2019年1月17日 (木)

第1454回 強さは断然

 もう、正月競馬も最終週。中山はアメリカJCCがメインレースだ。過去10年、全て指数ランク馬が勝っており、平均指数上位馬を中心に、全体としても指数上位馬が強い傾向にある。1番人気馬は2勝、2着2回。

(アメリカJCC)
       1着    2着    3着
09年    B d   BXa   -
10年     Yd   B     DYb
11年    BXa   -      Xb
12年     Yb   B     AZc
13年      d    Zd   -
14年    DY    -       b
15年      c   A     A
16年    AXa   C d   C
17年    AZa   -     B
18年     Yb   -     D

 今年の前走指数上位馬は、サクラアンプルール、ショウナンバッハ、メートルダール、シャケトラ、ダンビュライトなど。

 期待の4歳馬は、前走、菊花賞を勝ったフィエールマンだ。ここまで4戦3勝、2着1回。長くいい脚を使えるのが特長で、新馬戦以外の3戦すべてで、最速の上りタイムを示している。今回、指数上位のランクにはわずかに届かなかったが、G1勝ち馬は他馬より1キロ重い負担重量を課せられているためで、実質的に指数上位のレベルの馬だ。

 菊花賞では7番人気。ルメール騎手を背に、中団の前々でレースを進めた。直線、前が詰まって追い出しが遅れる場面もあったが、前が開くと一気に差し脚を繰り出し、先に先頭に立っていたエタリオウをきっちり交わして、ハナ差の勝利だった。 

 まだ4戦しかしていないが、その戦歴で菊花賞を勝ったのだから能力の高さは明らかだろう。菊花賞のスピード指数もとくにレベルが低いわけではないし、経験を積めばさらに成長を期待できる逸材ではないか。

 他では、有馬記念は7着に好走して、まだまだ元気なサクラアンプルール。差し脚上位のメートルダールなどが相手の中心。

 東海Sは、中京開催の過去6年間で、1番人気馬が4勝、3着2回。すべての年で3着内に好走しており、馬券は比較的固い決着が多い。
 今年の指数上位馬は、インティ、アンジュデジール、チュウワウィザード、アングライフェン、グレンツェント、アスカノロマン、コスモカナディアンなど。

 ここは重賞初挑戦ながら、目下5連勝中のインティが中心だ。
 インティはデビュー戦こそ9着だったが、続く未勝利戦から前走の1600万条件戦まで、7、4、4、10、5馬身の差をつけ、5戦とも圧倒的な能力の違いで快勝を続けてきた。先行力があり、逃げるか、2番手からのレースが多いが、直線はいずれも後続馬をぶっちぎる差し脚を使って差を広げてきた。スピード指数もこの2走は98、98と、初重賞戦とはいえ、すでに重賞クラスの指数を連発。重賞の壁があるとは思えない。

(東海S)  1着    2着    3着
13年    A     CYa    X c
14年     Xa   C c   B
15年     X    -     BYb
16年    D     -     A b
17年    -     -     -
18年    AXa    Y    D c
(公営競馬は減戦して集計)

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2019年1月10日 (木)

第1452回 強い4歳馬から

 京都の日経新春杯はハンデ戦。
 トップハンデ馬は過去10年で1勝、2着1回、3着2回とやや不振。片や、1番人気馬は3勝、2着4回、3着1回と、比較的安定した成績を残している。1、2、3番人気馬が揃って連を外したのは1度だけ。ハンデ戦とはいえ、堅めの決着が多い。また、明け4歳馬が出走した9年間で、4歳馬が6勝をあげており、圧倒的に4歳馬が強い傾向にある。ハンデ戦とはいえ、指数上位馬も比較的健闘しており、前走指数や過去指数の上位馬たちが連軸向きだろう。

(日経新春杯)1着    2着    3着
09年    -     C b   -
10年    -     -     -
11年     Xa   B     -
12年     Xa   B b   -
13年    D     A b    Xc
14年    A a    Z    -
15年     Z    -     -
16年    A d   -     C c
17年    B     -       d
18年    -     DZ    A c

 今年の指数上位馬は、ルックトゥワイス、ウインテンダネス、シュペルミエール、グローリーヴェイズ、アフリカンゴールドなどが前走指数の上位馬たちだ。他に、過去の指数などでノーブルマーズ、ムイトオブリガード、ガンコ、ロードヴァンドールなどもピックアップされる。
 トップハンデは57キロのガンコ。

 前述のとおり、明け4歳馬が強いことからすると、菊花賞5着の4歳馬グローリーヴェイズに注目が集まる。ここまで6戦2勝、2着2回。古馬相手の準オープン戦、佐渡Sでも圧倒的な人気を集め、最速の上りタイムで完勝している。まだ重賞の勝利はないが、きさらぎ賞2着、京都新聞杯4着と、戦世代トップクラスのメンバー相手に好走してきた。

 菊花賞は不利な大外枠で、12番人気の低評価だったが、勝ち馬と同じ33秒9の最速の上りタイムで5着。勝ち馬とは位置取りの差だけともいえる結果で、能力の高さを示したレースだった。佐渡Sや菊花賞で示した鋭い差し脚が持ち味で、スローペースには強い。素直にグローリーヴェイズから入れば良いようにも思うが、ただ、ペースが上がってスタミナも問われるレースになると、少しもろさを見せるかもしれない。

 ペースが上がるようなら、先行して粘るスタミナがある馬たちが浮上してくる。とすると、目黒記念の勝ち馬で、前走ジャパンカップ8着のウインテンダネスや、ここは昇級戦ながら2400メートル以上の距離で(2201)と距離適性が高いルックトゥワイスなども有力馬として上がってくるのではないか。
 他では49キロと圧倒的にハンデが軽い4歳馬サラスの差し脚に要注意だ。

 クラシックを目指す馬たちの京成杯。過去10年の勝ち馬はすべて指数の上位馬で、前走指数の上位馬と過去の指数上位馬のXY馬が中心だ。1番人気は(3313)と信頼度もまずまず。

 今年の指数上位馬は、シークレットラン、ランフォザローゼス、カイザースクルーン、ダノンラスター、ナイママ、マードレヴォイス、カフジジュピター、クリスタルバローズなど。

 なかでも、前走、2歳レコードタイムで葉牡丹賞を快勝した指数上位のシークレットランが連軸の中心になりそうだ。スタート直後に他馬によられて後方からのレースになったが、3コーナー手前から動き出し、直線、鮮やかな差し切り勝ちを決めた。新馬戦こそ先行して2着だったが、未勝利、500万特別では長くいい脚を使って快勝している。しっかりとした差し脚に期待したい。

 他では、葉牡丹2着のランフォザローゼス、同5着のカイザースクルーン、あるいは札幌2歳S2着のナイママなどの巻き返しに注目。スローペースの差し脚が鋭いラストドラフト、ダノンラスターにも要注意だろう。

(京成杯)  1着    2着    3着
09年     Y    -     -
10年     Xa   A     CZb
11年    AYa   -     BYb
12年     Yc   BXa   C
13年    D     -     -
14年     Xd   AZ    -
15年    CY    A     -
16年    C     -     -
17年    B b    Y    A a
18年    C     -     -
(スローペース調整-20/-10)

 3歳牝馬のフェアリーSは、1番人気が(3115)と、3歳戦としてはやや低調な成績だ。牝馬戦だけに、スタミナより素軽いスピードが求められるせいなのか、指数上位馬たちにも苦戦の跡が見える。

 今年の指数上位はフィリアプーラ、ホウオウカトリリーヌ、ウインターリリー、アマーティ、レディードリー、サンタンデールなど。

 スローペースの差し脚は、アゴベイ、アクアミラビリス、フィリアプーラ、エフティイーリス、アマーティなどが鋭いが、マイル以上の距離ではアクアミラビリス、フィリアプーラ、アマーティの差し脚が上位だ。連軸の中心は上記の3頭だと思うが、ここは、前走、厳しいペースを後方から追い込んだフィリアプーラに期待したい。

(フェアリーS)
       1着    2着    3着
09年      d   -     A a
10年     Zc   D     BXa
11年    -     A b    Ya
12年     Z    -     -
13年    -     -     CXd
14年    -      Xb   -
15年     Zc   A a   -
16年     X    -     A a
17年    -     A c   -
18年    D     -     -
(スローペース調整-20/-10)

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2018年12月26日 (水)

第1451回 今年最後の重賞

 有馬記念も終わって、今年、残された最後の重賞は2歳G1ホープフルS。
 以前はラジオNIKKEI杯2歳Sとして阪神競馬場で行われていたが、2014年から名称を改めて中山での開催になり、昨年からG1に格上げされた。

(ホープフルS)
       1着    2着    3着
08年(阪神)B b   AYa   -
09年(阪神)-     A a   -
10年(阪神)D d   A a    Xb
11年(阪神)-     D     AXb
12年(阪神)C     AXa   C
13年(阪神)AXb   C     AZa
----------------------
14年(中山)-      Xa   -
15年(中山)-     B     A a
16年(中山)A a    Y    -
17年(中山)AXb   -     -
(スローペース調整値-20/-10)

 今年の指数上位は、キングリスティア、アドマイヤジャスタ、ニシノデイジー、ヴァンドギャルド、ミッキーブラック、マードレヴォイスなど。

 2歳重賞だけに、前走指数上位馬と、スローペースで長くいい脚を使ってきた馬たちが中心になるだろう。

 指数上位馬の中で、重賞実績で最上位にあるのがニシノデイジーだ。新馬戦こそ2着だったが、未勝利、札幌2歳S、東スポ杯2歳Sと3連勝中。重賞戦で2勝しているのはニシノデイジーだけだ。

 札幌2歳は平均ペース、東スポ杯2歳Sはスローペースと、ペースの対応力があり、2000メートルの距離も問題なくこなせるだろう。力のいる中山の芝も合いそうだし、連軸の中心にとるならニシノデイジーだろう。

 他に、2000メートルの新馬戦を優秀な指数で逃げ切って勝ったキングリスティアにもチャンスがある。新馬戦は比較的厳しいペースで逃げて、直線だけで2着馬に5馬身差をつけた。そのレースが再現できれば、ここでも勝ち負けになるのではないか。

 未勝利、500万を連勝中のアドマイヤジャスタ。ルメール騎手の手綱で、先行すれば最後まで良い脚を使える。

 指数は高くないが、スローペースで長くいい脚を使えるのがコスモカレンドゥラ、ジャストアジゴロ、ブレイキングドーンなど。

 また、断然の人気になりそうな2戦2勝馬サートゥルナーリアにも要注意だ。2戦とも余力十分のレースで、ここでもあっさり勝つ力はあるだろう。ただ、楽勝すぎて、厳しいペースに対応できるかどうか。比較的力のいる今の中山の芝が合うかどうか。力を出し切っていない分、未知な部分は多い。

 「高田馬場日記」の年内の更新は今回が最後になります。
 今年1年、ご愛顧いただき、ありがとうございました。
 年明けの更新は1月10日の予定です。金杯の予想はありません。あしからず。
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 それでは皆さん、お元気で、良いお年を!!

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2018年12月20日 (木)

第1449回 レイデオロVSキセキ

 今週はいよいよ、有馬記念。1994年以降、過去24年間、前走指数上位馬が16勝を、平均指数の上位馬が15勝をあげており、有馬記念は比較的指数上位馬が強いレースだ。指数のランク外で勝った馬は5頭いるが、そのうちの3頭は3歳馬で、古馬が勝ったのは、14年の牝馬ジェンティルドンナと、07年のマツリダゴッホだけ。古馬、とりわけ牡馬の場合は指数上位でなければ勝利は難しいだろう。

 最近の10年に限ると、1番人気馬が(6211)と安定して強い。世代別では、3歳馬が4勝、4歳馬が2勝、5歳馬が4勝。2000年までさかのぼっても、6歳馬以上の勝利はない。

(有馬記念) 1着    2着    3着
94年    A b   B     D
95年    A       d   BYa
96年    DXa   -     -
97年    C     BXb   A
98年    -3歳   -      Xb
99年    A b   AXc   D d
00年     Ya    Xd     b
01年    -3歳   -     -
02年    B     C     A
03年    DXc   B     -3歳
04年    CXa   AXc    Zb
05年    A b    Y    B d
06年     Xa   -     BYc
07年    -     D     AY
08年    A      Z    B a
09年    BYa   -3歳   A b
10年    -3歳    Y    -3歳
11年    A b    Za    Y
12年    A b   -      Ya
13年    AXa    Zd    Yb
14年    -      Z    BZc
15年     Yb   D b   -3歳
16年    AYb   BXa    Y
17年    CXb   -     AYa

 今年は、キセキ、シュヴァルグラン、レイデオロ、サトノダイヤモンド、ミッキースワロー、ミッキーロケット、クリンチャーなどが指数の上位馬たちだ。

 前走指数最上位は、前走、ジャパンカップ2着の4歳馬キセキだ。これまで、(4244)の成績。昨年の菊花賞馬で、この秋は毎日王冠(3着)から始動して、天皇賞(秋)は果敢に逃げて3着だった。ジャパンカップもハイペースで逃げた。ゴール前200メートルの地点で、2番手待機のアーモンドアイに交わされ2着だったが、アーモンドアイとの負担重量差(4キロ)を考えれば、後続の3着馬には決定的ともいえる3馬身半の差をつけており、内容は最上位だっただろう。ジャパンカップでのスピード指数は、今年の全出走馬の最高指数であり、その点からも中心になるべき馬だ。

 ただ、スタミナに優れた馬だが、直線の差し脚の鋭さには弱点が見える。有馬記念でも逃げることになると思うが、ペースを落としても、直線に鋭い差し脚を残せるわけではない。その点が、昨年、逃げ切って勝ったキタサンブラックとは少し違うところだ。ここはハイペースを承知で逃げ切るしかない。それだけに作戦に迷いはなく、逃げ切り勝ちもあるのではないか。ただ、有馬記念のコースは6つのコーナーがあり、ハイペースといっても息が入れやすい。それは後続馬も同じで、各馬が余力を残したまま直線の差し脚比べになったら、少し分が悪くなるのかもしれない。

 直線の差し脚比べで浮上するのはレイデオロだ。
 レイデオロは昨年のダービー馬。ルメール騎手は、ペースが遅いとみるや、向こう正面で後方から2番手にまで押し上げ、直線も余力十分に差し切ったレースには驚かされた。昨年のジャパンカップは2着に好走。今年の春にドバイに遠征したが4着だった。この秋はオールカマー、天皇賞(秋)を連勝。国内戦に限れば、(7111)と4歳世代トップクラスの成績を誇る。

 その特徴は中団からの鋭い差し脚にあり、どのレースでも安定した差し脚が光る。前走の天皇賞(秋)は、中団に控え、直線なかばで逃げ粘るキセキを一気にとらえての完勝だった。2500メートル戦は初になるが、(2100)の2400メートル戦での好走から考えて、距離が長いとも思えない。これまでキセキとは、神戸新聞杯、天皇賞(秋)で2度対戦して、いずれもレイデオロが勝っている。ルメール騎手とは(7102)、中山コースは(3001)。コース適性でも最上位にあり、中心にはレイデオロを推したいと考えている。

 相手の筆頭はもちろんキセキ。キセキの逃げ切り勝ちも頭に描いて、単勝は買っておこうと思う。ジャパンカップでは、2着のキセキからも大きく離されて勝負がついた印象があるが、シュヴァルグラン、サトノダイヤモンドの巻き返し、上位進出のチャンスはあるだろう。他に、ミッキーロケット、クリンチャー、ブラストワンピース、マカヒキ、サクラアンプルールなどにも要注意だ。

 阪神カップは1400メートルの短距離戦。勝ち馬はほぼ指数上位馬たちで、なかでも前走指数上位馬の活躍が目立つ。過去10年、1番人気馬は1、2着1回、3着1回とやや苦戦が続いている。

 今年は、サトノアレス、ワントゥワン、ラインスピリット、スターオブペルシャ、ヒルノデイバロー、ムーンクエイク、レッドファルクス、ベステンダンクなどが指数の上位馬たちだ。

 短距離戦とはいえペースは落ち着くメンバー構成で、鋭い差し脚は必須条件だ。鋭い差し脚はサトノアレス、ジュールポレール、ワントゥワン、ケイアイノーテックなどが上位だ。

 休み明けは気になるところだが、安定した指数の高さでリードするサトノアレスに期待したいところ。使われてきた順調さなら重賞3戦連続2着のワントゥワンからの手もありそう。他では強い3歳世代からはNHKマイルカップの勝ち馬ケイアイノーテック、牝馬独特の差し脚の切れが魅力のジュールポレールなどに注目。

(阪神C)
       1着    2着    3着
08年    BZ    A b   -
09年    C d  (Aa、-)2着同着
10年    B a     a   -
11年    C     -     -
12年    B a    Y    D d
13年    -      Z    -
14年    -      Xa   BYc
15年    D     D     AXc
16年    D     A c   C
17年    CXa    Y    A c

 みなさまのご健闘、ご幸運を、心よりお祈り申し上げます。 
 GOOD LUCK!!!

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2018年12月 6日 (木)

第1445回 スローペースの差し脚

 春のクラシックを目指す2歳たちの戦いが本格化する。今週は牝馬のG1阪神ジュベナイルFがメインだ。
 指数上位馬たちが毎年連対しており、連軸の中心は指数上位馬から取るのがセオリーだろう。もちろん、スローペースで楽勝してきたランク外の馬たちや、上がり指数の高い馬たちに注意が必要だ。
 1番人気は過去10年で4勝、2着1回、3着1回。連対率は50%。

(阪神ジュベナイルF)
       1着    2着    3着
08年    D       b   -
09年    -     A b   D b
10年    A a   -     DYd
11年    -     B     -
12年    B a   -     -
13年      d   C     B
14年    D     D c   D
15年    A     DZ    DXb
16年    -      Yb   AXc
17年    B     -     -
(スローペース調整-20/-10)

 今年は、ダノンファンタジー、ベルスール、ラブミーファイン、ローゼンクリーガー、ウインゼノビア、ビーチサンバなどが指数の上位馬たちだ。

 2歳の牝馬戦で、加えて直線の長い阪神の外回りのマイル戦なら、スローペースは必至だ。当然、長く使える上がりの脚が問われることになるだろう。

 スローペースでの差し脚は、クロノジェネシスが抜けた存在だ。クロノジェネシスは2戦2勝馬。小倉の新馬戦は4番手から最速の上りで差し切り勝ち。続く2戦目の東京1800メートルのアイビーSも4番手から上り32秒5と鋭い瞬発力を発揮、2馬身差の完勝だった。

 スタートや折り合いに不安もなく、先行して差し切る王道のレースができるのも強みだろう。ペースが上がった時にどんなレースができるか、課題はないわけではないが、阪神ジュベナイルFでペースが上がるとは思えない。指数上はランク外でも、アイビーSの差し脚の鋭さは最大の武器になるのではないか。中心に推したい1頭だ。

 相手の筆頭、逆転もあるのがダノンファンタジー。3戦2勝、2着1回。前走、京都のファンタジーSは中団から、直線、楽々抜け出して余裕十分の完勝。上りも32秒5でまとめ、ペースの違いを加味すれば、差し脚の鋭さはクロノジェネシスと比べても遜色はないはず。指数上も前走指数最上位馬で、ここは連軸候補の1頭だろう。

 他では、前走、マイルの瞬発力が光った指数上位のシェーングランツ。スローペースで上りの良いローゼンクリーガー、タニノミッション、グレイシア、ジョディー、レッドアネモネなども上位のチャンスをうかがう。

 中山のダート重賞カペラSは、08年に創設されてから10年がたったが、1番人気馬は一度も勝てないまま。2着が1回、3着が1回あるだけ。2番人気馬も1勝、2着1回だけで、上位人気馬は不振続きだ。指数上は平均指数上位馬や前走指数上位馬が健闘している。

 今年は、オールドベイリー、ヴェンジェンス、コパノキッキング、ハットラブ、キングズガード、ウインムート、ダノングッドなどが指数の上位馬たち。

 ダート短距離戦だけに、ペースは上がりそうだ。加えて比較的脚抜きの良いダートを想定すると、鋭い瞬発力のある馬たちに向く展開だろう。

 ダートの瞬発力では、ハットラブ、キングズガード、ダノングッド、コパノキッキングなどが鋭い。

 強い3歳世代からは、目下1600万条件、オープンを連勝中のコパノキッキングに注目したい。1200までの距離は(5000)と負けなし。鋭い差し脚は芝でも通用するのではないか。

(カペラS) 1着    2着    3着
08年    D c   -     -
09年     Zd   D d   -
10年    A a   -     B b
11年    -      Zc   -
12年     Za   B c   -
13年    D d   D d   D
14年    -     -     -
15年    BZc    Y    A a
16年     Zc   B d   -
17年    A     -     AZc
(公営、海外の成績は減戦して集計)

 中日新聞杯は芝2000メートルのハンデ戦。昨年から12月開催に変わった。
 指数上位は、メートルダール、マイスタイル、レイホーロマンス、グレイル、ストロングタイタン、ハクサンルドルフ、ショウナンバッハ、エテルナミノルなど。

 トップハンデ馬は、昨年このレースの覇者メートルダールと、鳴尾記念勝ち馬ストロングタイタンの57キロ。

 先行力のあるマイスタイル、アメリカズカップ、ストロングタイタン、ギベオン、ドレッドノータスなどの消耗戦になりそうだが、馬場状態の良さから、ハクサンルドルフ、レイホーロマンス、エンジニア、グレイルなどの後方一気もありそうだ。スローペース気味の流れで、近走、マイルで見せたスピードが生かせるハクサンルドルフにもチャンスがあるのではないか。

(中日新聞杯)1着    2着    3着
17年     Xa    Yb   -

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2018年11月29日 (木)

第1443回 JBC組から

 ジャパンCダートからチャンピオンズCに名称をかえ、中京競馬場の開催になってから今年で5年目になるが、ダート中距離のG1戦だけに、前走指数や平均指数の上位馬たちが強いという傾向に大きな変化はない。

(JCD)  1着    2着    3着
08年阪神   Z    C     AX
09年阪神  B c   C     -
10年阪神  BYc   -      Yc
11年阪神  AZb   D d   AXa
12年阪神  B     -     -
13年阪神  -     DZd   A
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 
(チャンピオンズC)
       1着    2着    3着
14年中京  CYd     d   AZa
15年中京  -     B b   -
16年中京  A d   B c    Z
17年中京  A     CYc   -
(公営、海外のレースを減戦して集計)

 今年は、ケイティブレイブ、サンライズノヴァ、ノンコノユメ、オメガパフューム、サンライズソア、アポロケンタッキー、インカンテーションなどが指数の上位馬だ。

 例年、JBCクラシック組が好成績を残しており、その点からは、今年のJBCクラシックの勝ち馬ケイティブレイブが最有力馬にあがってくるだろう。前走のJBCクラシックは中団から。3コーナー過ぎから徐々に進出して、直線に向くと3番手。直線半ばで逃げ粘るサンライズソアを交わしてトップに立ち、そのまま押し切って勝った。オメガパフュームが追ってきたが、余裕の4分の3馬身差での快勝だった。

 これまでは逃げるか、2、3番手で先行するレースが多かったが、ハイペースとみるや、馬群の真ん中に落ち着かせ、差し脚にかけた福永騎手の好騎乗が光ったレースでもあった。

 5歳のケイティブレイブはこれまでダートで11勝。重賞は公営でのものを含み(9425)、前走のJBCクラシックを勝ってG1戦は(3314)になった。1800メートルは(3331)で、唯一の4着が昨年のチャンピオンズCでのこと。距離は合うはずだし、引き続き好調なら、ここでも中心になる馬だろう。

 指数上位馬以外で注目されるのが、3歳馬ルヴァンスレーヴだ。2歳時に川崎の全日本2歳優駿を勝ち、伏竜Sは2着だったが、続くユニコーンS、大井のジャパンダートダービーも勝った。前走、ゴールドドリームなどトップクラスの古馬相手に盛岡の南部杯も快勝して、一躍、ダート界のトップホースに躍り出た。

 ここまで7戦6勝、2着1回とほぼパーフェクトな成績を誇る。M・デムーロ騎手とは6戦6勝の好相性だ。ユニコーンS勝ちの指数からすると、ここでも優に勝ち負けできるレベルにあると想像できるが、スタミナを問われるダート戦では、強い3歳世代とはいえ、まだ、古馬に一日の長があるのではないかと想像している。

 中山のマラソンレース・芝3600メートルのステイヤーズSは、指数上位馬が勝ち続けており、前走指数や平均指数の上位馬たちが有力だ。
 今年の指数上位馬は、マイネルミラノ、メドウラーク、モンドインテロ、リッジマン、アルバート、ララエクレテール、トウシンモンステラなど。

 注目はこのレースを目下3連勝中のアルバートだ。今年は4連覇をかけての戦いになるが、3400以上の距離は4戦4勝と距離適性は断然。前走のアルゼンチン共和国杯は10着に大敗したが、後方から差し脚にかける馬だけに、58.5キロのトップハンデは苦しかったに違いない。それでも、上がり指数は上々のレベルを示しており、調子落ちはないだろう。

 アルバート以外に3000メートルを超す距離で、実績らしい実績を残している馬はリッジマンとモンドイテロくらい。順当ならアルバートの4連覇が濃厚に思える。

(ステイヤーズS)
       1着    2着    3着
08年      d   A      Yb
09年    A     -       d
10年    D     BYc   AXa
11年     Ya   A     -
12年    D a   -     -
13年    BYa   -      Zd
14年    C     B     A b
15年    BZ    -     C b
16年     Xa    Xb     c
17年    AXa   B b   CZd

 1昨年まで1800メートルのハンデ戦で行われていたチャレンジCは、昨年から2000メートルの別定戦になった。
 今年の指数上位馬は、ダンビュライト、マルターズアポジー、レイエンダ、マイネルフロスト、トリコロールブルー、ロードヴァンドール、ステイフーリッシュ、マウントゴールドなど。

 安定した指数の高さではダンビュライトが最上位だ。前走の天皇賞(秋)は除外になったが、それまで1線級を相手に、宝塚記念5着、オールカマーは3着に好走している。先行力もあり、内回りの2000メートルは合うのではないか。ただ、鋭く切れる脚には欠け、ペースによっては、差し脚が鋭いエアウィンザー、ロードヴァドール、レイエンダなどの直線一気の浮上もありそうだ。

 (チャレンジC)
       1着    2着    3着
17年    -     A b   -

【お知らせ】12月3日より、「2019年版、新基準タイム33版」の販売を開始します。今年も抽選で有馬記念グッズのプレゼントもあります。

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2018年11月22日 (木)

第1441回 アーモンドアイ中心

 ジャパンカップは12年連続、日本馬が勝ち続けている。近年、参戦する外国馬のレベルが高いとは思えないが、それでも日本馬は地の利だけでなく、世界に通用する実力を示しているのだろう。

 1番人気馬は(3322)と安定している。10年で5勝をあげている牝馬は、特に要注意だ。
 スピード指数上は、前走指数や平均指数の上位馬たちが連軸の中心で、なかでも、前走指数上位馬は連軸の最有力候補になる。古馬の場合、指数上位であることが上位進出の条件だといえそう。

(ジャパンカップ)
       1着    2着    3着
08年    -     A c   A
09年    A     C     -(3歳)
10年    -(3歳) A b   -(3歳)
11年    CZ    A c   -
12年    -(3歳) A a   DYb
13年    A c   -(3歳) -
14年     Ya   CXa   D
15年    D      Z    B
16年     Ya   -      Zc
17年    AYa   A(3歳) CXd

 今年は、アーモンドアイ、キセキ、サトノクラウン、サトノダイヤモンド、スワーヴリチャード、ノーブルマーズ、シュヴァルグランなどが指数の上位馬だ。

 近年、ジャパンカップは、かつてのようなハイペースにはならない。スローペース気味のペースで、直線の差し脚比べが多い。当然、鋭い差し脚は必須条件だ。

 鋭い差し脚ではアーモンドアイが抜けた存在だ。
 この秋、牝馬3冠を達成して、目下5連勝中。新馬戦こそ2着に負けたが、そのデビュー戦からすべて、メンバー最速の上り指数を示してきた。前走の秋華賞では、「その位置から届くのか」と、少し不安に思うような後方から、難なく1馬身半の差をつけて快勝した。直線、アーモンドアイの差し脚はいつも圧倒的な力差を見せつけるものだった。

 アーモンドアイのオークスでのスピード指数は、同距離のダービーの勝ち馬ワグネリアンを大きく上回っている。また秋華賞の指数は、牡馬を含んだ現3歳世代の最高指数でもある。

 ジャパンカップは初の古馬相手のレースになるが、前走指数も最上位にランクされ、指数上でも最も勝利に近いだろう。また、3歳牝馬は53キロの負担重量で乗れる。差し脚に懸けるアーモンドアイだけに、古馬との4キロの負担重量差は断然有利に思える。ここは初の古馬相手でも、不動の中心と評価したい。

 先の話になるが、ウォッカ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナ、ダイワスカーレットなどに並ぶ、あるいはそれを上回る実績をあげ、アーモンドアイも歴史に残る名牝の道を歩むことになるのではないか。

 アーモンドアイの相手は、キセキ、サトノダイヤモンド、シュヴァルグランなど、先行各馬の前残りが有力だ。

 芝1200メートルの京阪杯。
 今年の指数上位は、エスティタート、カルヴァリオ、ワンスインナムーン、ベステンダンク、ダノンスマッシュ、アレスバローズ、ビップライブリーなど。

 逃げるのは前走G1スプリンターズSを果敢に逃げて6着に粘っていた5歳牝馬のワンスインナムーン。そのペースを考えればスローペースはないはず。

 ワンスインナムーンの逃げるペースを追走して、直線でも、脚を残せそうな馬はベステンダンク、ダノンスマッシュ、ビップライブリーなどだが、案外、スタミナ上位のワンスインナムーンが、そのまま楽に逃げきってしまうのではないか。

 前が止まって、鋭い差し脚が生きるとすると、アレスバローズ、カルヴァリオ、アサクサゲンキ、ナガラフラワーなどが有力馬に浮上しそうだ。

(京阪杯)  1着    2着    3着
08年    D     A b   A c
09年     Y    -     D
10年    A d   -     B c
11年    B     -     B
12年    -     D       d
13年    C     -     B b
14年    B     -      Z
15年    C     AXa   B
16年    B c    Xa   -
17年    -     CZb   D

 今年で5年目のラジオNIKKEI杯京都2歳S。
 指数上位は、クラージュゲリエ、ワールドプレミア、ミッキーブラック、スズカカナロア、セイカヤマノなど。

 極端なスローペースはないとすると、スタミナ上位で札幌2歳S3着のクラージュゲリエが中心になりそう。相手はワールドプレミアだろう。

 ただ、逃げ馬不在でスローペースになれば、ペルソナデザイン、ブレイキングドーン、ミッキーブラックなどの鋭い差し脚が、勝負の決め手になるかもしれない。

(京都2歳S)1着    2着    3着
14年    DZ    -       a
15年    -     -     D
16年    -     -     C
17年    -     A a   CX

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2018年11月15日 (木)

第1439回 大混戦

 マイルチャンピオンシップは、過去10年、過去に高い指数のある馬や、平均指数、前走指数の高い馬たちの連対率が高く、連軸の中心は指数上位馬から取りたい。
 1番人気馬は、過去10年で1勝、2着3回、3着2回。信頼が高いとはいえない。

(マイルCS)1着    2着    3着
08年    -     CZc   CXa
09年    AXa   -     外
10年      c   -     -
11年    -     -     A a
12年    A d   DX    -
13年    CXd   D      Zd
14年     Yc   -      X
15年    A b    Xa   B
16年    AZc   -     D d
17年    -     AZ    -

 今年の指数上位は、ペルシアンナイト、アエロリット、ロジクライ、アルアイン、モズアスコット、エアスピネル、ヒーズインラブなど。ランク上位馬の前走指数は、ほとんど差がなく、大混戦だろう。

 マイル戦に加え、有力馬に先行馬が多いだけに、ペースが緩むことはないはず。先行して、直線でもエネルギーが残っているかどうかが勝敗を分けるのだろうか。
 スタミナで評価できるのはアエロリット、アルアインの2頭だろう。

 アエロリットは4歳牝馬。休み明けだった前走、牡馬相手に毎日王冠を鮮やかに逃げ切り勝ち。上りを33秒8にまとめ、直線でも後続馬たちの追撃を許さなかった。33秒2の最速の上りの脚を使ったステルヴィオが2着に上がってきたが、着差は1馬身4分の1の差。完勝だったといえるだろう。

 マイル戦は(1402)と1勝どまりだが、安田記念2着時に見せたしぶとい差し脚なら、マイルにも十分に対応ができるだろう。

 4歳のアルアインは皐月賞馬。皐月賞の後は勝ち星をあげられないでいるが、大阪杯3着、香港QEⅡカップ5着、天皇賞(秋)4着と、レベルの高いG1戦で、しっかりとしたレースができている。

 前走の天皇賞(秋)は2番手から。直線、坂上からの決め手比べに後れをとって4着だったが、内容は悪くなかった。今回は久々のマイル戦になるが、2、3歳時に3戦2勝を上げている距離で、大きな変わり身を見せるかもしれない。

 マイルの素軽いスピードがあるのはモズアスコット、ペルシアンナイト、ジュールポレール、エアスピネル、ロジクライなど。
 なかでも、春のマイルG1安田記念を勝ったモズアスコットの差し脚の鋭さに注目したい。マイル戦は(3100)と距離適性が高く、中団からの差し脚では最上位だ。

 先行力があって差し脚も鋭いのはエアスピネルやロジクライなど。

 軸馬にどの馬をとるか。まだ、迷い続けている。じり脚ながら、期待も込めて、アルアインからの手も考えられる。

 東京スポーツ杯2歳S。
 指数上位は、ニシノデイジー、ナイママ、トーラスジェミニ、アガラス、トーセンギムレットなど。

 中心には、前走、札幌2歳Sを高指数で勝ったニシノデイジーを取りたいところだが、スローペース必至の芝1800メートル戦で、長く使える差し脚は必須条件だとすると、指数上位馬たちも苦しいかもしれない。

 スローペースの差し脚はカテドラル、アドマイヤスコール、ダノンラスター、ハクサンタイヨウなどが上位で、ここは2戦2勝のカテドラルが有力だろう。

(東スポ杯2歳S)
       1着    2着    3着
08年    -     C     -
09年    -     B       c
10年    A a   -     -
11年    D     -     -
12年    B b   -     -
13年     Y    -     -
14年    -     A     -
15年    C     A     -
16年    A     -     D
17年    D     B      Xd
(スローペース調整-20/-10)

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2018年11月 8日 (木)

第1437回 指数上位の3、4歳馬から

 エリザベス女王杯は、過去10年で3歳馬が4勝、4歳馬も4勝をあげて、合わせて8勝。それに続く5歳馬が2勝している。勝ち馬には若さが求められるようで、6歳馬以上の勝利はない。外国馬を除けば、勝った3歳馬は全て前走指数上位のランク馬だった。

 1番人気は過去10年で1勝、2着4回、3着2回。2番人気馬は1勝、2着2回、3着2回。1、2番人気が合わせて2勝どまりは物足りない。指数上は、前走指数の上位馬の連対率が高い。

(エリザベス女王杯)
       1着    2着    3着
08年    B d    Xa   -
09年    -     -     B
10年    外国馬   CXb   A a
11年    D外    A      Xa
12年    -     -     C
13年    A     -     -
14年    -     A b   -
15年    D     C a   BYb
16年     Zc   -     BXa
17年    B      Z    BXb
(スローペースは-10/0)

 今年は、カンタービレ、ノームコア、リスグラシュー、フロンテアクイーン、コルコバード、スマートレイアー、クロコスミアなどが指数の上位馬たちだ。モズカッチャンも指数上位馬たちと、ほとんど差がない有力馬だ。

 エリザベス女王杯は京都の芝2200メートル戦で、スローペースが基本。長く使える差し脚が問われるレースだ。上りの脚で上位は、リスグラシュー、アドマイヤリード、カンタービレ、フロンテアクイーン、ノームコアなどだが、勝ち馬の多くは4コーナーで6、7番手以内につけていた馬たちが多く、後方一気の差し脚だけでは苦しい。
 中団より前々でレースができ、直線も脚が使える指数上位の3、4歳馬というのが、勝ち馬のイメージだ。

 その勝ち馬の条件を満たすのは、カンタービレ、ノームコア、リスグラシューなどだろう。くしくも3頭とも、外国人騎手たちの騎乗馬になったが、過去10年で、外国人騎手が5勝あげており、ここでもプラス材料になりそうだ。

 3歳馬カンタービレはオークスでは13着に大敗したが、この秋ローズSを勝って、前走の秋華賞は3着に好走した。中団後方から直線、勝ったアーモンドアイを追うように鋭い差し脚を伸ばし、上りタイムはアーモンドアイに0.3秒差に迫る速さだった。強い3歳牝馬世代を代表する1頭だろう。

 ノームコアも3歳馬。前走、スローペース気味の紫苑Sを5番手から差し切って勝ったが、レースレコードを1秒7も塗り替えたうえ、後続に3馬身差をつける完勝だった。秋華賞は見送ったが、秋華賞上位馬とも指数上の差はない。余力も十分で、距離が伸びても対応できるだろう。

 4歳馬リスグラシューはスローペースにも対応でき、安定した差し脚が光る。近走はヴィクトリアマイル2着、安田記念8着、前走、府中牝馬Sも2着と、強敵相手に好走を続けている。2200の距離は少し長い気がするが、底力は最上位だろう。

 負担重量が楽で、前走指数上位の3歳馬2騎、カンタービレ、ノームコアのどちらかが中心になりそうだが、前走の鋭い差し脚が魅力的で、距離も合いそうなノームコアに期待したい。

 武蔵野Sはダートのマイル戦。
 今年はメイショウウタゲ、サンライズノヴァ、グレンツェント、インカンテーション、ウェスタールンド、モルトベーネ、ナムラミラクルなどが指数の上位馬たち。

 ハイペース気味のダート戦で、展開からは、指数上位でダートの差し脚が断然に鋭いサンライズノヴァが中心になるだろう。
 他に、ウェスタールンド、イーグルフェザー、クルーガーなども上りの脚がしっかりとしている。

 前々で粘れるユラノトが面白い存在にみえる。差し脚にかける馬たちが、追っても届かない場面で、前にいるのはユラノトではないか。

(武蔵野S) 1着    2着    3着
08年    D      Xa   -
09年    -      Z    BXa
10年     Y    D c   -
11年     Y    AZb   -
12年    -     D      Za
13年    -     A b   -
14年    B     A      Zc
15年    -      Zb   B c
16年     Yc   -     -
17年    -     -     -
(公営競馬の成績は減戦して集計)

 福島記念は芝2000メートルのハンデ戦。1番人気馬は過去10年で2勝、2着3回、3着1回。連対率は50%。トップハンデ馬は1勝、2着2回のみ。

 今年の指数上位は、エアアンセム、メドウラーク、マイスタイル、マイネルハニー、マルターズアポジー、レトロロック、トミケンスラーヴァ、スティッフェリオなど。

 トップハンデは57.5キロのマルターズアポジー、次いで57キロのエアアンセム、マイネルハニーと続く。

 マルターズアポジー、マイスタイル、マイネルミラノなど逃げ馬がそろって、平均ペースの流れになりそう。中団からの差し脚は必須条件だ。鋭い瞬発力があるレトロロック、マサハヤドリーム、スティッフェリオ、メドウラーク、マイネルハニーなどにチャンスかありそう。

(福島記念) 1着    2着    3着
08年    -     C      Zc
09年    C     -     D
10年    -     A     BXa
11年(新) A a    Ya   -
12年    B b   -     -
13年     Z    AXa     d
14年    -       a    Xa
15年     Zc   BXa   -
16年    B     B     -
17年     Yb     d     a

 デイリー杯2歳Sの前走指数上位馬は、ハッピーアワー、ドナウデルタ、アドマイヤマーズ、ヤマニンマヒア、スズカカナロアなど。

 差し脚は、新馬、オープンを2戦2勝のアドマイヤマーズが最上位だ。7月下旬以来、3か月半ぶりのレースになるが、その分成長も期待できるだろう。

(デイリー杯2歳S)
       1着    2着    3着
08年    B a   CXc   -
09年    A a    Yb   -
10年    -     -      Xb
11年      d   DX    -
12年    -     A c   A b
13年    AXa   -     CYc
14年    DY    C b   BX
15年    A     CYb   BZa
16年     Y    B a   -
17年    -      D     -
(スローペース調整値-20/-10)

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2018年11月 1日 (木)

第1435回 豪華6重賞

 今年は京都でJBCの3レースが行われることになり、今週は重賞が6レースとにぎやかな開催になった。
 東京のアルゼンチン共和国杯は、1番人気馬が過去10年で3勝をあげ、2番人気馬も3勝、3番人気馬は2勝をあげており、比較的堅実な結果に結びついている。トップハンデ馬は10年間で3勝、2着2回とまずまずだろう。
 指数上は過去の指数が高いXYZ馬や、平均指数上位馬が連軸の中心になっている。

(アルゼンチン共和国杯)
       1着    2着    3着
08年    -     -      Xc
09年    -     B     A
10年      a   C c   A
11年     Yd    Yb   -
12年    -     -     C
13年     Za    Yd     a
14年     Zc    Yb   B
15年     Ya   B     C
16年     Xb   A a     c
17年      b   -     -

 今年の指数の上位は、ノーブルマーズ、パフォーマプロミス、ガンコ、エンジニア、アルバート、ルックトゥワイス、ムイトオブリガード、トウシンモンステラなど。

 例年、天皇賞(春)、阪神大賞典、菊花賞など、長距離で好走してきた馬たちの活躍が多く、スタミナは必須条件だ。

 長距離戦での実績ならアルバートが最上位だ。一昨年のアルゼンチン共和国杯は2着、昨年は4着、ステイヤーズSは3連覇中だ。今年の阪神大賞典では4着、天皇賞(春)は8着だった。休み明けの前走、たたき台の京都大賞典でも3着に好走しており、ステップに不安もないだろう。

 今年は相手も手薄で恵まれたようだし、順当ならアルバートを中心にと思うところだ。しかし、中団より後ろから差し脚に懸ける馬だけに、58.5キロのハンデはどうしても気にかかる。2000年以降、勝ち馬のハンデは58キロが最高で、58.5キロを背負って勝った馬はいない。

 アルバートの重ハンデを嫌うとすると、他では日経賞を勝ったガンコ、宝塚記念3着のノーブルマーズ、2400で3連勝中のムイトオブリガードなどが注目馬として上がってきそうだ。

 ハンデか楽なのは55キロのムイトオブリガードだろう。前走、1600万条件を勝ったばかりの4歳馬だが、4走前には500万勝ちの後、いきなり阪神大賞典に挑戦、先行して8着も、指数は高レベルだった。その内容がその後、2400での3連勝の快進撃につながるわけで、素質は高いはず。早くから長距離の適性を見定めて、チャレンジしてきた陣営の意気をも良しとしたい。

 スローペースで差し脚比べになりがちな京王杯2歳S。
 今年の前走指数上位は、アスターペガサス、カルリーノ、メイショウオニテ、アウィルアウェイなど。

 スローペース気味の1400メートル戦だけに、鋭い差し脚は必須だ。鋭い差し脚ではアウィルアウェイ、ココフィーユの2頭が抜けた存在だが、前走、新潟のダリア賞を快勝して2戦2勝のアウィルアウェイを中心にとった。

(京王杯2歳S)
       1着    2着    3着
08年    -     A a   CY
09年    BXa   C c   -
10年    D b   -     -
11年    CY     Xd   -
12年    -     -     -
13年    -     -     A a
14年    -      Y    BXb
15年    -     -       c
16年      C b   A a    Yc
17年    AZa   AYc   CXb
(スローペースは-20/-10)

 2歳牝馬のファンタジーS。
 今年の前走指数上位は、ジュランビル、ラブミーファイン、レッドベレーザ、ベルスールなど。他に過去の指数で上位のダノンファンタジー、ヴァニラアイスなども有力馬の一角を占める。

 差し脚上位はダノンファンタジーで、ここでは中心になる馬だろう。その鋭い瞬発力からすると、距離が1600から1400に短くなるのは好材料のはず。

(ファンタジーS)
       1着    2着    3着
08年     Z    B c   A a
09年    -      Y    C
10年    A a   -     -
11年     Zd   -     DXc
12年     Xc   -     -
13年    B b    Z    -
14年    -     -     B a
15年    B a   DXc   AYb
16年    -      Yd   CY
17年    -     DZ    A
(スローペース調整値-20/-10)

 JBCクラシックはスタミナの問われるダート中距離戦。サンライズソア、クリソライトに注目したい。

 JBCスプリントは快速馬マテラスカイから。2走前の指数は過去1年、ダート界でナンバー2の高指数だった。

 JBCレティスクラシックは、近走好調なラビットラン、プリンシアコメータなどが有力だろう。

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