2019年6月20日 (木)

第1498回 実績最上位のレイデオロ

 春のG1戦の締めくくりはグランプリ宝塚記念。
 指数上は、過去10年のうち8年で連対する平均指数の上位馬が中心。ただ、前走、スローペースの長距離を使った馬も多く、指数上位馬だけで決着するわけではない。指数のランク外で勝った3頭は、牝馬が1頭、4歳馬が1頭。牝馬、4歳以外では、指数上のランク馬であることが勝利の要件といえそう。

 過去10年、1番人気は2勝、2着3回、3着2回。連対率は50パーセント。片や5番人気以下の馬たちが5勝しており、伏兵にも要注意だ。世代別では4歳馬3勝、5歳馬6勝、6歳馬1勝。勝ち馬は4、5歳が中心だ。

(宝塚記念)1着        2着        3着
09年   C a     d    X
10年   -      Yb   -
11年   -     A      Xa
12年    Zb   -     -
13年   CXa   -     -
14年    Zd   -     C
15年    Yb   -       d
16年   -     A     B a
17年    Z    C c   -
18年   B d   外     -
(海外、公営の成績は減戦して集計)

 今年は、レイデオロ、スワーヴリチャード、リスグラシュー、エタリオウ、キセキ、アルアインなどが指数の上位馬たちだ。

 なかでも海外を含むG1戦で(2203)の5歳馬レイデオロが実績最上位だ。ドバイでは昨年、今年と苦戦しているが、国内のG1では(2201)の成績を誇る。ホープフルSからぶっつけだった皐月賞5着を除けば、ダービー、天皇賞(秋)を制覇して、ジャパンカップ2着、有馬記念2着の実績は断然だ。距離は2000から2400前後が守備範囲で、阪神芝コースも神戸新聞杯を勝って1戦1勝。条件に課題は見当たらない。

 少し気になるのは、折り合い面。前走、3月のドバイシーマクラシックは道中かかって逃げ、最後はバテて6着。もともと中団からの堅実な差し脚が持ち味だけに、折り合いを欠いて逃げては勝負にならなかった。かかった原因はナイター照明にあったと陣営は考えているようで、原因がはっきりとしているなら、ルメール騎手が克服してくれるのではないか。今年はキセキの逃げで、スローペースはないはず。中団からの差し脚が生かせるレイデオロに向く流れになりそうで、ここは連軸の中心に推したい。

 レイデオロの相手の筆頭には、逃げる5歳馬キセキを取りたい。菊花賞を勝って、G1は(1213)。昨年のジャパンカップ2着、前走は大阪杯での2着が光る。たぐいまれな先行力が魅力で、近走の充実ぶりは大きな成長を感じさせる。宝塚記念当日は一時雨の予報もあるが、不良馬場の菊花賞を制しており、渋った馬場も苦にすることはないだろう。逆転候補の1番手に上げたい。

 他では、5歳牝馬のリスグラシュー。差し脚の鋭さは最上位で、前走は香港のQEⅡカップで3着に好走。引き続き状態は万全とか。牡馬と2キロの重量差を生かして、中団から一気に駆け上がる場面があるかもしれない。

 4歳馬で菊花賞2着のエタリオウも有力馬の1頭。前走、天皇賞(春)は勝ち馬には大きく離されたとはいえ4歳馬での4着は上々だ。

 前走、大阪杯を先行差し切り勝ちのアルアインにも勝利のチャンスはある。

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2019年6月13日 (木)

第1496回 青竜S組が中心

 3歳のダート重賞・ユニコーンSが東京のメインレース。
 過去10年、指数上位馬が強く、2013年の勝ち馬以外は指数上位のランク馬が勝利している。前走指数の上位馬、平均指数の上位馬はともに10年連続で連対中だ。1番人気馬も(4303)と比較的安定した成績を残している。勝ち馬は全て3番人気までの馬たちが占め、順当な結果が多い。

(ユニコーンS)
       1着    2着    3着
09年    A c   C b    Xa
10年     Yb   C     -
11年    D d   BZc   BY
12年    D       d   C b
13年    -     B b   D・-同着
14年    DZb   A     -
15年    A     D d   BYc
16年    C b   A     CXa
17年    DXc   -     B b
18年    C      Xd   C
(スローペース調整-15/-5)
(海外、公営戦は減戦して集計)

 今年は、デュープロセス、デアフルーグ、ニューモニュメント、ダンツキャッスル、サトノギャロスなどが指数の上位馬たち。

 とりわけ指数が高い青竜S組が中心になりそうで、勝ったデュープロセス、2着のデアフルーグ、3着ニューモニュメントが有力候補になるだろう。

 青竜Sは4番手で先行した3番人気のデュープロセスが、直線、差し切り勝ちを収めた。2着のデアフルーグ(1番人気)は出負けして後方からになって、直線、動きにくい最内から最速の上りの脚をみせて、勝ち馬にクビ差まで迫った。指数上も勝ち馬とは差がなく、1枠でなければ、あるいはもう少しスムースなレースができていれば、勝っていたと思う内容だった。

 3着のニューモニュメント(8番人気)は後方待機策。直線、大外から鋭い差し脚で駆け上がってきたが、1、2着馬とは2馬身近い差があり、決着がついた後だった。

 中心は、デュープロセス、デアフルーグの2強が有力だが、ここは1800メートルを中心に使われてきてスタミナもあるデアフルーグに期待したい。
 他ではダンツキャッスル、ノーヴァレンダ、ヴァイトブリックなどの上位浮上もあるだろう。

 今週から函館競馬が始まる。開幕週は函館スプリントSがメインレースだ。
 指数上は平均指数や前走指数などの上位馬が中心。開幕週の開催になった2012年以降、1番人気は2着1回、3着1回だけ。不振が続いている。

 今年は、アスターペガサス、リナーテ、ダノンスマッシュ、タワーオブロンドン、ダイメイフジ、ライトオンキューなどが指数の上位馬たちだ。

 指数の高さと安定感、重賞実績などから、ダノンスマッシュ、タワーオブロンドンなどが中心になりそう。

 ダノンスマッシュの1200メートル戦は(3101)。重賞戦も2勝している。前走は高松宮記念で1番人気に推されたが、結果は4着だった。スタートが合わず位置取りが後ろになって、無理に位置を上げていったツケがゴール前での切れを失わせたのではないか。もともと鋭い差し脚で追い込むタイプではないだけに、先行できなかったことが一番の敗因だろう。北海道では(1100)と、洋芝の適性はあり、改めて巻き返しに注目したい。

 タワーオブロンドンは前走、1400メートル戦の京王杯を快勝。中団から長く良い脚を見せてレコードタイム勝ちを収めた。ここまで(5212)だが、1600戦は1勝どまりながら、1400は3戦3勝。1500以下ではパーフェクト連対を果たしている。1200メートル戦は初挑戦になるが、素軽いスピードが身上のようで、1200も適性の範囲だろう。

 ただ、近年は人気馬が苦戦の傾向にあり、ダノンスマッシュ、タワーオブロンドンとはいえ取りこぼしがあるかもしれない。

 函館スプリントSは牝馬や3歳馬の好走が目立つレースだけに、京王杯で2着の牝馬リナーテからの組み立てもありそうだし、鋭い差し脚がある3歳馬アスターペガサスにもチャンスはあるのではないか。

(函館スプリントS)
       1着    2着    3着
09年(札幌)A      Yd    Xa
10年    CZd    Xa   -
11年    B b   A     C
12年     Zc   AYa   -
13年     Xc   -     -
14年     Xb   B     -
15年      d   C     -
16年    -     B     -
17年    B     B c   DXa
18年    DXb    Z    A b

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2019年6月 6日 (木)

第1494回 中心はミッキースワロー

 今週のメインはエプソムカップ。
 1番人気は過去10年で4勝、2着3回。まずまずの連対率だろう。世代別では4歳馬が7勝、5歳2勝、6歳1勝。4歳馬が強い傾向にある。
 指数上は、前走指数上位のABC馬と、平均指数の上位abcd馬たちが連軸の中心になっている。全体としても指数上位馬が活躍するレースだろう。

(エプソムC)1着        2着        3着
09年     A a    Zb     c
10年    CYc    Y    -
11年    A a   -     B a
12年    -     A d   C
13年    C a    Xa   A
14年    A     CYa    X
15年    A d   C a   B d
16年    B d   AXa      D d
17年        -     -     -
18年    C     -     -

 今年の指数上位は、ソウルスターリング、ミッキースワロー、ソーグリッタリング、ダノンキングダム、ハクサンルドルフ、サラキアなど。
 スピード指数の高さと安定感で5歳馬ミッキースワローが少し抜けた存在だ。

 ミッキースワローは 4歳時にセントライト記念を勝ち、菊花賞は6着。その後の古馬G1戦線では大阪杯が5着、ジャパンカップも5着に好走してきた。有馬記念は11着と振るわなかったが、指数の高さは上々で、能力の高さは示した。休み明けだった前走の新潟大賞典は、スローペースの差し脚比べになって、トップハンデの57.5キロを背負った同馬にとっては厳しいレースだったはずだが、中団後方から長くいい脚を使って3/4馬身差の2着にまで浮上してきた。上りタイムはメンバー中2番目だったが、負担重量を考えれば上がりは最上位で、ほぼ限界値に近い差し脚だったといえる。

 逃げるのはダノンキングダム、カラビナあたりだが、いずれにしてもスローペース気味の流れになるだろう。ミッキースワローは今回、他の馬とほぼ同じ56キロの負担重量で乗れるから、新潟大賞典で発揮した鋭い差し脚が使えれば、勝機は十分だろう。
 相手の中心は先行できるソーグリッタリング、ソウルスターリング、ダノンキングダムに、差し脚上位のレイエンダ、プロディガルサンなど。

 マーメイドSは波乱の多い牝馬限定のハンデ戦。1番人気馬は2勝、2着1回、3着1回とやや不振の傾向にある。トップハンデ馬も1勝、2着1回、3着2回。指数上は前走指数上位馬が中心になっている。
 今年の指数上位は、ダンサール、サンティール、レーツェル、サラス、フローレスマジック、モーヴサファイア、ランドネなど。
 トップハンデは55キロのフローレスマジックだが、他の馬たちは50キロ前後の軽ハンデ馬が多く、今年も波乱の気配が漂う。

 牝馬限定戦だけに、スローペースは必至で、長く使える差し脚は必須条件だろう。
 長くいい脚を使えるのは、レッドランディーニ、ウスベニノキミ、レーツェル、ウインクルサルーテ、アドラータ、ダンサール、サンティール、サラスなどだが、ここは先行できて差し脚上位のダンサール、レーツェル、レッドランディーニに注目したい。
ともに4歳の格上挑戦馬たちで、51キロの軽ハンデは当然だろう。前走指数最上位はダンサールで、ハンデが軽い分、指数は高くあらわされるが、格上挑戦とはいえ力が足りないわけではない。軽ハンデを生かして先行できれば、粘り込みも可能ではないか。

(マーメイドS)
       1着        2着        3着
09年    -     B     -
10年    A     -          -
11年     Y    B a   C
12年    -     -     -
13年    BX     Z    AY
14年    A     -      Xa
15年    -     -     -
16年    DZa   A       c
17年    -          A a        Xb
18年    -     DYd    Y

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2019年5月30日 (木)

第1492回 アーモンドアイ中心

 春のG1の最後を飾る安田記念が今週のメイン。
 過去10年、1番人気は4勝、2着1回、3着1回。連対率は50%。人気薄の馬たちの台頭もあって、堅い決着は少ない。
 指数上、3歳馬以外は、指数のランク馬であることが勝ち馬の条件になっている。2着馬はランク外の馬も目立つが、連軸は前走指数や、平均指数の上位馬たちが中心だろう。

(安田記念) 1着    2着    3着
09年    BYb   AYa   -
10年    -3歳     d   -
11年    A     -      Zd
12年    CYb   -      -
13年    AZ      a   D d
14年    AXa     c    Y
15年    D     -     -
16年    A c    Xa     d
17年      d   -      Z
18年     X    -     BYc

 今年の指数上位はアーモンドアイ、フィアーノロマーノ、アエロリット、ロジクライ、サングレーザー、モズアスコット、ペルシアンナイト、ロードクエストなど。

 いまさら言うまでもないが、重賞実績、指数のレベルで4歳牝馬アーモンドアイが最上位だ。近走、ジャパンカップ、ドバイターフなど、牡馬相手のG1を完勝して、G1は5連勝中。これまでマイル戦は3戦3勝。東京コースも3戦3勝。距離に問題もないし、素軽いスピードが問われる東京の馬場にも適応してきた。

 鋭い差し脚は最上位で、ジャパンカップのように先行策も取れ、展開やペースにも左右されにくい。牝馬で2キロ減の斤量も有利だろう。海外遠征後の最初のレースになるが、それ以外、特に課題となるようなポイントも見当たらない。ここは素直にアーモンドアイを中心に推したい。

 アーモンドアイの相手は、7戦6勝の4歳馬ダノンプレミアムが最上位だ。唯一勝てなかったのが挫セキで順調さを欠いたダービー(6着)だけだ。ダービー後は間隔をあけ、今年の3月に復帰。金鯱賞を勝ち、前走、4月の読売マイラーズCはスローペースの2番手から、直線、楽に抜け出して完勝して、G1戦線に戻ってきた。安定した先行力とともに、長く使える差し脚が持ち味だ。

 他では、前走、ダービー卿CTを高指数で快勝して、大きな成長を感じさせるフィアーノロマーノ、単騎マイペースの逃げが打てそうなアエロリット、秋の天皇賞2着馬サングレーザーなどに注目したい。

 鳴尾記念は2012年から2000メートルに変更になり、この時期の開催になった。
 過去7年、1番人気は1勝、2着3回。指数上は、前走指数や過去の指数が高い馬が連軸の中心になっている。

 今年の指数上位は、ギベオン、ブラックスピネル、メールドグラース、タニノフランケル、ノーブルマーズ、サンデーウィザード、ステイフーリッシュ、ブラックバゴなど。
阪神は開幕週で馬場も絶好のはず。先行馬に有利に働くだろう。先行力があり、指数も高いのはギベオン、ノーブルマーズ、ブラックスピネルなどだ。

 4歳馬ギベオンは、NHKマイルCを先行、2着に好走して素質の高さを示した。セントライト記念は大敗したが、続く中日新聞杯を好指数で快勝。前走のダービー卿CTは5着だったが、スピード指数のレベルは重賞クラスの高さで、成長を感じさせるレースだった。2000メートルは(2001)と距離適性も高く、中心になる1頭だろう。

 鋭い差し脚では4歳馬メールドグラースが最上位だ。目下3連勝中で、前走は新潟大賞典を制覇した。先行もでき、持ち味の差し脚が発揮できれば、一気に浮上するだろう。
 他に、差し脚に見どころがあるステイフーリッシュ、ブラックスピネルなども要注意。

(鳴尾記念) 1着    2着    3着
12年    DXa     c    CZd
13年    -      Y      b
14年    C      Xa     b
15年    BXa   -     -
16年    CXa   B b   -
17年    D     -     A
18年    -      Xb   D

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2019年5月23日 (木)

第1490回 力はサートゥルナーリアだが

 今週は日本ダービー。
 2001年以降、指数ランク外の馬がダービーを勝ったのは2017年のレイデオロと昨年のワグネリアンだけ。ダービーはスピード指数の上位馬、とりわけ前走指数の上位馬たちが強いレースだ。
 また、2001年以降の過去18年間、1番人気馬は11勝、2、3番人気馬があわせて5勝をあげている。1、2、3番人気以外では7番人気、5番人気馬が各1勝しているだけで、指数上位の人気上位馬が中心のレースだろう。

(ダービー) 1着    2着    3着
01年    BYb   A d   -
02年     Xa    -    -
03年    A     D     -
04年    BZb   -     D
05年    A a   C b   B
06年    A      X    B a
07年    DXc    Z    DZb
08年    AXa   -     BYb
09年     X    -      Z
10年    C     C     B a
11年    AYa   -       d
12年    DYc   -      B
13年     X    B a   -
14年    CZa   A a   -
15年    AZb     d   DXd
16年    BYa   C d   A c
17年    -       a   DY
18年    -     CY    C
(スローペース調整-15/-5)

 今年は、サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリー、クラージュゲリエ、タガノディアマンテ、ナイママ、マイネルサーパス、シュヴァルツリーゼなどが指数の上位馬たちだ。

 中心勢力は皐月賞組。今年の皐月賞はサートゥルナーリアが勝って、2005年ディープインパクト以来の無敗の皐月賞馬が誕生した。平均ペースの流れを、中団の前の内ラチにダノンキングリー、すぐ後ろの外側にヴェロックスがつけ、サートゥルナーリアはヴェロックスを見る位置から。直線、外からヴェロックスが先頭に立ち、同馬を追ってサートゥルナーリアが馬体を合わせにいく。内を突いたのがダノンキングリー。直線半ば、後続馬たちが引き離されて、3頭の叩きあいのすえ、勝利をつかんだのはサートゥルナーリアだった。アタマ差の2着はヴェロックス、ハナ差の3着にダノンキングリー。

 ペースが上がったことで、真価が問われるレースになり、上位3頭のスピード指数は歴代の皐月賞馬たちと比べても上位に評価される高レベルだった。3強と、それ以下の馬たちとは2馬身の差がついており、ダービーでは皐月賞の上位サートゥルナーリア、ヴェロックス、ダノンキングリーが中心になるだろう。3頭に指数上の差はなく、勝敗を分けるのは2400メートルの距離適性と、騎手の能力と運だろうか。

 サートゥルナーリアはホープフルS、皐月賞を勝って同世代のG1を2勝。先行力があり、長く使える差し脚も魅力で、距離は伸びるほど良さそうに思える。皐月賞は距離が短かったことが、僅差になって現れたのかもしれない。3頭の比較でも差し脚は最上位にあり、距離に不安はないはずだ。

 ダービーでもサートゥルナーリアを一番手にあげたいと思うが、気になるのがルメール騎手からレーン騎手への乗り替わり。ダービーはどの騎手にとっても、勝ちたい思いの強いレースだ。もちろんレーン騎手の天賦の才能や実力に不足はない。短期免許で来日して、これまで4週間の騎乗で15勝をあげ、G1ヴィクトリアマイル、G2京王杯スプリングC、G3の新潟大賞典も勝っている。ただ、テン乗りで日本ダービーの1番人気を背負うプレッシャーはいかばかりか。決してプラスではないだろう。才能あふれるレーン騎手にケチをつけるつもりはないが、3強に差がないのであればここは是非にでも、日本人騎手に勝ってもらいたい。

 ヴェロックスはここまで(3201)。皐月賞は直線、一旦先頭に立ったが、勝ち馬によられて接触する不利を受けるものの、最後までしっかりと脚を使って差のない2着。ここまで2000メートルのオープン戦で2勝をあげ、2400メートルの距離も合うように思える。手綱を取る川田騎手は、2016年マカヒキでダービーを制覇。目下、リーディングのトップの成績をあげる日本人ナンバーワン騎手だ。

 ダノンキングリーは(3010)。皐月賞は2着馬からハナ差の3着だった。3勝は1600から1800メートルまでの距離であげており、距離が合うかどうか。名手戸崎騎手が手綱を取るが、ダービーはまだ勝っていない。必死に追ってダービージョッキーの栄誉をつかんでほしいと願うばかりだ。

 3頭の実績からはサートゥルナーリアが一歩リード。ここは素直にサートゥルナーリアから入る手なのだろう。ただ個人的にはヴェロックスから狙いたいと思うが--。後は騎手の運かもしれない。

 ハンデ戦の目黒記念の1番人気は過去10年で1勝、2着4回、3着1回。トップハンデ馬は1勝のみ。トップハンデ馬は苦戦が多い。指数上は、過去10年のうち7年で連対する平均指数上位馬が有力だが、ハンデ戦らしく、ランク外の馬も活躍が目立つ。

 今年はソールインパクト、チェスナットコート、ルックトゥワイス、アドマイヤエイカン、ウインテンダネス、ブラストワンピース、ムイトオブリガード、パリンジェネシスなどが指数の上位馬たちだ。

 トップハンデは3歳で有馬記念を制したブラストワンピースの59キロ。前走の大阪杯は人気にこたえられず6着に敗退した。巻き返しがあるとしても、過去の傾向からは少し苦しいかもしれない。

 差し脚比べなら、軽ハンデの4歳馬アイスバブル、レーン騎手のルックトゥワイス、9歳馬ハンデ50キロのアクションスター、川田騎手のパリンジェネシスなどが浮上する。

 なかでもレーン騎手のルックトゥワイスに期待したい。ここまで重賞勝ちはないものの、2400から2500メートルの距離は(2302)と適性は高い。差し脚もしっかりとしており、中団より後ろからでも届くだろう。

 先行馬の中では長距離戦で力をつけてきているチェスナットコートに注目。前走の天皇賞(春)は中団で粘り込んで6着。鋭い差し脚がない分、重賞ではなかなか勝てないが、強い相手を考えればよく頑張った。ペースが上がって粘り込むのが持ち味で、この相手なら、それも可能だろう。坂井瑠星騎手とも(2213)と相性が良い。

(目黒記念) 1着    2着    3着
09年     Z    A a   -
10年    C     -     A
11年    -     B c   C
12年     Yd   C      C d
13年    -      Yc   -
14年    AZa   CYb   -
15年     Y    -     D d
16年    -     -      Xa
17年    -       b   -
18年    C d   -     -

 葵Sは、昨年から重賞に格上げされた3歳芝1200メートル戦。 
 指数上位は、アウィルアウェイ、ディープダイバー、ディアンドル、タマモメイトウ、マリアズハート、メイショウケイメイ、ケイアイサクソニーなど。

 中心は4連勝中のディアンドル、2連勝中のディープダイバー、同マリアズハートなど。
3頭ともに素軽いスピードがあり、瞬発力も鋭く、勝ち負けになる馬たちだ。

 長くいい脚を使えそうなアウィルアウェイ、エイティーンガール、メイショウケイメイなどにもチャンスはありそう。

(葵S)   1着    2着    3着
18年    -     -     BZ

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2019年5月16日 (木)

第1488回 差し脚比べなら

 今週はオークス。
 1番人気馬は過去10年で、5勝、2着2回、3着1回。連対率は70パーセントで安定している。なかでも前走、桜花賞組が8勝をあげて中心を担っている。他に、忘れな草賞の勝ち馬が2勝、フローラSの勝ち馬が1勝をあげている。
 指数上は前走指数上位馬が中心。なかでも前走指数の高い馬A、B馬が最有力だが、平均指数の上位馬や過去の指数上位馬も差なく好走している。

(オークス) 1着    2着    3着
09年    A c   B a   C
10年   (AZa)(c)1着同着  Z
11年    -     D     B d
12年    AYa   B b   -
13年    -     -     -
14年      c   DY    AX
15年    BX    -     C
16年    AXa   B b   -
17年    BZa   -      Xb
18年    A a   C c   BZb
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数上位馬は、シゲルピンクダイヤ、クロノジェネシス、ダノンファンタジー、ビーチサンバ、コントラチェック、エールヴォア、フィリアプーラなど。

 中心は桜花賞組から取りたい。桜花賞馬グランアレグリアは先々週のNHKマイルCに出走して5着(4着入線も降着)。オークスは回避した。桜花賞の2着はシゲルピンクダイヤ、3着にクロノジェネシス、4着はダノンファンタジー、5着がビーチサンバの順だった。その上位馬たちのゴールは横一線。指数上もほとんど差がなく、オークスでも有力馬になる馬たちだろう。

 シゲルピンクダイヤは勝ち馬からは2馬身半の差の2着。最後方から、直線、馬群に入れて32秒7の最速の上りの脚を使って浮上した。内にスペースがあったのも幸いだったはずで、4コーナーで外に回していたらこの成績はなかっただろう。和田騎手の好判断だった。

 悔しい思いをしたのが3着のクロノジェネシスだったのではないか。好スタートを決めて中団の前からレースを進めたものの、3コーナー手前でぶつけられ、位置を下げざるを得なかった。直線も馬群に包まれ、行き場を失う場面もあったが、外に持ち出すと一気呵成の差し脚を見せ、シゲルピンクダイヤにクビ差まで迫った。上りは32秒9だったが、直線後半の鋭い差し脚は1頭だけ抜きんでているように見えた。競馬に、「たら、れば」は禁物だが、スムースなレースだったらと思わされた。すくなくとも上りタイムは間違いなく最速だっただろう。

 桜花賞で1番人気に推されたダノンファンタジーは4着だった。先行して4コーナー4番手から先に抜け出した勝ち馬を懸命に追ったが、最後は苦しくなったようで、後続馬たちに交わされてしまった。2400の距離には少し課題があるかもしれない。

 スローペース必至のオークスだけに、長く使える差し脚は必須条件。スローペースでの差し脚なら、クロノジェネシス、ビーチサンバ、カレンブーケドール、アクアミラビリス、コントラチェック、シゲルピンクダイヤなどが上位だ。

 なかでもクロノジェネシスの安定した鋭い差し脚に期待したい。ここまで5戦3勝。負けたのは阪神JFの2着と、桜花賞の3着だけ。クロノジェネシスは東京コースのクイーンCやアイビーSで見せたように、スローペースでの差し脚はここでも最上位だ。

 桜花賞とクイーンCは上がり2番目も、それ以外のレースはすべて最速の上りタイムを記録している。差し脚比べなら一層の輝きを放つだろう。スローペースの2400なら距離の問題もないと思うし、オークスでの中心馬に推したい。

 相手も上りの上位馬や、桜花賞組を上位に取りたいと思うが、桜花賞組以外では、3連勝で忘れな草賞を勝ったラヴズオンリーユー、前走フローラSの勝ち馬ウィクトーリアなどにも注意したい。

 平安Sは5月の開催になって今年で7年目。ダートの重賞で、前走指数上位馬が連軸中心だ。
 今年は、チュウワウィザード、クイーンマンボ、ロンドンタウン、アナザートゥルース、サンライズソア、グレンツェント、サトノティターン、オメガパフュームなどが指数の上位馬たち。

 2走前の東海Sで、6連勝を飾った現ダート最強馬インティに2馬身差の2着だった4歳馬チュウワウィザードに注目したい。さすがにインティは強かったが、上りタイムは最速で、指数も自己ベストの高レベルなら、2着といえども価値が高い。前走は公営船橋の重賞戦を2番手からの差し切り勝ち。2つ目の重賞タイトルを手にした。ここまで、公営の成績を含め(6220)と、好成績を残しており、その安定感を評価したい。

(平安S)  1着    2着    3着
13年    AXa   B      Yc
14年    -       c   B
15年    -     BZc    Xa
16年    AYc     d   B b
17年    B     D d   -
18年    -     -       d
(海外、公営のレースは減戦して集計)

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2019年5月 9日 (木)

第1486回 中心は4歳馬から

 ヴィクトリアマイルは牝馬限定のG1。過去10年、1番人気は3勝、2着3回だが、1番人気で勝ったのは名牝として名高いウオッカ、ブエナビスタ、ヴィルシーナの3頭だけで、圧倒的な能力上位でない限り、1番人気は疑ってかかった方がいいだろう。また1番人気が勝てなかった年の勝ち馬は、2、4、11、5、7、6、8番人気の馬たちで、波乱も多く、2、3番人気馬もあてにできない。

 世代的には過去10年で5勝をあげている4歳馬が中心。4歳馬が連対できなかったのは3連単で2000万超馬券になった2015年の1度だけ。連軸は4歳馬から取るのがセオリーだろう。

 指数上は、前哨戦などにスローペースが多いこともあり、ランク外の馬たちが上位に浮上しており、指数上位馬が圧倒する状況ではない。

(ヴィクトリアマイル)
       1着    2着    3着
09年    CXa   -     -
10年     Xb   -     C c
11年    BYc   DXa   -
12年    A     -       Zc
13年    -     -     A d
14年      d    d     Xb
15年    -     A     -
16年     Y    DZb   BYa
17年    -     -     -
18年    -      Xa   -
(スローペース調整値-10/0)

 今年は、プリモシーン、ノームコア、レッツゴードンキ、フロンテアクイーン、アエロリット、ミッキーチャーム、ソウルスターリング、ワントゥワン、ラッキーライラック、レッドオルガなどが指数の上位馬たちだ。

 中心勢力になる4歳馬のなかで、マイルの重賞を勝っているのは、プリモシーン(フェアリーS、関屋記念)、ミッキーチャーム(阪神牝馬S)の2頭だ。

 プリモシーンのマイル戦は(3203)、マイルの重賞に限っても(2103)と安定しており、マイルの専門家だ。3歳夏の関屋記念の勝利は、51キロの重量に恵まれた部分もあったかもしれないが、中団後方からの長く使える差し脚は同馬の特徴だ。前走のハンデ戦ダービー卿CTも中団から長くいい脚を使って、勝ち馬とはクビ差の2着。4歳牝馬で55キロのハンデを背負っていたことを思えば、内容のある2着だった。前走指数は出走メンバー中で最も高く、真っ先に中心にとりたいと思う1頭だ。

 ミッキーチャームは秋華賞の2着馬。前走の阪神牝馬Sは初のマイル戦だったが3番手で先行、スローペースで先行馬たちの直線の激しい叩き合いになったが、半馬身差で重賞初制覇を果たした。今回、阪神牝馬Sを使った馬たちが10頭出走しており、その勝利の価値は高いだろう。また、ここもペースは落ち着くはずで、先行できるミッキーチャームに流れが向くのではないか。

 その阪神牝馬Sで最速の上りの脚を使ったのが9着のサトノワルキューレ(4歳)。スローペースの前残りの流れを後方からではチャンスはなかったが、東京コースでの巻き返しに注目したい。

 4歳馬以外ではアエロリット、クロコスミア、フロンテアクイーンの先行力。レッドオルガ、デンコウアンジュなどの差し脚に要注意だ。

 京王杯スプリングCは、1番人気が過去10年で1勝のみ。大苦戦している。指数上は過去10年で9度連対している平均指数上位馬が連軸向きだが、1、2着がランク馬同士で決着したことはない。

 今年は、ロードクエスト、ドーヴァー、サトノアレス、タワーオブロンドン、トゥザクラウンなどが指数の上位馬たちだ。

 トゥザクラウンの逃げで平均的なペースになりそう。差し脚の鋭い中団より後ろの馬たちにチャンスが広がるだろう。

 差し脚上位はサトノアレス、キャナルストリート、リナーテ、ストーミーシー、タワーオブロンドン、エントシャイデンなど。
 なかでも東京向きの差し脚が光るサトノアレスに期待したい。

 5歳馬サトノアレスはここまで(4426)の成績だが、良馬場に限れば(3423)。さらに東京の良馬場なら(1221)で、唯一4着以下になったのは安田記念での4着だけだ。2走前、稍重の阪神Cは15着に大敗したが、前走、良馬場の東京新聞杯は、直線、内で窮屈になりながらも鋭い差し脚を見せて3着に好走した。高速馬場の適性が高く、良馬場でこそ素軽いスピードが生きる馬だろう。重賞勝ちは2歳時の朝日杯FSだけだが、古馬重賞戦線で安定した成績を残しており、ここでも連軸の中心になるだろう。

(京王杯スプリングC)
       1着    2着    3着
09年    -     AYa   C
10年    -     BYc   A
11年    -     BYb    Zd
12年      a   -      C
13年    -     -     -
14年    -     A c   -
15年     Xb   -     -
16年    BXa   -     A b
17年    DYc   -       b
18年    -     A c   -

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2019年5月 2日 (木)

第1484回 グランアレグリアに期待

 NHKマイルCの1番人気は過去10年で5勝しているが、2、3着はない。人気薄の馬たちも上位をにぎわしており、3連単は高配当も多い。
 指数上は前走指数上位馬や、過去の指数上位馬が連軸の中心になっている。

(NHKマイルC)
       1着    2着    3着
09年    -     -     -
10年    -     C     A a
11年     X    -     -
12年    D      Zc   -
13年     Y    -     -
14年    DYc   B     CZ
15年    AZb   -     -
16年     Xb   AYa   -
17年    CX    -      Yc
18年     Xa   D     -
(スローペース調整-10/0)

 今年は、アドマイヤマーズ、グランアレグリア、ファンタジスト、ハッピーアワー、プールヴィル、ダノンチェイサー、グルーヴィット、クリノガウディーなどが指数の上位馬たちだ。

 重賞の実績と前走指数の高さで、アドマイヤマーズ、グランアレグリアが少し抜けた存在だろう。

 アドマイヤマーズは朝日杯を制して、最優秀2歳牡馬に選出された。続く共同通信杯は2着、皐月賞は4着と、現3歳世代のトップクラスにある逸材だ。皐月賞は4番手で先行したものの、直線は伸びあぐね、上位の3頭とは2馬身と離されてしまったが、指数は世代のトップレベルのものだった。マイル戦は4戦4勝の距離で、改めて巻き返しに注目したい。

 牝馬のグランアレグリアは、ここまで(3010)。唯一3着だったのがアドマイヤマーズが勝った朝日杯だけだ。前走、桜花賞は2着馬に2馬身半の差をつけて完勝。先行して押し切る強い内容だった。鋭い瞬発力を見せており、天性のスピードが見て取れる。

 ペースは落ち着くはずで、先行する馬たちが中心だろう。その点からも先行できるアドマイヤマーズ、グランアレグリアに流れも向くはずだ。
 前走指数はアドマイヤマーズが上位だが、牝馬のグランアレグリアは2キロ減の重量差があり、実際はそれほど差はないだろう。直線の追い比べになったら、軽量で東京向きの素軽いスピードのあるグランアレグリアの方に分があるのではないか。

 他ではファルコンSの上位馬ハッピーアワー、グルーヴィットに、桜花賞6着のプールヴィル、きさらぎ賞の勝ち馬ダノンチェイサーなどに要注意。

 京都新聞杯は、過去10年、1番人気は(3223)。2、3番人気も合わせて5勝しており、比較的堅いレースだろう。指数上は平均指数の上位馬の連対率が高い。

 今年の指数上位馬は、タガノディアマンテ、ナイママ、ブレイキングドーン、ヒーリングマインド、オールイズウェル、ハバナウインド、ヴァンケドミンゴなど。前走、皐月賞組の指数が高いが、他は押しなべて低調。

 2200メートル戦だけに、スローペース必至で、差し脚は必須条件だ。長くいい脚を使えるのはタガノディアマンテだろう。
 前走、皐月賞は、外枠で位置取りが悪くなったが、後方から大外一気に差し脚を伸ばし6着に押し上げた。上がりは勝ち馬に次ぐ2番目だの速さで、京都コースなら切れる差し脚がより生かせるのではないか。

 他に、差し脚鋭いヴァンケドミンゴ、オールイズウェルにもチャンスがあるだろう。

(京都新聞杯)1着    2着    3着
09年    AXb   D       d
10年    AYc   CZb   B a
11年    -     AYa   B
12年    D     AXa     c
13年    BXa   -     -
14年    -       d   -
15年    -     -     C
16年    DXb    Yd   AYa
17年     Zd   -     DY
18年      d   -     -
(スローペース調整-15/-5)

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2019年4月25日 (木)

第1482回 4歳馬が中心

 平成最後のG1、京都芝3200メートルの天皇賞(春)がメインレース。
 2000年以降、過去19年間の連対馬は、平均指数上位のabcd馬が17年間で連対して、連軸の中心を担っている。比較的、指数上位馬が活躍するレースだ。
 1番人気馬は、過去19年間で4勝、2着1回、3着3回。10番人気以下の馬たちの好走も多く、それほど堅いレースではない。過去19年間の勝ち馬は、4歳馬が9勝、5歳馬は7勝、6歳馬が3勝と、馬齢が若い方に分がある。

(天皇賞)  1着    2着    3着
00年    AXa     d   BZ
01年    DYb   D c   AYc
02年    -     DYb   CXa
03年    D      Yd   -
04年     Xb   -     CXa
05年    -     -     -
06年    AZ    BXa   -
07年    -     -      Yb
08年    -     BXb   A
09年    C     B b   AYb
10年    -     AYb   -
11年    B b   A a   C
12年    -      Xa    Zd
13年    DYc   D     -
14年     Xa    Yd   -
15年    AYa   -     -
16年    C       d   A
17年     Xc   BZd   A b
18年    A d    Zd   C c

 今年の指数上位馬は、グローリーヴェイズ、カフジプリンス、ロードヴァンドール、リッジマン、クリンチャー、チェスナットコート、パフォーマプロミスなど。

 ただ、5歳以上の馬たちは、昨年の天皇賞(春)で3着のクリンチャー、前走、阪神大賞典2着のカフジプリンス、3着のロードヴァンドールなどの指数が上位にあるものの、指数上は若干、低調に思える。
 とすれば、昨秋、菊花賞で上位だった4歳馬フィエールマン、エタリオウ、ユーキャンスマイル、グローリーヴェイズなどが中心になるのではないか。

 菊花賞は、直線、馬場の真ん中からエタリオウが先頭に立つところ、内をついて一気に迫ったのがフィエールマン。2頭のきわどいゴールになったが、写真判定の結果ルメール騎手のフィエールマンがハナ差で先着していた。少し離れた3着に後方から伸びたユーキャンスマイルが入った。

 スローペースのため、上位3頭の上りタイムはともに33秒9という、3000メートルの距離としては破格の上りタイムだった。後方にいた馬たちには厳しかったが、それだけに、早めに仕掛けたエタリオウのM・デムーロ騎手、フィエールマンのルメール騎手の判断が光ったレースだった。後方から長く良い脚を使ったのは3着のユーキャンスマイルで、上位2頭とも差はない。

 菊花賞を勝ったフィエールマンは、前走、1月のAJCC(2200メートル)で2着。力があるとしても、3か月もの間隔があくのは気になるところだ。

 エタリオウは3月の日経賞(2500メートル)で2着になったが、ここまで(1702)と2着が多く、まだ1勝のまま。何かが足りないのだろうか。

 ユーキャンスマイルは1月の万葉S2着の後、前走、3400メートルのダイヤモンドSを快勝した。近走は3000メートル以上の距離を使って、(1110)と、距離経験はユーキャンスマイルが最上位だ。

 今年、逃げるのはロードヴァンドールになりそう。前走、阪神大賞典ではハイペースでて逃げて3着に粘っており、ここも極端なスローペースはないだろう。後続馬も脚を使わされる流れになりそうで、近走、長距離の経験とスタミナを積んできたユーキャンスマイルに向くのではないか。

 3歳の青葉賞はダービートライアル。2着まで優先出走権が与えられる。
 スローペースのレースが多く、上がりの脚の戦いになりがちで、指数上位馬も苦戦の傾向が目につく。

 今年の指数上位馬は、アドマイヤスコール、ウーリリ、カウディーリョ、マコトジュズマル、ディバインフォース、サトノラディウス、ランフォザローゼス、リオンリオン、キタサンバルカンなど。

 スローペース必至で、長く使える差し脚は必須条件だ。
 差し脚上位馬で、2400メートルの距離もこなせそうなのは、デビューから(2001)のカウディーリョだろう。前走は2200メートルの山吹賞を後方から。3コーナーから仕掛けていって、4コーナーでは大外に膨れるものの、各馬をとらえて鮮やかな差し切り勝ちを決めた。長くいい脚が持ち味のようで、東京の2400メートルも問題なくこなせるだろう。

 他に、ピースワンパラディ、トーセンカンビーナ、アドマイヤスコール、セントウルなどが差し脚の上位馬で、逆転候補。

 前走、2400の未勝利戦を勝ったばかりだが、前々でレースができるディバインフォースにもチャンスがある。

(青葉賞)  1着    2着    3着
09年    -      Y     Z
10年    B a   -     -
11年    -     -     -
12年     Z    -     -
13年    -     -     -
14年    -     -     -
15年     Y    D     -
16年    B a   -     -
17年     Xa   -     B
18年    BZ    -     -
(スローペース調整-15/-5)

 新潟大賞典はハンデ戦だが、前走指数の上位馬が健闘している。1番人気は過去10年で勝ち星がなく2着1回、3着2回のみ。

 今年の指数上位馬は、ミッキースワロー、アウトライアーズ、エアアンセム、ブラックスピネル、ルックトゥワイス、ショウナンバッハなど。

 トップハンデは57.5キロのミッキースワロー。G2セントライト記念勝を勝ち、G1大阪杯、ジャパンカップでそれぞれ5着に好走しており、当然の重量だと思うが、後方一気の差し脚に懸ける脚質だけに、休み明けとトップハンデは気になる。

 ここは新潟の開幕週で、素軽いスピードが持ち味のロシュフォールに注目したい。目下連勝中で、ここまで(4101)と好成績を残している。左回りは4戦4勝。何よりも鋭い瞬発力が魅力の4歳馬だ。指数上はランク外だが、ハンデは55キロと恵まれた。4歳馬で前走81の指数レベルなら十分に戦えるだろう。

(新潟大賞典)1着    2着    3着
09年    D     -     B c
10年    A b    Zd     a
11年    -     -     CXb
12年    B     -       b
13年    C     A     -
14年    -     A d   B a
15年    BZ     Z     Z
16年     Yc   AX    C
17年    C      X    A a
18年     Z    -     -

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2019年4月18日 (木)

第1480回 スローペースの差し脚は

 今週から東京、京都に開催が替わる。
 東京の開幕週はオークスの出走権を争うフローラSがメインだ。過去10年、1番人気は(4105)。連対率50パーセントとやや不振。波乱含みのレースだ。
 3歳重賞戦だけに前走指数上位の馬が連軸の中心になるが、牝馬限定戦はスローペースが多く、指数が低くても上がりの脚がある馬たちには注意が必要だ。

(フローラS)1着    2着    3着
09年     Zc   D     -
10年    -     AYb   DYc
11年    -     -     CZc
12年    A b   -     -
13年    C     -     A a
14年    A      Zc    Yb
15年     Xa   A      Y
16年    -     -     -
17年    -     -     A a
18年    B     -     -
(スローペース調整-20/-10)

 今年の指数上位馬は、レオンドーロ、フェアリーポルカ、シャドウディーヴァ、ジョディー、ウィクトーリア、イノセントミューズ、エアジーン、エトワールなど。

 2勝馬は5頭いるが、重賞勝ち馬は不在で、低調なメンバー構成になった。
 3歳牝馬の2000メートル戦だけに、スローペースは必至。スローペースで長く使える差し脚なら、シャドウディーヴァ、ローズテソーロ、セラピア、フォークテイル、クラサーヴィツァ、エトワールなどが上位だろう。

 ここはスローペースの差し脚が鋭いシャドウディーヴァに注目したい。シャドウディーヴァは10月にデビューして3戦目に初勝利をあげた。まだ1勝馬の身だが、年明け2月のフリージア賞は3着、前走は重賞フラワーCに挑戦して4着に好走している。フラワーCはスタートが遅く後方からになったが、直線は内に入れて鋭い差し脚を見せ、上りは出走メンバー中2番目の速さだった。

 安定した差し脚はここでは最上位にあり、距離もフラワーCの1800メートルより、フローラSの2000メートルのほうが合うはず。東京の2000メートル戦は4戦して(1210)。経験値は大きい。

 他では、1戦1勝のセラビアの差し脚が鋭く、この馬から入る手もあるたろう。

 京都のメインは読売マイラーズC。
 京都開催になった2012年以降の7年間で、1番人気は2着2回、3着2回と、まだ勝利がない。
 今年の指数上位はインディチャンプ、ダノンプレミアム、グァンチャーレ、パクスアメリカーナ、モズアスコット、ケイアイノーテック、ストーミーシーなど。

 中心は指数上位の実績馬ダノンプレミアムだろう。ここまで6戦して(5001)。朝日杯、弥生賞も勝って、唯一負けたのが1番人気に支持されたダービーでの6着だけ。皐月賞を挫跖で回避した影響が残っていたのかもしれないが、距離が少し長かったのも要因だったのではないか。

 休み明けの前走、2000メートルの金鯱賞は、先行して直線、難なく差し切る横綱相撲で快勝。改めて能力の高さを感じさせる完璧なレースだった。マイルは2戦2勝しており、距離に問題はないはず。

 逆転候補は4歳馬インディチャンプ。目下3連勝中で、前走はマイルの東京新聞杯を制して初重賞制覇。スピード指数も上位で、マイルは(4101)と、距離適性が高い。1番人気馬が勝てていないジンクスに乗るなら、インディチャンプからだろう。

 他にモズアスコット、ケイアイノーテック、パクスアメリカーナなどが有力な連下候補だ。

(マイラーズC)
       1着    2着    3着
12年    A     -     D d
13年    AXa   -      Za
14年     X    BYb   CZc
15年      d   D     A b
16年    -      Yc    Xb
17年    DYc    Ya    Yd
18年    C b     c   AXb

 福島牝馬Sは平均指数の上位馬の連対率が高い。
 今年の指数上位は、デンコウアンジュ、フローレスマジック、ダノングレース、ウインファビラス、ランドネ、カワキタエンカなど。

 小回りの福島だけに先行馬の前残りが有力だろう。ならば、前走、中山牝馬Sをハイペースで逃げて12着のカワキタエンカ、それを2番手で追走したランドネ(13着)の巻き返しに注目したいところ。とりわけ、直線で前がふさがる大きな不利があって、追うに追えなかったランドネに期待したい。

 ペースによっては、後方一気の差し脚が魅力のデンコウアンジュ、中団から脚を伸ばすダノングレース、ダート馬ながら差し脚鋭いビスカリア、ミッシングリンクなどにもチャンスはありそうで、少頭数ながら波乱含みだ。

(福島牝馬S)1着    2着    3着
09年    -     D b   -
10年    A     C b   C
11年(新潟)-     D b   -
12年    B     AZ     Yb
13年    D b    X    BYc
14年      d   -     -
15年     Ya     c   -
16年    C     A     B
17年     Xa   -     -
18年    -     BXb   -

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