で快勝、新境地を開いた。

 近走の差し脚は、このメンバーでも上位で、ふたたび差し脚にかけるレースで、新たな素質が開花する可能性もあるだろう。福島は(1200)と得意なコースでもあり、要注意だ。

 サーブルオールは、前走、重賞で4着に好走しており、実績はマイネルサージュより上だろう。福島は初だが、2000メートル戦は(2100)と得意にしており、連軸向きかもしれない。

 ダート1400メートルの重賞プロキオンSは、2012年から中京競馬場での開催になった。過去6年、1番人気は(2121)と比較的安定した成績を残している。指数上は、前走指数上位馬の連対率が圧倒的に高い。

 今年の指数上位は、インカンテーション、ウインムート、ドリームキラリ、キングズガード、マテラスカイ、ブライトラインなと。

 重賞実績では指数も安定して高いインカンテーションが上位だろう。マーチS、白山大賞典、武蔵野Sなど重賞は6勝(すべてG3戦)。近走もG1フェブラリーS3着、G1かしわ記念3着など、8歳馬ながら、衰えもなく元気いっぱいだ。ただ、実績はダート1800メートルに多く、今回のダートの1400メートル戦は初距離になる。距離適性は気になるところだ。

 距離適性と好調さで浮上してくるのがウインムートとドリームキラリだ。

 ウインムートはダートに路線を変えた昨年の7月以降、すべてダート1400メートル戦を8戦4勝。重賞勝ちはないものの、前走指数のレベルは、すでに重賞でも活躍できるレベルにある。

 もう1頭の注目馬は、前走、ダート1400メートル戦を重賞レベルの好指数で逃げ切り勝ちしたドリームキラリ。逃げてこその馬で、戦法に迷いはない。前走は、直線なかばで一旦は交わされながら巻き返しており、スタミナも根性もなかなか。逃げ馬ながら、直線に脚を残せるのは成長の証だろう。

(プロキオンS)
       1着    2着    3着
12年    -     D b   B
13年    -     B     C c
14年    A c   A     -
15年     Zc   B     -
16年    D     BZ    -
17年    B b   AXa    Yc
(海外、地方競馬を減戦して計算)

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2018年6月28日 (木)

第1399回 差し脚比べのハンデ戦

 今週から函館に加え、福島と中京が始まり、夏競馬もいよいよ本番を迎える。
 福島の開幕週は3歳限定のハンデ戦、ラジオNIKKEI賞がメイン。
 指数上は、前走指数上位馬や平均指数上位馬、過去の指数上位馬たちが中心になっているものの、はっきりとした傾向はつかみにくい。過去10年でみると1番人気は2勝、2着2回、3着2回。トップハンデ馬は1勝、2着1回。

(ラジオNIKKEI賞)
       1着    2着    3着
08年    -      Xb   -
09年    -     -     B d
10年    C     -     AYb
11年(中山)A b    Yc    Xa
12年    -      Yc   -
13年    -     A d   -
14年    DZ    DXa   C d
15年    DY     Xa   -
16年    C     B     -
17年    -     -     -

 今年は、イェッツト、メイショウテッコン、ケイティクレバー、フィエールマン、ロードアクシスなどが指数の上位馬たちだ。

 福島は開幕週。梅雨時でも雨の心配はなさそうで、良好な馬場での競馬が期待できるだろう。福島の芝はオーバーシードで、比較的力のいる作りになっているようだ。加えてハンデ戦だけに、軽量の差し馬に向く馬場ではないか。

 苦戦がちなトップハンデはメイショウテッコン、ケイティクレバーの56キロ。ともに力で押し切る先行脚質だけに、連軸候補はトップハンデ以外、差し脚のある馬から選びたいところだ。

 注目は2戦2勝のフィエールマンだ。デビューは1月下旬。新馬勝ちの後、2戦目の前走、500万条件の山藤賞は出遅れて後方からになったが、3コーナーからまくっていって、ゴールでは2馬身半の差をつける快勝劇だった。長く使える差し脚は断然で、ここはハンデも54キロと恵まれ、負けなしの3連勝に期待したい。

 中京のメインCBC賞もハンデ戦、
 馬場改修後の6年間、1番人気は1勝ながら、勝ち馬はすべて4番人気までの馬たちが占めている。トップハンデは1勝、3着1回。

 今年の指数上位は、ペイシャフェリシタ、ダイメイプリンセス、アサクサゲンキ、ナガラフラワー、ワンスインナムーン、セカンドテーブル、スノードラゴン、フミノムーン、アクティブミノルなど。

 短距離戦とはいえ、ペースは落ち着きそうで、直線の差し脚比べが基本。
 先行力なら、セカンドテーブル、ペイシャフェリシタ、ワンスインナムーン、アクティブミノル、トウショウピストなどが上位だが、ペースが落ち着くとしても、どこまで粘れるだろうか。ここは差し脚鋭いダイメイフジ、ナガラフラワー、アサクサゲンキ、トーキングドラム、フミノムーンなどの切れる差し脚が生きる展開ではないか。なかでも、差し脚の鋭さなら、ダイメイフジが際立っているだろう。

 ダイメイフジの前走は安土城S。中団後方から、直線、馬体を合わせるように伸びたモズアスコットとともに、馬場の真ん中を駆け上がり、勝利をつかんだ。直線のスピードは他の馬たちが止まって見えるほど。クビ差2着のモズアスコットは次走、G1安田記念を勝っており、その差し脚の鋭さは信頼に値するのではないか。

(CBC賞) 1着    2着    3着
12年    A c   C     A b
13年    CXa   A       d
14年    -      Yc   D
15年    A a    X     Yd
16年    -     -     DXc
17年    B c    Zd   -

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2018年6月21日 (木)

第1397回 復活に期待

 春のグランプリ宝塚記念。今年は香港からの参戦もあり、頭数もそろった。
 指数上は、過去10年のうち8年で連対する平均指数の上位馬が中心。ただ、前走、スローペースの長距離を使った馬も多く、指数上位馬だけで決着するわけではない。1番人気は2勝、2着4回、3着1回。

(宝塚記念) 1着    2着    3着
08年    -     A a   -
09年    C a     d    X
10年    -      Yb   -
11年    -     A      Xa
12年     Zb   -     -
13年    CXa   -     -
14年     Zd   -     C
15年     Yb   -       d
16年    -     A     B a
17年     Z    C c   -
(海外、公営の成績は減戦して集計)

 今年は、ストロングタイタン、ミッキーロケット、アルバート、スマートレイアー、サトノダイヤモンド、サトノクラウン、ステファノスなど指数の上位馬たちだ。

 平均指数や過去の指数で最上位は5歳馬のサトノダイヤモンドだ。4歳時に菊花賞、有馬記念を勝って、昨年春の天皇賞も3着に好走。キタサンブラックの後を継ぐ位置に上がってきた。そのあと、フランスにわたってフォア賞、凱旋門賞に挑んだが、結果は残せなかった。帰国後は、金鯱賞3着、大阪杯7着と、今一息の成績が続いている。

 しかし、金鯱賞は超スローペースで、上りタイムは限界値。着順は道中の位置取りの差だった。前走の大阪杯は中団の内で脚をためていたが、勝負所で包まれたまま前に出られず、ずるずる後退を余儀なくされ、直線を向くところではほぼ最後方。

 もともと、鋭い差し脚があるわけではなく、スタミナを生かして先行するレースが持ち味の馬だけに、そこから追い上げるのは苦しかったはず。7着もやむを得ない結果だっただろう。いずれも敗因ははっきりとしている。距離は長いにこしたことはないが、渋った馬場でスタミナが問われるレースになれば、2200メートルも十分にこなせるはず。今回、手綱も慣れたルメール騎手に戻り、復活の期待にもこたえられるのではないか。

 阪神の渋った馬場に合いそうなのが、香港から参戦してきたワーザー。香港の年度代表馬にも選出されたことがあり、昨年はG1を2勝している。近2走は日本の渋った馬場に似た馬場で好走しており、ここでも十分に勝ち負けになるのではないか。

 他では、距離が合うサトノクラウン、ミッキーロケット、牝馬のヴィブロス、4歳馬ダンビュライト、キセキ。先行して粘るストロングタイタン、パフォーマプロミスなどにも要注意だろう。

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2018年6月14日 (木)

第1395回 指数上位が中心

 3歳のダート重賞・ユニコーンSが東京のメインレース。
 過去10年、指数上位馬が圧倒的に強く、2013年の勝ち馬以外は指数上位のランク馬が勝利している。前走指数の上位馬、平均指数の上位馬はともに10年連続で連対中だ。1番人気馬も(4300)と安定した成績を残し、勝ち馬は全て3番人気までの馬たち。比較的順当な結果が多い。

(ユニコーンS)
       1着    2着    3着
08年    BXc    Zc   -
09年    A c   C b    Xa
10年     Yb   C     -
11年    D d   BZc   BY
12年    D       d   C b
13年    -     B b   D・-同着
14年    DZb   A     -
15年    A     D d   BYc
16年    C b   A     CXa
17年    DXc   -     B b
(スローペース調整-15/-5)
(海外、公営戦は減戦して集計)

 今年は、グリム、プロスパラスデイズ、ルヴァンスレーヴ、エングローサー、グレートタイム、コマビショウ、トキノパイレーツ、ミックベンハーなどが指数の上位馬たち。

 指数上位の注目馬は、グリム、プロスパラスデイズ、ルヴァンスレーヴなど。
 とくに、長く使える差し脚が魅力のルヴァンスレーヴが中心になりそうだ。交流G1全日本2歳優駿を快勝して臨んだ前走の伏竜Sは、3コーナーから追い出して、直線、先に抜け出した勝ち馬ドンフォルティスを追ったが、届かずの2着。ただ、4コーナーで外にふくれ、追い出すタイミングが遅れたのが敗因。ゴール前は鋭い差し脚を見せており、内容は悪くなかった。

 東京ダートのマイル戦は3走前に切れる瞬発力を使ってレコードタイムで勝っており、中山より直線の長い東京向きだろう。

 先行できるグリム、プロスパラスデイズ、コマビショウ、トキノパイレーツなどの前残りに要注意だ。

 今週から函館競馬も始まる。開幕週は函館スプリントSがメインだ。
 指数上は平均指数や前走指数などの上位馬が中心になっている。開幕週の開催になった2012年以降、1番人気は2着が1回あるだけ。不振が続いている。

 今年は、ナックビーナス、ラインスピリット、アドマイヤゴッド、セイウンコウセイ、ヒルノデイバロー、エポワス、キングハートなどが指数の上位馬たちだ。

 高松宮記念を使ってきた馬たちが多く、そこで3着に好走した5歳牝馬ナックビーナスが前走指数も上位で、注目の1頭だ。先行して直線、差し脚を伸ばすレースができ、直線の短い函館に向く脚質だろう。

 他では、ティーハーフの後方一気。セイウンコウセイ、ラインスピリット、キングハートなどの巻き返しに注目したい。

(函館スプリントS)
       1着    2着    3着
08年    AXb    Zd    Yc
09年(札幌)A      Yd    Xa
10年    CZd    Xa   -
11年    B b   A     C
12年     Zc   AYa   -
13年     Xc   -     -
14年     Xb   B     -
15年      d   C     -
16年    -     B     -
17年    B     B c   DXa

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2018年6月 7日 (木)

第1393回 4歳馬ダイワキャグニー中心

 梅雨に入って週末の天気が気になる。今週のメインはエプソムカップ。
 指数上は、前走指数上位のABC馬と、平均指数の上位abcd馬たちが連軸の中心を担っている。全体としても指数上位馬が活躍しているレースだ。
 1番人気は10年で4勝、2着4回。連対率80パーセントは上々だ。世代別では4歳馬が7勝、5歳2勝、6歳1勝。圧倒的に4歳馬が強い傾向にある。

(エプソムC)1着    2着    3着
08年    -     A b    Yc
09年    A a    Zb     c
10年    CYc    Y    -
11年    A a   -     B a
12年    -     A d   C
13年    C a    Xa   A
14年    A     CYa    X
15年    A d   C a   B d
16年    B d   AXa   D d
17年    -     -     -

 今年の指数上位は、ダイワキャグニー、マイネルフロスト、サーブルオール、サトノアーサー、ブラックスピネル、アデイインザライフ、ベルキャニオン、エアアンセム、ゴールドサーベラスなど。

 1番人気になりそうな4歳馬で、加えて指数でも上位のダイワキャグニーが連軸の中心だろう。毎日王冠4着、中山金杯5着、東京新聞杯3着と、古馬相手の重賞戦で、勝てないまでも好走を続けている。

 前走はオープンのメイSを、中団後方から追って完勝した。ペースも上がったレースを、トップハンデを背負って鋭い差し脚を見せての勝利は、能力の証といえるだろう。東京コースは(5012)と得意にしており、1800メートル戦は(3001)と、距離適性からも信頼できそうだ。

 マイネルミラノの逃げで、平均ペースの差し脚比べになりそう。ダイワキャグニーの他に差し脚上位といえそうなのは、サーブルオール、トーセンマタコイヤ、ハクサンルドルフ、エアアンセムなど。ダイワキャグニーの相手になる馬たちだろう。

 ダービー6着以来、屈腱炎で2年余りの休み明けになるが、毎日杯、京都新聞杯の勝ち馬スマートオーディンも素質は高いはず。ひと叩きされた次走以降が本番だとは思うが、気になる存在だ。

 マーメイドSは波乱の多い牝馬限定のハンデ戦。1番人気馬は2勝、2着1回、3着1回。トップハンデ馬は1勝、2着1回、3着2回。

 今年の指数上位は、レイホーロマンス、キンショーユキヒメ、ヴァフラーム、ワンブレスアウェイ、エテルナミノル、ミエノサクシード、トーセンビクトリーなど。

 牝馬限定戦だけに、スローペース必至。鋭い差し脚は必須条件だろう。

 中団から長くいい脚を使えるキンショーユキヒメ、レイホーロマンス、ワンブレスアウェイ、トーセンビクトリーなどが中心になると思うが、ハンデの軽い馬たちの一瞬の切れに後れを取ることもあるような気がする。とりわけ、格上挑戦ながら、50キロの軽量ハンデで鋭い差し脚が使えそうなルネイション、ヴァフラームが気になるところ。

 他に、ミエノサクシード、ミリッサ、アルジャンテ、アンドリエッテなどにもチャンスはありそうで、今年も難解なレースになった。

(マーメイドS)
       1着    2着    3着
08年    -     -     BXa
09年    -     B     -
10年    A     -     -
11年     Y    B a   C
12年    -     -     -
13年    BX     Z    AY
14年    A     -      Xa
15年    -     -     -
16年    DZa   A       c
17年    -     A a    Xb

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2018年5月31日 (木)

第1391回 素軽いスピード

 春のG1の最後を飾る安田記念が今週のメイン。
 1番人気馬は4勝、2着1回。2番人気馬も2勝をあげているが、人気薄の馬たちの台頭もあって、堅い決着は少ない。
 指数上は、過去10年のうち7年で連対する前走指数や、平均指数の上位馬たちが連軸の中心になっている。

(安田記念) 1着    2着    3着
08年    -     外     AX
09年    BYb   AYa   -
10年    -       d   -
11年    A     -      Zd
12年    CYb   -     -
13年    AZ      a   D d
14年    AXa     c    Y
15年    D     -     -
16年    A c    Xa     d
17年      d   -      Z

 今年の指数上位は、サングレーザー、スワーヴリチャード、ヒーズインラブ、ペルシアンナイト、モズアスコット、キャンベルジュニア、レッドファルクスなど。

 重賞実績で最上位は、4歳馬スワーヴリチャードだ。ダービー2着の後、アルゼンチン共和国杯1着、有馬記念4着、金鯱賞1着と実績を積み、前走、ついに大阪杯を快勝して、G1のタイトルホルダーになった。

 東京コースは(2200)と得意にしており、馬場も稍重まではこなしている。課題があるとしたら、初挑戦になる1600メートルの距離だろう。これまで1800から2000の距離は(4201)と安定しており、1600もこなせる距離のように思える。ただ、大阪杯は、向こう正面で後方から一気に先頭に上がって行って、パワーで押し切るレースだった。長く使える差し脚に象徴されるように、スタミナは十分にあるが、その分、素軽いスピードには欠けるのかもしれない。

 マイル戦での素軽いスピードではサングレーザーが上位だろう。前走のマイラーズCはスピードの出る良馬場。中団後方から鋭い差し脚を使って、レコードタイムで完勝している。マイル戦は(1131)と、強調できるものではないが、3歳時にはG1マイルCS3着もあり、距離適性は高い。前走指数は最上位で、大きな成長を感じる4歳馬だ。

 他に、素軽いスピード上位はリスグラシュー、サトノアレス、リアルスティールなど。良馬場の差し脚比べなら十分にチャンスがあるだろう。

 前残りで気になるのが、前走、マイラーズCで、直線、早め先頭に立って2着に粘ったモズアスコット。京王杯スプリングCで惜しい2着だったキャンベルジュニアの本格化にも要注意だ。

 鳴尾記念は2012年から2000メートルに変更になり、この時期の開催になった。
 過去6年、1番人気は1勝、2着2回。指数上は、前走指数や過去の指数が高い馬が連軸の中心になっている。

 今年の指数上位は、マルターズアポジー、ヤマカツライデン、タツゴウゲキ、トリコロールブルー、モンドインテロ、トリオンフなど。

 例年、平均ペースの流れになり、逃げ、先行馬が好走する傾向にある。
 今年は強力な逃げ馬マルターズアポジー、ヤマカツライデンがペースを作るが、それでもハイペースにはならないだろう。2頭の逃げ残りもありそうだが、逃げる2頭を見ながらレースができる、タツゴウゲキ、トリオンフなどに展開は向くだろう。

 人気になりそうなトリオンフか、9か月の休み明けでも、芝2000は(5104)のタツゴウゲキからか。タツゴウゲキから狙うほうが面白いかもしれない。

(鳴尾記念) 1着    2着    3着
12年    DXa     c   CZd
13年    -      Y      b
14年    C      Xa     b
15年    BXa   -     -
16年    CXa   B b   -
17年    D     -     A

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2018年5月24日 (木)

第1389回 ダノンプレミアムに期待

 今週は第85回日本ダービー。
 スピード指数が公表された1992年以降、26年間で指数上ランク外の馬がダービーを勝ったのは1996年のフサイチコンコルドと、2000年のアグネスフライト、昨年のレイデオロの3頭だけで、ダービーはスピード指数の上位馬が圧倒的に強いレースだ。

 また、2001年以降の過去17年間、1番人気馬は11勝をあげ、2、3番人気馬があわせて5勝をあげている。1、2、3番人気以外では7番人気馬が1勝しているだけで、人気上位馬が中心といえそう。

(ダービー) 1着    2着    3着
01年    BYb   A d   -
02年     Xa   -     -
03年    A     D     -
04年    BZb   -     D
05年    A a   C b   B
06年    A      X    B a
07年    DXc    Z    DZb
08年    AXa   -     BYb
09年     X    -      Z
10年    C     C     B a
11年    AYa   -       d
12年    DYc   -      B
13年     X    B a   -
14年    CZa   A a   -
15年    AZb     d   DXd
16年    BYa   C d   A c
17年    -       a   DY
(スローペース調整-15/-5)

 今年はステイフーリッシュ、アドマイヤアルバ、コズミックフォース、エポカドーロ、ダノンプレミアム、ステルヴィオ、キタノコマンドール、ゴーフォザサミットなどが指数の上位馬たちだ。

 ダービーの中心勢力は、もちろん皐月賞組だが、今年は4戦4勝のダノンプレミアムが挫石のため皐月賞を回避。出走していれば断然の人気で、勝利の可能性も十分にあっただけに、ダノンプレミアムの取捨が重要なポイントになりそうだ。

 ダノンプレミアムは2歳12月の朝日杯を勝って、最優秀2歳牡馬に選出された。その時のスピード指数は「85」という高レベルで、その指数は今も現3歳牡馬のナンバー2にランクされている。年明けの初戦になった3月の弥生賞は、スローペースで逃げるサンリヴァルの離れた2番手につけ、直線、馬場の良い外にコースをとると、反応よく一気に加速して快勝した。最速の上りで追ってきたワグネリアンも相手にならなかった。

 これまでは先行して、直線で差し切る王道のレーススタイルで勝ち続けているが、それでいて差し脚も常に上位にあり、先行馬に余裕の差し脚を使われては、後続馬は苦しいだろう。実際、4勝ともスキがない完勝のレースばかりだった。2400の距離は未経験ながら、ハイペースにならない限り、距離が課題になるとは思えない。

 弥生賞を完勝して、「さあ、皐月賞へ」という時点での回避だっただけに残念だったが、指数のレベルの高さ、4戦4勝の実績、余裕の差し脚はここでも断然だろう。状態に問題がなければ、中心は自然とダノンプレミアムに落ち着くのではないか。

 相手は皐月賞を勝ったエポカドーロが筆頭。皐月賞は大逃げを打った馬たちを先に行かせ、離れた4番手からの差し切り勝ちだった。展開に恵まれたとする見方もあるが、力で押し切れるスタミナは、距離が伸びて、より生かされるのではないか。

 皐月賞で上りが良かったのは、4着ステルヴィオ、5着キタノコマンドール、6着グレイルの3頭。ともに最速の34秒8の上りタイムだった。前残りの流れが向かなかったといえそうで、直線の長い東京コースで巻き返しもありそうだ。

 他では京都新聞杯を高指数で勝ったステイフーリッシュ、3戦3勝のブラストワンピース、青葉賞の勝ち馬ゴーフォザサミットなども有力馬の一角を占めるだろう。

 ハンデ戦の目黒記念は、昨年、久しぶりにトップハンデ馬が勝ったが、基本的にトップハンデ馬は苦戦が多い。1番人気は過去10年で1勝、2着5回、3着1回。指数上は、過去10年のうち7年で連対する平均指数上位馬が連軸の中心を担っているが、ランク外の馬も活躍が目立つ。

 今年は、トウシンモンステラ、チェスナットコート、ウインテンダネス、ソールインパクト、フェイムゲーム、ゼーヴィント、サウンズオブアースなどが指数の上位馬たち。

 トップハンデはフェイムゲームだが、59キロはさすがに苦しいだろう。
 指数上位馬で比較的ハンデが楽なのは4歳馬チェスナットコートだろう。前走、天皇賞(春)は中団から5着に押し上げ、指数も自己ベストの91をマークした。強い相手に5着は、成長を感じさせる。2400メートル以上の距離は(2102)だが、連対できなかった2戦も差のない5着。長距離適性は高いだろう。

(目黒記念) 1着    2着    3着
08年    AZd   C b   -
09年     Z    A a   -
10年    C     -     A
11年    -     B c   C
12年     Yd   C     C d
13年    -      Yc   -
14年    AZa   CYb   -
15年     Y    -     D d
16年    -     -      Xa
17年    -       b   -

 葵Sは、今年から重賞に格上げされた3歳芝1200メートル戦。 
 指数上位は、ミッキーワイルド、トゥラヴェスーラ、ウィズ、アンヴァル、タイセイプライド、アサクサゲンキなど。
 1200メートル戦で鋭い瞬発力を示しているトゥラヴェスーラが中心になりそう。

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2018年5月17日 (木)

第1387回 アーモンドアイ中心

 今週はオークス。
 3歳牝馬のG1だけに、過去10年の連対馬は前走指数上位馬が中心。なかでも、前走指数の高い馬A、B馬が有力にみえる。他に、平均指数の上位馬や過去の指数上位馬も差なく好走しており、指数上位馬が連軸向きだろう。

 1番人気馬は過去10年で、4勝、2着2回、3着1回。連対率は60パーセント。前走、桜花賞組は8勝をあげて断然の中心。他に、忘れな草賞の勝ち馬が2勝、フローラSの勝ち馬が1勝をあげている。

(オークス) 1着    2着    3着
08年     Zb   B     A d
09年    A c   B a   C
10年   (AZa)(c)1着同着  Z
11年    -     D     B d
12年    AYa   B b   -
13年    -     -     -
14年      c   DY    AX
15年    BX    -     C
16年    AXa   B b   -
17年    BZa   -      Xb
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数上位馬は、アーモンドアイ、ラッキーライラック、リリーノーブル、オールフォーラヴ、トーセンブレス、マウレア、レッドサクヤ、ウインラナキラなど。

 中心は桜花賞を圧倒的な差し脚で完勝したアーモンドアイだ。

 今年の桜花賞は、3番手で先行したラッキーライラックが直線なかばで抜け出したが、後方から大外一気に駆け上がってきたアーモンドアイが、実に鮮やかな差し脚で16頭の馬群を置き去りにして快勝した。

 アーモンドアイのスピード指数は「86」の高レベルで、これは牡馬を含めて、現3歳世代の最高指数だ。過去の桜花賞馬と比べても、2007年のダイワスカーレットと並ぶ高指数で、阪神コースが新しくなった2007年以降の桜花賞で「84」以上のスピード指数を示したのは、2007年の勝ち馬ダイワスカーレット(86)と、2着のウオッカ(84)、2009年のブエナビスタ(84)の3頭だけ。アーモンドアイは、指数上、過去の名牝たちと並ぶか、それ以上の素質をも秘めていることを示している。

 2400メートルの距離が課題とされているが、アーモンドアイの驚異の差し脚は、距離が伸びてさらに輝きを増すのではないか。

 桜花賞組とはすでに決着がついており、相手の筆頭は別路線組のサトノワルキューレだろう。サトノワルキューレは2400のゆきやなぎ賞を勝って、前走は2000メートルのフローラSを快勝した。距離の経験は大きいし、東京向きの長く使える差し脚に注目したい。

 桜花賞組からは、2、3着のラッキーライラック、リリーノーブルが有力候補。アーモンドアイ、サトノワルキューレがともに後方からの差し脚に懸ける馬たちだけに、先行脚質を生かしての粘り込みに注目したい。

  他では、忘れな草賞を勝ったオールフォーラヴ、水仙賞を勝ち上がってきたロサグラウカの先行差しにも要注意だ。

 平安Sは5月の開催になり、距離も1900メートルで行われるようになって、今年で6年目。ダートの重賞戦だけに、前走指数上位馬が中心だ。

 今年は、グレイトパール、メイショウウタゲ、ミツバ、トップディーヴォ、テイエムジンソク、クインズサターンなどが指数の上位馬たち。

 とりわけ、ダートで6連勝中の5歳馬グレイトパールが有力だろう。昨年、この平安Sを高指数で勝ったあと、骨折で11か月の休養を余儀なくされたが、復帰戦となった前走アンタレスSも中団後方から追って、難なく快勝して見せた。先行してもよし、中団後方から追ってもよしと、脚質も自在。展開に左右されることなく、強さを発揮してきたが、ここもさらに連勝を伸ばすのではないか。

 ミツバ、テイエムジンソク、ナムラアラシなどが相手の中心になりそう。

(平安S)  1着    2着    3着
13年    AXa   B      Yc
14年    -       c   B
15年    -     BZc    Xa
16年    AYc     d   B b
17年    B     D d   -
(海外、公営のレースは減戦して集計)

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2018年5月10日 (木)

第1385回 しぶといアエロリットに期待

 ヴィクトリアマイルは牝馬限定のマイルG1。過去10年、1番人気は3勝、2着3回だが、1番人気で勝ったのは名牝として名高いウオッカ、ブエナビスタ、ヴィルシーナの3頭。2着もウオッカ、ブエナビスタ、ミッキークイーンだけで、圧倒的な能力上位でない限り、1番人気は疑ってかかった方がいいかもしれない。

 世代的には過去10年で6勝をあげている4歳馬が中心。4歳馬が連対できなかったのは3連単で2000万超馬券になった2015年の1度だけだ。

 指数上は、前哨戦などにスローペースが多いこともあり、ランク外の馬たちが上位に浮上しており、指数上位馬が圧倒する状況ではない。

(ヴィクトリアマイル)
       1着    2着    3着
08年    -     B      Za
09年    CXa   -     -
10年     Xb   -     C c
11年    BYc   DXa   -
12年    A     -       Zc
13年    -     -     A d
14年      d    d     Xb
15年    -     A     -
16年     Y    DZb   BYa
17年    -     -     -
(スローペース調整値-10/0)

 今年は、アエロリット、レッツゴードンキ、カワキタエンカ、デンコウアンジュ、リスグラシュー、エテルナミノル、アドマイヤリードなどが指数の上位馬たちだ。

 中心勢力になる4歳馬で、マイルの重賞を勝っているのは、アエロリット(NHKマイルC)、レーヌミノル(桜花賞)、ソウルスターリング(阪神JF、チューリップ賞)、ミスパンテール(阪神牝馬S、ターコイズS)など。

 マイル戦とはいえ、ここはペースが落ち着き、先行馬に向く流れになりそう。逃げるのはカワキタエンカ、2番手がアエロリットの隊形だが、ともにハイペースにも対応できるものの、あえて無理なペースを作ることはないはず。阪神牝馬S組はスローペースだっただけに、追走には苦労しそうで、中団からの差し脚に懸けることになるだろう。

 中心には先行力がある4歳馬アエロリットを推したい。桜花賞5着の後、牡馬相手のNHKマイルCを勝利。続くクイーンSも勝って秋華賞に臨んだが、距離と馬場が合わなかったのか7着まで。休み明けの前走、中山記念は一旦交わされながらも2着に盛り返すしぶといレースを見せ、好調子をうかがわせる。

 近走は1800メートル以上を使って、結果も残しているが、マイル向きの素軽いスピードがあり、マイルの距離適性の方が高いのではないか。東京コースは(2100)。今週からBコースで先行馬に向く。

 他では阪神JFを勝って最優秀3歳牝馬の栄誉を得たソウルスターリング。桜花賞は3着に負けたが、オークスは期待通りに勝利をつかんだ。その後は毎日王冠、天皇賞秋、ジャパンカップと、結果は残せなかったが、牡馬の一線級を相手に戦ってきた。前走、阪神牝馬Sでは10着だったが、ひと叩きされて、巻き返しもあるだろう。ただ、マイルの距離が合うかどうか。疑問は少し残る。

 阪神牝馬S組では、勝ったミスパンテールを筆頭に、2着のレッドアヴァンセ、3着リスグラシュー、4着アドマイヤリードなどの差し脚が逆転候補だ。

 京王杯スプリングCは、1番人気が過去10年で1勝、3着1回と大苦戦。指数上は過去10年で9度連対している平均指数上位馬が連軸向きだ。ただし、ランク外の馬たちも5勝をあげて、1、2着がランク馬同士で決着したこともない。

 今年はキャンベルジュニア、グレーターロンドン、ダンスディレクター、テオドール、ビップライブリー、アドマイヤゴッド、ウインガニオンなどが指数の上位馬たちだ。

 短距離のスピードでは8歳馬ながらダンスディレクターが上位だろう。前走、高松宮記念は中団から内に入れて追ったが4着まで。それでも健在ぶりはアピールできた。ここでも人気になると思うが、期待にこたえられるかどうか。

 ペースは速くなりそうで、一定のスタミナは求められるはず。
 スタミナで浮上してくるのはキャンベルジュニアだろう。前走はマイル戦を3番手で先行。先行馬総崩れの厳しい流れをものともせず、直線、先頭に立ち、ゴール前で交わされたとはいえ、最後までよく粘って2着だった。1400は3戦とも10着以下に大敗しているが、馬場が悪かったり、先行できなかったりと、敗因は距離適性とは別にあったのではないか。差し脚の鋭さは持ち合わせており、軽い馬場で先行できれば、快勝もあるのではないか。

(京王杯スプリングC)
       1着    2着    3着
08年    BYb   -     AXa
09年    -     AYa   C
10年    -     BYc   A
11年    -     BYb    Zd
12年      a   -      C
13年    -     -     -
14年    -     A c   -
15年     Xb   -     -
16年    BXa   -     A b
17年    DYc   -       b

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